第1部 Abstract Strategy Game Society の研究会では「ボールト」「ツインバグ」「プロイ」「クイーンズガード」の4ゲームが発表、紹介されました。左の写真は「ツインバグ」で、これからのデベロップが期待されるゲームです。自分は去年のネスターミーティングでプロトタイプを遊んだ「ボールト」を紹介しました。ほんの数日前に製品版がネスターゲームズから出たばかりです。
ボールト Vault
ボールトは Pole Vault (棒高跳び)から付けた名前だそうで、オナガーのようにコマのジャンプのメカニクスのゲームです。大きな違いは、ボールトでは任意の2つのコマでひとつを対称にしてジャンプできることで、斜めの変則的なジャンプも可能なのです。このメカニクスがゲームの核心であり、難しい所でもあります。「インターナショナルチェッカー(インターナショナルドラフツ)」と「アマゾン」の用具を流用して遊びました。
2回遊び、そのあと「プロイ」を挟んでもう1回遊びました。ボードの縦横が10x10と偶数なので、中央の5-6列目をいかに制覇するかが決め手です。中島さんは気に入ったらしく、第2部でも盛んに研究を重ねていました。
結果:不明
プロイ Ploy
「プロイ」は1970年に出版されたチェス系のゲームで、昔のゲーム紹介の本によく出てきます。なのでタイトルやボードとコマの雰囲気は知っていましたが、実物を見るのは初めてです。コマは主に4種類あり、進める方向がコマに示されています。移動可能な方向と同じだけ進めます(3方向のコマは3歩進める)。ただし4方向の王にあたるコマだけは例外で1歩しか進めません。移動の代わりに手番を使ってコマの向きを変えることもできます。ただし一番弱い1方向だけしか進めないコマは進んだあとに方向を変えられます。
チェスのように取り捨てなので、コマの強さを知っていなくてはなりません。1方向だけしか進めないコマは以外と強そうですが、どうなのでしょうか。将棋やチェスの系統が苦手なので、プロイもやはり苦手でした。コマの連携ができず、攻め入られて詰みました。
結果:川崎 勝利、自分 敗北
第2部 The Game Party では「ボールト」の研究のほか、様々なゲームが遊ばれました。「ボールト」の前身である「オナガー」や、持ち込んだ未プレイゲーム「ブロックストライゴン」を遊びました。
オナガー Onager
「ボールト」の元になった「オナガー」を遊びました。こちらの方が、ゲームとしては安定している感じがあります。相手のコマを取ることはできませんが、上に乗ることはでき、そのときは連続ジャンプができるというのも面白いです。また、「ボールト」と違って、ジャンプのときの2つのコマのあいだには何もあってはならいという縛りがうまく機能しています。
結果:自分 勝利、川崎 敗北
ブロックス トライゴン Blokus Trigon
所有していながらも遊ぶチャンスがなくて持ち込んだ「ブロックストライゴン」です。3人でも4人でも対称なスタートポジションなのが優れた所です。また、元になった「ブロックス」は、正方形を繋げたポリオミノを5つ(ペントミノ)まで使った21個という構成ですが、この「ブロックストライゴン」は、正三角形を繋げたポリイアモンドを6つ(ヘキサモンド)まで使った22個という構成で、個数はほぼ同数です。なお、2つの正三角形をつなげたものがダイアモンドです。
ルールにはバリアントとして厳密に尖っている角同士でしか接しないものもありましたが、今回は標準ルールの辺と角で接するのもありにしました。すべてのコマを置き切ると+15点、最後においたコマがモノモンド(最小の正三角1個のコマ)だとさらに+5点です。序盤からせばめられてきつい展開でした。その合間をうまくすり抜けた川崎さんが余裕の勝利。初めて遊んだからかもしれませんが、普通の「ブロックス」よりも面白い感じがします。次は3人でも遊んでみたい。
結果:川崎 +20、土井 -9、自分 -22、所 -23
第3部はなかったのですが、なんとなくだらだらと遊んでいました。
ヴォロー Volo
(プレイ時間 各5-55分)
ヴォローを計4回遊びました。1戦目は見落としもあり、5分であっという間に負けたものの、2戦目はこちらがうまく繋いで勝利。3戦目が本番ともいえる長期戦で、なんと55分もかかりました。お互い一進一退の攻防ですが、慣れてくるとここまで延びずにすぱっと終わのではないかと思います。そして4戦目はまだこのゲームを遊んだことがないという所さんと遊びました。
結果
1戦目:川崎* 勝利、自分 敗北
2戦目:川崎 勝利、自分* 敗北
3戦目:自分 勝利、川崎* 敗北
1戦目:自分* 勝利、所 敗北
コーヒー Coffee
(プレイ時間 5分)
先日の土嚢の会でも遊んだ「コーヒー」に再びチャレンジです。この7x7で3連を目指すのがこれまででは一番面白い気がします。もっと先まで読めるようになれば楽しめそうですが、難しいですね。
結果(7x7、3連):川崎* 勝利、自分 敗北
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