今年で4回目となるゲームマーケット大阪です。去年2014年は参加できなかったので2年振り3回目の参加になります。去年までの会場が手狭になったとのことで、今年は鶴見緑地のハナミズキホールという場所です。ところが雨漏などの問題もあり、来年は神戸で行うことになっているそうです。会場探しも難しいようですね。
ゲームマーケット東京とは出展者も参加者も異なるのが魅力です。賽苑のブースを手伝いながら色々な方に「勝手にしやがれ」を教えていました。前日に訪ねられなかったボードゲームショップDDTの方も手伝ってくれました。「勝手にしやがれ」は非常に好評で売り切れてしまいました。素晴らしい! でも欲しいと言ってくれた方すべてに行き届かなかったのが心残りです。
後半では会場を見て回って試遊もいくつかしました。手に入れたゲームは「勝手にしやがれ」「ライデマイスター」の2つです。カード立てやダイスタワーなどのアクセサリーがあまり好きでない自分ですが、今回はコンパクトな木製の「ダイスウォール」が非常に気に入って買ってしまいました。ダイストレイの枠だけが折りたたみ式になっているという優れものです。残りは書籍で、ゆうりさんの「おうちでトランプ」田中ROMさんの「キリンのトランプ本」そしてボードゲーム棚の写真集「突撃!隣のボドゲ棚」、yskさんの「501個目からのボードゲーム選び」の4冊です。
ダイヤかチョウか Diamonds or Butterfly
親となるプレイヤーがゴムで飛び立つ蝶を封筒の1つに仕込んでおきます。他のプレイヤーはどの封筒が蝶なのかは知りません。各封筒には様々な宝石が1つずつ置かれ、順番に封筒を選びます。全員同時に封筒を開けて、蝶が飛び立ったら、宝石は蝶に変わってしまったということで無得点です。
この封筒から蝶が飛び立つというギミックは最初は驚きましたが、それだけではゲームとしてのリプレイバリューは高くないです。肝心の宝石集めは多種を集めたいが同種は2つで他の1つになる、というルールだけなので、セットコレクションとしてはあまり練られていません。その辺はちょっと残念です。
爆弾マフィア Bomb Mafia
トロイホース制作の手軽なカードゲームです。手軽なのは良いのですが、なにしろ非常に古くささを感じるデザインで、30年くらい前のカードゲームと言われても納得してしまうような作りです。得点失点のカードがめまぐるしく変わるので、戦略の余地はほぼ皆無だと思います。その割に細かいルールが多く、また手番もプレイしてからドローではなく、ドローしてからプレイなので時間が掛かります。思いっきり特殊カードを絞ってもう少し先が読めるようにすれば良いのではないでしょうか。
たぎる論理 Boiling Logic
2人用の論理推理ゲームです。相手の持つ5枚を当てるゲームで、そのために手番ごとに質問をします。質問はカードを選んで、それを質問するという方式ですが、面白いのは質問カードのプールは共通だと言うことです。つまり相手に質問されたくないなら、その前に自分が質問してしまえ、という駆け引きがあり、これは質問カード形式の他のゲーム(スルースやブラックビエナ)よりもずっと相互作用があって優れています。質問カードも色々なバラエティがある中、バランスも程よく取れているように思えました2回遊んで1回目は4手番で終了したら、デザイナーから早いですねと言われました。
ゲームマーケットでは本当に多くの方に会いました。このあと懇親会に参加する予定だったのですが、用事が伸びてしまい、結局参加できなかったのは残念です。主催のカワサキさん、色々と迷惑をかけてしまいどうもすみません!
夜は昨夜と同様に宿泊先で皆んなで集まって色々と遊びました。初対面のあおきのこさんと一緒に彼のオリジナルゲーム「サイコロのアレ」を遊びました。
サイコロのアレ That Dice Game
各自1回ずつ親を行います。親はダイス1個の目を選んでカップに隠し、その目を子は当てます。親はダイスの組み合わせによって役があるので、子は親がどの役を狙ってくるのかと当てるわけです。ルール上は親は子に悟られないようにうまく望むダイスの面を上にし、そのとき子は親を覗き込んでもよいなどかなり奇抜なルールがあります。手本引きを思わせるつくりです。もしかしたら賽本引きはこれに近いのかもしれません(未プレイなので分かりません)。
面白いのは子に悟られてしまったときに、親はペナルティを支払ってやり直しを選べることです。さらにダイスをすべて使う必要はなく、途中でやめても構いません。あまり突き進むと当てられたときににっちもさっちもいかなくなるからです。
ダイスによる役と点数はもう少し変えても良いかもしれませんが、親の心理を読むという部分は良くできています。
結果:自分 33、あおきのこ 31、HIGE 24、宮野 9
オロンゴ Orongo
クニツィアマニアのHIGEさんとぜひ遊びたかったオロンゴです。古き良きクニツィアらしい陣取りと競りの融合で、予想通りHIGEさんは気に入ってくれたようです。最後にちょっとの差でHIGEさんの勝利! またクニツィアを色々遊びましょう。
結果:HIGE 0(勝利)、自分 0、宮野 2、あおきのこ 2
ライデマイスター Reidemeister
最後に購入した「ライデマイスター」のルールを秋山さんに教えてもらいながら少しだけ遊びました。ライデマイスタームーブというのは結び目理論の基本となる原理で、大学院時代では非常に良く聞く言葉だったのであまり内容を知らずに買ってしまったのです。「ハイパーロボット」や「セット」のような早解きパズルで、カードに描かれた結び目と同じ物を作れば得点となります。なかなか面白い。経験のある秋山さんがすごく早いですね。でも少し慣れたらもっと複雑なカードが欲しくなるような気がしました。
翌日は、nakiさんと京都のミープルカフェを訪問します。
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