第11回土嚢の会は総勢5人と参加者が少なめでしたが、終日たっぷりと遊べました。「インディゴ」の完全情報バリアントが何度か試せたのは収穫です。今回の個人的な初プレイは「四元素の魔法の薬」で、非常にグラフィックが美しいゲームでした。
ヘックス Hex
(プレイ時間 65分)
ヘックスはコネクション系アブストラクトゲームの元祖で、ヘックスのテクニックを使っているゲームはかなりたくさんあるので知っておくと良いゲームです。もちろんゲームとしても面白く、自分が最初に出会って衝撃を受けたコネクションゲームでもあります。自分にとってアブストラクトゲームの原点なのです。今回は何度か対戦が行われましたが、自分はコルトさんと遊びました。手軽に始めたのですが、非常に接戦となってなんども山場がある長い戦いでした。その長い戦いを最後に勝ち抜いたのはコルトさんです。もっと大局的な手を打てるようになりたいです。
結果:コルト* 勝利、自分 敗北
流氷に身を任せて Go with the Floe
(プレイ時間 各15−20分)
続けてちょっと久し振りに「流氷に身を任せて」を遊びました。アザラシを取るときは隣のマスからでないとだめだというのがなかなか良いルールです。1戦目はコルトさんがアザラシです。うまく隅に逃げ切ったと思いきや、タイミングを計って待ち伏せて捕獲。2戦目は自分がアザラシでしたが、こちらは逃げ切りに成功しました。非対称の捕獲ゲームの秀作です。
結果(*は先手のアザラシ)
1戦目:自分 勝利、コルト* 敗北
2戦目:自分* 勝利、コルト 敗北
インディゴ Indigo
(プレイ時間 各30−50分)
完全情報バリアントです。5種類しかタイルがないので手札2枚で特定のタイルが置けないというよりも、自由に選べる方が心理的にはスッキリします。その代わり、特定のタイルを使いすぎないようにマネージメントが必要です。相手を変えて全部で3回遊び、1勝1敗1分です。相手をブロックすることと自分を伸ばすことのバランスが難しく、また宝石を確定させるような手を探すのも楽しいです。しばらくはこのバリアントで遊びたい。
結果
1戦目:自分 6、風来の道化師* 1
2戦目:風来の道化師* 4、自分 4(引き分け)
3戦目:佐藤* 6、自分 4
クロス Cross
(プレイ時間 各15−20分)
ヘックス系のゲームである「クロス」です。プレイヤーに特定の辺はなく、1つおきの3辺を結べば勝利ですが対辺を結ぶと敗北です。なので辺にはなかなか繋ぎたくないという心理が働き、つなぐ順番も非常に大切です。もっと通常のヘックスの要領で進めた方がよかったのですが、相手のコネクションを防ぎきれずに0勝2敗でした。
結果
1戦目:佐藤* 勝利、自分 敗北
2戦目:佐藤 勝利、自分* 敗北
ナインブレイク Nine Break
(プレイ時間 5分)
ゲームマーケット神戸で購入したゲーム。アブストラクトなので好きなのでは、とすすめられて買って今回遊ぶのは2回目です。基本的にはオセロですが、数字が書かれており、表裏の和は7になっています(ダイスのように)。挟むときの2つのコマの合計値が挟まれる相手のコマの合計値を超えていなければなりませんが、mod10で計算するので(つまり十の位は無視する)、合計が9や19だとひっくり返すことができませんので別の方向から攻めることになります。これがタイトルの由来です。
ちょっと面白そうかと思ったのですが、実際に2回遊んでみるとゲームとしての戦略性はオセロの域を出ず、計算が煩雑なだけで数字から生まれる面白さは皆無です。これならオセロの方が良いです。やるならば数字は0と1の2種に絞って奇数で偶数を、偶数で奇数をひっくり返せるというくらいのルールで良かったのではないかと思います。いずれにせよルールにもっと工夫が必要です。今回は相手が打つ場所がなくなって終了。
結果:自分* 勝利、佐藤 敗北
マーゴ Margo
立体の囲碁ということで興味を持ってくれたサトウさんや風来の道化師さんと遊びました。かなり奇妙なゲームなので、最初は慣れるのが大変です。ゾンビの存在がこのゲームの面白いところですが、同時にわかりづらいところでもあります。経験の差で、3戦3勝でした。
結果
1戦目:自分 勝利、佐藤 敗北
2戦目:自分 勝利、風来の道化師 敗北
3戦目:自分 勝利、風来の道化師 敗北
トライアンギュラー Triangular
(説明 5分 プレイ時間 各35−65分)
前回の土嚢の会で非常に気に入った「トライアンギュラー」を早速手に入れて持ち込みました。自分の3枚が正三角形の頂点になっていれば辺の枚数だけ得点するというのが基本です。また中立の赤いタイルを含む正三角形をつくるとサドンデス終了です。さすがに慣れてくるとサドンデスはなくなりますが、これをうまくつかって天秤にかけて大量得点を狙います。
コルトさんは強敵で、どんどん得点されてしまい、初戦は敗北。悔しいと遊んだ2戦目は綱引きを繰り返して、最後は同点でした。正三角形のタイルだけなのに、こんなに変わったゲームができるとは不思議です。こういうのを発見するとアブストラクトゲームは凄いと思ってしまいます。
結果
1戦目:コルト* 7、自分 0
2戦目 コルト 0、自分* 0(引き分け)
黒将軍 Kuro Shogun
(プレイ時間 5分)
結構前に草場さんの家で遊んだ黒将軍をリクエストして持ってきてもらいました。ボードは本来は将棋盤の9x9を使うそうですが、冗長になるの5x5から7x7くらいで遊ぶと良いとのことです。正体隠匿の要素があるので完全情報のアブストラクトではないです。ガイスターのようにお互いのコマを隠します。すべてキングの動きをしますが、王と無印のコマ以外は正体を明かすとそのコマの動きができます。ルーク、ビショップ、ナイトの3つがあります。
まずは草場さんとコルトさんが対戦し、そのあと自分がコルトさんと対戦しました。使ったのは6x6のボードです。コルトさんに攻められてコマ数で負けていたので、一か八かでルークを明かして飛びこんだらなんと王様を取ってしまい勝利! こういう勝ち方は気持ちが良いですね。
結果:自分 勝利、コルト 敗北
四元素の魔法の薬 Zaubertrank der vier Elemente
(説明 10分 プレイ時間 45分)
最後は去年のエッセンで手に入れて以来遊ぶ機会がなかったシュテフェンシュピールの「四元素の魔法の薬」を3人で遊びました。共通のコマ4つのうちどれかを直線状に動かして、動いた先の周囲にあるコマと同色のディスクを取ってセットコレクションをしていくというゲームです。このセットコレクションがかなり難しくできています。また動かせないときのワープのルールもあり、結構複雑かもしれません。面白そうなのは直前のプレイヤーの動きを制限する催眠術カードですが、今回は誰も使いませんでした。2人や4人でも遊んでみたいです。
結果:コルト 68、自分 68、草場 57
今回は少し早めに終了です。また来月!
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