昼ごろ到着して、まずは月斎さんと「ペアネコ」を軽く1ゲーム。結局、この日はクニツィア7種と賽苑2種しか遊びませんでした。
ポートランド Portland (未開の西部のカードゲームKartenspiele im Wilden Westen より)
(プレイ時間 35分)
クニツィアのカードゲーム集「未開の西部のカードゲーム」から草場さんお勧めの「ポートランド」を遊びました。2011年にシミーズさんと2人で遊んだ以来です。「このゲームは2人じゃダメだよ、5−6人はいないと」という通り、非常に楽しめました。プレイヤーあたり1デッキが必要なのがちょっと大変ですが、ぜひ5人以上で遊びたいゲームです。詳しいルールは以前のレポートを見てください(ここ)。
デッキは52枚ですが、6ラウンドのポーカーハンドに30枚を使うので、余分なカードは22枚しかありません。つまり1ラウンドあたり平均で3−4枚しか引けないのです。それを見越して、序盤の点数が低い時期はかなりしゃがみました。後半はさすがにカードをガンガン引き、ストレートやフラッシュを完成させます。最終ラウンドではフルハウスを完成させて1位の24点を獲得しましたが、総合点では3位どまりでした。客商売さんが、ツーペアのキッカー(1枚の余り)で最後にキングを3回連続で引いたのは不運でした。ある程度カウンティングをしておかないとだめですね。
結果:ケイ 58、草場 51、自分 50、セロリ 34、客商売 21
スティンジー Stingy
(プレイ時間 40分)
次に、ゲーム会のたびに必ず1回は遊んでいると思われる、タイル交換のセットコレクションゲーム「スティンジー」です。結構大掛かりな交換や「もっとくれ」宣言も出たりして濃密な展開になりました。自分は相変わらず終盤が下手で、最後にかなりタイルが余ってしまい出来上がったのは宝石2組のみです。評価には厳しい客商売さんも、なかなか良いんじゃないかと言っていました。おそらく一番面白いのは2人ゲームです。次が4−6人で、当初良いんじゃないかと思っていた3人だとほとんどのタイルが揃ってしまうので終盤の緊張感がなくなってしまいます。それでも面白いことに変わりはありませんが。
結果:セロリ 60、ケイ 51、客商売 51、にゃく 46、自分 40、なかむう 37
銀行強盗 Banküberfall
(プレイ時間 25分)
5人になったので、持参したなかから5人でも遊べる「銀行強盗」を出してみました。ルールをちょっと忘れており、特に探偵が残っていると金銭を得る処理が逆になるところや、新たに銀行に裏向きに1枚置くところなどは忘れていました。他にも見落としがあるかもしれませんね。どうもすみません。
ゲームは、セロリさんが警官4枚中3枚が手札に来たそうで、うまく警官で5点ずつ稼いで勝利。自分は一度大きな当たりがありましたが、追いつきませんでした。
結果:セロリ 28、自分 19、にゃく 16、ケイ 15、なかむう 10
アンフィポリス Amphipolis
(プレイ時間 10分)
16枚の落石タイルが出るまでにどれだけ発掘できるかというバーストゲームです。とはいってもバーストは1度しか起こらず、また起こったらゲーム終了です。クニツィアらしく、それぞれの分野で得点方式が異なりますが、概ね1枚1点というのが最大の点数でしょう。ミイラ家族を集めるにゃくさん、そしてモザイクを3種達成させるなかむうさんを横目に、自分はいろいろな分野に手を出します。4枚の特殊カードも初めてすべて使い切りました。石像2種が少ない枚数でトップが取れたことがあり、それらを集めたにゃくさんと自分がその分有利になりました。タイルの内訳がわかってくると、なかなか面白いですね。10分で終わるのも良いです。今回はこれまでの3回のなかで一番盛り上がりました。
結果:自分 24、にゃく 21、なかむう 20
チグリス ユーフラテス 新版 Euphrat & Tigris (ホビージャパン版)
(説明 20分 プレイ時間 115分)
この日のメインともいえる「チグリスユーフラテス」です。まんまる主催者のひとりであるだださんと、常連のたけさんが未プレイということで、じっくりと説明をしてからの開始です。途中まで、緑と黒の得点が全くなかったのですが、黒はモニュメント2つやタイルから得点できるようになりました。赤と緑はさっぱり得点に結びつかず、たけさんが途中まではリードしていたと思います。ソルさんが赤の紛争を手番に2つ(反乱(内戦)と戦争(外戦))行うという綱渡りなプレイをしていました。赤のタイルをそれぞれにいくつ出すかは迷うところでしょう。
終盤になってソルさんが王国の緑のタイルを増やしたところで、災害タイルでソルさんの緑の指導者を追い出して自分が緑の地とモニュメントを獲得します。その後、戦争で僅差で勝利し、大量に緑の得点を獲得して緑は一安心です。問題は赤の得点が他より5点ほど少ないことで、苦肉の索として災害タイルで国がつながらないようにして赤の指導者を赤のモニュメントのある王国に置きました。ほかに神殿がなかったので、紛争なしにモニュメントを獲得するのはこれしかなかったのです。すぐ隣にだださんの赤の王国があり、最後の最後で戦争になりました。ボード上は4枚差で自分が負けていますが、だださんはタイルを出さず、自分はちょうど4枚持っていたすべてを出して、防御側なので勝利! これが決定打となりゲームに勝利しました。非常にドラマチックな展開でしたね。
結果:自分 10−11−11−15、ソル 8−9−9−10、たけ 8−8−9−12、だだ 6−7−7−11
ねこギャング Katzenbande
(プレイ時間 15分)
自分が持っていることに最近まで気がつかなかったハバのゲームです。同種か同色を3枚集めるだけなのですが、手持ちには表向きに3枚しか置けません。すでに3枚持っているときは、まず1枚を共通の場に捨てなければならないのです。できるだけ自分だけが有利に進めたいのですが、ときには相手にも有利になるようなウィンウィンの手を打たなければならなくなります。大人が真剣に遊ぶと、全員ほぼ同点になってしまいますね。
結果:たけ 3、HTP 3、自分 3、ソル 2
ムムム! Mmm!
(説明 プレイ時間)
ダイス協力子供ゲームの「ムムム!」です。子供ゲームですが、ボードが難易度が異なる両面、そしてルールも難易度が異なる2種類があり、難しいボードで難しいルールだと大人でも十分楽しめます。序盤はやはり大きな食べ物が完成せずにムムム、でしたが、中盤はどんどんと完成していきます。これは行けるか、と思うのですが終盤はやはり苦しくなりムムムなのです。この序盤と終盤の難しさと中盤の爽快さが良いですね。いつかクリアしたいものです。
結果:残り4マス(ソル、たけ、道化師、自分)
ペアネコ The Waltzing Cat
ソルさんが興味を持ったので、何度も遊んでしまいました。勝てる自信があったのですが、3連敗を喫してしまいました。ソルさん、初めてなのに強いです。そのあとは慎重に勝負を進め、今度はこちらが2連勝です。どこでゲーム終了宣言をするかが悩ましく、終了宣言をしたならばしたで、相手が自分の思う方向に倒してくれるかを願うのです。なんとも中毒性があるゲームです。
結果
1戦目:ソル 15、自分 5
2戦目:ソル 11、自分 8
3戦目:ソル 12、自分 6
4戦目:自分 10、ソル 4
5戦目:自分 19、ソル 7
ガガリオ Gagario
続けて同じく賽苑の「ガガリオ」です。製品版を遊ぶのはこれが初めてです。「クメル」のバリアントですが、カードは4枚減って12枚、そしてカード構成もかなり異なります。そして最初の手札もたった2枚です。スケールダウンした分、計算はわかりやすくなり、ちょうど「ヘックメック」と「ヘックメックジュニア」みたいな関係です。さらに山札があり、ドローアンドプレイという選択肢や、場の上書きをするカードなど、「クメル」とは違った面白さがあります。
6点制のゲームを2回遊び、「クメル」の経験からか2戦2勝でした。
結果
1戦目:自分 6、ソル 0
2戦目:自分 6、ソル 4
客商売
「スティンジー」面白かったですね。
似たゲームがあまり思いつかない、「他の人に紹介したくなる」タイトルだと思います。
自分でも一つ購入してしまいました(笑
ソル
先日は遊んでいただきありがとうございました。チグユー楽しかったですね!(ペアネコも!)
チグユーで私が1手番で2回赤の戦いを挑んでいたのを取り上げて頂いておりますが、一応狙いがありました。2戦とも相手がだださんでして絶対勝ちたい本命は2戦目でした。1戦目は負けてもあまり痛くなく勝てたらラッキーくらいの状況でしたのでだださんから赤を吐かせる為に二回分けて仕掛けたというわけです。手持ちに4つ赤があったので2枚ずつに分けることで2戦目で負ける確率をほぼ0にすることができるという算段でした。(だださんが2戦目を読んで1戦目で赤を温存するか、だださんの手持ちが赤一色の場合負け。)そのほうがいきなり本命戦しかけて赤全投入するより安全だし、1戦目も勝てる可能性があるのでいいかなという考えでした。
けがわ
客商売さんにも「スティンジー」を気に入ってもらってよかったです。似たようなゲームはあまりないですが、「アフリカ」のタイルを集めるところとちょっと似ているかもしれません。意外と「交換」というシステムに注目したゲームは少ないですよね。
ソルさん、チグユーやペアネコ、ガガリオなど色々遊んでいただいてありがとうございました。赤のタイルを使った戦いを1手番で2回行ったのはそういう意図があったのですね。なるほど、納得しました。確かに2回目の戦争(外戦)は成功していましたね。まだまだ色々な戦術がありそうなゲームです。