大晦日に横浜某所でキノさんと、ブルームーン納めをやりました。一気に4戦を遊んで、第2シーズン終了です。
ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 35+35+40+50分)
単一種族デッキの総当たり戦です。第33・34戦はホークス対フリット、第35・36戦はテラ対アクアです。どちらの組み合わせも対等な勝負になるのではと思いましたが、終わってみれば、どちらもかなり一方的な勝負でした。
第33戦:ホークス(自分)対フリット(キノ)の戦いです。キノさん率いるフリットは、こちらの Hoax 28 「敵軍魅了 - この手番に、あなたの特殊能力テキストは、それがアクティブな保護されたカードにない限り、無視される。(あなたの「ティタートゥイート」、または「げらげらガス」に対しては、このカードの効力は無くなる)」に対して、 Flit 07 「ティタートゥイート - あなたのカードの特殊能力テキストは、それがフリットのキャラクターカードかアクティブな保護されたカードにない限り、すべて無視される」をかぶせてきます。括弧書きの記述が重要な一瞬です。
またこちらのホークスが回収可能な3枚組 Hoax 05「辛辣シクラレサス」、Hoax 19「戦闘ブーメラン」、Hoax 23「鼓動衝撃波」 を出している時に Flit 13 「狂ったカササギ マイク - あなたのアイコンのあるカードは、それがフリットのキャラクターカードかアクティブな保護されたカードでない限り、すべて無視される」 を出してきて、戦力を0にしつつ回収不能にするなど、その場に応じた鋭い手を打ってきます。それでも攻撃力が全体的に強いホークスは強いです。 Hoax13「静穏ティルコメダス - あなたはリーダーシップ/ブースター/サポートカードをプレイできない」でフリットのペアブースター攻撃を封じたりして勝利しました。
第34戦:デッキを交換して、フリット(自分)対ホークス(キノ)です。フリット側はかなりつらく、Mutant 109「フェル・ナル・ガン」は0−0なので全く役に立ちません。これはFlit 30「ドラゴン欺瞞 - 今、私は手札からキャラクターカードを3枚捨てて、ドラゴンを1匹引き寄せることができる」のうちの1枚として使うのが最も良いのですが、手札がうまくまわらずに常にキャラクター不足になってしまいました。こちらのキーカードは Flit 12「野心の鷹ハンク - あなたのキャラクターカードは、それがフリットのキャラクターカードでない限り、すべて無視される」や Flit13「狂ったカササギ マイク - あなたのアイコンのあるカードは、それがフリットのキャラクターカードでない限り、すべて無視される」という元々はホークスとテラのデッキにあった2枚ですが、ホークス相手には思ったほどの効力はありません。ホークスにはかなり強力なブースターやサポートがあるし、アイコンのあるカードもそれほど多くないからです。
第35戦:テラ(自分)対アクア(キノ)です。「嵐」対「洪水」の対決で、テラは嵐4枚(種族単一デッキなので)、アクアは洪水2枚が含まれています。ただ、アクアはデッキをリシャッフルできるので、アクアは洪水を2度使える可能性があります。さて強いのはどちらでしょうか? テラはせこい能力が多く、アクアに慣れているキノさんには太刀打ちできません。嵐の2枚目が出せない展開が続き、一度も嵐が成功しませんでした。テラの必殺技である Terrah 29「地震誘発 - 今、私はあなたの戦闘エリアにあるカードを、すべて捨ることができる」がアクアに対しては保護されたカードがアクティブだとアクティブでないカードを捨てるだけなので効果が薄いのです。アクアの保護アイコンはあまり役に立たないものと思っていましたが、テラの地震に対してはかなりの抑止力になっています。2ディールで決着がつき0対6で敗北です。
第36戦:デッキを交換してアクア(自分)対テラ(キノ)です。アクアでいやらしいカードと言えば、Aqua 28 サポート「魅惑の大合唱 - あなたのブースター/サポートフェイズ終了時までに、あなたは手札からキャラクターカードを1枚捨てなければならない。さもなければ、あなたが撤退するかどうかにかかわらず、私はドラゴンを1匹(追加で)引き寄せる」ですが、キノさんはそれに対抗して Terrah 15 キャラクター「バシュディン - 今、私はあなたの手札からカードを2枚捨てさせることができる」とTerrah 27 サポート「底無流砂 - もしあなたの手札が4枚以上ならば、それ以上カードを手札に加えることはできない」のコンボで、まず手札を4枚に減らされて、その後は補充ができないという状態が続きます。これは戦闘力が炎か大地に偏っているアクアには結構きついものがあります。第2ディールではキノさんにドラゴンを全て取られて4点負けを喫しました。
2ディール終わって1対4。これはアクアが負けるのかも、と思いきや、第3ディールで嵐対洪水の劇的な展開が起こりました。まず、キノさん率いるテラの嵐が決まりましたが、自分は撤退せずに1匹のドラゴンを与えて、山札からの引きに賭けます。手札は例によって Terrah 27「底無流砂」で4枚しかありません。運良く2枚目の洪水を引き、洪水で場を6枚にして2匹のドラゴンを奪いました。結局4点を獲得し、5点を先取して勝利です。
結果
第33戦:自分(ホークス) 8(4x+4x)、キノ(フリット) 0(0+0)
第34戦:キノ(ホークス) 8(4x+4x)、自分(フリット) 0(0+0)
第35戦:キノ(アクア) 6(2+4x)、自分(テラ) 0(0+0)
第36戦:自分(アクア) 5(1+0+4)、キノ(テラ) 4(0+4+0)
これで第2シーズンは終了です。2015年4月9日に始めて12月31日に終わったので約9ヶ月かかったことになります。第2シーズンは10勝8敗でした。ブカ対ホークスで両方とも勝てたというのが理由です。以下に第2シーズンの結果とこれまでの累計を載せました。こうしてみると、アクアやブカの強さ、そしてミミックスやピラーの弱さが目立ちます。2016年からは第3シーズンが始まります。
第2シーズンの結果
自分\キノ | Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua | Buka |
Valca | 8-0 | 3-5 | |||||||
Hoax | 8-0 | 7-3 | |||||||
Mimix | 0-6 | 0-8 | |||||||
Flit | 0-8 | 2-6 | |||||||
Khind | 8-2 | 8-0 | |||||||
Terrah | 8-2 | 0-6 | |||||||
Pillar | 0-6 | 0-5 | |||||||
Aqua | 6-0 | 5-4 | |||||||
Buka | 6-0 | 8-3 |
これまでの結果
自分\キノ | Valca | Hoax | Mimix | Flit | Khind | Terrah | Pillar | Aqua | Buka |
Valca | 8-0 | 8-0 | 3-5 | 8-0 | |||||
Hoax | 5-4 | 6-4 | 8-0 | 7-3 | |||||
Mimix | 0-6 | 2-6 | 6-0 | 0-8 | |||||
Flit | 0-8 | 6-2 | 6-2 | 2-6 | |||||
Khind | 8-2 | 4-8 | 1-8 | 8-0 | |||||
Terrah | 8-2 | 6-0 | 8-3 | 0-6 | |||||
Pillar | 0-6 | 0-6 | 1-6 | 0-5 | |||||
Aqua | 6-0 | 5-4 | 4-8 | 0-8 | |||||
Buka | 3-5 | 6-0 | 8-3 | 0-6 |
ペントアップ Pent-Up
(プレイ時間 各10−15分)
結構久しぶりのペントアップです。どのタイミングで相手が上に行けるような配置をするか、上に行かせてさらにその上を取るのか、といったジレンマがあります。たった12手ずつのゲームながら、展開も多彩です。やはり、鍵となるのは「選んだペントミノが置ける最も高い階層に置かなければならない」というルールです(和訳が公開されていますが、このあたりがちょっと分かりづらいです)。1戦目は3層だったのですが、なんと完全に同点でした(上から2−4−6個)。これはペントアップでは珍しいことです。2戦目はうまくペントミノの形を利用して有利に進めた自分の勝利です。
結果
1戦目:引き分け
2戦目:自分 勝利、キノ 敗北
ジャイプル Jaipur
(説明 5分 プレイ時間 30分)
結構久しぶりに遊ぶ「ジャイプル」です。ちょっとセットアップが面倒ですが、ほどよい駆け引きを楽しめます。特徴なのはドラフトの方法で、手番では場から1枚取って場を補充するか、場から2枚以上を手札の同枚数と交換するか、場のらくだカードをすべて取るか、あるいはカードを得点化するか、の4択です。らくだは手札には入らずに自分の前にさらしておきますが、手札の一部として扱います。同種のカードを集めるとその枚数だけ得点チップがもらえますが、早いほど点数が高いです。さらに3−5枚を一気に得点化するとボーナスチップがもらえ、これが非常に大きいのです。
ルール通りに先に2勝した方を勝ちとしました。2連続で負けて敗北です。
結果:キノ 2、自分 0
(1ディール目:キノ 80、自分 78)
(2ディール目:キノ 90、自分 65)
2人ゲーム会はこれで終了です。このあと年越しは、まんまる主催者のはだだ宅で遊びました。
アメンラー Amun-Re
(プレイ時間 125分)
HTPさんの提案で「アメンラー」を遊ぶことになりました。HTPさんと自分以外は初めてとのことなので、ちょっと時間をかけてルール説明をしました。クニツィアにしてはルールがちょっと多めです。また、競りが2つあるという盛りだくさんなゲームで、それぞれに味わいがあります。
第1ラウンドから、土地を奪う競りが荒れて、何度もところてん現象が起きていました。前半でも後半でも不毛の土地ダクラ Dakhla(お金12とパワーカードがもらえる土地)を手に入れて、自分で育てたピラミッドを引き継ぐことになりました。最終的にはピラミッド3セットに加えて、両岸でトップをとっての勝利。遊んでいる間に年を越したので、厳密にはこれが2015年最後のゲームであり、2016年最初のゲームと言えます。
結果:自分 44、道化師 33、HTP 31、こじこじ 27、だだ 27
スカイアイランド Isle of Skye: From Chieftain to King
(説明 10分 プレイ時間 45分)
カルカソンヌのようなタイル配置のゲームですが、それぞれが自分の前に箱庭のようにタイルを並べていきます。特徴的なのはそれぞれが自分の前に並べたランダムなタイル3枚に対して、同時に値付けができることです。3枚のうち2枚は自分のコインを置き値段を決めます。1枚は破棄するというマーカーを置きます。そして衝立をあげて値段が公開されます。そのあと、各自1回づつ他のプレイヤーからタイルを1枚買うことができます。買われなかったタイルは自分の付けた値段で買わなければならないので、あまり高い値付けはできません。そのあとはタイルを配置して得点を計算します。これを6ラウンド繰り返してゲーム終了です。
ラウンドごとに決算の内容が異なり、それに合わせて計画を立てなければなりません。決算の内容はゲームで使う3種類をランダムに決めます。つまり「キングダムビルダー」方式です。ゲームの寿命を長くしようという試みですが、どうもこのやり方は好きではありません。
値付けの部分は面白いと思いますが、得点方式が多いのでメリハリに欠けます。もう一度遊ぼうという気にはならないかもしれません。また、基本的には他のプレイヤーに買われなければ自分のタイル枚数が増えるので、値段は高めになります。この値付けのシステムがいまひとつ活きていないように感じました。
なお、タイトルになっている「スカイアイランド」は日本では「スカイ島」の呼び名で知られるスコットランド北西部の島で、一度だけ訪れたことがあります。非常にのんびりとした美しい島です。英語だと「アイルオブスカイ」が一般的なので、どうしてタイトルが「スカイアイランド」なのかはちょっと理解に苦しみます。「スカイ島」か「アイルオブスカイ」として欲しいところです。
結果:自分 67、HTP 49、道化師 29
ブラッディ イン The Bloody Inn
(説明 30分 プレイ時間 45分)
夜中にもう1ゲームということで、道化師さん持参の「ブラッディイン」です。特殊能力が多く、ルールがなかなか頭に入りません。またルール自体も余計な部分があり、全体的にテーマと雰囲気重視の一昔前のアメリカゲームという感じがします。カードが人物であり、建物であるというのがちょっと分かりづらくて、最初は結局何をするゲームなのかが見えづらかったです。まあ夜中にやったのがまずかったという気がします。昼間のもっと冴えている時ならば印象は異なったかもしれません。
結果:道化師 52、なかむう 47、自分 35
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