「ダイスゲーム百科」の翻訳でお世話になったスモール出版の中村さんと、初めてボードゲームで遊びました。休日にスモール出版でのプライベートなゲーム会です。中村さんが未プレイで遊びたいと言っていた「ラー」と「アメンラー」はもちろんのこと、他にも幾つかゲームを遊びました。
ラー Ra (ニューゲームズオーダー版)
(プレイ時間 50分)
河上さんが来るまで4人で「ラー」を遊びました。持参したコンパクトなニューゲームズオーダー版です。袋は使わずにタイルを裏返して山にしてゲームを進めたのでテンポが良かったです。最近は袋を使うことが多かったのですが、やはりラーは袋なしに限ります。思ったよりもラータイルがでずに、3ラウンドとも早抜けしてしまった自分は結果的に出遅れてしまいました。ラウンドの最後まで残っていた中村さんがたんまりと8枚のタイルを獲得するという展開が続き、最終的には僅差で初プレイの中村さんが勝利! 面白かったのですが、こういう展開はちょっと珍しいかもしれません。
結果:中村 42、たむら 41、自分 31、ニイルセン 23
アメン ラー Amun-Re
(説明 30分 プレイ時間 130分)
中村さん所有のオランダ999ゲームズ版の Amon-Re です。コンポーネントはハンスイムグリュック版とまったく同じです。クニツィアにしては、特殊カードが多いのですが、そこまで大量というわけではありません。前半の3ラウンドでは、1ラウンド目に獲得した Edfuにだけ資材を費やし、ニイルセンさんとトップタイの5点を得ました。これでピラミッド8点+神殿3点の計11点で、この時点では第4位です。
後半が熱いアメンラーですが、今回もビッドが非常に熱く、ピラミッド3+2/3もあるアビドスは28で競り落とされていました(冒頭の写真)。Thebes でトップの5点を得て、ピラミッド15点+神殿3点+カード3点+持ち金2位の4点で計25点。1点差で勝利です。正直、今回は勝てるとは思わなかったので、嬉しかったです。
結果:自分(黒) 36、タムラ(緑) 35、河上(赤) 34、ニイルセン(白) 27、中村(青) 18
メディチ カードゲーム Medici: The Card Game
(プレイ時間 35分)
次に、クニツィアの日本国内限定の最新作「メディチカードゲーム」です。競りのないメディチで、「モダンアート」に対する「モダンアートカードゲーム」にあたるゲームです。もしかしたら、将来は競りのない「ラーカードゲーム」「ハイソサエティーカードゲーム」「タージマハルカードゲーム」などがでるのかもしれません。ひょっとして「キングアーサーカードゲーム」は競りがありませんでしたが、元になった「キングアーサー」(未プレイ)には競りがあるのかもしれません。
得点システムや流れはメディチと同じです。1−3枚めくって一巡競りに出すのではなく、1−3枚めくってカードを獲得するのです。めくったカードは順に並べていき、必ず最後にめくった1枚は獲得しなければなりません。それに加えて、それ以前の2枚のうちどちらかでも両方でも獲得できます。またすでにカードの列がある場合は1枚もめくらずに列から取ることもできます。
メディチ同様にカードは合計で5枚までしか獲得できず、5枚になるとそのラウンドはもう参加しません。1人を除いて全員が5枚になったら、その1人にもう1回だけ手番があってからラウンド終了です。
得点はこのラウンドで獲得したカードの合計値の相対順位と、これまでの産物の数の累計による相対順位、それに産物が5個以上のボーナスで、メディチとまったく同じです。
0のカードはメディチ対ストロッツィのように産物が2個書かれていたり、また紫のカードは5枚の上限には含まないなど、細かく調整がしてあります。
今回は、紫のカードに対するルールを見落としていて、結果的に紫のどの産物にも属さない2のカードが場の列に余るということになりました。なんか変だと思って後日ルールを見て間違いを発見したというわけです。ちゃんとしたルールで遊ぶとかなり違うゲームになりそうです。
結果:河上 120、タムラ 100、ニイルセン 95、自分 90、中村 55
革命万歳 Long Live the Revolution
(説明 プレイ時間 各15分)
日本国内限定のクニツィアのゲームでは、他に「ラミー17」「京都」「革命万歳」があり、このうち一番古い「革命万歳」は去年「レボルター」としてオランダ版が出ました。そんな話をしつつ、中村さん所有の「革命万歳」を見ていたら、河上さんはこのイラストがいたく気に入ったようです。確かに言われてみれば、一風変わった犬と猫のイラストです。
そんなわけで、久し振りに「革命万歳」を遊ぶことになりました。まずは同時出しのロシア革命ルール、そしてトリックテイク式のフランス革命ルールです。残った手札はトリックを取るのと同価値なので、いかに勝利側のカードを残すかということがすべてかもしれません。ちょっとだけトリックの勝者を決定するのがやっかいなところがありますが、それさえ克服してしまえば楽しめる良いゲームだと思います。ホビージャパンも昔はオリジナルゲームを出していたのですね。
結果
1戦目(ロシア革命):河上 5、自分 4、ニイルセン 2、タムラ 2、中村 1
2戦目(フランス革命):中村 6、タムラ 5、自分 5、河上 3、ニイルセン 2
ネズミと男たち Mice and Men (ドブネズミ! Rats!)
せっかくなので「ダイスゲーム百科」からもひとつ遊びましょう、という提案をして、「ネズミと男たち」のバリアントである10ラウンド制の「ドブネズミ」を遊びました。単純なダイス3つの勝負なのですが、勝負に残って負けたときの失点をビッドしていくというのが面白いです。勝負から降りるとラウンド数に等しい失点を受けるので、すべての勝負に降りれば失点は55点です。何度かは勝負に出て失点を免れないと良い成績は残せません。
今回は、なんだかものすごいビッドが続いて(5単位で上がるなんて!)元本とも言える55点以下に抑えたのは自分だけでした。このゲームは遊ぶグループによって相当展開が異なるのが見ていて面白いです。
次回もまた「ダイスゲーム百科」から遊びたいですね。
結果:自分 31、中村 64、タムラ 71、ニイルセン 85、河上 126
これで、スモール出版でのゲーム会は終了です。中村さん、皆さん、ありがとうございました。このあと、少しだけ近くのディアシュピールで河上さんと「インディゴ」を遊びました。
インディゴ Indigo
2人ともちょっと疲れていたので、知っている簡単なゲームということで「インディゴ」を遊びました。この類のパスコネクションゲームとしては非常に優れたゲームだと思います。2−4人となっていますが、真髄は2人プレイでしょう。手札はオフィシャルバリアントの2枚持ちが戦略性が高まって良いと思います。タイルは5種類しかないので2枚持ちでも随分変わります。
1戦目は河上さんを容赦なくブロックしまくって15対1と大勝。でも河上さんは「これは面白いですね」と言ってくれたので、2戦目は河上さんは手札3枚、自分は手札1枚というハンデをつけて遊びました。1枚だとカルカソンヌと同じようにめくったものをプレイしなければならないので、結構辛いものがありますが、それでも3点差で勝利。またぜひ遊びましょう。
結果
1戦目:自分 15、河上 1
2戦目:自分 7、河上 4
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