1年9ヶ月振りに高尾ゲーム会に参加しました。はたさんとクルマで行きましたが、圏央道を通るとあっという間の近さでした。
ミュルス ガリカス Murus Gallicus
(プレイ時間 各10−25分)
到着して他のテーブルが終わるまでのあいだに、はたさんを誘って2回遊びました。はたさんはアブストラクトはあまり好きではないと言っていましたが、ミュルスガリカスは面白かったみたいです。でもこのゲーム、自分はどうも弱いみたいで、2敗してしまいました。でも、はたさんが気に入ってくれてよかったです。
結果
1戦目:はた* 勝利、自分 敗北
2戦目:はた* 勝利、自分 敗北
ラミー17 Rummy 17
(プレイ時間 4ディール65分)
「ラミー17」は5スート17ランクを使ったクニツィアのラミーです。インターネット上でのプレイ評価を見ると「ラミーキューブ」との比較が多く「なぜラミーキューブのように組み替えがないのか」などと書かれているのですが、これは「ラミーキューブ」が特殊なだけです。ラミー系のゲームは手札を改善してセットコレクションをするという部分が根幹なので、トランプの「ラミー」やその和製亜流の「セブンブリッジ」との比較のほうが妥当だと思います。
「ラミー17」は伝統ゲームである「ラミー」にノック、5色のジョーカー、そして目的カードというルールを追加したものです。ノックのルールが緊迫感を増しており、インターアクションを高めていて面白いと思います。システム的にはスチーブンソンロケットのvitoのシステムに似ています。ジョーカーも色別で場に公開されており、最初は4枚以上のランにしか使えないのも良いルールです。目的カードによって、勝てなくてもプラス得点になる場合があります。
ルールの書き方や目的カードの説明が曖昧で、少々わかりづらいのが残念です。とりあえず、気がついたことを書きます。
1.既にメルドに使われているジョーカーを取るタイミングが書かれていませんが、取れるのは自分の手番でメルドをする時だけです。
2.既にメルドに使われているジョーカーを取って使う時には、既に公開されている相手のメルドへの付け札としても使えます。(和訳では、付け札として使う時は自分のメルドにしか使えないように書かれている)
3.ボーナスカードを満たしたプレイヤーは、ボーナスカードを受け取る。複数のプレイヤーが満たした時には、使われていないボーナスカード(箱に残っている7枚)を渡して、ボーナスを満たしたことを表します。(和訳では、ボーナスカードは渡すというようには書かれていない)
4.ボーナスカードの説明が統一されていません。「公開した」と書かれているものと書かれていないものがあるが、すべて公開してあるカードが対象になります。また、カードの名称がわかりづらいです。「カード最多」は「最多カード枚数」に、「セット最多」や「ラン最多」は「最多セット数」や「最多ラン数」に、「最大セット」や「最大ラン」は「最多枚数のセット」「最多枚数のラン」などとしたほうが、わかりやすかったのではないでしょうか。 特に「セット最多」「ラン最多」は、セットやランの数が最多なのか、あるいはセットの枚数が最多なのか、がわかりづらいと思います。また、各ボーナスカードに書かれた説明が中途半端で、結局マニュアルを見ることになるケースが多かったです。「最高の3枚」は3枚ちょうどなのか、それとも3枚以上でもよく、そのなかで3枚を見るのか、ということは、結局マニュアルを見なければわかりません。
このあたりの細かいプレイアビリティーにもう少し気を使って欲しかったです。重版ではこのあたりが改善されると良いですね。
ミスボドでは1ディールしか遊べませんでしたので、今回が実質初めてになります。4人で4ディール遊びました。ノックに翻弄されて、カードを溜め込みすぎて負けました。
結果:フォルテ 11、たっくん 2、はた −16、自分 −27
ブタバベル Buta Babel
(説明 5分 プレイ時間 各2分)
武井さん持ち込みの同人ゲームで、カードはグーチョキパーの3種類です。各自の台札の上にリアルタイムでジャンケンのルールに従って勝つカードを重ねていきます(つまり、グー、パー、チョキ、グー、パー、チョキ・・・の順に重ねる)。自分の山でも相手の山でも重ねられ、手札は3枚まで。好きなタイミングで山札から補充します。山札がなくなったら終了で、この時にそれぞれの山札の枚数を数えます。最も山札が多いプレイヤーは2位のプレイヤーと枚数を比べます。差が2枚以内ならば勝利ですが、そうでなければ今度は2位のプレイヤーが3位のプレイヤーと比べて、同様に判断します。各自の枚数差がすべて3枚以上ならば、なんと最下位のプレイヤーが勝つのです。
そうはいっても、とてもリアルタイムで全員がカードを出している時に数えることはできません。なんとなく勘で、となってしまうでしょう。まあそういうゲームです。
結果
1戦目:usalapbit 19(勝利)、自分 17、イズナ 15、小出 11、武井 5
2戦目:自分 20、usalapbit 16、イズナ 12、武井 6(勝利)、小出 5
3戦目:usalapbit 17、武井 14(勝利)、自分 12、小出 11、イズナ 9
トリック オブ スパイ Trick of Spy
(プレイ時間 35分)
カワサキファクトリーの新作で、トリックテイクに推理と賭けの要素を入れたものです。とはいっても、もともとトリックテイク自体が推理要素のあるゲームだと思いますが、このゲームでは使用しない1枚のカードを当てるというゲームなのです。
3スート9ランク27枚を使い、手札は6枚ずつ、残った3枚のうち2枚はボード上に公開し、1枚が当てなければならない「機密文書」カードです。マストフォローですが、強さは常に赤>青>白の順でリードスートが勝つわけではありません。トリックの勝者と敗者がボード上に賭けることができます。5トリック行ったら、まだ1度も賭けていないプレイヤーが賭けて終了です。
賭けは、スートに賭ける(2点)、ランク(数字)に賭ける(5点)、カード1枚に賭ける(10点)の3種類あります。オッズはスートが3分の1、ランクは9分の1、カードは27分の1なので、得点の期待値は、始めはそれぞれ、0.67、0.56、0.37なのですが、カードが出てくるに従ってどんどん変化していきます。遅くかけたほうが、オッズは高いのですが、賭ける場所は早い者勝ちなので、あまり待っていると場所をとられてしまいます。
今回は、全員初プレイ。4ラウンド中、第3ランド以外はすべてカードを的中させて30点を獲得しました。なぜか毎回自分が手札に持っているカードにイズナさんが賭けてくれたので、ついつい笑ってしまいそうになりました。
面白いアイディアだと思いますが、また開発途上のゲームという気がします。赤が強く白が弱いので、赤9や白1が強いです。リードスートが勝てるようにしたほうが、すっきりします。また手札が6枚で2−2−2ということが多いので、結局疑わしいカードをあぶりだせないで終わってしまうことも多いです。
結果:自分 30、フォルテ 22、イズナ 7、はた 4
バンパイア クイーン Vampire Queen
(説明 5分 練習 15分 プレイ時間 3ディール40分)
「バンパイアクイーン」は、「大きいAと小さいA」や「ウシとロバ」のリメイクだそうです。後者の「ウシとロバ」は昔遊んだことがあるものの、記憶に残っていません。記録を見ると、前回も11人中最下位でした。まあ大富豪の亜流ですが、2枚ある特殊カードがゲームに良いスパイスを与えています。カード運も大きいのですが、大人数で遊べる貴重なゲームかもしれません。
結果:はた 9、usalapbit 51、こうの 66、イズナ 69、フォルテ 97、たっくん 100、武井 136、自分 172
リュテス Lutèce
(説明 20分 プレイ時間 45分)
「リュテス」はフランスの「パリ」の古名だそうで「ルテティア」のフランス語読みです。フランスでは「世界の七不思議」や「メディーバルアカデミー」と比較されるそうですが、まったく似ているとは思いませんでした。競りゲームだということで、競りゲーム好きの自分としては期待が高まります。果たして、その期待を裏切らない素晴らしいゲームでした。90年代を彷彿とさせるものの新しい要素もあります。
公開された8枚のカードのうち欲しい2枚を全員同時にプロットします。対応する2枚のカードを裏向きに置くのです。公開したあと、1人だけなら獲得できますが、バッティングしていると獲得できずに破棄されてしまいます。ここまではありきたりなのですが、なんとこのゲームではプロットするときにお金をその裏向きのカードの上に好きなだけ積むことができるのです。これは全員同時に行われ、他のプレイヤーの様子を見つつ、全員が納得するまでお金を積みます。このアナログ感覚が良いですね。バッティングしたときにより多いお金を積んでいるプレイヤーが獲得できるというわけです。同じ金額ならばやはり破棄されます。
シンプルですが、このシステムが疑心暗鬼を加速させ、結構積んだのにカードを表にしたらバッティングしてなかったり、なんてことがよく起こります。お金はタイトなので、そうそう無駄遣いはできません。バッティングで負けるとお金1の保証金がもらえますが、これだけでは微々たる収入です。
カードはお金を得るもの、勝利点を得るもの、スートに分かれて最多枚数を競うもの、特定の組み合わせを狙うもの、などがあり、割とシンプルにまとまっています。1つ面白いのが、兵隊のカードで、2勝利点ですが、バッティングの時の追加のお金としても使えます。使うと勝利点は消えるのですが、使ったほうが良い場面も多く、ここぞというときに僅差で負けても勝てるので重宝します。さらにこの兵隊カードを多く使うと得点になるカードなんていうのもあります。
主たる4スートのうち2スートで最多を取ったこともあり、勝利しました。この日一番の収穫です。これはちょっと欲しいゲームです。
結果:自分 41、フォルテ 34、はた 30、usalapbit 28
ウエスト オブ アフリカ West of Africa
(説明 40分 プレイ時間 85分)
アフリカの西のカナリア諸島あたりを舞台としたゲームです。いろいろな要素が絡み合っており、結構複雑なゲームです。7つの島には作物だけ育てられる島、家だけ立てられる島、その両方ができる島があり、作物を植えて売って収入を得て、それで家を建てて勝利点を得るというのが基本的な構造です。これらを手札でプロットして同時公開し、そのあとは手番順にプロットしたアクションを行います。アクションは島カード7枚と作物を植える、作物を売却する、船を移動する、人を移動する、家を建てる、とあり、移動以外は島カードがなければなりません。面白いのはこれらを重複して使えることで、島カードを2枚、作物を植える、作物を売却するといった4枚を出していると、それぞれの島で両方のアクションができるのです。ただ、この島カードを結構忘れやすく、みんな盛んに「島だけにしまった!」と言っていました。
家を建てるにはその島の権利書を前のラウンドで取得することが必要です。権利書は一種のマジョリティーシステムで、作物、人、船が多いプレイヤーが獲得します。つまり各ラウンドで、各島に1人しか家を建てられないのです。
自分はこの家を軽視していて、出遅れてしまいました。気がついたときには家の値段が12という場所しか無くなっており、もう追いつくのは不可能でした。面白いと思いますが、けっこう危ういバランスの上に成り立っているゲームのような気がします。
結果:フォルテ 40、はた 28、usalapbit 25、自分 20
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