マイクロ ロボット Micro Robots
(プレイ時間 各10-15分)
ランドルフの「ハイパーロボット」へのオマージュとしてつい先日、ゲームマーケット神戸で手に入れたものをようやく遊べました。「ハイパーロボット」は遊んだ回数が最も多いゲームの1つなので、期待が高まります。6x6の36マスという小さなフィールドで、ロボットはたった1つ。ダイスで目的地を決めて最短手順を競います。ロボットは現在いるマスから前後左右に同じ数字か色のマスに進みます。「ハイパーロボット」との違いは誰かが解法を見つけたらそれで終わりということです。そのあと、砂時計を使ってより短い手筋を探すという部分はありません。
「ハイパーロボット」に比べると簡単すぎます。最初はちょっと慣れないのですが、慣れてくるとそんなに難しくはありません。また、「ハイパーロボット」は手順が非可換だったのですが、「マイクロロボット」は可換なのでゴールとスタートを入れ替えても同じです。このあたりはニュアンスが削がれていてちょっと残念な部分ですが、別のシステムなので仕方がないところでしょう。
1戦目は通常ルール、そして2戦目は上級ルールで遊びました。上級ルールでは途中に経由しなければならない場所があるので、通常ルールの2倍という感じです。ただ「ハイパーロボット」にターゲット2個のような絡みや深さはありません。単純に2倍なのです。
結果
1戦目:キノ 4、自分 4
2戦目:自分 5、キノ 1
ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 30+50分)
単一種族デッキの総当たり戦です。2016年になって初めてで、漸く第3シーズンの始まりとなります。その初戦になる第37・38戦はヴァルカ対フリットです。どういう戦いになるのでしょうか。
第37戦は自分がヴァルカ、キノさんがフリットです。途中で Valca16 キャラクター「エンバー - あなたは特殊能力テキストのないキャラクターカードをプレイできない」とValca25 サポート「陽炎 - あなたは特殊能力テキストのあるキャラクター/ブースターカードはぷれいできない」の組み合わせが決まって一時有利になったものの、最終的には2ディール中0勝2敗を喫してしまいました。この組み合わせは、フリットが Flit07キャラクター「ティタートゥイート - あなたの特殊能力テキストは、それがフリットのキャラクターカードかアクティブなサポートカードにない限り、すべて無視される」をあらかじめ出していない限りは、ほぼ決定打となるのですが、なにぶん「エンバー」の攻撃値が1-1なので、プレイするための攻撃力が必要なのが、この組み合わせの難しさです。今回は、Valca19「極炎の鎧」の大地シールドを使っています。もっとも「陽炎」はピラーのデッキから戻したカードなので、単一種族デッキでなければ、この技は使えません。
第38戦はデッキを交換して、自分がフリット、キノさんがヴァルカです。自分はフリットの使い方があまりうまくなく、どうも場を6枚以上にするのに固執したり、ブースターを手札に貯めすぎたりして、2ディール目は負けてしまいました。フリットなのに、キノさんのヴァルカよりも早くデッキが尽きてしまったのは敗因です。フリットのミュータント Mutant109「フェル・ナル・ガン」は自分の場にまったくカードがないときにしかプレイできず、攻撃値も0-0と低いのですが、ヴァルカに対しては一度だけ炎から始まった攻撃をすぐに大地に変更できるので、結構使えると思います。もっとも単一種族デッキのヴァルカはフリットから戻した Valca22「巨人の籠手」も加わって大地の攻撃値も高いことは否めません。第3ディールでは良いタイミングで Flit30 リーダーシップ「ドラゴン欺瞞 - 今、私は手札からキャラクターカードを3枚捨てて、ドラゴンを1匹引き寄せることができる」でコールド勝ちで、完封は逃しましたが8対2で勝利しました。
炎が強いストレートなヴァルカ対、回収とペアブースターのフリット。先日のゲームマーケット神戸で、この組み合わせを遊んだときは、ヴァルカが有利に思えたのですが、今回はフリットの勝利でした。なかなか面白い組み合わせだと思います。
結果
第37戦:キノ(フリット) 6(4x+2)、自分(ヴァルカ) 0(0+0)
第38戦:自分(フリット) 8(4+0+4x)、キノ(ヴァルカ) 2(0+2+0)
ガルゴン Gargon
(説明 10分 プレイ時間 25分)
ドーンのあまり有名ではないカードゲームです。目的は高得点のカードを獲得することです。カードはスートごとに1-15があり、それぞれ金色の丸で得点が示されています。低い数値のカードほど得点が高く、高い数値だと0点です。さらに各スートに数値0のカード2枚があり、これはゲーム終了時にそのスートの得点を2倍にします(2枚両方取れば4倍です)。その他、カードの枚数をスートごとに比べて単独1位は10点、同着1位は5点を獲得します。
このゲームの特徴は、カードの裏側はスートと同じ色になっており、誰がどのスートをどれだけ持っているかがはっきりと分かることです。リードプレイヤーからカードを1-3枚裏向きにして出し、他のプレイヤーは順に同色カードが同じ割合になるように同枚数を裏向きに出します。これがちょっとややこしいのですが、例えばリードが赤赤青の3枚だったら、他のプレイヤーは緑緑赤とか黄黄緑というように2-1の割合で出すのです。ただし最後のプレイヤーだけはすべてのカードが誰かと同じになるように出さなければなりません。またリードプレイヤー以外はパスすることで3枚補充ができます。
その後カードを公開して、同色同士を比べます。高い数値が勝利で自分の得点となり、低い数値は捨て札になりますが、代わりに1枚補充できます。つまり、勝ち続けていると手札は減る一方なのです。
なかなか変わったルールでトリックテイクと同時公開を合わせたような、意欲的なルールですが、結構荒っぽい部分があります。また最後のプレイヤーは各カードを誰かと同じ色にしなければならず、ちょっと可哀想な気がします。おそらくこのルールがないとみんなお互いの色を避けあって予定調和になってしまうということなのだと思いますが、別の解決法はなかったのでしょうか。
結果:キノ 69、自分 65、シダマ 59、一味 57
ミッキーマウス フォトラリー Micky Mouse: Photorallye
(プレイ時間 20分)
「ミッキーマウスフォトラリー」はクニツィアがデザインし、シュミットから2002年に出版されたディズニーのキャラクターを用いた子供用のゲームです。クニツィアは「ザ・シンプソンズ・スラムダンク」「犬夜叉アクションダイスゲーム」「ナルニア国カスピアン王子の角笛カードゲーム」「スパイダーマン」などキャラクター物のゲームを結構作っているのですが、ディスニーまであるとは思いませんでした。
プレイヤーの目的はできるだけディズニーキャラクターの写真を集めることです。ボードには家が18ヶ所描かれており、それぞれの家には写真が2枚伏せておかれています。プレイヤーは各自2個のコマを持ち、手番にはダイスを振って出目以下の任意のマス目だけどちらか1個のコマを移動させます。ゲーム開始時にはボードの四隅のどこからでも入れます。また隅を使ってボードから出ると、次の手番で別の任意の隅から入れるというワープのようなこともできます。家ではないマスに2個以上のコマは置けません。
家に進んだら2枚ある写真を公開します。一度公開されたらゲーム終了時までそのままですので記憶要素はありません。写真にはディズニーのキャラクターが描かれており、それぞれのキャラクターが全身とクローズアップで対になっています。両方の写真がある家それぞれに自分のコマがあって、漸くそれら2枚の写真を獲得できるのです。もし同じ家に2枚ともあったら自分のコマを両方ともそこに持ってこなければなりません。なおミッキーマウスだけは例外でめくったら即座に1枚で獲得できるというラッキータイルです。これのおかげで、ゲーム前半はめくった方が良くなりゲームが膠着しないのです。
ダイスの1の目を振ると、もう1回手番ができます。論理的には1を振り続ければずっと自分の手番なのです。また各自3枚の使い切りの特殊タイルが与えられます。どこにでもワープする、追加でもう1回ダイスを振る、そして2マス進むです。これらの使い所が結構悩ましいです。
思ったよりもずっとゲームとしてしっかりしていると思います。不思議なのはプレイヤーが担当する2個のコマもまたディズニーキャラクターであるということです。ミッキーがミッキーの写真を集めて喜ぶというナルシシスティックな状況が起こります。プレイヤーのコマは普通のお客さんだった方がテーマには合っていたと思います。またキャラクターの全身の写真とクローズアップの写真は、ちょっとブルームーンとブルームーンレジェンド(あるいはブルームーンシティ)みたいです。
今回は自分以外は初めてのプレイです。これまでの経験から、あまり写真を開け過ぎずに、他人が開けたものをうまく利用するのが良いのではと思いましたが、フジマキさんが運良く自分のコマがいる2ヶ所の家にそれぞれAとBがいるという状態で一気に4枚獲得。これは勝負ありかと思いきや、シダマさんが追い上げて最終的には1枚差で勝利しました。自分は後半振るわず、ミッキーにも見放されて最下位でした。
結果:シダマ 11、フジマキ 10、一味 8、自分 7
マギノール Maginor
(説明 30分 プレイ時間 55分)
「ベガス」のリメイクで、ファンタジーフライトから2001年に出版されました。現代でこそプラスチックの造形を得意とするファンタジーフライトですが、この頃はまだコマも厚紙にプラスチックスタンドというのが時代を感じさせます。リメイクとは言ってもかなりルールが異なります。まずボードは小さな円形のディスクに分かれており、毎回異なった組み合わせが楽しめるという一種のモジュラーボードになっています。そしてベガスではエリアマジョリティーの1位にしか恩恵がなかったのですが、2位にも恩恵があります。これまでどおりの決まった得点を得るか、または魔法トークンを得るかを1位が決め、2位は取られなかった方を得るのです。これによって、ゲームの厳しさがかなり軽減され、また適度な特殊能力も加わっているので悪くない変更だと思います。特殊能力はいかにもアメリカのファンタジーフライトっぽいのですが、どれもまずまず分かり易かったです。難点は色々と細かいルールが多いことや、特殊効果同士のレアケースが結構ありそうなことです。
結果:自分 45、一味 38、フジマキ 22
イカロス Icarus (ビクトリーポイント版)
(プレイ時間 10分)
3人でイカロスを遊びました。カードの数値に幅があり、人数が多いと推理が困難で大味になるので、3−4人くらいの方が面白いと思います。相手の宣言した色と数値は良く覚えておくことが、のちのビッドに響いてきます(これは日本語版のイカロスの宣言での色を変えられないというルールでは決して味わえない部分です)。今回は、一味さんが−5失点を4回重ねて、1ディール終わる前にゲームが終了しました。こういうこともあるのですね。
結果:フジマキ -2、自分 -2、一味 -20
メモストリート Memo Street
(プレイ時間 15分)
最後にあまり時間がなかったので、タイルめくり記憶ヤッツィーである「メモストリート」です。ダイスでは確率は常に一定ですが、タイルなので全体の枚数から確率が変化するし、もちろん使われずに戻されたタイルを覚えておけば、確率は向上するのが面白いです。よって他のプレイヤーと役がなるべく重ならないように、つまり相手の不要なタイルを楽に獲得できるような状況を作るようにするのが大切です。今回はフジマキさんが数字部門での42点を達成し、ボーナス20点を獲得してダントツ勝利でした。
結果:フジマキ 111、自分 60、一味 56
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