8回目となる今年のエッセンシュピールは10月13日-16日の4日間です。3回目(公式2回目)となるネスターミーティングはその翌週ということで、去年とは逆にドイツからスペインへと移動する事になります(つまり一昨年と同じ行程)。去年よりもさらに新作情報を仕入れていませんが、主な目的は中古ゲームの物色や、人との出会いなのです。年々その比重が大きくなっています。
今年は、東京・蒲田の大規模なボードゲームのオープン会「ミスボド」の主催者である秋山さんと、途中バルセロナまで行動を共にしました。秋山さんはヨーロッパは初めてで少し不安だということで一緒に行くことになったのですが、自分と一緒に行く方が不安になるのではと思います。エッセンでは去年泊まったアストリアが良いと思いましたが、あいにくツインルームは満室だったので、エッセン中央駅 Essen Hbf の北側の市役所 Rathaus そばのアンバサダー・ホテル Novum Hotel Ambassador Essen に宿泊しました。往復は、初めてエミレーツ航空を利用しました。出発前に立てていた計画は以下の通りです。
計画
10月8日:成田から出国。ドバイ経由でミュンヘンへ
10月9日-11日:ミュンヘン滞在
10月12日-16日:エッセン・シュピール
10月17日-21日:パリ、カルカソンヌ、バルセロナ観光
10月21日:秋山さん、バルセロナからドバイ経由で帰国
10月21日−23日:スペイン・サラゴサでネスターミーティング
10月24日−27日:マドリード滞在
10月27日-28日:マドリードからドバイ経由で成田へ帰国
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10月8-9日 土・日曜日 (ドバイ経由でミュンヘンへ)
旅の準備を済ませ、スーツケースを引きずって夕方2時半過ぎから4時までミスボド参加し、そのまま主催の秋山さんと成田空港に行きます。ゲームを運ぶためにスーツケースを持ってゲーム会に来る人は結構いるので、あまり違和感はなかったです。
ミットレール ヤス Mittlere Jass
(プレイ時間 3ディール30分)
よく聞く名前の3人専用の「ヤス」ですが、勝利条件がかなり複雑です。ポイントトリックゲームで、基本的には3人の中間になってはいけないというゲームですが、点数の上限もあっていろいろなケースがあります。結局3ディール遊んだら勝ち点は全員同じでした。
結果:夜の花畑 0、木 0、自分 0(全員引き分け)
このあと、秋山さんと一緒に蒲田から日暮里へ。そこから17:05発のスカイライナー49号で成田空港第2ターミナルへ向かいます。スカイライナーはほとんど使う機会がなかったのですが、速いですね。空港まであっという間です。なんでも秋山さんが予約した空港内の外貨両替「マネーパートナーズ」が18時で閉まるということで結構ギリギリでした。ここは手数料が低くレートも良いようなので、次回は利用してみたいです。
最初の目的地であるドイツ・ミュンヘンまでは初めて使うエミレーツ航空319便/49便です。ファーストクラスが豪華なことで有名ですが、エコノミークラスは他社とあまり変わりません。機内食はなかなか美味しかったです。この時点で気がついたのですが、ドバイ経由は相当な遠回りです。正距方位図法の地図で見ると、ドバイを直角とする直角三角形の2辺をたどるようなルートなのです。さらにドバイで4時間待ちなので、ミュンヘンまで丸1日以上かかります。でも巨大なドバイ空港での待ち時間は快適でした。空港内にイスラム教のための礼拝所が至る所にあるのが特徴です。写真はドバイを離陸する機内から撮影したドバイの高層ビル群。残念ながら、世界一高いブルジュ・ドバイは確認できず。
ドバイを出発してしばらくすると、飛行機はチグリス川のすぐそばを飛ぶではありませんか。ユーフラテス川はなぜか地図には載っていません。いつかはチグリス・ユーフラテスの川岸で「チグリス・ユーフラテス」を遊ぶというのをやってみたいものです。もう眠気も醒めたので、秋山さんとゲームをいくつか遊びました。機内で遊べるバックギャモン対戦のほか、「ロストシティ」と「クリベッジ」です。
ロストシティ Lost Cities
(プレイ時間 各10-15分)
ボードがなくても、カードが大きくて少々場所を取るのが難点ですが、工夫すれば機内でも遊べます。一回り小さなカードのトラベル版とか出しても良いのではないでしょうか。4戦遊んで2勝2敗。今回のシュピールで第6スート拡張がもしかしたら手に入るかもと期待が高まります。(結局手に入らず)
結果
1戦目:自分 82、秋山 41
2戦目:秋山 31、自分 18
3戦目:自分 21、秋山 -5
4戦目:秋山 95、自分 60
ミュンヘン空港での入国審査は初めてです。入国審査手前の場所が狭くて列にならずに雑然としており、気がついたらバックパックの横に挿しておいた折りたたみ傘がいつのまにかなくなっていました。おそらくこの混雑のなかで盗まれたのかと思いますが、単に紛失しただけかもしれません。まあ傘だけで良かったとしましょう。路線図を頼りにS1で Feldmoching へ、そこからU2で Josephsplatz へ移動し、大学院時代のロシア人の友人の家に向かいます。2013年以来3年振りですが、以前に何度も訪ねたことがあるのではっきりと場所を覚えていました。
友人と再会したあと、みんなで近所を散歩がてらアルテ・ピナコテーク Alte Pinakothek という美術館に行きました。そのあとサッカーに夢中な9歳になる友人の息子とも合流し、ウクライナから移住したという友人の母親も一緒に、ロシア風の夕食をご馳走になりました。昔の友人と会うのは懐かしくて、お互いに話は尽きませんでした。秋山さんもみんなと打ち解けてくれたようで良かったです。
遊んだゲーム:
ミットレールヤス Mittlere Jass
ロストシティ Lost Cities (4回)
クリベッジ Cribbage
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10月10日 月曜日 (ノイシュバンシュタイン城)
この日の主目的はミュンヘンから列車で2時間ほどのフュッセン Füssen にあるノイシュバンシュタイン城 Schloss Neuschwanstein です。まずはミュンヘン中央駅に行ってバイエルン・チケット Bayern Ticket という割引チケットを購入します。何人でも1枚の切符で人数が多いほど割安の値段になっています。2人で30ユーロ(つまり1人15ユーロ)という安さ。ただし条件があって9時以降の列車にしか乗れないようです。8時台の列車を目指していたのですが、1時間暇ができてしまったので、マリエンプラッツまで散歩することにしました。ゲームショップ・オブレッター Obletter にも開店と同時に立ち寄りましたが、3年前よりもだいぶ品揃えが悪くなっており、ゲームは買いませんでした。
車内で食べようとコーヒーやサンドイッチを買っていたら、売店の手際が悪くて9:53出発の列車にギリギリ乗り込みました。さすが観光地に行く列車だけあって混んでいます。サンドイッチは注文したものと異なっていましたが、お釣りを間違えて多くくれたので良いことにしましょう。2時間ほど列車に揺られて11:55フュッセン駅着。そこからバスに乗り継いでやっと到着です。ノイシュバンシュタイン城の見学は時間制で入場時刻が決められており、長蛇の列に並んでなんとか15:50のチケットを得ました。入場までの待ち時間に昼食を食べ、ついでにクリベッジを遊びました。
ノイシュバンシュタイン城は、ディズニーランドの白雪姫の城のモデルになったらしいです。オーディオガイドのツアーなのですが、30分少ししか見学できないようになっており、じっくり見学したい自分はせかされてしまうばかりで、あまり印象に残りませんでした。オーディオガイドよりも英語のガイドツアーの方が良かったかもしれません。でも一番の原因は、チケットを買うあいだにホットワインを飲んで酔っ払ってしまった事です。帰りはフュッセン18:06発の希少な直通列車でミュンヘン20:05着。ミュンヘンに戻ってからは、夜のマリエンプラッツを散策し、近辺の Restaurant Zum Spöckmeier というレストランでソーセージの夕食を食べて友人の家に戻りました。
遊んだゲーム:
クリベッジ Cribbage
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10月11日 火曜日 (ケルン)
朝、お世話になった友人家族にさよならを言って、ミュンヘン出発です。ミュンヘン9:28発のICE610でケルンに向かいます。5時間近くの旅なので、まずは車内でゲームをしたり、食堂車でのんびりしたりとICEの旅を楽しいました。
クリベッジ Cribbage
もうこの旅行では3度目になるクリベッジですが、きちんと記録をつけたのはこのときだけみたいです。121点勝負で、激戦の末、普段は負けてしまう自分が勝ちました。
結果:自分 121、秋山 115
香港 Hong Kong
(プレイ時間 各15分)
次にネスターミーティングに持っていく目的で持参した「香港」を遊びました。秋山さんは飲み込みが早く、けちょんけちょんにやられてしまいました。3戦中0勝3敗です。これはさすがに悔しい。
結果
1戦目:秋山 15、自分 9
2戦目:秋山 14、自分 11
3戦目:秋山 13、自分 12
そのあと食堂車 BordBistro で昼食。秋山さんは Rindfleischeintof(伝統的なビーフシチュー)、自分はBuntes Gemüse(アティチョーク入りの野菜炒めとライス)を食べました。食後のカプチーノを飲みながらのんびりと景色を眺め、昼寝をし、漸く14:10ケルン到着です。
ここでロッカーに荷物を預けているところで、ナフタレンさんとニートさんに合流します。彼らはケルンに来てからもうすでにゲームショップには行っているとのこと。さすがです。それならと、駅前の大聖堂に登ることを提案します。表示では533段と書かれているのですが、数えながら登ると523段しかありません。往復どちらも10段合わないのです。上まで登ると尖塔の間からケルンの駅前とライン川が見下ろせます。
大聖堂の地下の博物館を見たあとはゲーム屋巡りです。まずは去年も訪れた Spielbrett です。ここではクニツィアの「キャロット」というパズルと缶入りのスピードゲーム「セット」を買います。以前は開放していた奥の部屋は、現在は倉庫として使っており客には開放していないそうなので、勝手に入らないようにしましょう。また店の方針が変わることもあると思うので、入って良いか、と店員に聞くのがベストだと思います。
Spielbrett の近くにある Wort Spiel は去年「ダイスゲーム百科」のドイツ語版を見つけた雑貨店です。雰囲気のある店内で、ちょっと変わった子ども向けゲームなどが置かれています。残念ながら、去年色々と話した店主はいませんでした。
Hive World と Brave New World は2012年にウサギさんたちと訪れたとき以来です。Hive World のなかではトレーディングカードの大会らしきものが行われていたようで、活気に満ちていました。Brave New World ではギアの奇妙なゲームを購入しました。(写真は Brave New World の店内)
他には大型書店でレジの前に「ザ・ゲーム」が山積みにされていたりと、さすがゲーム大国ドイツを感じさせられます。夕食は10ユーロのビュッフェ(食べ放題)という看板に魅かれて4人で中華料理を食べました。ここのバニラアイスはとびきり不味かったようで、牛乳のミルク抜きみたいな味だそうです。
夕食後、ケルンに宿泊するというナフタレンさんとニートさんに別れを告げて、秋山さんとエッセンへ。ICEの切符を買ったのですが、ちょうどエッセン行きのタリスが来ていたので乗ってしまいました。エッセン中央駅からトラムで1駅のRathausで降り、フィーホーファー通り Viehofer Str. にあるアンバサダー・ホテルに無事チェックイン。
遊んだゲーム:
クリベッジ Cribbage
香港 Hong Kong (3回)
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10月12日 水曜日 (シュピール0日目)
今回宿泊したアンバサダー・ホテル Novum Hotel Ambassador Essen はエッセンの中心部にあり、中央駅や繁華街にも近くて非常に便利でした。部屋が少々暗いのが難点ですが、慣れてしまえばそれほど悪くないと思います。会場に行くには最寄りの市役所駅 Rathaus から1駅乗るか歩くかして中央駅に行き、そこからU11に乗るのですが、ものすごい混雑です。去年まではアルテンエッセン Altenessen Mitte からだったので、必ず座れるというメリットがありましたが、残念ながらU11は市役所駅を通りません。一度試してみたのは、市役所からトラムの107か108系統でマーチン通り Martin str. で降りて15分ほど会場まで歩く方法で、これだと人混みを避けられます。
早めに会場に着いたので、秋山さんとヤポンブランドのブースを少し手伝いました。なんでも頼んでおいたテーブルが届かないということで、急遽、近くのイケアから調達したそうです。さらに借りるよりは買ってしまった方が安いということらしく、なんだか不思議な気がします。みんなで手分けしてテーブルを組み立てました。ヤポンのブースはとても広くなり、去年の3倍くらいらしいです。
その後、11時開始のセレモニーに参加します。恒例のサンドイッチを食べ、恒例のスープを飲み、恒例のスライドショーを見ながら話を聞きつつ対訳の英文を読みます。今年は日本発の脱出ゲームをモチーフにしたボードゲームが多いらしいですね。
シュピールも今年で34回目。ブースは1021(去年より110増加)、参加国は50(去年より9増加)とのことで、使用するホールが増えて、4番、6番を使うようになりました。1200の新しいゲーム(去年より200増加)がリリースされるとのことです。
そのあとプレス用の展示ルームに移動です。去年までと異なり、サロンルームをいくつか使用するのではなく、1番ホールの地下にある1A番ホールというゆったりした場所を使います。サロンと比べて広いのは良いのですが、ホール自体があまりきれいではなく、作業場という感じだったのは少し残念です。ここで例年通り、様々な新作のデモや説明などが行われていました。
クニツィアの新作は、ぎりぎり間に合ったといわれている「長江(揚子江) Yangtze」が展示されていました。ボードを見る限りは完全に新作のようです。遊ぶのが楽しみです。
クアンゴ Qango
N目並べの変種ですが、斜めの3目や直線の4目など勝ち方にバラエティーがあるのが特徴です。最初は見落としが多いと思いますが、慣れてくると結構いろいろな打ち方があるように思えます。2回作者と一緒に遊び、迷った末に4日目に購入しました。
クラスク Klask
リアルタイムアクションゲームで、エアホッケーの簡易版です。こういったエアホッケータイプのゲームはパッセトラッペなどいくつかあるのですが、これはマグネットでボードの下から自分の棒を操ります。また自分のゴールに入ってはいけないことや、中央に3つあるマグネットの障害物のうち2つを自分の棒につけると負けになることなど、なかなか良くできています。大きささえ気にならなければ買ってしまうところです。いずれ個人輸入するかも。
夜はDSPの授賞式を兼ねたディナーパーティーです。「モンバサ」、「コードネーム」、「タイムストーリーズ」が1-3位を受賞し、「レオ」が子供ゲーム賞を受賞しました。「コードネーム」と「レオ」は遊んだことがありますが、あとの2つは未プレイ。
自分の名前「レオ」と同名のゲームで子供ゲーム部門を受賞したレオ・コロヴィーニが、その名の通りライオンみたいないでたちでインタビューに答えていたのが印象深いです。残念ながら、ドイツ語なので内容はわかりませんでした。
パーティーではクニツィアとも再会して、持参したブルームーンの攻略本「ブルームーンマスターズ」をプレゼントしました。今回のシュピールではクニツィアに会えたのは、後にも先にもこの1度きりでした。
遊んだゲーム:
クアンゴ Qango (2回)
クラスク Klask (6回)
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10月13日 木曜日 (シュピール1日目)
いよいよシュピールが始まりました。自分は去年同様に3日目の昼ごろまではホビージャパンの通訳として、様々なブースを回ります。2年目なので去年よりもスムースに進んだと思います。もちろん、ミーティングの合間を縫って、貪欲にゲームを求め続けます。写真はギガミックで購入した「ポウ! Pow!」というゲームで「スシゾック」のリメイクらしいです。
お昼休みに訪ねたゲルハルツのブースでディター・シュタインと再会しました。一緒にティンタスを遊びました。
ティンタス Tintas
ディター・シュタインの新作です。一見、ランドルフの「グーテナハバーン/ヴェレノ」と似ているのですが、色ごとのマジョリティー争いをするのでかなり違ったゲームです。7色7個ずつのコマがランダムに配置され、直線で繋ぐように同色のコマを取っていきます。ある色をすべて勝ち取れば勝利。あるいは4色以上で4個以上取れば勝ちです。この最後の勝利条件は「カラーズ」という古いアブストラクトに似ていますが、意外と1色7個獲得が良いストッパーになっており、考えされられました。ランダム配置のゲームでは「砂漠を越えて」と同じくらい良いのではないでしょうか。
夜はショウコさんの家に遊びに行きました。難民の影響で人種が入れ替わり、アルテンエッセンの街は空気が違いました。ちょっと怖い感じもします。ワシントンDCに近いです。街のおもちゃ屋さんはなくなっていました(あとでショウコさんに聞くと引っ越していったのではとのこと)。一人娘のハンナはもう5歳になっており、可愛い盛りです。ショウコさんの夕食をご馳走になりました。「私のブロッコリーは美味しいんだよ」と自慢していましたが、確かに絶妙の茹で加減。これは美味しいと言わざるをえません。
遊んだゲーム:
ティンタス Tintas
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10月14日 金曜日 (シュピール2日目)
この日も、ミーティングの合間を縫って色々なブースをまわります。ミーティングではアグリコーラ Agri-colaとスプライト島 Isle of Sprite を頂きました。重いのでエッセン滞在中に秋山さんと飲んでしまいました。中身は普通のコーラとスプライトです。
夕方の5時からは自由なので、再びゲルハルツのブースに行って、台湾のアブストラクトゲーム好きという女の子たちとフェンドー Fendo を遊んだり、6番ホールの奥地の Knotiverse のブースでアブストラクトゲーム「プロジェクトケルズ」から「聖なる丘」を遊びました。
聖なる丘 Sacred Hill (プロジェクト ケルズ Project Kells より)
「タラの丘の物語 High Kings of Tara」は1998年に出版されたゲームで、初期のカウンターマガジンでレビューを読んだ時からなんとなく気になっていたゲームです。そのリメイクである「プロジェクト・ケルズ」では「タラの丘の物語」以外にも2つのゲームが遊べるようになっています。そのなかで一番易しい「聖なる丘」を遊びました。本来は2人用ゲームなのですが、その場にいた人数の都合で4人でのペア戦となりました。このペア戦は端的に言ってあまり面白くありません。配置の制限が多すぎて、考え所が少なすぎます。コンポーネントは綺麗だし、上級ルールだと悪くなさそうなので再挑戦してみたいです。
夜は、秋山さんとペッパーコーン Pfefferkorn に行きました。エッセン中心部にあるレストランで、今回の宿泊場所からは徒歩で数分です。アメリカビーフを前面に押し出したメニューになっており、目当てだったドンファンステーキという緑のパイナップルソースがかかったステーキはありませんでした。ウエイターによれば、2年ほど前にメニューを全面更新したそうです。でも新しいメニューも悪くないです。
遊んだゲーム:
フェンドー Fendo
聖なる丘 Sacred Hill (プロジェクトケルズ Project Kells より)
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10月15日 土曜日 (シュピール3日目)
午後2時で仕事が一段落し、ようやくゆっくりと会場を見ることができるようになりました。(写真はエリックマーティンが付けていた「イエス・ウィー・プレイ!」のバッジ。ちょっと欲しい)
テンジ Tenzi
ダイスをリアルタイムでどんどん振り直して全て同じ目にするという単純なゲーム。3種類のゲームを1回ずつ3回遊びましたが、どれもさほど変わりありません。この時代にこんなありきたりなゲームが出ても良いのだろうか、と考えさせられるゲームです。
リキソ Lixso
以前「ボックス」や「アバラム」を出版していた会社です。「リキソ」は一種のパズルゲームで、ボードに示した色と合致しなければならず、さらに同色のコマはたとえ角同士でも隣接してはいけません。角の隣接を禁止するルールが非常に厳しく、配置は容易ではありません。パズル好きには良いと思います。今回遊んだのは、試遊用の巨大版です。
フェンドー Fendo
昨日も遊んだ「フェンドー」を今度は作者のディーターと遊びます。さすがに強いですが、ほぼ拮抗して非常に楽しいゲームになりました。かなり欲しくなりましたが、木製ということもあり、今回は見送りです。来年買うか、通販で買うかですね。
ディーター・シュタインとゲームのことを色々とお喋りしながら、様々なブースを周ります。非常に親切で、古き良きアブストラクトゲームを中古ボードゲームショップで色々と教えてくれます。彼のアドバイスに従って、いくつか中古アブストラクトを購入しました。ドイツ語しか入っていないものもあったのですが、英語ルールを後で送ってくれるとのこと。なんと翌朝にはメールで英語ルールをくれました。素晴らしい迅速さです。
夜は秋山さんと一緒にショウコさんの家に遊びに行きました。ちょうどハンナの友人が泊まりがけで遊びに来ていて、2人で仲良くお風呂で遊んでいました。ハンナもずいぶん大きくなりましたね。秋山さんとショウコさんは初対面なのですが、やたらと意気投合して2人で自分を責めてきます。なんということだ! ファラオ秋山め!
遊んだゲーム:
テンジ Tenzi (3回)
リキソ Lixso
フェンドー Fendo
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10月16日 日曜日 (シュピール4日目)
朝一番で7番ホールのメール・ボックス・エトセトラという輸送業者のブースから荷物を送ることにしました。このサービスは今年が初めてですが、人気が高いらしく、既に利用した秋山さんには、朝一番で行く方が良いとアドバイスされました。予想以上の人気でガムテープが不足していたようで、ブースの方から自分が持っていたガムテームを買いたいと言われてしまいました。翌日に秋山さんと自分で使う予定があったので売りませんでしたが、来年からはこの辺りも改善されるのでしょうか。理想的には複数の業者がホールの奥の広い場所でブースを出してくれると良いですね。会場で買ったゲームをプレスルームのロッカーに入れておき、調達したダンボールで荷物をまとめて会場から送るというのは非常に楽で魅力的です。
タナカマさんたちと一緒にガレリア(1−3番ホールと4・6・7番ホールの間の通路)にある遊具で遊ぶことになりました。体をしっかり固定してあそぶトランポリンで、かなり高くまでジャンプができます。まずは、自分とO城さんがチャレンジ。なんとか空中で逆上がりのように1回転ができるようになりました。かなり体力を使い、5分が長く感じられます。次はタナカマさん。最初から「もうだめだー。助けてくれー」を連発して笑いを誘ってくれました。
トーレス Torris (ファイブ Five より)
シュテフェンシュピールのブースに立ち寄って、作者のシュテフェンと一緒に遊びました。中東からの難民キャンプでゲームを広めるボランティアの一環として、様々な難易度の5種類のゲームが遊べる「ファイブ」をデザインしたそうです。そのうち完全情報ゲームである「トーレス」を遊びました。コマを移動してなるべく高い塔を作るのですが、ルールがうまく働いていて難しいです。シュテフェンとは2009年の彼の息子のミランとの強烈な出会いもあって、顔なじみということもありますが、なんとこの「ファイブ」をプレゼントとしていただきました。嬉しい!
結果:シュテフェン 勝利、自分 敗北
昼過ぎには、前日にもゲルハルツのブースで会ったアブストラクトゲーム好きの台湾の女の子とゲームを遊ぶことになり、唯一自分が出版している「グレーシャー」をやってみたいというので2回遊びました。
最後にブルーオレンジ・ヨーロッパに立ち寄って、ジャクタリア時代から顔なじみのジャレルに挨拶すると、とても喜んでくれて、新作の「キングドミノ」をくれました。もう自分はブルーオレンジとの仕事は関係ないからそれは悪いよ、と言ったのですが「そんなの関係ないよ、ぜひ持って行ってくれ!」と言われました。これもすごく嬉しかったです。ふと思いついて「昔、ブルーライオンと同時期に20セットくらい売っていたホキトは再販しないのか?」と聞いてみると「ああ、あれね。難しいかも」とのこと。アブストラクトはやはり出版が大変みたいです。
シュピールのほぼ最後まで余韻を楽しんでから、メビウスの能勢さんに誘われて、カルカソンヌ世界大会の日本代表である月形さんとともにペッパーコーンで夕食会です。まさかペッパーコーンになるとは思わなかったので2日前に来てしまいましたが、美味しいので良いとしましょう。
夕食後に能勢さんの「ホテルによって1ゲーム遊んでいきませんか?」という誘いにのって、秋山さんと3人で新作の「グルックス」というゲームを2回遊びました。
グルックス Glüx
全員同じ構成のタイルを持ちますが、手番ではそれをランダムに1枚引いてボードに置きます。タイルはサイコロのように両面が合計7になる構成で、好きな方を使えます。既に置かれた自分のタイルで示された数値だけちょうど離れた場所に、新たに引いたタイルを配置できるのです。そのとき、中間に他のタイルがあってはなりません。自分や他人のタイルの上にも配置できますが、2枚までしか重ねられないので上書きは1回限りです。ボードの特定のマスがエリアを構成しており、各エリアで数値合計によるマジョリティー争いをします。よって高い数値のタイルを置きたいのですが、低い数値の方が小回りが利き、なかなか悩ましいです。特に1の数字は隣にタイルを置く権利があることもあって非常に強いのです。
秋山さん、能勢さんと3人で卓を囲むのは初めてですが、お互い知った仲でありお酒が入っていたこともあって、非常に楽しく遊べました。ゲーム自体ももちろん面白く、もう1戦、と2戦目を遊びました。
これでシュピールの5日間は終わりです。嵐のような日々でした。
遊んだゲーム:
トーレス Torris (ファイブ Five より)
グレーシャー Glaisher (2回)
グルックス Glüx (2回)
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10月17日 月曜日 (ケルン&パリ)
前日のうちに荷造りをしておいたゲームを近くの郵便局から送ります。アルテンエッセンの郵便局よりも小さいのですが、英語が通じたので助かりました。結果的には、こちらの荷物の方が日本には早く到着しました。
国際特急のタリスでパリに向かいます。エッセンからの直通は朝夕だけなので、ケルンまではICEです。ケルンに着いてからは、タリスの出発時刻12:44まで時間に余裕があったので、近くのカフェでザッハトルテを食べながら、シュピールの余韻に浸っていました。
ところが、だらだらしているうちに列車の出発ギリギリになってしまいます。プラットフォームにはタリスの表示がなく、直前になって出発番線を変えたのか? と焦る自分。実は列車はプラットフォームのパリ側に止まっており、同じプラットフォームの前後で別の列車と使い分けていたのが混乱の元でした。慌てて駅員に乗る意思を示したのですが、伝わらなかったのか本当に目の前でドアを閉められてしまいました。
駅前にタリスのオフィスがあることを思い出し、次の列車に変更します。変更料金が少々高くて出費が痛いです。次の列車16:43までは4時間あるので、駅前のカフェで休憩し、隣の席になったシリアからの難民の子供達と話したりして過ごします。まだまだ時間があるので、ドイツではまだ食べてなかったアイスバインを食べに近くのレストランに入ります。これもまあ怪我の功名(秋山さん曰く「けがわの巧妙」)です。
タリスの中では車両中央の向かい合わせのテーブルでゲームをしている一団がいました。エッセンからの帰途のデビル・ピッグ・ゲームズの人たちです。いつか、こうやって列車のテーブル席で「チグリスユーフラテス」などを遊んでみたいものです。自分は秋山さんを誘って「ブルームーンレジェンド」を遊び、さらに秋山さんのipadでパンデミックの練習をしました。
ブルームーン レジェンド Blue Moon Legends
自分がミミックスを選ぶと、すかさずキンドを選ぶ秋山さん。5点先取で遊びましたが、キンドの方が明らかに強く、頑張ったものの完敗です。なお、勝負に夢中になってしまい写真を撮り忘れていました。この写真は秋山さんに頂いたものです。
結果:秋山(キンド) 6、自分(ミミックス) 0
20:05パリ北駅着。いよいよフランスです。翌日の夜には夜行列車でパリ・オステルリッツ駅を出発するので、あまりバリアフリーではないパリの街をスーツケースを引きずってホテルまで往復するよりは、オステリルッツ駅にほとんどの荷物を預けて身軽に行動することにしました。メトロの5号線でオステルリッツへ。そこから10号線で La Motte Picquet Grenelie まで出て、そこからエッフェル塔まで歩きます。そのあと近くで夕食をとり、今夜の宿泊場所であるホテルF1に急ぎました。どう考えても深夜12時を越えてしまいますが、なんとかなるでしょう。地下鉄を乗り継いで Porte d'Orleansまで。そこから徒歩でホテルを目指します。
自分は欧米の住所表記の基幹となるストリート名を確認しながら進むのですが、グーグルマップとGPSを持つ秋山さんに「ストリート名を気にし過ぎです。グーグルマップがあればどこだって考えずに行けるんですから」と言われてしまいました。まあその通りなのかもしれませんが、徒歩の移動でGPSを使ったことがないので、つい実際のストリート名やハウスナンバー(番地)を確認したくなるのです。慣れるとストリートアドレス制ほど合理的なものはないと思います。
遊んだゲーム:
ブルームーンレジェンド Blue Moon Legends
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10月18日 火曜日 (パリ)
ホテルF1からの朝焼けはとても綺麗です。独房みたいなホテルでしたが、この朝焼けで気分は一気に良くなりました。この日の目的地であるベルサイユ宮殿はパリの南東なので、ホテルF1があるパリの南の Porte d'Orleans からの移動はスムースです。カフェで朝食をとり、トラムに乗り Pont du Garicliano でRERに乗り換えてベルサイユ宮殿へ向かいます。
2013年に来た時よりも人が少なくて列も短く、あっけないくらい簡単に入れました。3年前はチケットの列に延々と並び、そのあと入場のためにまた延々と並んだので、今回はあらかじめオンラインでチケットを予約しておいたのですが拍子抜けです。今回は宮殿内部の見学だけで、広大な庭園は見学しなかったこともあり、あっという間に見学が終わって再びパリに戻りました。
RERをノートルダムで下車し、4年前(2012年)に訪れたデカルト Boutique Descartes というゲームショップを再訪します。1回来ただけなのに結構風景を覚えていて、記憶を頼りに歩いて行くとデカルトが見つかりました。ここでは、フランス語版モダンアートを見つけてしまい、思わず購入します。ドイツ語のペガサス版とグラフィックは同じですが、箱のサイズが一回り小さいようです。
ノートルダム寺院を外観から見学した後、北に進んで Puzzle Jeux Magie というゲームと雑貨の店に行きました。ちょっとわかりづらい場所にあります。伝統ゲームや変わったアブストラクトゲームなどが置いてありました。
次にメトロのイタリア広場から歩いてパリの主目的であるOYAゲームズに寄ります。Jeuxというネオンサインが目印です。ここはパリに来るたびに毎年寄りたい場所なのですが、去年は時間がなくて来られませんでした。店長のパトリックさんと例によってゲーム談義をします。新作のひとつは同じゲームなのですが、4830部のひとつひとつが異なるタイトルで異なるカバーグラフィックだというすごいゲームです。ここでは休憩がてら、秋山さんと「ザ・ゲーム・エクストリーム」と「グルックス」を遊びました。
ザ ゲーム エクストリーム The Game: Extreme
「ザ・ゲーム」をさらに難しくしたゲームで、結構な枚数のカードに難しくする指示が書かれています。例えば「3枚出さなければならない」とか「10差を出す効果は使えない」とかです。これらのカードは別のカードでカバーされるまで有効なものも多く、大変です。2戦2敗。なおOYAゲームズのバージョンでは箱の横に特殊カードの効果が書かれており、プレイアビリティーが高いです。
パトリックさんは帰ってしまったようなので、店員の方に手頃なクレープが食べられる場所はないかと聞くと、あるけどちょっと遠いからと代わりにベジタリアンの美味しいお店というのを教えてもらいました。オステリルッツ駅への途中にあるの都合が良いです。ところが行ってみると店は閉まっており、代わりに隣りにクレープショップがあるではありませんか。これも怪我の功名。迷わずそこに入ることにしました。久し振りに食べるグランマニエールのクレープは最高です。
オステルリッツ駅からカルカソンヌ方面への夜行列車は2本あります。1本目は21:39発でカルカソンヌ5:23着。これは直通でラトゥール・ドゥ・カロル Latour-de-Carol とポルトボウ Port Bou 行き。これは去年アンドラ付近からパリまで乗った列車の逆方向です。2本目は22:52発のトゥールーズ行きで、そこで乗り換えてカルカソンヌ7:56着。これは一昨年に使ったことがあります。
パリ出発とカルカソンヌ到着の時刻を考えると、乗り換えがあっても2本目が良いと思ったのですが、パリ北駅で前日に問い合わせたら売り切れており、仕方なく1本目に乗ることになりました。結果的には直通で楽だったし早朝のカルカソンヌが見られて良かったと思います。6人部屋でなく4人部屋だったので、スペースも広くゆっくり眠れました。同室だった年配のフランス人夫婦もカルカソンヌに行くそうです。
遊んだゲーム:
ザ ゲーム エクストリーム The Game: Extreme (2回)
グルックス Glüx
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10月19日 水曜日 (カルカソンヌ)
夜明け前の5時23分定刻にカルカソンヌ駅に到着。ここで降りたのは自分たち2人と同室の2人の4人だけでした。駅前で開いているカフェで軽く朝食を摂り、ホテル・アラゴンまで30分ほど歩いて、荷物を置かせてもらってから、ホテルのレセプションの人に教えてもらってカルカソンヌの城がよく見えるという橋に向かいました。ホテル・アラゴンは城の北東にあるという絶好のロケーションです。
朝焼けのカルカソンヌから、10時頃までずっとカルカソンヌ城を見ていました。本当に美しい城です。秋山さんも自分も大量に写真を撮ります。「アンドラ(去年自分がカルカソンヌの代わりに寄ったところ)に行っている場合じゃありませんよ」と秋山さんに言われてしまいました。まあそれはそうかも。
一度ホテルに戻って休憩。秋山さんが昼寝しているあいだに、自分はインターネットで翌日のカルカソンヌからバルセロナまでのチケットを手配しようと思うのですが、うまくいかずに結局、駅に行って直接チケットを取りました。フランス国鉄のサイトはチケットの自宅送付が前提になっているようです。乗りたかった9:27発の列車は既に売り切れていて、13:27発の列車です。バルセロナに着くのは4時間も遅くなりますが、その分さらにカルカソンヌで過ごす時間が増えるので悪くないです。
昼食は、カルカソンヌの郷土料理であるカスレ Cassoulet です。白インゲン豆と鴨肉やソーセージを煮込んだシチューで、これが非常にお腹にも優しくて美味しかったです。カスレは英語で言ういわゆるカセロールの一種ですが、アメリカのとは比べ物にならないくらい美味しいです。
午後は、城壁の上を見学しました。二重城壁のカルカソンヌは城壁の外側、城壁の内側、城壁の間、そして城壁の上と4通りの楽しみ方ができます。そのうち城壁の上だけは有料です。見取り図だと、スタートの黄色のコースから右と左に赤のコースと緑のコースが伸びているのですが、例によって秋山さんとはぐれてしまい、あとで見た場所の話をすると食い違います。どうも自分は黄色と赤のコース、秋山さんは黄色と緑のコースを見たようで、黄色のコースをそれぞれが見ていないコースと勘違いしていたようです。
カルカソンヌ ディ ブルグ Carcassonne: Die Burg
ついにカルカソンヌでカルカソンヌ・ディ・ブルグを遊ぶことができました! 城壁の間にちょうど良い場所を見つけたのです。ちょっとだけ風が吹いていましたが、プレイには支障はなかったです。ゲームに慣れている自分が勝利。協力してくれた秋山さんには感謝です。
カルカソンヌを訪れたときには、ぜひカルカソンヌ(ディ・ブルグじゃなくても良いですが)を遊びましょう。良い思い出になるに違いありません。
結果:自分 92、秋山 44
夜のカルカソンヌも素晴らしいです。ライトアップもされて、非常に幻想的です。この雰囲気が味わえただけでも一泊する甲斐があります。メビウスままのアドバイスを聞いて良かったです。夕食はアーティチョークのピッツァを食べました。また秋山さんと好みがかぶってしまいました。
写真は、城内のおみやげ屋で見つけた「カルカソンヌ・カタパルト」
遊んだゲーム:
カルカソンヌ・ディ・ブルグ Carcassonne: Die Burg
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10月20日 木曜日 (カルカソンヌ&バルセロナ)
朝は城壁と城壁の間を散歩しました。その後、城壁の内側にある店をみてまわると、昨日は閉まっていた「カルカソンヌ(新版)」を売っている店が開いています。秋山さんは記念にとカルカソンヌでカルカソンヌを購入し、そのあとはひたすらパッケージの絵柄になっている場所を探します。おそらく教会の上から見たものだと思われますが、残念ながら教会の上には行けません。
カルカソンヌ駅を13:27に出発し、きっかり30分で乗換駅のナルボンヌ Narbonne に着きます。このときは読み方がわからず「ナーボーンってボーナンザの拡張みたいな名前だ」と思っていたのですが「ナルボンヌ」だったのですね。14:42のバルセロナ行きTGVへの乗り換え時間を利用して、秋山さんが食料を調達してくれました。時間ギリギリで危なかった! ここからはしばらくずっと水辺を走る良い景色が続きます。
きっかり2時間でバルセロナ・サンツ駅に到着。ホテル・エキスポは駅から看板が見える至近距離にあります。サグラダ・ファミリアや空港への便を考えてここにしましたが、とても清潔で良いホテルです。
サグラダ・ファミリアを一周みてから、ガウディー通り Avinguda de Gaudí を北に2ブロックほど歩いて JugarXJugar (フガル・ポル・フガル Jugar por Jugar と読むらしい)というゲームショップに行きます。バルセロナでゲームショップを訪れるのは初めてです。
店主の方にスペイン出版のオリジナルのゲームをいくつか見せてもらっていると、なんと偶然にもゲームデザイナーのパック・アレドンドさんが立ち寄ってくれました。せっかくなので彼のゲーム「スケープ Scape」を購入してサインしてもらいました。彼は日本のミニマルなゲームにかなり影響を受けたそうで、出版元のGDMゲームズは小箱のゲームを多く取り扱っているようです。スペインでは大きな箱のゲームが主流ですが、GDMやネスターゲームズのように小さなパッケージのゲームもこれからは増えていくのではないでしょうか。
すっかり夜も更けて、サグラダ・ファミリアまで戻ると、偶然にも中ではミサをやっていて誰でも入れるとのことでした。2年前には上から見ただけだった礼拝堂に入ります。翌日のサグラダ・ファミリアのチケットは取れませんでしたが、観光客で見学するのとは別の側面を見ることができました。
夜は Irati Taverna Basca という店でピンチョスをたらふく食べました。タパスの一種でバゲットの上にいろいろと乗っているものです。種類も味も豊富で大満足。またここで自分はワインで酔っ払ってしまいました。ノイシュバンシュタインのときといい、酒にめっぽう弱くなっている自分です。
食後は、ランブラ通り La Rambla を海まで散歩してコロンブスの像を見ました。最後にまだ食べ足りないという秋山さんはパエリアを食べていました。
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10月21日 金曜日 (バルセロナ)
この日は秋山さんの最終日です。バルセロナ・ダリ美術館 Museu Dalí Barcelona を見学します。自分が知っているダリとは違い、馬や女性をモチーフにしたものが多くて、興味深かったです。十二星座をモチーフにした12枚の皿の作品があるのですが、どうしてさそり座 Escorpion が白鳥なのか不思議です。ダリ美術館は大きなものがフィゲラス Figueres という町(前日TGVで通った)にあるので、次回はそちらも訪ねてみたいと思います。
秋山さんをプラザ・デ・エスパーニャ Plaza de España にある空港行きのバス停まで見送ります。2週間一緒だった秋山さんとも、これでひとまずさよならです。次回は30日のパンデミック日本選手権で一緒に戦いましょう。
自分はここから15:15のAVEでサラゴサに向かいます。何を間違えたのか、車内のビュッフェで怪しげなカップラーメンを食べてしまいました。「やてこも Yatekomo」です。隣の人が食べていたので、つい頼んでしまったのです。そんな怪しげでまずいラーメンを食べ、ひとりになって少しだけホッとしつつ、ネスターミーティングに向かいます。
ネスターミーティング 2016に続く
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購入したゲーム
すべてのゲーム
クニツィアのゲーム
純粋な新作は「長江(揚子江)Yangtze」だけかも。
シュピール2016の公式グッズ
マグカップもあったがそれは買わず
ボードの裏にサインしてもらった「ミックスツアー」
シュピール会場で購入した中古ゲーム
ディーターのおすすめが多い。
「フルーツスパイ」とそのTシャツ
ケルンで購入したゲーム
フランスで購入したゲーム
スペインで購入したゲーム
(ネスターミーティングで購入したものは除く)
プレセントとして頂いたゲーム
ミュンヘン(上)とマドリード(下)で頂いた伝統的なお菓子
購入ゲーム一覧(だいたい購入順)
ビッグファイブ
セット(ミニ缶入り)
キャロット Carrots(パズル)
メカニックス Mecanix
アリバイ Alibi
スパイダーマンUltimate Spiderman Game
Filly Butterfly
Good Dinosaur
アブルクセン(小箱)
台湾スナックバー
フルーツスパイ
ミックスツアー
ポウ Pow!
長江(揚子江) Yangtze
レスパブリカ2230
ラー(新版)
コルセア(アシンクロン版x2)
キャプテンブラック
ウィナーズサークル(新版)
ボーテックス Vortex
ジャパニーズ・ザ・ゲーム
砂漠を越えて(初版)
ガウナーラウス
バラクーダ
ブルームーンレジェンド(ドイツ語)
13日の金曜日(ドイツ語版x2)
ショッテントッテン(イエロ版)
ヘックメック(ミニ缶)
マウアー
スタンプ
クイック
ブレインズ(2種)
キングドミノ
ファイブ
ザウバートランク
クアンゴ
ウルトラ Ultra
ヴァイアダクト Viaduct
ヤヌス Janus
モダンアート(フランス版)
カンガルー
パドブラ(新版)
セブンファミリー
スケープ Scape
スギ Sugi
イッツマイン It's Mine
コルセア(スペイン版)
アクロン
ガデイロ Gadeiro(パズル)
チグリスユーフラテス(スペイン版)
カートグラフィー
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