イカロス Icarus (コザイク版 Ikarus)
(プレイ時間 各10−15分)
正確なルールが気になる「イカロス」を遊びました。まずコザイク版ルール(色の変更不可)で、それから「詐欺師」ルール(色の変更可)で遊びました。ゲーム会の最後に別のプレイヤーで同様に2回遊びました。どちらも概ね詐欺師ルールの方が好評でした。
コザイクルールでは、色の変更ができないために、ビッドがあまり上がりません。つまり、カードの交換回数が必然的に少なくなり、よって最後まであまり取っ掛かりがない状態が続きます。また色の変更ができることにより、誰がどの色が高い数値を持っているかというのが少しはわかってきます。もちろんブラフもありますが、基本的にはチャレンジされずにやり過ごしたいゲームなので、ブラフばかり掛ける意味はありません(これはダイスゲームのライアーズダイス/ブラフと近い感覚だと思います)。この終盤に対するまでの大きな流れが、コザイクルールだとかなり欠落しているのです。
グループSNEの公式発表によれば、色の変更不可というのはクニツィア公認であり、自分も数日前にそのような返答をクニツィア側から頂いたので、おそらく事後承諾なのでしょう。もし重版するならば、次はちゃんとした「詐欺師」のルールをルールブックに加えてほしいものです。
結果
1戦目(コザイクルール):agatamo 1、越川 1、はじめ 1、砂來 2、自分 2
2戦目(詐欺師ルール):自分 0、agatamo 1、はじめ 2、砂來 2、越川 2
3戦目(コザイクルール):ナルオ 1、自分 1、タカハ 2、ダイビキダ 3
4戦目(詐欺師ルール):ダイビキダ 0、自分 0、ナルオ 1、たかりん 2、タナハ 4
冒険者の谷 Tal der Abenteuer: Die Schatzsuche im Himalaja
(プレイ時間 25分)
シネマアミーゴで遊んで気に入ったので、持ち込みました。これも知られざるクニツィアゲームのひとつかもしれません。「はちみつくまさん」を基にしながら、かなりゲーム内容は異なっています。どのカードを残すかだけではなく、途中でいかにして宝石を集めたり、相手に特定の色を進ませるように仕向けたり、などゲーム構造が重層的になっています。「はちみつくまさん」のシステムが好きならば、ぜひ遊んでみると良いでしょう。暫く遊び続けてみたいゲームです。
結果:agatamo 25、自分 22、砂來 16、はじめ 14
オオゲツ Ogets
(プレイ時間 10+30分)
徳島のゲームデザイナーが作ったという2人用アブストラクトゲームです。自分が到着する少し前まで、デザイナーの方がいたそうですが、残念ながら会うことはできませんでした。でもゲームを残していったので、主催のHTPさんと遊ぶことになりました。
オオゲツは9x9が9つの3x3に分けられた数独のようなボードで遊ぶゲームで、コゲツは6x3というミニ版です。ルールはまったく同じです。まず手始めにコゲツ、そのあとにオオゲツを遊びました。初手以外は、すでに置かれたコマが指し示す場所にしかコマを置けません。コマは置き方によって2種類、将来置ける場所を示すデザインが描かれており、ひとつは斜め45度、そしてもうひとつはL字型に離れた4マスです。こうして手詰まりになるまでコマを1つずつ置いたらゲーム終了です。3x3のエリアでのエリアマジョリティーと自分のコマ同士の縦横の繋がりで大きく繋がったエリアが得点になります。またゲーム中、前述の2種類以外に、空白の面を上にして置くこともでき、これは将来の手助けにはなりませんが、1点になります。
将来のコマを置く位置を示すのは、「コーヒー」や「アマゾン」にちょっと似ています。特徴的なのはL字型4マスを示す置き方で、犬や猫の肉球に見えます。エリアマジョリティーとコマの連結はゴールとしては重複するのが、改善の余地がありそうに思えます。
結果
1戦目(コゲツ):自分 15、HTP 6
2戦目(オオゲツ):自分 78、HTP 41
スターウォーズ 銀河の反乱 Star Wars: Die grosse Würfelrebellion
(説明 5分 プレイ時間 各35−45分)
スターウォーズをモチーフにしたファミリーダイスゲームです。序盤でキャラクターを獲得し、それを後半にどのように生かすのか、というのがこのゲームの考え所です。もちろんあとのプレイヤーに得をさせないために、ダースベーダーなどのキャラクターをあえて取ることも大切です。次回に振るダイスが少なくなりますが、その方がまだ良いということも多いのです。まずは3人で遊びましたが、使わずに手元に残ったキャラクターは各1点だというのをすっかり忘れており、あとで数え直すと道化師さんの勝利です。スターウォーズファンのナルオさんの遊びたいという声に応えて、続けてもう1度遊びました。ダースベーダーのルールが意外と良くできていると思います。
結果
1戦目:道化師 39、自分 37、HTP 28
2戦目:自分 36、ナルオ 31、だだ 19、HTP 17
世界イセキ発見 Discovery of World Ruins
(説明&プレイ時間 65分)
ゲームマーケットでのカワサキファクトリーの新作です。バトルシップを多人数で遊び、ゲーマー向けにしたようなゲームです。ひとりずつ親として、カードで与えられた遺跡を2つ自由に配置します(辺が隣り合ってはいけません)。他のプレイヤーはどこに遺跡があるのかを推理するのです。ひとりひとりが手元の専用の紙に遺跡があると思われる場所を示し、親はそれを見て正解・不正解を示します。それを繰り返してわかったと思ったら宣言するのです。当たれば追加で得点が入るので、勘を働かせて宣言する方がメリットが大きいのが良いです。宣言があると全員が遺跡がどこにあるのかを推理して答え合わせです。推理が正しければ正しいマスにつき得点がもらえます。さらに宣言したプレイヤーは当たればボーナスがあります。
推理するのが楽しく、これまでペントミノのゲームを手がけてきたカワサキファクトリーらしいゲームです。ただ、人数分だけ時間がかかるので、それを考えて遊ぶ方が良いでしょう。
結果:純ジュン 27、自分 24、ナルオ 22、道化師 21、セロリ 15
スティンジー Stingy
(説明 10分 プレイ時間 45分)
今年のエッセンで一番面白いと思われる「スティンジー」です。ある程度集めたら同枚数でより得点効率の良いものにアップグレードするように仕向けたり、と思っていたらやはり最後には時間がなくなって揃わなかったタイルだらけになったり、ということが楽しめます。
結果:ダイビキダ 73、ナルオ 61、自分 60、純ジュン 50、タナハ 46
モットー Motto
(プレイ時間 各10分)
これも手軽ながら結構考えて遊べる良いゲームです。ポーランドらしい絵柄もよ良い味を出しています。短時間なので、今度は人数分のディールを遊びたいです。スタートプレイヤーが有利かと思っていましたが、今回勝利したのはどちらもスタートプレイヤーではありませんでした。意外とそこまでの有利不利はないのかもしれません。
結果
1戦目:ナルオ 16、タナハ 12、自分 12、ダイビキダ 11
2戦目:ダイビキダ 14、ナルオ 12、自分 12、タナハ 11
このあと前述のように再び「イカロス」を2つのルールで遊んで終了です。一足早い忘年会ということで、美味しい夕食をいただきました。
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