「はまげー」こと横浜ボードゲーム会に参加しました。「甲斐路のあな」の武井さんも来ており、さっそく一緒に遊びました。
はちみつくまさん Honeybears
(説明 5分 プレイ時間 4ディール35分)
武井さんのリクエストで「はちみつくまさん」です。以前遊んで1位だったはたさんは「これは負けませんよ」と言っていましたが、その言葉通り、はたさんが勝利を収めました。ワイルドを出し始めるのが1巡遅いともう命取りですね。いやー痺れます。
結果:はた 106、自分 99、武井 92、ヤマダ 76
ベガス Vegas
(説明 5分 プレイ時間 40分)
「ベガス」はクニツィアが1996年にラベンスバーガーから出版したダイスを用いたエリアマジョリティーのゲームです。リメイクの「マギノール」は、かなりルールに手が加えられており、2001年にファンタジーフライトから出版されています。エリア内で逆転しやすいようになっていること、そしてエリアの決算の発生が2通りあることが特長です。元の「ベガス」では、マジョリティーの1位しか点数を得ないのでかなりシビアなゲームです。
ボードにはカシノのテーブルが14卓、直線上につながっています。テーブルの脇には、テーブルのマス目の数(3-15)に等しい点数の正五角形の得点チップが置かれます。目的はこの得点チップを獲得することです。各プレイヤーは影響チップ20枚と特殊カード10枚、それに自分のコマを持ってスタートです。カシノレディーのマリーのコマはスタート地点に置きます。
1巡目は任意のテーブルの脇に自分のコマを配置します。他のプレイヤーと同じ場所に置いても構いません。2巡目からは、他のテーブルに移動するか、ダイスを振るかの2択です。後者の場合は、ダイスの出目に対応するマス目に影響チップを置きます。既に他のプレイヤーの影響チップがある場合は、それを取り除いて持ち主に返し、自分のチップに置き換えます。ただし、空きマスがあるときはそちらが優先です。なお自分のチップが既にある場合は何もできずに無駄に終わります。
テーブルには6の目のマスがあるテーブルとないテーブルがあります。6がないテーブルでの6の目はワイルドで任意の目として扱います。また1の目の周りはギザギザが描かれており、これはマリーを動かすことを表しています。チップを置いたあと、マリーを1歩動かします。
マリーがテーブルに到着するか、あるいはテーブルのマス目がすべて埋まったら決算です。そのテーブルで最多枚数の影響チップを置いているプレイヤーが得点チップを得ます(同枚数なら低い数字のマスにより多くのチップ置いているプレイヤーが勝ち取ります。それがすべて同じ場合は得点チップは誰のものにもならず除外します)。マリーは決算されたテーブルのマス目はスキップして動きます。こうしてすべてのテーブルが決算されたらゲーム終了です。
手持ちのカードは使い切りで、ダイスを振る前に1枚だけプレイできます。ダイスの目が描かれたカードは、自分のコマがあるテーブルの対応する目にチップを置けます。フォアマンのカードは別のテーブルにチップを置けます。テーブルを指定してから、ダイスを振ります。マリーのカードはマリーを1マス動かします。これによって自分に都合の良いタイミングで決算に持ち込めます。
なお上級ルールでは特別なダイスを2個つかいます。これは相手のチップを置き換える時にその相手と自分がダイスを持って1、2、3、の3種類の面のいずれかを選択して同時公開し、どちらのチップが残るかを決めるのです。3すくみになっており3>2>1>3です。同じ目の場合は双方のチップを取り除きますが、3同士の時だけ既に置いていたプレイヤーが残ります。
リメイクの「マギノール」はこの上級ルールを既に含んだルールで、ボードではなく大小さまざまな円盤ボードを使います。この円盤ボードが得点チップも兼ねています。また2位にも特典があり、特殊能力のチップを得ることができます。またこれまではワイルドになるのは6だけだったのですが、マギノールでは1にあたるマギノールの目(マギノールが進む)は常にワイルドです。
ベガスとマギノールの違い
エリアマジョリティー
ベガス:1位のみ得点(完全にタイの場合は除外される)
マギノール:1位と2位が得点(タイは起こらない)。1位が円盤ボード(得点)か魔術(スペル、特殊効果)のどちらかを選び、2位は余ったほうを得る。
決算のタイミング
ベガス:すべて埋まった時か、マリーが到達した時。
マギノール:すべて埋まった時か、マギノールがそのマスを去った時。
ただし、最後の15点の円盤はマギノールが到着した時で、ここではすべて埋まっても決算は起こらない。
ダイス
ベガス:1−2−3−4−5−6(1がマリーコマが進む、6はワイルドになることもある)
マギノール:マギノール(1)、丸(2)、三本線(3)、逆三角(4)、渦巻き(5)、星(6)(数字はボードでの優先順位とベガスのと比較の便宜上つけたもの。マギノール(1)はマギノールが進む、1はワイルド、6はワイルドになることもある)
テーブル/円盤(魔術トークン)による得点
ベガス:固定:3-5-6-10-6-3-5-9-12-5-3-15-6-12
計14枚、100点
タイプ別の内訳
3、3、3、6、9 (1/2-3/4-5/6)
5、5、5、10、15(1-2-3-4-5)
6、6、12、12(1-2-3-4-5-6)
マギノール:可変:5-5-6-6-8-8-10-10-12-12(3)-15(5)
(ただし、最初の5−5と最後の15は固定。カッコ内は魔術トークンによる得点の位置(固定))
計11+2枚、97+8=105点
タイプ別の内訳
5、5、10、10、15(2-3-4-5-6)
6、6(2-3-4-5-6-6)
8、8、12、12(2-3-4-5)
魔法カードの内訳(各プレイヤー10枚ずつ)
ベガス:1−2−3−4−5−6−F−F−F−M
マギノール:2−3−4−5−6−F−F−F−F−F
(Fはフォアマン、Mはマリー)
魔術トークン
ベガス:なし
マギノール:11枚(魔法カード2−6回収、魔法カードF回収、じゃんけんに勝つ、マギノール移動(x2)、自分移動、影響チップ配置(任意の円盤に1枚、現在の円盤の相手を置き換える、現在の円盤に2枚)得点(3点、5点)
手番での魔法カードやトークンの制限枚数
ベガス:1枚
マギノール:制限なし
3すくみ
ベガス:オプショナル(上級ルール):白黒の6面ダイスで、ハート1、2、3個が2面ずつに描かれている。強さは3>2、2>1、1>3。3のタイでは防御側が勝つことを示すためのシンボルが描かれている。
マギノール:必須:三角の紙製のディスクで、三隅に火、水、岩が描かれている。強さは 岩>水、水>火、火>岩。岩のタイでは防御側が勝つことを示すため、星印が描かれている。
決算済みのテーブルの扱い
ベガス:マリーはスキップする、よってテーブル間は2マスあることになる(N箇所の連続したテーブルが決算されていたら、その間はN+1マスあることになる)
マギノール:マギノールは円盤ボード間を常に1マスとして数える。
手軽なダイスゲームながらも、あとから攻めた方が有利だということや、決算のタイミングが2通りあることが面白いところだと思います。「ベガス」の上級ルールは、3すくみダイスの1や2のタイのときはボードからチップが減るのでゲームの流れが遅くなります。よって基本ルールの方が良いと思います。リメイクの「マギノール」は2位にも恩恵があるので、かなり厳しさが和らぎました。エリアマジョリティーにおける2位は必要なのかという問いに答えてくれるリメイクだと思います。
特殊能力も多く、ダイスのワイルドも2面あって展開は派手ですが、このくらいがこのシステムにはちょうど良いかもしれないと思います。アメリカナイズがうまくいった希少な例ですね。「結局はじゃんけんか!」という感じもしますが、これはこれで良いと思います。
決算のタイミングが2通りあるのがクニツィアらしく、のちの「自由都市」を思い起こさせます。またダイスを使ったマジョリティーは、2人用の「犬夜叉アクションダイスゲーム」に受け継がれており、こちらは後発だけあってより練りこまれています。また、埋めれば埋めるほど無駄打ちをしやすいところや、後から追いかけたほうが有利なところなどもデザイン的には面白いと思います。ただ、エリアでのタイブレークがしっかりしていないところや、3すくみのシステムなどはもうちょっと何とかなったんじゃないかという気がします。
今回は元の「ベガス」の基本ルールで遊びました。得点は公開なので、全員でゲームバランスをとりながら進めていくゲームだと思います。4人だと色々な絡み方もあって、なかなか良いと思います。自分は途中から完全に脱落してしまい、武井さんが僅差で勝利。本来ならば合計点が100点なので、4人ならば最低26点で勝てますが、実際は35点くらいが勝利ラインではないでしょうか。
結果:武井 34、ヤマダ 30、はた 26、自分 10
テレストレーション 12人用パーティーパック Telestrations: 12 Player Party Pack
(プレイ時間 45分)
かなり久しぶりに遊ぶ「テレストレーション」です。9人だったので、持ち込まれていた12人用が役に立ちました。一時、遊びすぎた感がありますが、こうして久しぶりに遊ぶと面白いですね。やはりこれを超えるお絵描きゲームはなかなかないと思います。写真のトピックは何でしょうか?
コンセプト Concept
久しぶりに「コンセプト」を遊びました。ボード上のカテゴリーを示すだけでトピックを当ててもらうというゲームですが、やはりトピックが簡単すぎたり難しすぎたりという問題はあります。何度でもリアルタイムで回答できるので、とにかくどんどん答えを言っていき、当たったらラッキーという感じです。自分はまじまさんとチームを組み「チャーリーズエンジェル」や「円周率」というトピックの出題をしましたが、どちらもすぐに当てられてしまいました。
スティンジー Stingy
(プレイ時間 50分)
手軽に遊べるゲームとして「スティンジー」を出してみました。実は結構綿密な損得勘定や確率論があって難しいゲームだと思いますが、そんなことを気にせず遊べるのがいいところです。また手札がすべて公開なために、ゲーム慣れしてない方へも色々とアドバイスができるのも良いところです。
結果(カラーボーナスあり):きりゅう 95、たかとし 82、武井 70、自分 70、まじま 68
13日の金曜日 Friday the 13th
(プレイ時間 50分)
「ポイズン」のイエロ版です。箱がおしゃれでカードが正方形です。カクテルゲームズみたいです。3種類の薬は、3つの不吉なこと「黒猫」「梯子の下」「割れた鏡」になっており毒は「13日の金曜日」になっています。ルールは「ポイズン」とまったく同じですが、絵が可愛らしくて良いのではないでしょうか。2ディール終了してトップだったたかとしさんにカードを取らせるべく、あるいは単独首位を阻止するべくプレイしていたら、その争いに巻き込まれなかったきりゅうさんが優勝しました。ちょっと久しぶりに遊ぶ「ポイズン」ですが、良いゲームですね。
結果:きりゅう 15、たかとし 24、自分 24、まじま 39
バズ イット! Buzz It!
最後は、短時間でどんどんとトピックの答えを言っていく楽しいパーティーゲームの「バズイット!」です。3周くらいしてからが勝負なのですが、今回は結構1周で行き詰まってしまうケースも多かったです。自分は英語版とフランス語版を持っていますが、日本語化しなきゃダメですね。
終了後は武井さん、一味さんと近くのファミリーレストランで夕食を食べつつ、武井さんが購入したばかりだという「ブルームーン」の基本セットを遊びました。英語版に和訳シールを貼った中古品ですが、和訳シールがひどすぎて、まったく異なった特殊能力になっているものが多くありました。写真はホークスデッキに入っている Pillar 26「激情の薬 - 私のキャラクターカード1枚の攻撃値は5になる」です。写真では「5を追加する」となっています。強すぎる!
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