トリックテイキングパーティーは、略してTTPというらしいです。TPPでもTTBでもありません。半年に1回くらいのペースで行われるそうで、今回が7回目になります。第1回目は2013年のクニツィア来日期間中に秋葉原で行われて、そのときちょっとだけ参加した以来です。今回は場所は武蔵小杉でした。写真は終了時に遊ばれたゲームを書いたものです。
ジャパニーズ ルー Japanese Loo
(説明 10分 プレイ時間 30分)
草場さんの誘いで「ジャパニーズルー」を遊びました。「ルー」はもともとイギリスのゲームでそれをアレンジしたものだそうです。八八のように出降りのゲームですが、降りるとペナルティーが5チップあります。ただし出て1回も勝負(トリック)に勝てないと「ルー」と言ってペナルティーは倍の10チップなのです。今回は60チップ持ちで8+1ディール遊びました(最後の1ディールは8ディール目で発生したルーのペナルィーをめぐる争いで、ペナルティーなしです)
各プレイヤーに5枚配り、残りは使いません(8人の場合は13枚使わないカードがある)。ターンアップカードが切り札でジョーカーはこのカードの代わりになります(ナインティーナイン方式)。その後、ディーラーの左隣から、出るか降りるかを決めていきます。8人なので最初からボイドも多く、あまり読めないです。切り札を2枚くらい持っていて、ラフしたらオーバーラフされてしまうことがよくありました。かなり運の要素が高いので理不尽に感じるかもしれません。
結果(原点0で換算):ゆきたか 46、まるいも 33、草場 15、たいしん 4、かに −1、自分 −23、けいた −34、ねこやま −45
トリックス Tricks
(プレイ時間 25分)
自分が持ち込んだムーンのホワイトウインド出版のゲームです。2ラウンド制です。各自の山札には全く同じ構成の19枚(赤青黄0-5と灰4)が入っており、それをシャッフルしてデッキにします。最初の持ち金は30で、これを最も多く売るのが目的です。各自一番上のカードを表にし、まずはこれらのカードを購入して8枚の手札を作るのです。購入額はカードの数値で、自分の山から買うなら銀行に、相手の山から買うなら相手に支払います。8巡行ったらうち1枚を選んで裏向きに同時に出して、獲得予定のトリック数を提示します。カードの数値がそのままトリック数です。そして残り7枚出ますとフォローのトリックテイクを行うのです。このトリック数提示カードは切り札決定も兼ねており、最も高数値(同じならば青、赤、黄の順に優先。ワイルドの灰色カードのときや0だけのときなどケースが多すぎる)の色が切り札になります。
得点は提示トリック数 x (10-(2x(実際のトリック数との差分))です。つまり実際との差分が0、1、2、3、4、5ならば、それぞれ提示したトリック数の10、8、6、4、2、0倍が点数になるのです。よって高い数値を提示したほうが得です。また差分が0、つまり提示したトリック数ちょうどを獲得すると、さらにボーナスで25点が取れます。なので0ビッドの意味もありますが、やはり高い数値をビッドするほうが良いでしょう。
2ラウンド目は残ったカードだけで、再び購入とトリックテイクを行います。得点チップが最も多いプレイヤーの勝利です。
カードを買うというのは結構面白く、単にドラフトしてくヴァスシュティッヒよりも良いかもしれません。しかしその値段やら、切り札の決め方などが例外処理が色々ある割には大味すぎて、詰めが甘いムーンのデザインという感じです。得点システムのバランスも悪いです。今回は3人なのですが5人でも1回やってみたいです。機会があれば。
結果:自分 61、タロ吉 57、草場 34
カラー ブラインド Colour-Blind
(説明 5分 プレイ時間 3ディール15分)
3人専用ですが4人分配ります、4人目の手札は順番を変えないように気をつけながら表にして少しずつずらして重ねた状態で並べます。これが各トリックの得失点カードで、13枚のうち赤と黒の多いほうがプラスに、少ないほうがマイナスになります。得失点はカードの数値(A、J、Q、Kは1、11、12、13)です。
手札のカードのスートは無視します。つまり数字だけしか関係ないのです。強さはAから2までと通常通りですが、どう数値ならば後出しが勝ちます。
得失点カードのマイナスを見て、その枚数を自分の手札の弱いカードに割り当てるのが基本です。手札運が大きいのですが、3人で後出し勝ちで同数字が多いので手番順の綾もかなりあります。でもこれは1回遊べば十分かなあ。(作者のルールのページはここ)
結果:草場 43、自分 19、タロ吉 9
カムレッド Comrade
(プレイ時間 各10分)
今回新たに遊んだゲームでは一番面白かったゲームです。4人専用のトリックテイクの協力ゲームで、トリックテイク自体はノートランプ、マストフォローというオーソドックスなものです。13トリックのうちどのスートで誰が何トリック取るかをあらかじめビッドで決めるのが熱いです。
ビッド用に4スートA-6のカードを別に用意してテーブルに並べます。ここではAは1を意味しており、1-6で4スートが分かればカードでなくても構いません。ディーラーからビッドカードを1枚取って自分の前に表向きに置くか、パスをします。例えばスペードの3を取ったならばスペードのトリックで3勝することを示しています。これを3巡繰り返して全体のビッドが決定します。ビッドの2巡目以降では自分が既に取ったビッドカードと同じスートは、より大きい数字で上書きをすることしかできません。
成功率は75%くらいだよ、と木さんが言うように、4回遊んで3回成功しました。(作者のルールのページはここ)
結果(木、タロ吉、夜の花畑、自分)
1戦目:勝利
2戦目:勝利
3戦目:敗北
4戦目:勝利
タントニー Tantony
(プレイ時間 各40−45分)
自分の中ではトリックテイクベスト5に入るタントニーです。木さんは最初「イヤダイヤダ、やりたくない」と言っていましたが、やり始めると楽しんでいたみたいです。タロ吉さんは初めてなのに非常にうまく、同じチームの自分に的確なトリックを取らせてくれたり、Aでの30点トリックを何度も決めたりと、素晴らしいプレイを見せてくれました。得点はそれほど高くないけど、ハイカードが入っていたり、同スートトリックの2トリック目で8枚のロングスートが作れるときなどは、トリックを相手ペアに渡すかどうかはかなり迷います。1戦目はこちらの圧勝で、夜の花畑さんが「もう1回やりたい」ということで2戦目も遊びました。確か3ディール目だったと思いますが、なんと手札にAが4枚も来ておりタロ吉さんの送り込みに感心しました。ただ4枚あってもロングスートでないと得点には結びつきづらいですね。理想はそれぞれのロングスートで2枚ずつ持っている状態かもしれません。
結果
1戦目:タロ吉&自分 238、夜の花畑&木 122
2戦目:タロ吉&自分 217、夜の花畑&木 157
コルージョン Collusion
(説明 5分 プレイ時間 40分途中終了)
最後は他のプレイヤーとトリック数が同じかどうかだけが問題となる「コルージョン」です。4人専用です。13トリック中の獲得トリック数が重要です。目的は他の1人だけと同数のトリックを取ることですが、他にも色々なケースがあり、ちょっと複雑です。得点は以下の通りです。
トリックは各1点。
2人だけが同じトリック数の時はその2人にそれぞれ10点ボーナス
全員異なるトリック数のときは最低トリック数のプレイヤー1人に20点ボーナス
1人だけが異なるトリック数の時はそのプレイヤーに30点ボーナス
となっています。全部で13トリックなので、これ以外の可能性はないわけです。遊んでみると分かりますが、状況は刻々と変わります。このゲームではいつでも他のプレイヤーと相談をして構いません。全部で4トリック取れそうだとか、あと1トリックとて欲しいとか、話し合えるのです。この部分はなかなか斬新です。累計が100点以上になれば勝利ですが、トリック数だけで100点になったらその分をマイナスします。つまり必ずボーナスで100点以上にならなければいけないのです。今回は時間の都合で途中終了となってしまいましたが、是非次回は100点マッチをやりたいものです。(作者のルールのページはここ)
結果(途中終了):タロ吉 75、木 53、夜の花畑 43、自分 39
次は半年後らしいです。タイミングが合えば、ぜひ参加したいものです。
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