nakiさんと一緒に神戸・三宮にあるボードゲームショップ「トリックプレイ」を訪問しました。神戸ステーキハウスで昼食をとったあと、新神戸に向かってフラワーロード平行する道を進んでいきます。よく考えたら神戸は34年振り、ポートピア81以来の訪問です。
入り口はちょっと目立たないものの、店に入ってみると非常にバラエティーに富んだ品揃えです。また、プレイスペースが広く、1階と2階の両方でかなりの人数が遊べるのではと思います。
店主の梅井さんが店内を案内してくれて、色々な話を聞けました。そのあと梅井さんがnakiさんと自分に様々なゲームを教えてくれました。普段あまり目にすることはできない大掛かりなギミックのゲームが中心です。
ソウバンデ Sau-Bande!
ボタンを押すと手をぱちぱち叩くプラスチックの豚を操って、ボールを弾き飛ばし、時間切れになったときにボールを持たないようにするというゲームです。豚の手を叩くという動作の細かい調節ができないのがちょっと残念です。また勢い余ってボールがしょっちゅう盤上から飛び出してしまいます。この辺りを改善すれば結構面白いのではないでしょうか。
クロコロレス! Krokolores: Happs und weg!
中央で回転する円盤を自分のワニを傾けて良いタイミングで止めるゲームです。止まった所と同色のカードを獲得します。円盤は90度ずつに4色に分かれているので、自分が取れるときに他のプレイヤーも別の色が取れることがあります。その辺を考えながら素早く考えて損をしないようにするのです。ひどいときには自分以外の全員がカード獲得なんてこともあります。獲得したカードは色別に計算しボーナスもあります。なかなか良くできているのではないでしょうか。
カラーポップ Colorpop
ランダム配置のアブストラクトゲームで、おそらく「ぷよぷよ」というビデオゲームをモチーフにした物と思われます。縦横の同一色のコマのかたまりをひとつ選んで除去し上にあるコマがそのまま落ちてくるという作りです。最後に自分に与えられた極秘裏の色がボード上で少なければ勝ちです。
すごいのが除去するときのギミックです。斜めに立てかけられたボードに指でコマを押して落とすのです。結構大きい音がします。落ちたコマはボード裏側のを伝って落ちてきます。プラスチックでなければできない技ですね。ゲームとしてもなかなか面白く、2回遊びました。それにしてもこのギミックは凄い!
タックル Tackle: Duell der Strategen
完全情報ゲームです。ゴールとなる形を選び、その通りに自分のブロックを並べられたら勝ちです。ゴールとなる形によって難易度やゲームの長さが変わるのは良い仕掛けですね。リプレイアビリティーが高まります。
まずはボードの端にしか自分のブロックを置けません。そこから基本的にはチェスのルーク(将棋の飛車)のように縦横に動かしていきます。ただし、ボードの対角線だけは斜めも動けます。またアバロンのように相手を押すこともでき、さらにそれを複数列で同時に行えます。かなり色々な動きができるゲームで気に入ったので、トリックプレイ訪問記念として購入しました。
エレファンの鼻先 Elefun Schnüffel-Rüssel
バネが付いたプラスチック製の象の頭を持ってバネの先に付いている吸盤でカードを取るというゲームです。お試しで数手番のみプレイ。力加減が難しく、結構難易度は高めです。ちょうど良い加減だと吸盤がカードを取ってきてくれます。慣れれば面白いのではないでしょうか。
象のトランペット Trötofant
nakiさんに一度は試して欲しいと思って店長さんに頼んで出してもらった「象のトランペット」です。久し振りに遊ぶとやはり少し感覚を忘れていますね。2回連続で遊びましたが、息が苦しくなってきました。これは訓練が必要です。もしボードゲーマージムなるものができたら、巨大ヘックメックとともに必ず置いてあるだろうと思われるゲームですね。
キップ エックス Kipp X
「キピット」を多人数用にしたものです。「キピット」と異なり、自分の側という概念がなく、シーソーが傾いたら落ちた物はすべて引き取らなければなりません。その代わり好きなタイミングで手番をやめることができます。確か「キピット」ではシーソーが傾くまで載せ続けなければならず、傾いて落ちた物は相手が引き取ることが多いのですが、自分が引き取ることもありました。シーソーの自分の側が上になったプレイヤーが引き取るのです。このあたりの駆け引きが好きだったのですが、それが全部無くなってしまったのは残念です。これは改悪だと思います。
おばけの時間のこわい仲間 Gruselrunde zur Geisterstunde
最後はブラックライトを使った推理ゲームです。6人の人物が物陰に隠れており、それを当てるゲームです。ゲームを始める前にゲームの箱の上に大きな屋敷を組み立てます。これがものすごく巨大で、非常にインパクトがあります。これらの横に出ている棒で6人のキャラクターを出したり引っ込めたりするようになっています。指定された3つのキャラクターに対応すると思われる棒を操ってキャラクターを登場させます。そして箱の一方から覗いて正解を確認するのです。
箱の中は真っ暗ですが、ボタンを押してブラックライトを照らすことでキャラクターが浮かび上がるという非常に凝ったつくりです。写真の通りかなり幻想的です。ただゲーム自体はちょっと単純過ぎて、ブラックライトは雰囲気を出す以上の役割がないというのは残念なところです。
色々なゲームを見られて充実した神戸訪問でした。梅井さん、ありがとうございました。プレイスペースが綺麗で非常に広々としているのも魅力ですね。ここからはnakiさんは三宮から大阪へ、自分は新神戸駅まで歩き、新幹線で名古屋に向かいます。これでnakiさんとはお別れです。関西での数日間、お世話になりました。
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