ツースターゲームの会 2016.12.21

横浜・関内のゲームカフェぶんぶんに初めて行きました。横浜では遊べる場所がなかったのですが、これからもっとボードゲームカフェができると良いですね。



忍者軍団「長い手」と不思議な砂時計 Army of Ninja "Long Hands" vs. Strange Hourglass
(プレイ時間 各5−10分)
LongHands20161221.JPG一味さんが持参した2人用の奇妙な同人ゲームです。アシンメトリックで、タイトルの通り、ひとりが忍者軍団「長い手」、もうひとりが不思議な砂時計を受け持ちます。砂時計は3分でこれが落ちるまでに忍者軍団はコマを置いて砂時計を追い詰めます。コマにはリミッターとしての数値があり、これが合計6以上になると次の手番で頭を置かなければなりません。砂時計は頭にたどり着けば勝利なのです。砂時計が落ちきると判定勝負になります。

手作りだと思われるボードやコマはなかなかユニークですが、コマの種類が多すぎて判定が大変です。判定をもう少し楽にするように、チップなどを置くようにする(ネスターゲームズの「二十」のように)などすれば、もっと遊びやすくなったと思います。砂時計も単純にタイマーなので、どこかでひっくり返すアクションなどがあるとより面白いのでは。

結果
1戦目:一味(砂時計) 勝利、自分(忍者) 敗北
2戦目:一味(砂時計) 勝利、自分(忍者) 敗北
3戦目:自分(砂時計) 勝利、一味(忍者) 敗北
4戦目:一味(忍者) 勝利、自分(砂時計) 敗北



聖杯サクセション Throne and The Grail
(プレイ時間 10分)
ThroneAndTheGrail20161221.JPG続いて、一味さんは初プレイだという「聖杯サクセション」です。簡単なルールなのに、どこかでカードの枚数を間違えてしまいました。なので、最後にカードが残ってしまいました。ということで、勝敗は参考まで。

結果(参考):自分 勝利、一味 敗北



エンデの建国者 The Founders of Ende
(説明 25分 プレイ時間 50分)
FoundersOfEnde20161221.JPGこの日一番の重量級ゲーム。シミーズさんがルールを説明してくれました。「カタンの開拓」のように自分のコマの周りから資源を得て、それらを組み合わせて建物を建てます。「チグリスユーフラテス」のように2種類の戦争があり、それらを司るのは「サンクトペテルブルク」のようなラウンドごとに異なったカードです。ほかにも名作ゲームの要素が散りばめられており、期待が高まります。目的は島を開拓して様々な方法で合計8点を得ること。開拓の方法は開拓地を建てるほかにも色々とありますが、大きな建物を建てると1点減るので、展開が遅いです。

実際にゲームが始まると、かなり相互作用の薄いゲームです。最初の数ラウンドは開拓地を建ててを建てて資源を得るくらいしかできず、ほぼ選択肢はありません。また、勝利点を得る方法は5種類あるのですが、どれも地味に1点です。唯一の絡みとして戦争があるのですが、結局、自分はゲーム中に一度も戦争をすることがなく、ほぼ終始ソロプレイに終わりました。ルールがかなり複雑なので、ルールの運用や手番の最適化に没頭するばかりで仕方がないのかもしれません。あと、資源を持つ制限などあるならば、衝立は要らないのではないでしょうか。シミーズさんは色々と戦争を仕掛けていてちょっと楽しそうでした。次回は戦争に特化したい。

結果:一味 8、シミーズ 6、小川 4、自分 4



人喰い屋敷 Hitokuiyashiki
(説明 10分 プレイ時間 各15分)
Hitokuiyashiki20161221.JPG特殊能力が多い、3スート、マストフォローのトリックテイクです。1−14の数値のうち、1−3と12−14が得点札です。3スートのうち1つには0、もうひとつには15のカードがあり、これらを合わせた20枚の得点札を取り合います。20枚というところがちょっとトランプの和製ナポレオンみたいですね。低い1−3は子供で同スートの子供が2枚以上出たらそれらは取られずに持ち主のものになるとか、5−7くらいは武器で上位の12−14を奪えるとか、8−10の中にはそれらの特殊能力を無効にするカードがあるとか、いろいろと複雑です。一番印象的なのは4のかごめかごめカードで、みんな1枚を左隣りのプレイヤーに回します。かごめかごめを歌い続けている間、回すのです(本来のルールでは歌わないらしい)。悪くはないのですが、ちょっと複雑にしすぎという印象です。3人の方が面白いということなので、次回は3人を試してみたい。

結果
1戦目:一味&小川 11、シミーズ&自分 9
2戦目:一味&小川 13、シミーズ&自分 6



セブン Seven + ラミネート ラミー Laminate Rummy
LuminateRummy20161221.JPG「セブン」という7スート49枚からなる Staggered Deck とでも呼ぶべき変則デッキを使ったラミーゲームです。場には様々な役が書かれた目的カードが得点とともに書かれて置かれています。役は、ペア、Nオブザカインド、ストレート、ストレートフラッシュ、合計数値49ちょうど、100以上、などさまざまです。ただ、フラッシュのみの役はありません。テーマとしてリサーチペーパーとその引用というフレーバーがありますが、自分にはあまりピンときませんでした。

手番には山札から2枚カードを取って1枚を捨てるか、捨て札の一番上のカードを取るか、さらされた役からカードを取るか、手持ちの役をさらすか、という選択肢があります。役をさらす時には得点カードを場から得て一緒に置くのですが(これが「表紙」となるらしい)、このままではまだ得点にはなりません。自分でも他のプレイヤーでもさらしたカードを誰でも手番で取ることができ、それらが1枚を除いてすべて取られて初めて得点になるのです。この最後に残った1枚は、共通のカードとして役を作る時に使うことができますが、その時はそのプレイヤーに任意のカードを1枚与えます。こうして規定点に達したら勝利です。

かなり評判が良いゲームで、システムもなかなか面白いと思うのですが、細かい点はいろいろと疑問が残ります。カードの補充で2枚見て1枚捨てるというのは必要だったのか、通常通り山札か捨て札から1枚でよかったのではないか?(テンポが悪くなるし、そこまで戦略が増すと思えない)他人のカードを引用する代わりにカードを渡す必要はあったのか? などといった点です。また残念なのは、カードが見づらいことです。すべて同じデザインなので、役の識別がしづらいです。さらにストレートフラッシュを「ストフラ」と略すことに自分はかなり違和感を覚えました。ついでに言うならNカードもNオブザカインドにして欲しかったです。役の得点のバランスも気になるところです。役にフラッシュがあってもよかったのでは? とにかく、近いうちにもう一度遊んでみたいです。

結果:シミーズ 18、一味 16、小川 14、自分 12

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