ネスターミーティング 2016

Drinks&Pool-inside.JPG今回で3回目(公式には第2回)となるネスターミーティングです。来るはずだったキャメロン・ブラウンが急に来られなくなってしまい、さらには他に声をかけた数人も来られずに、ネスター、ホセと自分の3人という小規模な集まりでした。徐々にでも良いので規模が大きくなると良いですね。今回のネスターミーティングでは、製品化されたゲームを遊ぶというよりは、未発表のゲームのテストプレイや色々な企画についての討論が主でした。五反田のASGSの第1部のような感じですが、時間にとらわれずにゆっくりと色々な話ができて、非常に充実した時間だったと思います。このプレイ記では、製品版になっているものだけをレポートします。

なお、このレポートはエッセンシュピール2016の続きです。以下に旅行計画を再掲します。

計画
10月8日:成田から出国。ドバイ経由でミュンヘンへ
10月9日-11日:ミュンヘン滞在
10月12日-16日:エッセン・シュピール
10月17日-21日:パリ、カルカソンヌ、バルセロナ観光
10月21日:秋山さん、バルセロナからドバイ経由で帰国
10月21日−23日:スペイン・サラゴサでネスターミーティング
10月24日−27日:マドリード滞在
10月27日-28日:マドリードからドバイ経由で成田へ帰国


=============================================================


10月21日 金曜日 (ネスターミーティング1日目)

16:55サラゴサ・デリシアス駅に到着。2年前と同じようにネスターが車で迎えに来てくれました。去年と同じホテル・サウセにチェックインします。45分後にはホセもマドリードから到着しました。




ムーン ハーベスターズ Moon Harvesters
(プレイ時間 45分)
MoonHarvesters20161021.JPG「カバとワニ」を発展させたようなゲームです。各自ペントミノのC、L、T、W4種類のうち1種類しか持っていません。手番には、自分のペントミノを1つ任意の場所に置きます。このとき、既に置かれたペントミノやクレーターの上には置けませんが、ヘリウム3の上には置けます。置くことによってヘリウム3を回収することができ、これが得点になります。ペントミノの種類によって序盤が強かったり、特定のコマからの防御に強かったりと様々な特徴があります。3人で遊んでネスターの勝利。

結果:ネスター 勝利、ホセ、自分



フリンク Flink
(プレイ時間 各25分)
Flink20161021.JPGコマが足りなくなってしまうという問題は克服できるのか? ということで「フリンク」です。まあどうやっても足りないようにはできてしまうので、ある程度からは引き分けにするのが良いでしょう。2回遊びましたが、今回はコマの不足はありませんでした。

結果:不明



Dinner20161021.JPG夕食はホテルから数件隣りの去年も来た肉料理の店 Los Xarmientos で祝杯をあげます。ネスターおすすめのゴートチーズのサラダが美味しいです。



=============================================================


10月22日 土曜日 (ネスターミーティング2日目)

NestorAtMeeting20161022.JPGこの日がネスターミーティングのメインの日です。過去2回と同様に、ドリンク&プール Drinks & Pool で遊びます。プール(ビリヤード)が遊べて軽食やドリンクもある場所で、のんびり遊ぶには最適です。写真は参加できなかった秋山さんからのお土産のてぬぐいをはちまきにして気合いを入れるネスター。




アクロン Akron (通常版)
(プレイ時間 40分)
Akron20161022.JPGようやく「アクロン」の通常版を発売するそうです。もうすぐウェブサイトでも発表されると思います。「渋」の忍者バージョン、或いは「マーゴ」や「リミット」の通常版と同じボールを用いますが、ボードはこれまでの青ではなく赤色で取り外しができる黒と白のエッジが付いています。これによって、白い袋に入る大きさになり、値段もぐっと下がったのです。デラックス版と比べると、ボールがカチッと落ちなかったりしますが、良いゲームなので広まってほしいものです。

結果:自分 勝利、ホセ 敗北



Lunch20161022.JPG昼食は「モスキート」という米料理の店です。スペインではかなり米を食べるようです。サラダと海鮮のリゾットをみんなで分けました。パエリアとはまた違った美味しさで最高です。

HongKong20161022.JPG食後は、ネスターに紹介しようと持ってきた「香港」を2人で遊んでもらいました。知名度は低いのですが、短時間で完成度が高いアブストラクトゲームだと思います。ネスターゲームズのスタイリッシュなアクリルでコマをつくったら良いのではと思います。




グループ Gloop
Gloop20161022.JPG正方形のタイルの各辺が三分割され、2本の線が描かれています。それらの線を色々なパターンで結んだのが、この「グループ」で Gloop は Get LOnger Or Perish から来ているそうです。全91パターンが1枚づつ含まれています。手元のタイルをなくすことが目的で、手番には2x2のパターンを作って場のパターンを延長していきます。できなければ手元のタイルが増えます。工夫すれば色々なゲームが遊べそうです。面白いのは1人用のパズルだそうで、これは、ゲームよりもパズルが主目的かもしれません。

結果:自分 勝利



マジョリティーズ Majorities
(プレイ時間 45分)
Majorities20161022.JPG7x7x7のヘックスヘックスボードでマジョリティー争いをします。ボードには数箇所穴が開いており、これによって3方向から見たどの39列でも奇数個のヘックス数(7・9・11)になっているのです。各列では7・9・11ヘックスのうち過半数の4・5・6ヘックス以上を取ればその列を制したことになります。各方向では13列のうち過半数の7列以上でマジョリティーを取れば、その方向を制したことになります。3方向のうち過半数の2方向以上を制すれば勝利です。つまりマジョリティー争いが3層構造になっているのです。コマを交互に置いていくだけですが、かなり頭がこんがらがってきます。

結果:ホセ 勝利、自分 敗北



タルパ Talpa
(プレイ時間 10−15分)
Talpa20161022.JPG初期配置ではチェッカー状に2色のタイルが並んでいます。目的は、空きマスによって、自分の色の対辺を結ぶことです。手番では自分の色のタイルで、縦横に隣接する相手のタイルを取るだけです。カイロコリドーとちょっと似ているルールですが、プレイ感覚はかなり異なります。アイコンが子供っぽいのでてっきり子供ゲームだと思って避けていたのですが、今回新たに遊んだネスターゲームズの製品版ゲームの中では一番のヒットゲームです。これは次回ぜひ購入したいものです。

結果
1戦目(6x6):ネスター 勝利、自分 敗北
2戦目(8x8):自分 勝利、ネスター 敗北
3戦目(8x8):ネスター 勝利、自分 敗北



ウロボロス Ouroboros
(プレイ時間 各10−15分)
Ouroboros20161022.JPGちょっと奇妙なゲームです。6x6のボードにランダムに4色のコマを配置してスタートです。目的は自分の手持ちのコマをすべて無くすことです。手番には黒の円柱を1つ置くか、置かれた円柱を2つ除去するか、手持ちのコマを1つ捨てるかの3択です。円柱を1つ置くときはコマがある場所に置かなければならず、代わりにそのコマを手持ちにします。そして縦横4個、あるいは斜め4個のコマを相手プレイヤーの手持ちとして押し付けるのです。円柱を2つ除去するには、それらが4種類のパターンのどれかの配置になっていなければならず、さらに手持ちに指定されたコマの組み合わせがなければなりません。それらのコマを一気に捨てることができます。例えば、斜めに隣接する円柱だったら同色3個と別の色で同色2個という組み合わせの計5個のコマが必要です。

コマは最終的には減らすのが目的ですが、そのために相手にうまく押し付けつつ、自分のコマに有利なパターンを作っていきます。捨て始めるタイミングなどなかなか難しいです。円柱のパターン4種は覚えづらいので、ボードに描いて欲しかったです。

結果
1戦目:ネスター 勝利、自分 敗北
2戦目:ネスター 勝利、自分 敗北



最後にはネスターのお父さんも加わって、4人でカードゲームを楽しみました。


=============================================================


10月23日 日曜日 (ネスターミーティング3日目)

Pool20161023.JPG午前中はずっとテストプレイをし、そのあとはビリヤードで気分転換です。2年前にはネスターとエイトボールを遊びましたが、今回はキャメロン・ブラウンが考案した3人でも遊べるゲームです。通常とは異なり、最初に当てるボールはなんでも良いが、必ず最小数字のボールをポケットしなければならないのです。それ以外は、ボールの数値だけ失点となります。コインプール(1ユーロを入れるとボールが出てきて、一度ポケットしてしまうと取り出せない)ならではのルールと言えます。ちょっと違ったプレイ感覚で楽しめました。3ゲーム遊び、それぞれ1勝2敗ずつ。

午後になってから製品になっているゲームをいくつか遊びました。



フィッシャリー Fishery
(プレイ時間 各20−30分)
Fishery20161023.JPGASGSの土井さんが作ったゲームがついにネスターゲームズから発売されました。あらかじめ配置した漁船による区画分けのゲームで、中立となる柵で海の上を囲っていきます。最終的にはどの区画(漁場)にも漁船がいなければならず、また区画は外周と接していなければなりません。それぞれの区画では漁船が多い方がその区画のマス数だけ得点します。なかなか考えどころがあります。12月のゲームマーケットで発売する予定で、興味がある方は日本で購入できると思います。

結果
1戦目:自分 勝利、ホセ 敗北
2戦目:ホセ 勝利、自分 敗北



二十 Ni-Ju
(プレイ時間 10分)
Ni-Ju20161023.JPGネスター自身が去年出版したゲームで、なかなか好みです。今回はその廉価版(紙タイル版)を遊びました。紙タイルは少々大きいので場所もとります。やはり買うならばアクリルバージョンがオススメです。

結果:自分 勝利、ホセ 敗北



Ave20161023.JPGこれでネスターミーティングは終わりです。ホセと一緒にタクシーでサラゴサ・デリシアス駅まで。そこから16:26発のAVEでノンストップでマドリードに向かいます。自分は前日にホセと同じ列車を予約したのですが、普通車にあたる Turista はもう残ってなくて、Turista Plus というエコノミープラスみたいなクラスでした。まあ4列でなく3列なだけで大した違いはないです。17:45にマドリード・アトーチャ着。そこからセルカニアス(近郊列車)C-5でホセの家に向かいます。

LasRetamas20161023.JPG最寄りである Las Retamas 駅で下車してバスを待つのですが、ホセは「バスの運転手がスーツケースを理由に乗車拒否をしなければ良いけれど」と心配そうです。なんでも場合によっては乗車拒否をされることがあるそうです。15分ほど待ってやっと来たバスは止まる前からダメダメ!のジェスチャーで、乗車拒否されてしまいました。荷物のルールが厳しくなりつつある過渡期なのかもしれません。この駅はタクシー乗り場もないそうで、仕方なく1駅前のアルコルコン Alcorcón まで戻り、タクシーに乗ります。なおアルコルコンはマドリードの南西隣りの1970年代から開発された住宅都市で、ホセもアルコルコンに住んでいます。

Attic20161023.JPGホセの自宅は、自分が以前ワシントンで住んでいたローハウス Row House (タウンハウス Town House ともいう、長屋作りの住居)に似ていましたが、規模が違います。地下室から屋根裏まで4層で、地下室も屋根裏もとても清潔で広く、庭にはプールまで付いています。すごい! 自分は屋根裏のベッドを使わせてもらいました。20畳くらいありそうです。

JapaneseBooks20161023.JPGホセは読書家で、本棚がどの部屋にもあり、綺麗に分類されています。日本の作家のセクションを撮らせてもらいました。スペイン語でも結構いろいろ読めるのですね。

Dinner20161023.JPGホセの奥さんや2人の子供に挨拶して、ホセと一緒に夕食を食べに行きます。Restaurante Charrito という近所のレストランで、シーフードの盛り合わせがとても美味しかったです。




ホング Hong
Hong20161023.JPGこの夜はホセが持っている「ホング」を遊びました。モア・レスタイプのアシンメトリック(非対称)ゲームです。つまいプレイヤーの1人はホング(3マス以上の双頭龍)を一定数以上作ること、もう1人はそれを阻止することが目的です。

結果(11以上でモアの勝利)
1戦目:ホング9匹 自分(レス) 勝利、ホセ(モア) 敗北
2戦目:ホング11匹 自分(モア) 勝利、ホセ(レス) 敗北



ホセのゲームコレクションを見せてもらいました。様々な国のチェス(中国、日本、タイなど)を始め、アブストラクトゲームが大量にあり、綺麗に整理されていました。写真を撮ればよかった!


=============================================================


10月24日 月曜日 (セゴビア)

BusStop20161024.JPGマドリード滞在の3日間のうち、1日は遠出してみようかと思い立ちました。トレドかセゴビアに行ってみようと考え、仕事に行くホセと一緒に511系統のバスに乗って、プリンシペ・ピオ経由でとりあえずアトーチャ駅まで出ます。

駅で調べてみると、セゴビアに行く列車のほうが発車時刻が早いのでセゴビアに行くことにしました。ところが発車まで30分ほどになっても、駅の発車掲示板に目的の列車が現れないのです。不安になって駅員に聞いてみると「この列車はチャマルティン駅発よ。もう間に合わないかもしれないからタクシーを使って!」と言われました。なるほど、切符には確かに小さくチャマルティン駅を表すCHと書かれています。いや、これわからないよ! (ちなみにアトーチャ駅のはP.Aと書かれている Puerta de Atochaの略だと思われる)

Madrid-Segovia20161024.JPGまだラッシュアワーだと思い、駅員の忠告を聞かずにセルカニアス(近郊列車)を使って発車10分前にチャマルティン駅に到着。余裕だと思ったら、空港のように荷物をチェックするセキュリティー・チェックが各プラットフォームにあり、結構ギリギリでした。でも全員が終わるまで列車も発車しないみたいで、そのあたりも飛行機みたいです。車内のモニターで現在地が表示されており、サラゴサの半分くらいの距離だとわかります。乗車中はほとんどがトンネルの中でした。

ViewFromSegoviaGuiomar.JPG10:15マドリード・チャマルティン発、10:42セゴビア・ギオマール Segovia Guiomar 着。あんなにセキュリティーとかありながら、30分未満という近さです。この駅は新しく建てたものらしく、周りには何もない荒野と遠くに見える山脈だけ。セゴビアの街は8キロも離れているそうです。先に朝食をとることにして超満員のバスを1本見送ったら、次のバスは接続列車が遅れたらしく乗客は自分1人でした。写真は朝食を食べたカフェからの風景。

ViewFromAlcazar20161024.JPG11番のバスはセゴビアの水道橋 Acueducto が終点です。観光案内所で地図をもらい、言われるがままにアルカサールまで歩いてみました。セゴビアは城壁に囲まれた街で、境界がはっきりとしています。その城壁の西端にアルカサールがあるのです。途中、大聖堂を見学し、そしてアルカサールの上にも登ってみました。ここが街の西端にあたり、その先には荒野が広がっています。

Acueducto20161024.JPG適当に路地裏を歩いて水道橋まで戻り、今度は水道橋をじっくりと見学します。あとから知ったのですが、この水道橋は世界遺産にもなっている古いものだそうです。せっかくなので、端から端まで歩いてみました。北側の端はすぐ終わりで展望台になっていましたが、南は一度折れ曲がってどんどん低くなりながらもかなり伸びています。端まで行くと水道橋の上部が目の高さになり、水を通していた溝を見ることができます(まだ使えるそうです)。下の写真は最後のアーチで、この先もう少しで端です。

LastArch20161024.JPG地図を見るともう少し南にセゴビアの市街地がありセゴビア駅という名のもうひとつの鉄道駅があったので、そこから帰ろうかと歩いて行ってみました。観光地らしさは薄れた普通の町です。セゴビア駅に着いてみると、なんと夜の8時過ぎまで列車はありません。なんとも寂れた廃墟のような駅でした。おそらくAVEの駅ができてから寂れてしまったのでしょう。仕方なく12番のバスに乗ってセゴビア・ギオマール駅まで戻ります。セゴビア・ギオマール発18:22、マドリードチャマルティン着18:50。

プリンシペ・ピオでホセと合流し、バスで帰路につきます。途中でスーパーマーケットに寄って今夜の食材を買いました。夕食はホセの手料理です。


=============================================================


10月25日 火曜日 (マドリード)

CalleJapon20161025.JPGこの日はホセが休みの日だということで、2人でマドリードに行きました。朝ゆっくり起きた後、散歩がてら メトロ10号線の始発駅、プエルタ・デル・スール Puerta del Sur (南の門という意味)まで歩きます。途中は、ホセの姉が住んでいる通り(なんと名前は「日本通り Calle Japón」、近くに「札幌通り Calle Sapporo」もある)や、ホセが昔住んでいた通りなどを進みます。このアルコルコンは70年代から急に発展したマドリードに隣接する新興都市ですが、公共施設やレストランも多くて住みやすそうでした。

GeneracionX20161025.JPGまずはメトロを Plaza de España で降りて、中心街を歩きながらGeneracion XというGenXGamesが運営していると思われるゲームショップに行きます。ホセはアブストラクト以外のいわゆるユーロゲームは「カタン」と「カルカソンヌ」くらいしか知らないとのことで、易しくて面白いゲームを教えてくれとのことです。ネスターがプッシュしていた「サムライ」はありませんでしたが、「コロレット」「ロストシティー」など幾つかのゲームを買っていました。

Fnac というフランス系のデパートにもゲーム売り場があるというので寄ってみます。以前リスボンでも寄ったのですが、そのときはあまり品揃えが良くなかったので、今回もあまり期待していませんでした。ところが思いの外いろいろなゲームが置いてあり、Generacion X では置いていなかったチグリスユーフラテスのスペイン版まであります。思わず購入。

Lunch20161025.JPGそのままプエルタ・デル・ソルまで歩きます。スペインの日本橋に当たる場所で、道路の0キロポストがあるそうです。プラザマヨール(マヨール広場) Plaza Mayor まで歩き、そこでホセお勧めというカラマリ(イカ)のサンドイッチを食べます。そのあと王宮の近くを通ってプリンシペ・ピオまで戻り、ホセの家に戻ります。夕方からは、のんびりとゲームを遊んで過ごしました。




カートグラフィー Cartography
(プレイ時間 35−40分)
Cartography20161025.JPGホセがキックスターターで購入したという2人用アブストラクトです。タイルは6種類ほどあるのですが、手番には配置するタイルを自由に選べます。そのあと、任意で自分のコマを置き勢力を伸ばします。一言で言えば、ボードがどんどん広がっていく三角ボードでの囲碁です。タイルには川が描かれているものがあり、これによって一辺が二分割されて呼吸点が一気に広げられるのが面白いところです。

ルールの記述が難解で、1戦目はよくわかりませんでしたが、2戦目にはだいぶ感覚がわかってきて結構楽しめました。ホセはこのゲームを2つ購入したとのことで、1つをプレゼントしてくれました。

結果
1戦目:ホセ 勝利、自分 敗北
2戦目:自分 勝利、ホセ 敗北



カルカソンヌ ディ ブルグ Carcassonne: Die Burg
(プレイ時間 45分)
DieBurg20161025.JPGホセは「カルカソンヌ」は持っており、何度も遊んだことがあるようですが、「ディ・ブルグ」は未プレイだそうです。興味を持ってくれたようなので、一緒に遊んでみました。2人専用というところと、タイル配置の自由度が高いところは気に入ってもらえたようです。そのうち再販されないかな。

結果:自分 104、ホセ 91



将棋 Shogi
Shogi20161025.JPG「将棋」にものすごく興味があるホセ。自前の将棋セットも幾つか持っており、お土産に持って行った日本語の「将棋世界」の棋譜を、ネスターミーティングの期間中も食い入るように読んでいました。それならば1度くらい将棋を打たなければ、ということで1局。アブストラクト好きとはいえ、自分は囲碁は好きですが将棋やチェスは苦手です。新しいアブストラクトでも将棋系統のゲームはそれほど興味を抱きません。むしろ、北米生活中を含めたらチェスの方がなんだかんだと遊んだ回数が多いかもしれません。

2人とも居飛車戦法でしたが、基本的な守りなどを忘れており、どんどん攻め込まれて、どんどん駒を取られてあっという間に詰んでしまいました。

結果:ホセ 勝利、自分 敗北


=============================================================


10月26日 水曜日 (マドリード)

最終日であるこの日は、マドリード市内を一人で観光しました。マドリードは人生で初めて訪れたヨーロッパの都市なのですが、もう20年以上前のことなのでほとんど記憶にありません。当時は大学の春休みを利用して、アメリカからマドリードに留学した日本人の友人を訪ねたので、久し振りにその友人と連絡を取ってみました。美術館と「チキンとシドラーがおいしい店」を勧められました。

Painting20161026.JPGまず美術館に行ってみようと思い、まずは Banco de España まで出ます。有名なプラド美術館(多分20年前に行っている)には行かずに、テッセン・ボルネミッサ美術館に行きました。こちらの方が小さめだったのとルノワールの特設展をやっていたのに魅かれたのです。カイユボット Caillebotte というあまり知らない画家の特設展もやっていて、なんだかんだで3時間くらい費やしてしまいました。常設展では写真を撮っても良いのは嬉しいです。

CasaMingo20161026.JPG遅い昼食は、旧友が言っていた「Estacion Norte のチキンとシドラーがおいしい店」に行ってみました。あらかじめホセに、どの店のことかわかる? と聞くとEstacion Norte(北駅)は今のプリンシペ・ピオ Principe Pio のことで、おそらくそのさらに北西側にあるカサミンゴ Casa Mingo のことでは? とのこと。まあかなりあやふやな情報ですが、言われた通りチキンとシドラーを注文します。チキンは味付けと焼き加減が最高でした。ひとりでは量が多く、なんとか食べきりましたがお腹いっぱいです。シドラーはサイダーなので発酵させたジュース(アメリカのアップルサイダーをずっと薄くしたもの)だと思っていましたが、なんか火照ってきたのでよくよく見ると4.5%のアルコール入りでした。これはまずい。

Teleferico20161026.JPG店を出るときには完全に酔っ払ってしまい、酔い覚ましにふらふらと歩くのも危ないので、どこかの公園で休もうかと思いました。旧友が住んでいたアルゲジェス地区 Argüelles に行ってみようかと思い、線路の反対側に抜けて坂を登ろうとするのですが、ふらふらで坂を登れません。なんとか登りきると、さっきから見えていたロープウエイの乗り場があります。観光用だと思いますが、酔い覚ましには良いと思い乗ることにしました。思いのほか長距離のロープウエイで途中ですっかり眠ってしまいました。まあ1人だけの個室なので安全です。どうもホセが言ってた巨大な公園の真ん中に着いたらしいです。

Arguelles20161026.JPG再び戻って少しだけアルゲジェス地区を散歩します。昔ここに1週間ほど泊ったはずですが、まったく覚えていません。記憶をたどるのは諦めて、再びプエルタ・デル・ソルまで行ってお土産を買い、ホセとプリンシペ・ピオで待ち合わせてバスで帰宅します。




ロストシティ Exploradores/Lost Cities
LostCities20161026.JPG昨日、ホセがマドリードで買ったゲームのひとつで、スペイン版は「探検家 Exploradores」というタイトルです。カードゲームはほとんど遊ばないとのことですが、捨て札を再利用する所や適度に邪魔をする所など、どんどん勘どころをつかんでいました。

結果:自分 勝利、ホセ 敗北


=============================================================


10月27-28日 木&金曜日 (ドバイ経由で帰国)

Madrid-Dubai20161027.JPG朝、11時頃にホセの父親が車で駅までプエルタ・デル・スール駅まで送ってくれることになっています。それまではホセの家のメイドさんとグーグル翻訳を使って会話しながら、のんびりと過ごします。

マドリードの空港に着いたのは出発3時間前と早めでしたが、もうすでに列は出来ており、このくらいでちょうど良かったです。ここからは往路同様にエミレーツ航空です。まずは142便でドバイまで。往路と少し異なる経路で、チグリス川は通りませんでした。

DubaiArrival20161027.JPGドバイでは長い待ち時間もなく、すぐに318便の成田行きに乗り換えです。ボーディングブリッジでなく、ほぼすべてバスでターミナルビルまで移動だったのでかなり時間がかかりました。

こうして28日の夕方に無事帰宅しました。去年の反省から、初めて旅行保険をかけたのですが、これからも保険は忘れずにかけたほうが良いですね。盗まれたのは傘だけでよかったです。




Games-Nestor2016.JPG今回購入した(あるいは頂いた)ゲーム



(おしまい)

SHARE