キノさんを誘って久しぶりに大田非電源に遊びに行きました。
フリー マーケット Flea Market
(説明 10分 プレイ時間 15分)
キノさん持ち込みのコロヴィーニの新作で、なんと投げ売りで600円だったそうです。それは安い! ボードには3−18までのフリーマーケットで売られていそうなものが描かれたタイルがあり、これが3個のダイスの合計値に対応しています。手番にはまず3個のダイスを振ってどのタイルが売りに出されるのかを決めます。そのあと全員2個のダイスを振って高い目を出したプレイヤーから買う権利があります。ただし買う値段は出したダイスの合計値です。競りゲームではないのですが、競り値がダイスで決まったセリゲームという感じがします。自分が買ったタイルが再び売りに出されると、利益が入ります。どれだけのタイルがプレイヤーに行き渡ったかにより、利益は上昇し、さらに他のプレイヤーが買った値段がそのまま収入となります。こうして、最初の手持ちのお金24を45にするのが目的です。自分が出した以上に他のプレイヤーが高値で買ってくれないと、なかなか利益が伸びません。また回転率の良い(つまり出やすい)10や11のタイルは現金になりやすいので値段も高くなりがちです。なかなか相場をつかむのが難しいゲームで、思いのほか面白かったです。けんすけさんが薄利多売で圧倒的に勝利。
結果:けんすけ 46、キノ 21、おじいちゃん 20、自分 7
ベガス Vegas
(説明 10分 プレイ時間 45分)
クニツィアがラベンスバーガーから1996年に出版したかなり古いゲームです。2003年8月に遊んだことがあるという記録が残っているのですが、ほとんどどんなゲームか覚えていません。今回改めてルールを読み直して遊びました。さらに、上級ルールであるデュエルダイスも使いました。
ボードには多くのカシノテーブルが描かれており、各テーブルは3−15のマス目から成り立っています。それぞれのテーブルで他のプレイヤーより多くのチップを置くとマス目にテーブルのマス目の合計に等しい点数が得られるというエリアマジョリティーです。手番には、自分のコマを好きなテーブルに動かす、ダイスを振って自分がいるテーブルにチップを置く、の2択ですが、ダイスを振る前に強力なカードを1枚使うことができます。これによってチップをもう1枚置いたり、他のテーブルに置いたり、といったことができます。
ダイスで1の目を振るたびに、マリーチップと呼ばれるコマが動きます。彼女がテーブルに来たら、そのテーブルは強制決算です。あるいはマス目がすべて埋まっても強制決算になります。決算が起こると手番は終了です。
チップを置くときには空白のマス目がなければ、他のプレイヤーのマス目に置くことになります。標準ルールでは単に置き換えるだけですが、上級ルールではデュエルダイスを使って勝ったほうが生き残ります。ダイスとはいうものの、3つのうちの任意の面を選んで同時に公開するというジャンケンのようなシステムです。1か2の目でバッティングすると、チップを取り除きます。
2位に対しての特典がないエリアマジョリティーなので、かなり厳しいものがあります。またゲームを終了させる要素はマリーチップの訪問なので、ゲームの最後はかなりぐだぐだになってしまいました。ぐだぐだになるもう一つの要因は上級ルールです。標準ルールではチップが除かれることはない(置き換えられることはあっても)ので、もっとずっと早く収束すると思います。次回は標準ルールでやってみたいです。
なお、けんすけさんが「ベガスはどちらもダイスのエリアマジョリティーなのですね」と言っていたのが印象的でした。確かにドーンの「ベガス」もそうですね。
結果:自分 33、キノ 28、おじいちゃん 27、けんすけ 12
ラーダイスゲーム Ra: Das Würfelspiel
(プレイ時間 50分)
ラーから競りの代わりにダイスゲームにしたゲーム。ラーのちょうど10年後の2009年のゲームです。20周年の2019年にはラータイルゲームとかでるのでしょうか? それはさておき、得点システムはほとんどラーと同じで、ややこしいのはモニュメントの部分くらいです。選択肢も多く、振り直すかどうかも結構迷います。ラーの得点方法の多さと、ダイス目のバラけ具合がうまく合致しているのがこのゲームの面白さだと思います。
自分は序盤は太陽3つで3点獲得ばかりでしたが、後半からはモニュメントやないるにも力を注ぎ、ファラオもトップを2回取るなどバランスプレイになりました。キノさんとおじいちゃんは洪水で、けんすけさんはファラオや文明で、それぞれ得点を稼いでいました。終盤の災害でファラオをやられてしまい、結果的にキノさんに1点差で敗北。
ダイスゲームとしては短期的戦術と長期的戦略がうまく噛み合っており、歯ごたえのあるゲームだと思います。3人のほうがダウンタイムは少ないものの、4人のほうがモニュメントでの攻防の面白さがあるので、最近は4人のほうが好みです。
結果:キノ 53、自分 52、けんすけ 45、おじいちゃん 37
ザヴァンドールのドラゴン使い Die Drachenbändiger von Zavandor
(説明&プレイ時間 20分)
キノさん曰く、「日本語版されなかったザヴァンドールシリーズ」とのこと。手軽なカードゲームです。ラウンドごとにドラゴンカードが1枚表にされます。各プレイヤーは手札として剣や網が描かれた数値1−80のカードを5枚持っています。これを1枚同時に選んで公開します。ドラゴンカードには、倒すために剣と網がいくつ必要かが描かれています。プレイヤーが出したカードを数値順に見ていってとどめを刺したプレイヤーがドラゴンカードをもらえます(1枚1点です)。面白いのは、とどめには2種類あって剣の数をすべてみたしていれば網を満たしてなくてもとどめを刺したことになります。でも網を満たすと網を出したプレイヤーがとどめを刺したことになります。この2段階判定システムがなんとも悩ましいです。本来はドラゴンカード30枚すべてと戦うらしいのですが、今回は5枚先取で遊びました。
結果:キノ 5、おじいちゃん 3、けんすけ 2、自分 2
セレンゲティ Serengeti
(プレイ時間 30分)
シャハトの「ドン」のリメイクです。テーマはギャングから発掘へと変更されていますが、基本的な流れは同じです。「ドン」を遊んだのはずいぶん昔なので、もうルールをすっかり忘れていました。競り落とすとカードに書かれた数字を1の位にしたビッドができなくなりますが、その数字で誰かが競り落とすとコインをもらえます。ただしコインは最後にはほとんど価値がない(トップだけ3点となる)ので、ある程度は有効な数字が言えるようにしなければなりません。このシステムはなかなか面白いです。
「ドン」とのルール比較は以下のギークへのリンクに詳しく書かれています。細かい違いが結構ありますね。
http://www.boardgamegeek.com/thread/814383/serengeti-vs-don-differences
今度は「ドン」を遊びたくなりました。
結果:自分 17、おじいちゃん 11、けんすけ 11、キノ 9
海底探険 Deep Sea Adventure
(プレイ時間 25分)
評判の良い「海底探検」を漸く遊べました。リスク管理のダイスゲームで、深海に行くほど高得点の財宝が隠れています。1−3までしかないダイスを振り、どんどんと潜って行きます。止まった場所の財宝トークンを得られますが、持っている財宝の数だけ酸素を消費するし、また移動力もその分遅くなります。面白いのは酸素は全員共有なので、他のプレイヤーの動向を見て、頃合いよく陸に引き上げなければなりません。酸素が0になってもまだ海に入るとアウトで、そのラウンドは無得点になります。これを繰り返して財宝の合計がもっとも高得点のプレイヤーが勝利します。
手軽ながら、なかなか楽しめました。2ラウンド目で引き当てた財宝が14点で、あとは陸に戻れずに終わりました。あまりリスクを取らずに堅実に財宝を回収したシンザイさんの勝利です。
ちょっと煩わしかったのは、財宝が取られた後にプレースホールダーとしておく円形のディスクです。これはなくても良かったのではと思います。捨てるルールをなくすか、あるはどこにいても捨てられる(ただし捨てるのは手持ちの一番高い得点のものなど、制限をつける)としたほうが、すっきりしたように思えます。とはいうものの、まだ1回目なので、やり込めば、捨て場所をめぐる攻防があるのかもしれません。
結果:シンザイ 33、おじいちゃん 15、自分 14、キノ 12
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