ホビージャパンフェスティバルの2日目は、今回で3回目となる「ブルームーンレジェンド日本選手権」でジャッジを務めました。昨年にも増して、午前中から夜までの長く熱い戦いが繰り広げられました。試合形式は昨年と同様の単一種族8デッキでの戦いです。必ずお互いのデッキを交換した2ディールを基本とし、勝者は30点+差分点、引き分けは20点、敗者は10点-差分点とします。不戦勝は30点です。詳しくは昨年のレポートを見てください。
昨年からのルールの変更・追加点は以下の通りです。(番号は昨年のレポートでの項目に対応しています)
(8')決勝で選べる2つのデッキは、準決勝と決勝で変更可能とする。
(9')どちらかが差をつけて5点以上になったら終了とするが、最大で6ディールとし、それでも同点ならば予選の結果で優勝を決める。
一昨年は3人、昨年は11人だったので、この伸び率でいけば今年は40人は来るだろう、などと冗談交じりで言っていたのですが、心の中では20−25人くらい来れば良いなあと思っていました。月の会から「ブルームーンマスターズ」も出版されて、少しずつプレイ人口も増えていると感じたのです。実際には増えたとはいうものの、去年より3人多い14人の参加に留まりました。それでも去年より確実にレベルが上がっており、ジャッジとしても非常に見応えがありました。
時間に余裕があったのでスイス方式の予選は5回行われました。1回に約1時間かかるので、途中昼食の休憩を挟んでのかなりの長期戦です。結果は以下の通りです(敬称略)。
伊東 169(5勝0敗)
一馬 137(3勝1敗1分)
だいすけ 131(3勝1敗1分)
キンバラ 124(3勝1敗1分)
暇蔵 106(2勝1敗2分)
キノ 106(2勝2敗1分)
秋山真琴 104(2勝2敗1分)
一味 91(2勝2敗1分)
ゆきこ 78(2勝3敗)
agatamo 75(1勝3敗1分)
じゅんこ 74(1勝3敗1分)
さたもと 72(1勝3敗1分)
みいや 68(1勝3敗1分)
オル 40(1勝1敗)棄権
予選は昨年のチャンピオンである伊東さんが全戦全勝という圧倒的な強さで169点の高スコアを叩き出しました。それに続く3勝1敗1分の3名を含めた計4名が決勝トーナメント進出です。予選5回だと、この3勝1敗1分がトーナメントに残る基準になるのかもしれません。去年は予選2位で決勝まで進んだキノさんや、一昨年の準優勝者さたもとさんは、展開に恵まれなかったのか、それぞれ5位と12位でした。予選は5回だと実力差が現れるのは良いところですが、さすがに長いという意見も多かったです。来年は4回になるかもしれません。
いよいよシングルエリミネーションである決勝トーナメントです。去年と異なり、準決勝と決勝で選ぶ2つのデッキを変更できます。
準決勝の組み合わせと選ばれたデッキは以下の通りです(敬称略)。
伊東(1位):ピラー、アクア
キンバラ(4位):ピラー、アクア
一馬(2位):キンド、ピラー
だいすけ(3位):ヴァルカ、ホークス
伊東さんとキンバラさんが選んだのはどちらもピラーとアクアです。どちらもアクアを選び、伝説の「アクア対アクア」の戦いになりました。2ディールで、それぞれ4点、2点を獲得して、伊東さんが6対0で決勝に進みました。さすが昨年のチャンピオンです。2連覇なるのでしょうか?
もう1組の一馬さんとだいすけさんは、お互いに悩んだ末に一馬さんがピラー、そしてだいすけさんがホークスを選択しました。そして、一馬さんがどちらも4対0のパーフェクトで制して、8対0で見事決勝に進みました。昨年予選1位の貫禄です。
決勝戦と3位決定戦では以下のデッキが選ばれました。
決勝戦
伊東:ヴァルカ、ミミックス
一馬:ピラー、キンド
3位決定戦
キンバラ:テラ、アクア
だいすけ:ホークス、キンド
決勝戦は、伊東さんと一馬さんという誰もが認める二強プレイヤーの熱い戦いになりました。伊東さんが2連覇となるか、あるいは一馬さんが初優勝を飾るのか? 伊東さんは今日遊んでいないというヴァルカとミミックスを、そして一馬さんは準決勝と同じピラーとキンドを選びました。そこから、第1・2ディールでは、伊東さんがヴァルカを、一馬さんがキンドを選びました。これは双方ともキンドが4対0で勝利して、4対4の同点です。
第3・4ディールでは、伊東さんはミミックスに変更しました。一馬さんはキンドのままです。第3ディールでは伊東さんのミミックスが2対0での勝利。そして第4ディールでは伊東さんのキンドがドラゴンを2匹持った状態で、最後の手札6枚を2回捨てて、一馬さんのミミックスに1点取らせてという余裕の勝利でした。これで6対5となり、伊東さんの2連覇が決定しました。最後まではらはらドキドキする展開でした。伊東さん、おめでとうございます! 写真は恒例の優勝商品、ブルームーンビールです。
第1ディール:伊東(ヴァルカ)0、一馬(キンド)4
第2ディール:伊東(キンド)4、一馬(ヴァルカ)0
第3ディール:伊東(ミミックス)2、一馬(キンド)0
第4ディール:伊東(キンド)0、一馬(ミミックス)1
総計:伊東 6(1位)、一馬 5(2位)
3位決定戦はキンバラさんがアクアを、だいすけさんがホークスを選び、ずっとこの組み合わせて行われました。3ディール目で逆転しただいすけさんに、キンバラさんが追いつけずに、6対5でだいすけさんの勝利となりました。面白いのは最初の2ディールはアクアが勝ちましたが、残りの2ディールはホークスが勝ったということです。慣れるとホークスの方が優位なのでしょうか?
第1ディール:だいすけ(ホークス)0、キンバラ(アクア)4
第2ディール:だいすけ(アクア)2、キンバラ(ホークス)0
第3ディール:だいすけ(ホークス)4、キンバラ(アクア)0
第4ディール:だいすけ(アクア)0、キンバラ(ホークス)1
総計:だいすけ 6(3位)、キンバラ 5(4位)
以下は予選と決勝トーナメントでの結果一覧表です。それぞれの数字が1ディールの勝ち点を表しており、太字は決勝トーナメントの結果です。例えば、ホークス対ピラーは予選4ディールと決勝トーナメント2ディールの計6ディール行われ、うちホークスは4回、ピラーは2回勝っています。昨年よりも色々な組み合わせになるように配慮しましたが、なかなか難しいものですね。来年はもっと良い方法を考えてみます。
勝敗表
勝利\敗北 | Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua |
Valca | 4,1 | 4,4 | 4 | 2 | 4 | |||
Hoax | 2,2 | 4 | 2 | 4,4,2,4 | 4,3,2,4,1 | |||
Mimix | 4,4 | 4,2 | 2,2 | 4,3,2,2 | 4 | |||
Flit | 1 | 2,2 | 2 | 4,4,4,3,3 | 3 | |||
Khind | 4,1,1,4,4 | 2,1 | 3 | 2 | ||||
Terrah | 4 | 4 | 4,2,1 | 4 | 4,3 | |||
Pillar | 2 | 1,4 | 2 | 3 | ||||
Aqua | 2 | 4,2,1,4,2 | 4,3,3 | 4 | 1 | 4,2 |
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