土嚢の会も10回目です。参加は8人でしたが、いろいろなゲームを遊べてとても楽しい会になりました。「カバとワニ拡張バッファロー」「キャッチ5」「トライアンギュラー」「カシオペア」は初プレイ。「テラノバ」「コリドール」「インバース」「ポラリティー」は前回がいつだったか覚えていないくらい久し振りのゲームです。土嚢(ネスターゲームズ)は「カバとワニ」「アマゾン」「ヘックス」「ヴォロー」「ダカーポ」「アクロン」の6種を遊びました。
ツタンカーメン Tutanchamun (アミーゴ版)
(プレイ時間 25分)
キノさんと共に到着すると、ほどなくエアンヌさんも到着。暫くは3人で遊びました。まずは、クニツィアの完全情報ゲーム「ツタンカーメン」。怪しい絵柄が気分を盛り上げてくれます。3人だと26点スタートで、どこで1位、2位を取って26点分減らすのかをきちんと考えなければなりません。結構思い切って遠方にジャンプしていったのが良かったのか、キノさんと僅差で勝利。相変わらず良いゲームです。
結果:自分 0(勝利)、キノ 1、エアンヌ 6
テラノバ Terra Nova
(説明 5分 プレイ時間 55分)
非常に久し振り(前回は2008年にプレイ)の「テラノバ」です。最初は自分のコマが10個もある意味がわかりませんでしたが、エリアマジョリティーだったのですね。エリアの定義が独特で、地形が3種類以下になってようやくエリアと認められます。キノさんが終盤まで中央をコントロールしていて有利かと思いきや、エアンヌさんと自分がうまくキノさんの妨害をし、エリアを区切って逆襲。1点差で自分の勝利です。ちょっと「バロニィ」に似た雰囲気がありますが、「テラノバ」の方が好みです。境界線を作っていくので「アマゾン」や「フェンドー」に近いプレイ感覚です。
結果:自分 53、エアンヌ 52、キノ 45
カバとワニ Hippos & Crocodiles + バッファロー Buffalos
(プレイ時間 10分)
もうそろそろ誰か来るだろうからと、シンプルなタイル置きの「カバとワニ」に3人用の拡張「バッファロー」を加えて遊びました。この拡張はずいぶん前に買ったのですが、使うのは初めて。せっかくなので、バッファローを受け持ちました。バッファローは4x4のスペースを使い、頭が大きいので結構置きづらいです。でもカバやワニと同様に10スクエア分なのでフェアだと思います。このアイディアを発展させたのが「ムーンハーベスターズ」で、いずれはそちらも手に入れたいものです。
結果:エアンヌ(ワニ) 勝利、キノ(カバ)、自分(バッファロー)
アマゾン Amazons
(プレイ時間 25分)
初参加の大塚さんと、まずは「アマゾン」です。チェスのクイーンの動きの組み合わせなので比較的分かりやすいルールなのですが、序盤は何をしたら良いかわからずにとまどうかもしれません。自分はかなりミスをしたのですが、途中でリカバリーして最後は勝ち切りました。
結果:自分 勝利、大塚 敗北
ヘックス Hex (11路盤)
(プレイ時間 5分)
続いて、コネクションゲームの基礎である「ヘックス」です。ヘックスボードのコネクションゲームは「クロス」「ハバナ」「オメガ」「リブラ」「ヴォロー」など数多く、大なり小なりヘックスでのテクニックが必要だと思います。大塚さんは初めてなので、パイルールは無しで、大塚さんが先手です。途中から感覚がわかってきたようで、終盤には11路盤が小さく感じるほどでした。次回は14路盤で遊びましょう。
結果:自分 勝利、大塚 敗北
キャッチ Catch
(プレイ時間 各15-30分)
続いて、「キャッチ」です。まずは、大塚さんとルール通りの「キャッチ3」を遊びました。1人が縦に、もう1人が横に1x2のブロックを置き、3以下のエリアを作れば良いというゲームです。「砂漠を越えて」のあと、中島さんと「キャッチ4」と「キャッチ5」を遊びました。キャッチ4はルールに乗っているバリアントですが、キャッチ5はアンオフィシャルです。でもこれが一番ダイナミックで面白いかも。
同じ出版社のクニツィアゲーム3部作の他の2作「シンガポール」と「グラビタス」も持参したのですが、自分は遊びませんでした。「シンガポール」は引く要素があるので、厳密なアブストラクトではないのですが、好評だったようです。
結果
1戦目(キャッチ3):大塚 10、自分 10
2戦目(キャッチ4):中島 13、自分 13
3戦目(キャッチ5):自分 17、中島 13
砂漠を越えて Durch die Wüste (ホビージャパン版)
(説明 5分 プレイ時間 45分)
このあと、4人で「砂漠を越えて」です。ファンタジーフライト版と同じ仕様のホビージャパン版です。序盤の配置からすでにあちこちで戦いが始まっています。同じ色のラクダが3つも向かい合っていたりと、なかなか大変な状態です。自分は貪欲に3の水タイルを集める一方で、キノさんはかなりの領域を囲ってきます。キノさんが勝ち切るかと思いましたが、僅差で自分の勝利。
結果:自分 79、キノ 76、大塚 63、道化師 27
メカニクス Mecanix
(プレイ時間 30分)
歯車のギミックが面白い「メカニクス」です。ちゃんとゲームになっています。奇数個の歯車の輪を作ると動かなくなります。一番小さなものは3個の歯車からなる三角で、これを含まない次に小さなものは9個の歯車からなる輪っかです。最後は中島さんが置いた歯車が同時に三角を3つも形成して、これによって邪魔されて負けてしまいました。結構良いゲームかもしれません。
結果:中島 勝利、自分 敗北
トライアンギュラー Troangular
(プレイ時間 各5-25分)
エアンヌさん持ち込みの怪しいゲーム。コンポーネントは正三角形のそれぞれのボードと得点表だけです。中立である赤い正三角形のタイルを置いてスタート、これに繋がるように自分のタイルを置くのですが、自分のタイル3枚が正三角形の頂点を成しているとその大きさ(辺の長さ)だけ得点になります。さらに、赤いタイルと自分のタイル2枚で正三角形になるとサドンデス勝利です。正三角形は2種類の方向が互い違いになるので、かなり変わった感覚と思考のゲームです。最初は見落としが多いのですが、なれてくると赤いタイルの関係で相手に打たせて自分で大量に得点を取るということが目指せるようになります。これはかなり面白い。今回新しく遊んだゲームでは一番の傑作です。
結果
1戦目:自分 4、エアンヌ 0
2戦目:エアンヌ 勝利、自分 敗北(サドンデス終了)
3戦目:自分 7、エアンヌ 0
ヴォロー Volo
(プレイ時間 20分)
エアンヌさんのリクエストで、続けて「ヴォロー」を遊びました。間違えたルールで遊ばれやすいゲームで、特に群れを動かすときは群れを崩さないようにしつつ、ある1列しか動かせないというのが難しく、結構群れを丸ごと動かしているプレイヤーが多いようです。この1列という縛りは良いルールなのですが、慣れが必要です。説明書の例をよく見ると、結構わかりやすく書かれていると思いますので、ちゃんと例を追ってみるのが一番良いと思います。エアンヌさんは、正しいルールがわかったとたんに、やっぱり強かったです。
結果:エアンヌ* 勝利、自分 敗北
コリドール Quoridor
(プレイ時間 各5-15分)
土井さんがよくAIを相手に遊ぶというので、対戦しました。ギガミックのシリーズではおそらく一番完成度が高いと思われますが、それほど遊んだことはありません。少し中央に向かって進んだら壁の置き合いが始まります。この壁が2辺分なので、なかなかうまく相手を邪魔することができません。結構慣れが必要ですね。4戦4敗でしたが、写真はその中でも割と僅差だった時です。
結果
1戦目:土井 勝利、自分* 敗北
2戦目:土井* 勝利、自分 敗北
3戦目:土井 勝利、自分* 敗北
4戦目:土井* 勝利、自分 敗北
ダカーポ Dakapo
(プレイ時間 各5分)
1色が正方形の頂点の位置になるように配置するゲームです。置き方に幾つか縛りがあるのがよくできていて、これによって攻め込むことが可能です。かなり斜めで大きな正方形ができると嬉しいですね。
結果
1戦目:自分* 勝利 土井 敗北
2戦目:自分 勝利、土井* 敗北
アクロン Akron
(プレイ時間 各30分)
佐藤さんと「アクロン」を遊びました。ときどき3段になりましたが、2段目までが主な争点でした。どのくらい余裕があるのかを読むのが最初は難しく、一見悪手と思えてもじつはマーブルを動かす自由度が高くなったりと、奥が深いゲームです。経験の差を活かして2戦2勝。またぜひ一緒に遊びたいものですね。
結果
1戦目:自分 勝利、佐藤* 敗北
2戦目:自分 勝利、佐藤* 敗北
インバース Invers
(プレイ時間 各10-15分)
ギプフシリーズ以前のクリス・ブルムのゲームです。手番にはボードの端からコマをスライドさせて別のコマを押し出します。押し出せるのは相手のドットのコマ以外ならなんでも可能ですが、自分の色のコマをなるべく押し出すようにします。そうすれば、次にそれが自分のドットとなってボードに残るのです。なるべく早く、自分のコマをすべてドットにしたプレイヤーの勝利です。2戦目の後半くらいから、どうしたら良いのかが少しだけわかってきましたが、すでに手遅れでした。2戦2敗。
結果
1戦目:エアンヌ* 勝利、自分 敗北
2戦目:エアンヌ 勝利、自分* 敗北
カシオペア Cassiopeia (オリオン Orion より)
(プレイ時間 各5-10分)
ゲームシステム「オリオン」から「カシオペア」を遊びました。陣取りゲームの「オリオン」と同様に軌跡にコマを置くというシステムを採用しています。4つの自分のコマがW型の配列になって、カシオペア座を作れば勝利です。1クリック制なのですが、あっという間にカシオペアが完成してしまうので、後手は最初から先手を邪魔しなければなりません。ミニゲームという感じです。今回は先手と後手を1回ずつやって2戦2勝。また試してみたいです。
オリオンを使って、先月好評だった「ボーテス」が何度か遊ばれていました。道化師さんは相変わらず無敗のようです。
結果
1戦目:自分* 勝利、道化師 敗北
2戦目:自分 勝利、道化師* 敗北
ポラリティー Polarity
(プレイ時間 20分)
磁力を使った陣取りのポラリティーです。結構久しぶりに遊びましたが、ルールはだいたい覚えていました。傾いたディスクをうまく転がして新たな基盤にしたり、わざと相手に引き取らせてゲームを長引かせたりといった上級テクニックは今回はあまりありませんでした。中盤まではずっと優位だったと思うのですが、後半からミスがあり、手持ちのディスクを使い切れずに11点差で敗北。なおエアンヌさん所有の新版は磁力が弱いらしく、傾きにさらに傾きを作れるそうです。新しいポラリティーも遊んでみたいものです。
結果:エアンヌ 10、自分 -1
テリトリー Territories
(プレイ時間 25分)
最後は「テリトリー」です。2人の思惑が絡んで境界線ができていくのは非常に面白いです。ほとんど知られていないこのゲームですが、完成度は高いと思います。序盤に大きな土地を取られてしまい、後半に追い上げたものの追い付かず、僅差で敗北。このあとも何度か遊ばれていました。
結果:大塚* 25、自分 23
2次会は同じビルのパスタの店で。みなさん長時間ありがとうございました。
コメント