今月の土嚢の会はディアシュピールの4階です。思ったよりも参加者が少なくて6人でしたが、たっぷりと遊べました。初プレイは「スーパーアダプトイド」と「ギプフのゼヘツポテンシャル拡張」です。土嚢は「アダプトイド」「流氷に身を任せて」「デュプロヘックス」「ペントアップ」の4種を遊びました。久しぶりに遊んだ「フィボナッチ」や「テトラコンボ」も良かったです。エアンヌさんと自分が2人とも持ち込んだ「クラミ」が好評でしたが、自分は教えるだけで遊ぶ機会はありませんでした。
アダプトイド Adaptoid (デラックス版 スーパーアダプトイド Superadaptoid) + アダプト3 Adapt3 (デラックス版 スーパーアダプト3 Superadapt3)
(プレイ時間 各20-65分)
「アダプトイド」のデラックス版、「スーパーアダプトイド」です。豪華版は拡張のための伸縮可能な筒に入っており、結構特殊な形状のパッケージだと思います(現在はこのパッケージでは発売されておらず、すべて箱になっています)。アブストラクトなのにウォーゲームっぽいというちょっと特異なジャンルです。まずはエアンヌさんと2人ゲームを2回遊びます。2-2くらいのアダプトイドが強いのですが、そこから卵を産む(隣りにアダプトイドを作る)と窒息死しやすいのが曲者です。適度に卵を生みつつも、2-2や1-1のアダプトイドをいくつか作るのが良いと思います。エアンヌさんはさすがに飲み込みが早く、2戦0勝2敗。
この日の最後には、拡張の「アダプト3」を入れて、3人ゲームを1回遊びました。3人だと前の手番(右隣り)のプレイヤーしか捕食できません。つまり、後の手番(左隣り)のプレイヤーを囲んで窒息死させて殺しても前の手番のプレイヤーの得点になるだけです。自分の右隣りは風来の道化師さんだったのですが、こちらは捕食されないので弱いアダプトイドで道化師さんのアダプトイドに守ってもらって佐藤さんからの攻撃を防ぐという面白い展開でした。最後にはそれがエスカレートして、道化師さんのアダプトイドの周りに卵だけを産んで窒息死させるということを試していたのですが、いかんせん効率が悪く、結局自分が最下位。激戦でしたが楽しめました。
さすがにデラックス版はハサミや脚がもげることなく、遊びやすいです。2人と3人で結構プレイ感覚が異なるのも良いですね。
結果
1戦目:エアンヌ 5、自分* 4
2戦目:エアンヌ* 5、自分 2
3戦目(3人):風来の道化師 8、佐藤 7、自分 4
ギプフ Gipf + ゼヘツ ポテンシャル Zertz Potential (ギプフ プロジェクトセット2 Gipf Project Set 2 より)
(プレイ時間 40分)
ギプフプロジェクトの始まりのゲームである「ギプフ」には、ギプフプロジェクトセットという拡張セットが3種類出ており、それぞれにポテンシャルと呼ばれるギプフへの追加のコマが入っています。これらを使って遊ぶのは自分も初めてです。今回はゼヘツポテンシャルを使って遊びました(写真では間違えてインシュポテンシャルを使っていますが、ルールはゼヘツポテンシャルのルールです)。
ゼヘツポテンシャルは、通常のコマの上に重ねてゲーム序盤にボード上にスライドされます。手番ではコマをスライドする代わりに、ゼヘツポテンシャルだけを分離して、直線状に他のコマを飛び越した先の最初の空きマスに移動することができるのです。いくつもを飛び越してその直後に着地するという動きがゼヘツよりむしろインシュに似ているので、インシュポテンシャルと混同してしまったのです。ただ、よく考えてみればゼヘツでは必ずジャンプするのに対し、インシュはジャンプすることもしないこともあるので、ゼヘツポテンシャルという名前で良いのかもしれません。
結論から言えば、ポテンシャルをうまく使うことができずに、通常のギプフと同じ感覚でした。ギプフ自体が久し振りなので、もう少し慣れる必要があります。順番にいろいろなポテンシャルを試してみたいものですね。次回はタムスクポテンシャルかな?
結果:エアンヌ 勝利、自分 敗北
流氷に身を任せて Go with the Floe
(プレイ時間 各10-15分)
非対称(アシンメトリック)なアブストラクトでは、かなり完成度が高いと思われる「流氷に身を任せて」です。ホッキョクグマは隣りのマスからしかアザラシを取れないという正式ルールでプレイし始めてからは、アザラシの方が強いのではないかという意見が多いですが、自分は結構互角なのではと勝手に思っています。とは言っても、今回は前後戦を2回(つまり計4回)あそんですべてアザラシの勝利。やはりアザラシの方が強いのかもしれません。
結果(*は先手のアザラシ)
1戦目:道化師 17(0+17*)、自分 17(17*+0)
2戦目:道化師 18(0+18*)、自分 6(6*+0)
四元素の魔法の薬 Zaubertrank der vier Elemente
絵柄が美しい「四元素の魔法の薬」を4人で遊びました。4人なので同じ絵柄のセットコレクションをつくるのは至難の技です。なにしろ4枚中4枚をすべて集めなければならないのです。同じ得点のものを4色集めるのもまったく同じ得点なのはちょっと腑に落ちないですね。これまで3人と4人で遊びましたが、2人だといっぱい絵柄が集まって一番面白いかもしれません。
今回盛り上がったのは、催眠術カードです。これまでの2ゲームではほとんど使われなかったのですが、今回は全員が結構良いタイミングで使ってゲームを有利に進めていました。次回は2人で遊んでみたいです。
結果:エアンヌ 52、風来の道化師 43、自分 41、佐藤 35
フィボナッチ Fibonacci
(説明 10分 プレイ時間 各5-10分)
非常に変わったゲームで、攻め込むタイミングが肝となる鋭いゲームです。手番でのアクション数が多く、ゲーム開始時には1、2、3、4、5、6(1、2、3、5、8、13ではないのが残念)と増えていき、以降はずっと6アクションです。なかなか先を読むのは難しいのですが、最初の印象よりもずっとスピーディーで今回も各ゲーム10分以内でした。自分はしゅりさんと対戦しましたが、その前後でも結構遊ばれており、なかなか評判が良かったです。
結果
1戦目:自分* 勝利、しゅり 敗北
2戦目:自分 勝利、しゅり* 敗北
テトラコンボ Tetra Combo
(プレイ時間 各15-30分)
カワサキファクトリーの「テトラコンボ」です。後手は1スタートの代わりに、先手の初手版の追加アクションを2回までとしました。これでバランスは取れていると思います。道化師さんも佐藤さんも強く、普段ならこのゲームでは勝てるのですが、3戦0勝3敗という散々な結果でした。でもゲームを気に入ってもらえたようで良かったです。
結果
1戦目:風来の道化師 勝利、自分 敗北
2戦目:佐藤 勝利、自分 敗北
3戦目:佐藤 勝利、自分 敗北
デュプロヘックス Duplohex
近年の土嚢ではベストだと思っている「デュプロヘックス」です。つい最近続編の「デュプロライン」も出版されました。ヘックス系のゲームは多いのですが、自分のコマが2種類あるというのは珍しい部類です。その2種類が相手の2種類とうまく相互作用をもたらしており、深みを生んでいます。
結果:自分 勝利、佐藤 敗北
ウボンゴ3D Ubongo 3D
ウボンゴ3Dには絶対の自信があるという佐藤さんにチャレンジです。自分はウボンゴ3Dはこれで5回目くらいなのですが、結構得意なゲームです。最初の回では自分と道化師さんが1位2位で、佐藤さんはかなり焦っていたようですが、その後は本来の実力を発揮してこちらは全く歯が立ちませんでした。これはかなり悔しい! さすがウボンゴ佐藤です。
結果:佐藤 40、風来の道化師 24、自分 20
ペントアップ Pent-Up
(プレイ時間 10分)
ウボンゴ3Dに触発されて、ペントミノを使ったネスターの「ペントアップ」です。どのタイミングで上に置くか(置かせるか)というのがなかなか悩ましくも面白いゲームです。パズルっぽい部分もありますが、それがうまく戦略と絡み合っているのが素晴らしい。
結果:自分 勝利、佐藤 敗北
最後にアダプトイドの3人用「アダプト3」を遊んで終了です(結果は前述)。終了後は近所で夕食をとって解散。また来月が楽しみです。
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