昨年の11月以来、久し振りに五反田でのアブストラクトゲームの会に参加しました。前から行きたいと思っていた、カレー専門店「びすとろ もちごりら」に寄って昼食をとりました。ゲーム会で一緒に遊んだりとお世話になっている、ゆうすけ&けんすけ兄弟らが経営する店です。五反田と不動前の中間地点にあり、今回は不動前から歩いてすぐに見つかりました。看板メニューであるカツカレーを食べます。カツにしてはさっぱりしていて胃に優しく、美味しく頂きました。食後はゆうすけ&けんすけ兄弟とゲームの雑談を楽しみ、そのあいだに郵便でゲームが届けられていたのにはさすがにゲーマーという感じです。ランチは土曜のみということですが、また次回五反田に行くときによりたいお店です。
第1部の Abstract Strategy Game Societyでは「デュエルライン」「アングラー」「ラグ」「レギオ」の4作が発表、紹介されました。「デュエルライン」は「スカイスクレイパー」を3次元から直線状の2次元にしたもの。「アングラー」はコマの動きが直角というありそうでなかったゲームで、かなりポテンシャルがあると思います。「ラグ」もグループのコマ数が移動数を決めるというアイディアが斬新で、作者は何と高校生というのだから驚きです。これは将来が楽しみです。「レギオ」は同時プロットの軍事ゲームで、コンポーネントが豪華です。写真は「アングラー」。
第2部の Game Party では「プリズマ」「デュエルライン」「ヴォロー」「ヘキソン」の4種6戦を遊びました。総合得点は14点で2位でした。
プリズマ Prisma
今回はプロリグノからのクニツィアのアブストラクトゲームを2作持ち込んで第2部の最初に紹介しました。そのプリズマを中島さんと遊びました。縦列と横列に分かれて争うゲームで、同色が同列にあれば点数になります。自分の列を作りつつ相手の列を邪魔しますが、手持ちは5個なので相手が置ける色が分かっているのが面白いところです。また最後はうまく詰めていって相手に自分に有利な手を打たせるように仕向けるようにします。1戦目はダブルスコアで勝利したものの2戦目では引き分けでした。慣れると引き分けが多いのがこのゲームの欠点です。
結果
1戦目:自分 14、中島 7
2戦目:自分 14、中島 14(引き分け)
デュエル ライン Duel Line
山本さんがデザインした「スカイスクレーパー」を彼自身がほぼ一次元というミニマルなゲームに仕立てたものです。配置はランダムとのことですが、選択肢もそれなりにあるのでちゃんと遊びたかったら配置からゲームにすれば良いと思います。
結果
1戦目:自分 勝利、中島 敗北
2戦目:自分 勝利、中島 敗北
ヴォロー Volo
鳥をテーマにしたコネクションゲームです。最年少の期待のアブストラクトプレイヤーの川崎さんと遊びました。久し振りに遊ぶとなんとも難しいゲームですね。デラックス版がでるのも分かる気がします。
結果:自分 勝利、川崎 敗北
ヘキソン Hexone
川崎さんがルールを印刷してきたので、それを解読しつつ2人で試してみました。コマが3つ重なるとY字に爆発し、それが連鎖するというのが面白そうなのですが、かなり収束が悪かったです。最後は引き分けとしました。ルールに見落としがあるかもしれません。そのうち再挑戦してみます。
結果:引き分け
第3部の Yet Another Game Party では「勝手にしやがれ」「コンプリカ」「アバロン」「ギプフ」「ダブレット」「クロス」を遊びました。既に製品化されているものについてレポートします。
勝手にしやがれ Katteni Shiyagare
「勝手にしやがれ」は厳密な意味でのアブストラクトゲームではありませんが、非常にアブストラクト色が濃いゲームなので持ち込みました。なかなか好評で、何度か遊ばれていました。自分は第2部で2回遊び、さらに第3部で2回遊びました。
結果
1戦目:中島&自分 6
2戦目:中島&自分 9
3戦目:山本&自分 5
4戦目:山本&自分 9
コンプリカ Complica
持参したゲームのもうひとつ「コンプリカ」です。押し込んでいくスライドのメカニクスを使った4目並べで、同じ列に2回続けて押し込めないというルールが一見選択肢を少なくしているようですが素晴らしいルールです。これによって実質、手番は3択なのですが、なかなか読み切るのは難しく、人間同士なら十分遊べます。
結果
1戦目:自分 勝利、中島* 敗北
2戦目:中島 勝利、自分* 敗北
アバロン Abalone
おそらく今世紀になってから初めて遊んだ「アバロン」です。90年代半ばに購入して、そのスライドのメカニクスが非常に好きだったのですが、ちょっと上達すると必ず膠着してしまいゲームとしては欠点が大きいと思います。今回はトラベル版なので、ボールを押すときのカチッという爽快さもありませんでした。
結果:自分* 勝利、中島 敗北
ギプフ Gipf
アバロンのボードを使って、お試しでギプフの基本ゲームを遊びました。昔こうしてギプフを遊んだものですが、ルールをちょっと忘れていました。
結果:自分 勝利、中島 敗北
クロス Cross
このあと「勝手にしやがれ」をさらに2回、そして創作ゲームの「ダブレット」を楽しんだあと、最後はブラウンの「クロス」です。ヘックスの直系とも言えるゲームで1つおきの3辺をつなげば勝ち。向かい合った2辺をつなげば負けです。この両方が同時にできたら勝ちになります。必ず勝敗がつくことが位相的に証明されています。ヘックス系は慣れていることもあって、大人げなく勝ってしまいました。
結果:自分 勝利、川崎 敗北
コメント