巨大カメのかけっこ La Maxi Course des Tortues
(プレイ時間 各10-15分)
「かめのかけっこ」のフランス版はなぜか巨大です。とはいっても通常の12インチ正方形箱くらいなのですが、ボードとカードが大きくなって見やすくなりました。遊びやすさはこの巨大版の方が上です。agatamoさんの息子のトモヒト君でも遊べるゲームということで出してみたのですが、結果としてはトモヒト君に助けられて2勝しました。1戦目は、もうこれ以上良くならないと思ったのか、自分の色をゴールしてくれて勝利。2戦目は自分の色のカメをゴールの2歩手前まで誘導してくれて、自分が2歩進めて勝利。子供にとっては、正体隠匿は概念として少々難しいジャンルなのかもしれませんね。
結果
1戦目:自分 1位、TOMI 2位、agatamo 3位、ワタナベ 4位、トモヒト 5位
2戦目:自分 1位、TOMI 2位、トモヒト 3位、agatamo 4位、ワタナベ 5位
メンバーズオンリー Members Only
(説明 5分 プレイ時間 75分)
agatamoさん持ち込みの「メンバーズオンリー」です。いつもの通り、地道に稼いでみたり、大穴を狙ってみたりと、賭けを楽しみました。N枚以上よりもN枚以下のほうが賭けづらいのですが、大当たりはこちらにあることが多いです。みんながお互いに持っているのではと牽制しあって結局なかったりするからです。惜しくも4点差で2位。最後にもう1ジャンルとれなかったのが痛かったです。
結果:ワタナベ 23、自分 19、agatamo 16、TOMI 15、トモヒト 6
オロンゴ Orongo
(説明 10分 プレイ時間 45分)
大麦さんに誘われて、「オロンゴ」のテーブルに混ぜてもらいました。ソルさんの所有物だったようで、最後に建てる記念のモアイが金色に塗られているのが個性的でした。特に、表向きに置かれたタイルがどこなのかを示す自作と思われる輪がたくさんついており、これでボードの状況が分かりやすくなりました。なるほど、みんな色々と工夫するものですね。
序盤では山が出なかったので、あまり無理をせずに2位を狙ったり貝を貯めたりします。中盤以降は2箇所を拠点にして、うまく安全な海岸線を確保し、モアイを少しずつ建てていきました。最後には貝不足にも陥らずに、金色のモアイを置き切って勝利。やはりオロンゴは良いゲームですね。
結果:自分 0、みどり 1、大麦 2、タナハ 3
いろんな動物 Viele Tiere
(プレイ時間 各5分)
「動物集め」はハバから2005年に出版されているクニツィアの子供ゲームです。1-4枚のタイルを組み合わせると動物の姿が完成するようになっており、また動物の背景色3色に合わせて木製の飼育係コマが3つあります。全部で3種類のゲームが遊べます。せっかくなので、順番にゲーム1から3までを遊びました。なお年齢は4歳以上99歳以下です。
ゲーム1:動物園の混乱 Chaos im Zoo
「メモリー(神経衰弱)」のバリアントです。蛇の3枚以外のすべてのタイルを裏向きに並べます。同じ動物のタイルをめくっている限りめくり続けられますが、違う動物をめくったら失敗ですべて伏せて戻します。もし動物を完成させるまでめくると、その背景色に対応した飼育係を受け取ります。これは他のプレイヤーが完成されると取られてしまいます。すべてのタイルが表になって取られたらゲーム終了。飼育係は1つにつき蛇タイル1枚がもらえます。タイル枚数の最も多いプレイヤーの勝利です。TOMIさんが記憶力が良くて勝利。
結果:TOMI 11、ワタナベ 8、トモヒト 6、みどり 4、agatamo 4、自分 1
ゲーム2:素早い飼育係 Schnelle Zoowärter
スピードゲームです。順にタイルを1枚ずつ表向きにします(裏向きに伏せません)。その結果、どれか動物が完成したら、その背景色に対応する色の飼育係をいち早くつかみます。最初につかんだプレイヤーが、その完成した動物タイルをすべて獲得します。すべてのタイルがなくなったら終了。タイル枚数の最も多いプレイヤーの勝利です。これは、みどりさんが強かったです。
結果:みどり 11、TOMI 10、ワタナベ 8、トモヒト 3、自分 1、agatamo 0
ゲーム3:大きな動物と小さな動物 Kleine und große Tiere
最後のゲームですが、これは運だけのゲームです。飼育係は使いません。順にめくっていき、動物が完成したらその動物タイルをすべて獲得する、それだけです。運だめしですね。一番運が良かったのはagatamoさんです。
結果:agatamo 8、TOMI 8、みどり 6、トモヒト 5、ワタナベ 4、自分 3
3つの中で、一番ゲームとして良いのは最初のゲームかもしれません。以下が3ゲーム通しての総合結果です。
総得点:TOMI 29、みどり 21、ワタナベ 20、トモヒト 14、agatamo 12、自分 5
リカーーーリング Recurrring
(説明 5分 プレイ時間 各10-15分)
今回はお試しで1ディール勝負を2回、4人と3人で遊びました。自分以外は全員初プレイです。本当ならば、何度か繰り返した方が面白さがわかるのですが、時間の関係上仕方ありません。でもagatamoさんにも試してもらえたのは良かったです。
結果
1戦目:agatamo 13、自分 9、みどり 8、TOMI 6
2戦目:みどり 12、TOMI 11、自分 5
インフェルノ Inferno (テンデイズゲームズ第2版)
(プレイ時間 3ディール30分)
テンデイズゲームが最近再販した、小箱の「インフェルノ」です。6人だと誰かしらが安全に引き取ることが多いのですが、そうならずに1巡してからが熱いです。何度も歓声が上がりました。これは面白い、と初めての方にも好評だったようで良かったです。
結果:自分 33、TOMI 43、ワタナベ 58、ニンジャスレイヤー 64、スズキ 66、みどり 76
コード破り Code Knacker
(説明 5分 プレイ時間 30分)
「コード破り」はクニツィアがラベンスバーガーから2007年に出版したダイスゲームです。獲得するカードの構成と終了条件を変更した「イゴール Igor」がR&Rから翌2008年に、さらに、それとほぼ同じ「ディノパーク Dino Park」がピアトニクから2013年にリメイクとして出版されました。手番にはダイスを振り、場にある金庫カードの暗証番号と合致させて、できるだけ多くの高得点の金庫カードを獲得することが目的です。バーストの要素があり、「ダイスゲーム百科」の区分でいけば「危険なゲーム」に分類されるでしょう。
コンポーネントはダイス5個(1、2、3、4、5、マイクロチップの6面)と金庫カード22枚、そして半透明の赤いチップが17枚だけです。金庫カードはしっかりした厚紙でできており、それぞれに獲得した時の得点(2−5点)と、3-6個の暗証番号が書かれています。かなりシンプルなコンポーネントと言えます。
金庫カードをシャッフルし、そこから場に表向きに3枚置いてゲーム開始です。手番プレイヤーは5個のダイスをすべて振ります。振るたびに1個以上のダイスを脇によけなければなりません。ダイスが1-5の数字の目のときは、それに対応する暗証番号が金庫カードのどれかになければ脇によけられません。脇によけたら、暗証番号の上に赤いチップを置きます。金庫カードには仕掛けがあって、チップを置くと数字が消えてX印が浮かび上がります。マイクロチップの目は自由に脇によけられますが、チップは置けません。これらはあとで、追加手番のチャンスになります。
ここで手番を終了するか、まだ脇によけていないダイスを振り直すかを決めます。こうして毎回1個以上のダイスを新たに脇によけていき、そのたびに手番を終了するか、振り直して続けるかを決めるのです。一度、脇によけたダイスは振り直すことはできません。ダイスを振らずに手番を終了すると決めたならば、そのときすべての暗証番号にチップが乗った金庫カードをすべて獲得できます。
もし、5個すべてのダイスを脇によけることに成功し、かつそのうち2個以上がマイクロチップならば、再び5個すべてのダイスを手にとって手番を続けられます。この追加手番は何度でも起こりえます。
振ったダイスを1個も新たに脇によけられなければバーストで、何も獲得せずに手番終了です。もしすべての暗証番号にチップが乗っている金庫があっても、それは捨てられて誰のものにもなりません。自発的に手番を終了する以外には、金庫カードは得られないのです。
手番が終わったら、再び場が3枚になるように金庫カードを山から表向きに出して、次のプレイヤーの手番になります。このとき、チップが暗証番号の一部にだけ乗っている金庫はそのままです。場が3枚に補充できなくなるとゲーム終了です。もっとも合計得点の高いプレイヤーの勝利です。
ダイスの運があるとはいえ、なかなか考えさせられるゲームです。合致する数字やマイクロチップが出ても、脇によけるのは義務ではありません。追加手番を狙っていくのか、今回でカードを取れる確率を最大にするのかというジレンマがあります。暗証番号が6個のカードは、必ず2手番以上はかかります。追加手番の確率を上げたいならば、マイクロチップが2つ出るまではダイスを1個しか脇によけないようにする方が良いでしょう。また、欲張ってチップをたくさん置いてしまうと数字の目でのバーストも起こりやすくなるので要注意です。ダウンタイムがあるので、「ヘックメック」と同様に2-3人が最適でしょう。一番プレイ感覚が近いのは「リスクエクスプレス/戦国時代」だと思います。
バージョンによってテーマ、カード枚数や終了条件が異なります。テーマは「コード破り」が金庫の暗証番号、「イゴール」がモンスターの生成、そして「ディノパーク」が恐竜探しになっています。箱が一番コンパクトで内容物に合った大きさなのは「コード破り」で、赤いチップのギミックもあり一番完成度が高いです。他の2つはカードが厚紙ではないので内容物が少ない割に、箱がやたらと大きいのですが、テーマの好みや絵柄で選ぶと良いでしょう。
ルール上の大きな違いとしてはカード構成とゲームの終了条件があります。「コード破り」では22枚の厚紙でできた金庫カードがあります。場を3枚にできないとゲーム終了なので、実際にはそのうち20枚ほどしか使いません。カードの得点は2−5点で枚数のバランスもこれが一番良いと思います。「イゴール」と「ディノパーク」では18枚のカードをすべて使い、点数は1−5点で枚数も同じですが、達成条件のシンボルの組み合わせが少しだけ異なります。「コード破り」と比べると、ダイス2個で達成できる1点のカードが入っているのはかなり大きな違いです。なおどのバージョンにも5種類すべての目が必要な3点のカードがあります。
余談ですが、「イゴール」にはなぜかまったく同じ達成条件の1点カードが2枚あり、もしかしてミスプリントなのではないかと思われます。カードのデザインは「コード破り」と「ディノパーク」は点数別にイラストが異なるのに対し、「イゴール」では点数に関係なく2枚のカードが同じモンスターのペアになっており、同色の背景になっています。
カード構成と枚数
コード破り:金庫カード22枚(2点x7、3点x6、4点x5、5点x4、計72点)
イゴール:モンスターカード18枚(1点x3、2点x3、3点x5、4点x4、5点x3、計55点)
ディノパーク:恐竜カード18枚(1点x3、2点x3、3点x5、4点x4、5点x3、計55点)
ダイスの目(*は2個で追加手番になる目)
コード破り:1、2、3、4、5、*マイクロチップ
イゴール:赤茶、黄、緑、灰、黒、*IGOR
ディノパーク:金槌、穴、縄、罠、網、*双眼鏡
カードに置くマーカー
コード破り:半透明のチップ(赤:置くと数字がX印になる)17個
イゴール:助手チップ(黒)18個
ディノパーク:探検家(木製のコマ)18個
終了条件
コード破り:場のカードが3枚にならなかったとき
イゴール:すべてのカードを取った/捨てたとき
ディノパーク:すべてのカードを取った/捨てたとき
短縮ルール
コード破り:なし
イゴール:5枚のカードをあらかじめ取り除く
ディノパーク:5枚のカードをあらかじめ取り除く
今回は3人で遊びました。ダイスが飛び散らないように木製のダイスウォール使用です。自分のダイス運が非常によく、写真のように、4があと3つ必要だと4が3つとマイクロチップが出るというように、なんだか幸運過ぎる展開でした。どんどん得点を重ねていき30点を超えて勝利。反対にのっさんはバーストが理不尽に多く、少々可哀想でしたが、ゲーム自体は楽しんでもらえたようです。
結果:自分 31、スズキ 20、のっさん 8
奇妙なキッチン Cucina Curiosa
(プレイ時間 15分)
最近ちょっと気に入っているパズルゲームの「奇妙なキッチン」です。今回は欲張りすぎて、最後の最後まで入り口のタイルを置かなかったのが敗因でした。マイナス2点となる魚の骨を2つも獲得してしまい、差し引き6点に終わりました。タイルのパターンがかなり特徴があるので、少し研究してみたくなりますね。
結果:スズキ 10、自分 6、のっさん 4
秦 Qin + ヒキガエルと龍亀 Neuer Spielplan
(説明 5分 プレイ時間 各15-25分)
秦の拡張ボード入りを久しぶりに遊びました。まずは「ヒキガエル」。緑が美しいボードでスタート地点が各色2つずつあるのが独特です。Traxさんがいち早くコツをつかんだようで、村はどんどん獲得するし、相手のパゴダは併合で追い出すしで、ダントツでトップでした。
次に「龍亀」のボードです。自分は慎重に隙をつくらないように進めます。みんなタイルの引きに翻弄されていたようで、その間を縫ってなんとか僅差で勝利。最後は運がこちらにありました。
結果
1戦目(ヒキガエル):Trax 0、のっさん 6、自分 8
2戦目(龍亀):自分 0、Trax 1、のっさん 5
2次会でも少しゲームをしたり、色々な話で盛り上がりました。
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