キノ宅ゲーム会 2014.11.08

ウインカーズ Winkers
(説明 5分 プレイ時間 5−20分)
Winkers20141108.JPG3x3x3の19マスのヘックスヘックスボードで遊ぶ、ちょっと変わった3目並べです。プレイヤーは土台のコマ10個と自分の色のウインカー(チップ)を10枚持っています。手番には空いているマスに土台を置くか、既に置かれた土台の上に自分のチップを置くだけです。

こう書くと、先手が土台を置いた所に後手がチップを置いていくことを繰り返せば良いのでは? と思うのですが、それだと後手は手詰まりになってしまいます。土台とチップのバランスが重要なのです。

ルールが少々曖昧なのですが、ゲームとしては思いのほか面白かったです。出版社は「オクティ」を出している会社ですが、他にはどんなゲームを出しているのが少し興味が出てきました。エッセンの中古ゲームブースで5ユーロで埋もれていたのですが、これは当たりですね。こういうのがあるので中古ゲーム探しはやめられないのですね。

結果
1戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
2戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
3戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
4戦目:キノ* 勝利、自分 敗北



アバラム Avalam
(プレイ時間 各10−15分)
Avalam20141108.JPG変則的な形のボードにチェッカー模様状にコマを配置してスタートです。目的は自分が一番上になっているコマを多くすることです。手番では、縦横斜めに自分が一番上になっているスタックを隣りのスタックに乗せます。このとき空きマスには動けず、またスタックのコマ数が5を超えてはなりません。たったこれだけのルールなのですが、かなり考えさせられます。スタックの数が多い方が勝ちなので、自分同士が重なってしまわないような配置にするのも大切です。スタックが同数のときは5のスタックが多い方が勝ちです。

結果(括弧内はタイブレークの5の塔の数)
1戦目:キノ* 7(2)、自分 7(0)
2戦目:キノ 7、自分* 6



クロスヘアー Crosshairs
(プレイ時間 40分)
Crosshairs20141108.JPG久し振りに空中戦をモチーフにした「クロスヘアー」です。その名の通り、2方向から打てば相手を撃墜できます。前回遊んだときは一方的になってしまうかと思っていたのですが、今回は一進一退の接戦でした。相手を動けなくて高度を下げさせるというのが良い作戦ですね。これはまた遊びたいです。

結果:自分 勝利、キノ* 敗北



ダブル エージェント Double Agent
(説明 15分 プレイ時間 25分)
DoubleAgent20141108.JPGフェドゥッティがデザインしたカードゲームです。最初にプロットし数字に加えてカードから足していった数字が大きい方がその列に勝ちます。ただ特殊カードが多くてなかなか大変です。特殊カード好きならば良いかもしれません。

結果:キノ* 30、自分 12



アインシュタイン Eynsteyn
(プレイ時間 70分)
Eynsteyn20141108.JPG完全情報ではないコネクションゲーム。エッセン最終日に遊ばれているのを目撃してその場で衝動買いしてしまったゲームです。色々な線が描かれているタイルを配置して、それぞれ異なる対辺を連結するコネクションゲームですが、連結する線はスムーズになっていなければなりません。つまりスイッチバックや、十字での右左折ができないのです。最初に5枚(?)ずつボードに置いたらスタートです。

手札は公開で8枚あり、手番には1枚置いて1枚補充です。補充も公開された5枚から選びます。面白いのは上下左右すべてに既にタイルが置かれているならば、別のタイルで上書きできるという所です。ただし上書きは3回まで、つまり4枚になったらもう上書き不可能です。また上書きを防ぐためにゲーム中5回だけ石を置いて固定させることができます。この石を使うタイミングがなかなか難しいです。

なお、英語のオフィシャルルールを直接取り寄せたのですが、それよりもギークにあげられていた英訳の方が分かり易かったです。

結果:自分* 勝利、キノ 敗北



ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 75分)
BlueMoon20141108.JPG単一種族総当たり戦の第15戦目、テラ対ピラーです。どちらも大地が強いデッキでそう言う意味では炎が強いデッキ同士のヴァルカ対ホークスの大地版と言えるかもしれません(ブカ以外の他の4つはニュートラルデッキで炎と大地は等しい)。

テラの強みは一般的にはTerrah29 リーダーシップ「地震誘発」と4枚の嵐カードですが、ピラーに対してはさらにいくつかのキーカードがあります。まず、ハンマーの絵が描かれているTerrah19 ブースター「大地微震」の「今、私はあなたのアクティブなブースター/サポートカードを1枚捨てることができる」は相手の芋虫や薬といったブースターに対して非常に有効で、柔軟性のあるカードです。さらにTerrah13 キャラクター「カブ・カット」の「あなたの手番にあなたはサポートカードをプレイするか、さもなければ撤退しなければならない」はサポートが2枚しかないピラーに対してはかなりのキラーカードになります。逆にピラーならばサポートはなるべく手札に温存しておくようにしないと手も脚も出ません。

もちろんピラー側は芋虫や薬や蝶(相手の手札を公開させる)が武器となりこれらでどこまで応戦できるかが鍵となります。

かなりの激戦で4ディール終わって4対3。最終ディールとなった5ディール目では一気にドラゴンを引き寄せてコールド勝ちになりました。

なおTerrah25キャラクター「泥濘地帯」の「あなたは書かれた攻撃値が5以上のキャラクターカードをプレイできない」は戦いの元素ともうひとつの元素の両方を含みますのでピラーに対してはトップナンバー4枚(Pillar01-04)とミュータントに対して有効となり強力です。

結果:自分*(テラ) 8(0+3+0+1+4x)、キノ(ピラー) 3(1+0+2+0+0)



ラスカ Laska
(プレイ時間 各20−30分)
Laska20141108.JPG1911年という100年以上の歴史を持つチェッカーのバリアントです。7x7のチェッカーボードで遊びます。チェッカーと同様に相手のコマをジャンプしますが、そのとき相手のコマは除去するのではなく自分のコマの下に重ねます。以降はスタックとしてまとめて動き続け、相手のコマをジャンプするたびにどんどん重なっていくのです。ただし重なったコマをジャンプした場合には一番上のコマだけが下に重ねられますので、これによって自分のコマが生き返ることがあります。

相手の側の最深列に辿り着くとチェッカー同様にキングになります。一番上の自分のコマをキングのコマにします。キングとは言っても後ろにも1マス動けるようになるだけです。

最初は訳が分からなかったものの、さすが長い歴史を誇るだけあってなかなかの面白さです。これはやり込みがいがあるのではないでしょうか。

結果
1戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
2戦目:キノ 勝利、自分* 敗北



フォー Four
(説明 10分 プレイ時間 10分)
Four20141108.JPG4色4種類のコマを使ったニムゲームです。ジャクタリア(現:ブルーオレンジヨーロッパ)が出しているような感じのゲームだよね、という意見になりました。手軽ですがニムのなかでは結構面白いと思います。先手は大きな正方形を先に2つは置けるのですが、それに対して後手がどう反撃できるのかが課題です。

結果:キノ* 勝利、自分 敗北



インフェクション Inphexion
(プレイ時間 各5−10分)
Inphexion20141108.JPGネスターゲームズから出版された、アブストラクトゲーム博物館の中島さんのゲーム3種類のうちのひとつです。自分もテストプレイに関わったので、それが出版されるというのは興味深いものです。ヘックス系の自分の対辺を結ぶゲームで、ボードは7x7の菱形ボード。先手が任意に自分のコマを置いたら、以降は相手のコマ1つを隣接する空きマスに動かして、相手のコマがあった場所に自分のコマを置きます。つまり相手のコマがある場所がそのまま将来自分のコマが置けるマスになるのです。当然ながら、コマの周囲がすべて囲われてしまうとそのコマは動かせません。また、相手のコマ1つを完全にかこってしまうとそのコマを任意のマスにジャンプさせることができます。

キノさんも自分も既に遊んだことがあるので、軽く3ゲーム遊びました。局所的には空きマスの数が重要なニムっぽさもあり、なかなか面白いと思います。「スリザー」のようにずるずると動いて盤面が広がっていくもの良いですね。ただジャンプのルールはあまり救済措置としては機能していませんでした。

結果
1戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
2戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
3戦目:キノ* 勝利、自分 敗北

SHARE