千葉・柏のMr. Fieldというボードゲームショップで行われた3Kボードゲーム会に参加しました。3Kというのはボードゲームの一時代を築いたクラマー、クニツィア、トイバーの3人のことです。トイバーはファーストネームのクラウスを指してKと言っているわけで少々強引ですが、それなりに知られた呼び方です。サクソン、ランドルフの2大巨匠の次の世代が3Kで、そのあとにシャハト、フリーゼ、ムーンなどが続いていき、さらにアメリトラッシュとユーロゲームの融合があって現在に至るわけです。
会場にはテーブルが5卓ほどありましたが、終始どのテーブルでも往年の名作が遊ばれていました。なかなか壮観で良いですね。自分はクニツィアばかり10種類を遊び、結果としては1Kになってしまいました。
オロンゴ Orongo
(プレイ時間 25分)
まずは、一時非常によく遊んだ「オロンゴ」からです。陣取と競りを融合させた傑作で、何度遊んでも楽しめます。とはいっても、しばらく遠ざかっていたので遊ぶのは久し振りです。競りでの読み合いも面白く、また終盤に向けての調整も悩ましいです。2位になりたいのに1位になってしまう場面が多かったのですが、それほど貝を使わなかったので最後まで割と楽に進められました。
結果:自分 0(勝利)、シュレディンガーの猫 1、マンダムP 1、水島 2
メンバーズオンリー Members Only
(プレイ時間 50分)
次に「メンバーズオンリー」です。最初の2ディールですでに4分野が5点以上になってしまい、これは短期決戦か、と思ったのですが、最後の1分野がなかなか伸びずに結局5ディールほど遊びました。そのあいだにみんなすでに伸びているものを10点にしたり、4点(つまり0点)を5点にしたりと熾烈な争いが繰り広げられます。大事なところで結構外してしまい、中盤以降は苦しかったです。
結果:ねここ(赤) 34、マンダムP(黒) 30、水島(黄) 28、自分(緑) 23、シュレディンガーの猫(青) 22
カリスト Callisto (ホビージャパン版)
(プレイ時間 10分)
ここで、アル隊長と2人で息抜きにアブストラクトゲーム「カリスト」を遊びました。きっちりと収まらないのは遊んでいて心地よくないですね。できればそのうち昔のバージョンの「カリスト」を遊んでみなければ、と思います。ルールもちょっと違うので、どこかの出版社が新しい「カリスト」をちゃんと作ってくれないかなあと期待しています。3回戦勝負で、先攻の時に引き離し、後攻のときは同点に持ち込んで勝利。
結果(3回戦の合計):自分 25、アル隊長 48
バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(説明 15分 プレイ時間 45分)
主催のしのさんのリクエストで持ち込んだゲームです。前日に遊んだばかりなので2日連続ですね。断られると得点になるということでバランスを取っているのが面白いです。単純な計算ではなく、リソースを使わないで得点するということが損得計算を難しいものにしています。最後に決算で上位に絡めずに2点差で2位。しのさんの勝利です。プレイヤー色まで記録しておきながら、写真を撮り忘れました。
結果:しの(青) 71、自分(黄) 69、アル隊長(赤) 64、くろぅ(黒) 63
スティンジー Stingy
(プレイ時間 25分)
2015年エッセンの個人的ベストゲーム「スティンジー」です。これも前日に遊んだのですが、今度日本語版「シャークトレード」も出ることだし、ということで持ち込みました。くろぅさんがやたらと交換がうまくて、大差をつけての勝利です。
結果:くろぅ 101、しの 88、自分 86、アル隊長 82
グラディエーター Kampf der Gladiatoren
(説明 15分 プレイ時間 55分)
アル隊長持ち込みの「グラディエーター」です。クニツィア版の「リスク」とでもいうべきダイスフェストなのですが、個々のグループでのグラディエーター4人の組み合わせを最初のドラフトして決めていくのが楽しいです。今回は単純にダイスを増やす4人を作ったのは自分だけでしたが、これが結構強くて割と最後まで残りました。ただ、毎回必ず勝てる相手にしか戦いを挑なかったので得点は低かったのだと思います。もう少しギリギリの戦いをしたほうが良いのかもしれません。
結果:そめや(黄) 16、くろぅ(茶) 14、アル隊長(赤) 14、自分(緑) 12、ヒロマサ(青) 9
DTC DTC
(プレイ時間 各10−15分)
ここで持ち込んだゲームから、手軽に遊べるブラフゲームの「DTC」をエントリー。Yu-kiさんが見事なくらいに引き取ってくれて第1戦は一度も引き取らずに終えました。コツがわかったところでもう1回、ということで、今度は自分が大量に引き取らされました。「1が17枚」はさすがに無理でした。このゲームは「イカロス」よりもずっとジレンマがあってダイスゲームの「ライアーズダイス/ブラフ」を見事にカードゲーム化しています。もっと流通して、できれば日本語版も出てほしいですね。
結果
1戦目:自分 4、そめや 5、アル隊長 18、Yu-ki 残り
2戦目:アル隊長 6、そめや 12、Yu-ki 17、自分 30
ゴールドラッシュ Goldrausch
(プレイ時間 3ディール30分)
息抜きに持ってきた「ゴールドラッシュ」です。クニツィアの初期のゲームで、カードをめくっていくだけなのですが、思いのほか考えどころがあります。今回は4人で3ディール戦を行いました。終始、そめやさんが10の金貨を引いていましたが、ときどき置き場がなくて困っていました。またチップを3枚置き切れないという展開もあり、運だけとはいえよくできています。ゴールドラッシュルールでこのゲームもいずれは再販してほしいところです。
結果:Yu-ki 43、自分 41、そめや 40、アル隊長 38
交易王 Handelsfürsten: Herren der Meere(ペガサス初版)
(プレイ時間 30分)
アル隊長が「これはカードを買わなくても勝てるからね」というので、カードを買うのはやめようと思ったのですが、契約書だけ買ってしまいました。それを使いまくり、ディフェンシブに進めてなんとか逃げ切りました。ちょっと気になったのは箱はペガサスの初版だったのですが、キューブ(交易品)の大きさはペガサス第2版と同じ大きめのサイズだったということです。もしかしたら、一時期は初版の箱で大きなキューブという組み合わせが売っていたのかもしれませんね。興味深いところです。
結果:自分 59(契)、そめや 50(船船)、Yu-ki 46(商契)、アル隊長 45(船)
タージ マハル Tadsch Mahal (リオグランデ新版)
(プレイ時間 85分)
最後は、主催のしのさんリクエストで持ち込んだ「タージマハル」です。カードが思うようにたまらず、宮殿の繋がりも八角形の交易品タイルもどっちつかずというあまり良くない展開でした。4枚の特殊カードの恩恵にもほとんど預かれなかったのも敗因だと思います。出せば2点がもらえる特殊カードをはにゃんさんが序盤は独り占めしてかなりリード、アル隊長は交易品タイルを集めまくって、そのあとを追います。最終的にはバランスよく宮殿をつなげたしのさんが勝利でした。自分はアル隊長と同点2位。これは悔しい!
結果:しの 50、アル隊長 39、自分 39、はにゃん 34、Yu-ki 25
これでゲーム会は終了です。クニツィアのゲームは、自分が遊んだ以外では「キングアーサー」「ゼロ」「カップル危機一髪」「ロイヤルターフ」「ケルト「ドラゴンの宝石」「スタンプス」「バトルライン」「レボルター」「ポイズン」「マルコポーロ」「メディチ」「サムライ」「マネー」「ロンド」「ラー」などが遊ばれていたようです。3Kゲーム会参加記念として、「3Kのツマミ」というしのさん特製の3Kについての冊子をいただきました(「酒のツマミ」のダジャレだということに今気がつきました)。どうもありがとうございました。次回の3K会では残りの2Kも遊ばなくては!
けがわ
関連リンクです。
http://pm3.s3.xrea.com/x/3K/
http://mr-field.com/event/boadgame0320/comment-page-1/#comment-451
http://twipla.jp/events/183948