この日は遊んだ11種中10種がクニツィアで、そのうち半数の5種がダイスゲームでした。最近「ダイスゲーム百科」の影響もあり、クニツィアのダイスゲームを遊ぶ機会が増えています。
バスに乗り降り Schwuppdibus
(説明 10分 プレイ時間 各5−10分)
まったく考える要素がなく、運だけのゲームです。ダイスゲーム百科では第2章の「運とカウンターのゲーム」の発展に入ると言えるでしょう。ただ、面白いように逆転できたりとドラマチックな展開が多いのは、見ていて楽しいです。写真は「イージーカムイージーゴー」のあとの2戦目。
結果
1戦目:自分 6、河原 4、さき 4、Jun 2
2戦目:なるお 6、自分 4、石塚 3、ひぐたか 0
カリスト Callisto (ホビージャパン版)
(プレイ時間 10分)
クニツィア版「ブロックス」とも呼ばれる「カリスト」が再販され、それに従って日本語版がホビージャパンから出ました。この新版はすべて紙製になっており、以前と比べるとかなりコンパクトです。ボードは枠だけで、初手版は枠に接するように置くという新たな制限があります。このルール自体は悪くないのですが、問題は枠がきつ過ぎて、コマがうまく収まらないという所です。またボードやコマのボール紙の質も今ひとつで、ゲームが少々可哀想なくらいです。
コンポーネントを気にする方は、是非ピアトニク版、またはユニバーシティーゲームズ版を試してください。
結果:自分(緑)10、Jun(黄)13、河原(青)14
クラウン Crowns
(説明 10分 プレイ時間 40分)
ダイスを6個振って自分のボードにチップを載せて縦横斜めの列をビンゴのように完成させることを目指します。縦列が個数、横列が目になっており、1個の1の目から6個の6の目まで36マスあります。そのうち5個の5の目までの25マスでビンゴをします。6個、あるいは6の目は難しいのでそれだけで得点になるのです。
振り直しはありませんが、振った目はそれより下の出ている別の目と同じという扱いにできます。誰かがチップを無くすと終了なので、あまり躊躇しておかないというわけにもいきません。また置き過ぎるとチップが足りなくなってしまうという恐れもあります。
なかなか難しいですが、6人はさすがにダウンタイムが長過ぎました。2−3人が適当でしょう。
結果:ひぐたか 26、河原 24、笹岡 20、自分 19、シンザイ 18、Jun 17
黒いヒツジ Black Sheep
(説明 10分 プレイ時間 25分)
なかなか勝てない「黒いヒツジ」を持ち込みました。3カ所で同時に行う簡易ポーカーなのですが、なにしろ手札が3枚と少ないので、かなりきついです。1枚プレイするときは1枚を捨てられるというものの、つい欲張ってすべての場所で勝とうとしてしまいますね。最初に集めたのが黒いヒツジと他の動物で、マイナス3点とプラス3点の0点ペアでした。
結果:笹岡 15、シンザイ 11、自分 6、河原 4
銀行強盗 Banküberfall
(説明 15分 プレイ時間 各30−35分)
銀行から多くのお金を奪うというゲームです。7回に1回は銀行を襲うというアクションがありますが、このとき欲しい金額を同時に握ってビッドして、ビッドが少ない人から取っていきます。このシステムが良くできており、幾らくらいビッドするかが悩ましいのです。
銀行にあるお金はプレイヤーがカードを伏せておいていくことで決まっていきますが、どのプレイヤーもたいていは部分的な情報しか持っていません。さらに、4種類の特殊人物カードもあり、これがさらにビッドを難しくしています。今回は特に4枚しかない淑女のカードが2枚同じ所に置かれるケースが2回もありました。1枚だけだとほかの特殊カードを無視できると言う安心の能力があるのですが、2枚だと淑女同士がお喋りをしてしまうということで、まったく意味をなさなくなってしまいます。
この日は2回遊びました。1戦目はビッドし過ぎて18コインしか取れませんでしたが、「イージーカムイージーゴー」のあとに遊んだ2戦目は何度かビッドで最高額を得ることができたこともあり、勝利です。
なお、デッキが尽きたあとのルールがあやふやでしたが、リメイクの「グレイブディガー」の英文ルールによれば、デッキが尽きてしまったら、1枚をランダムで新たに銀行の前には置けないので、もうその銀行は閉鎖されるとのことみたいです。
結果
1戦目:あかまどうし 29、河原 22、シンザイ 21、自分 18、笹岡 12
2戦目:自分 48、ひぐたか 41、石塚 34、なるお 28
リビット Ribbit
(プレイ時間 10分)
「かめのかけっこ」のアメリカ、シンプリーファン版です。「リビット」というのはカエルの鳴き声で、カメでなくカエルになっています。1つだけ色が見分けづらいことを除けば、まずまず遊び易いでしょう。
結果:あかまどうし 1位、笹岡 2位、自分 3位、シンザイ 4位、河原 5位
ラー ダイスゲーム Ra: Das Würfelspiel
(説明 15分 プレイ時間 35分)
かなり久し振りに遊ぶ「ラーダイスゲーム」です。当時はあまり面白いと思わなかったのですが、今遊んでみるとかなり戦略的で選択肢も豊富です。またダイスのままならさがちょうど良い感じです。なによりも「ラー」の得点システムをそっくりそのまま使っているので、「ラー」に親しみがあるプレイヤーならばルールは簡単です。文明は3、4、5個のダイスで1、2、3個置くことができるというように難しくなっていますが、モニュメントは1、3、5個のダイスで1、2、3個置くことができるというように、複数置くのが難しくなっています。
なかなか好評で、他のテーブルでも遊ばれていました。
結果:笹岡 31、まさのぶ 30、自分 29、河原 27
ブンブンかくれんぼ Honigbienchen
(プレイ時間 各10分)
いつの間にか「ミツバチ」に邦題が付いていました。すごろくやなどで扱っているようです。「ブンブンかくれんぼ」という名前で、まあ悪くないのではないでしょうか。集中力がいる記憶ゲームで、たった6個の蜂の色がなかなか覚えられません。1回勝てたので満足。
結果
1戦目:自分 勝利(河原、あかまどうし、笹岡、まさのぶ)
2戦目:ayuzak 勝利(石塚、なるお、ひぐたか、自分)
イージーカム イージーゴー Easy Come, Easy Go
(プレイ時間 25分)
続いて4個のダイスで役を作ってタイルを取る「イージーカムイージーゴー」です。ダイスは0−5の6面なので、平均値は2.5ですそれを4個振るので10が平均となっています。手番には何度でも振れますが、必ず1個は新たに固定しなければなりません(よって最高回数は4回)。目的カードは9枚あり、合計値3以下、17以上、ちょうど7、ちょうど13、2ペア、3オブアカインド(すべて奇数とすべて偶数の2枚がある)、4オブアカインド、ストレート、となっており、場の中央にあるものでも人のものでも取れます。手番の開始時にこれらのうち3枚を持っていれば勝利です。
相手から取り合うので、収束が悪いときがありますが、今回がまさにそのケースで、取り合いになってなかなか終わりませんでした。
結果:あかまどうし 3、河原 2、まさのぶ 2、自分 1
ここで前述の通り「バスに乗り降り」と「銀行強盗」を再び遊びました。
数独 ダイスゲーム Sudoku: Das Würfelspiel
(プレイ時間 15分)
「数独カードゲーム」とペアで出版されたゲームです。カードゲームの方は英語版も出ており、まあまあ知られていますが、ダイスゲームはほとんど知られていません。6x6の数独ボードを使い、そこに手持ちのチップを配置していきます。チップをすべて置き切れば勝利です。振るダイスは4個で、振るたびに最低1個のダイスを固定させてボード上に置かなければなりません。また手番で置くだいすはすべて同じ縦か横の列、またはブロックに収まっていなければなりません。ここが数独のルールというわけです。これができなければバーストです。また手番で縦横の列かブロックを完成させれば、追加でもう1枚チップを捨てられます。
4人だと手番数が少ないので、1回のミスが命取りになります。やはり2−3人の方が良いと思います。
結果:なるお 0(勝利)、石塚 4、ひぐたか 4、自分 10
ここで「ぶんぶんかくれんぼ」の2戦目をやってから、最後の締めに「ネズミと男たち」を遊びました。
ネズミと男たち Mice and Men
(プレイ時間 15分)
最後は、最近よく遊ぶ「ネズミと男たち」です。各自ダイス3個だけでできる素晴らしいゲームです。もちろんドブネズミのバリアントで遊びました。得点には銀行強盗のコインを使いました。
結果:ひぐたか 49、自分 62、ayuzak 72、石塚 80、なるお 187
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