久し振りに2人用ゲームをたくさん遊びました。連珠系を3つ、そしてダブルブルーノとネスターという異色の「オーストリッチ」、さらにブルームーン単一種族戦の第12戦目に「アトランテオン」と盛りだくさんでした。
ロタリス Rotaris
(プレイ時間 各5−10分)
連珠系の1ゲーム目は、回転板上の4目並べの「ロタリス」です。数年前のエッセンで購入したゲームですが、実は1回しかプレイしたことがありませんでした。同心円状に2つの可動部分(リングとディスク)があり、外周を含めると三重になっています。手番にはこの可動部分を60度時計回りに動かし、その後自分のボールを任意の場所に置きます。動かすのはリングとディスクのどちらか、または両方です。こうして先に5連を作った方が勝ちです。
最初の2戦は手探りでしたが、そのあとに2人で考察をしてからもう1戦だけ遊びました。リング状が争点となりそうで、ここに2つとディスク上の隣接地点に2つで4連を目指すのが良いと思います。それが無理になってからリングで3連続にしたりと外側に争点が移っていくのですが、どうも慣れてしまうと引き分けになるのでは、と思ったら引き分けになってしまいました。可動部分を動かすのがあまり機能していないのが残念です。1人のプレイヤーが動かしてももう1人のプレイヤーが戻せてしまうのです。もう少し相手プレイヤーが真似できないようにしたり、回転の自由度を増したりすれば良いのではと思います。
結果
1戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
3戦目:引き分け
クイキシオ Quixo
(プレイ時間 30分)
連珠系の2ゲーム目はスライド式5目並べの「クイキシオ」です。ギガミックのアブストラクトゲームで、以前所有していました(が、売ってしまいました)。最近はコンパクトなプラスチックケースで出ているそうで、キノさんが持ってきてくれました。
25個のキューブは空白、丸、バツと3種類の面があり、空白をすべて表にして5x5に並べます。手番には周囲の16マスから空白か自分のシンボルのキューブを取り、自分のシンボルを上にして別の場所からスライドさせます。こうして縦横斜めで5連を作るのが目的です。
自分のキューブが多ければ有利なので、中盤までは空白のキューブを自分のキューブにしていきます。中央に幾つか空白のキューブが余るので、これをいかに自分のキューブにするかというのが争点になります。4連を作っても、さらにそれを2カ所同時に作ってもブロックするのが比較的容易なためになかなか決着がつきません。今回は30分かかりましたが、心理的には1時間くらいでした。もう少し盤面に慣れれば色々と手筋があるのかもしれません。写真は終局時で、丸の手番ですがバツが既に勝っています。
もしゲームに手を加えるのならば、もう少し多くのキューブを使ってその大きめのフィールドで5連を作る目的にした方がゲームの閉塞感が薄まると思います。相手が4つ並んでいても場合によっては安全だったりと面白い要素はあるので少々もったいないですね。また6面キューブなのに実質3面しか使っていないのももったいないです。
結果:自分 勝利、キノ* 敗北
コンプリカ Complica
(プレイ時間 各5分)
連珠系の3ゲーム目はスライド式4目並べの「コンプリカ」です。クニツィアのプロリグノからのアブストラクト第1弾で、ルールだけ聞くとゲームになっているのか怪しく思われますが、意外と楽しめます。毎回多くても3つしか選択肢が無いので、コンピューターがあれば解けてしまうかもしれませんが、人間同士だと先手が有利なのかさえわからないです。
久し振りに遊びましたが、相手が使った列をすぐには使えないという「ローマ七丘」式のルールが効いていて、やはり面白いです。6戦遊んで3勝3敗でした。
(ルールなどの詳しいレビューはここ)
結果
1戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
2戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
3戦目:キノ* 勝利、自分 敗北
4戦目:キノ 勝利、自分* 敗北
5戦目:自分 勝利、キノ* 敗北
6戦目:自分* 勝利、キノ 敗北
オストリッチ Ostriches
(説明 5分 プレイ時間 各10−15分)
ダブルブルーノ(ブルーノ・フェドゥッティとブルーノ・カタラ)による問題作です。ネスターでは珍しく土嚢ではないバッグに入っています。3x3のミニボード4枚で6x6を作り、自分の側から相手の側に4つ到達させるのが目的です。ただし、コマはすべて裏向きに配置するので自分のコマを覚えていなければなりません。間違えて相手のコマを到達させると(そして表向きにすると)自殺点となってしまうのです。
コマはチェスのナイトの動きですが空いているマスにしか移動できません。その後必ずミニボードのどれかひとつを90度どちらかの方向に回転させなければなりません。記憶力に頼るのがつらくなってきます。さらに到達したコマは特殊能力を発揮する辺りはフェドゥッティらしさが現れています。記憶をなくしたプレイヤーのために、任意のコマ2つを見られる、というのがあり、これが実は結構強いと思います。
思ったほどひどくはないものの、ゲームとしてはちょっと記憶という要素に頼り過ぎだと思います。コマの移動にもう少し工夫があった方が良かったのではないでしょうか。キノさんの記憶違いで勝ってしまいました。
結果
1戦目:自分* 4、キノ 2
2戦目:自分 4、キノ* 3
ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 50分)
単一種族デッキ総当たり戦の第12戦、ミミックス対ホークスです。
第11戦とは逆に、今度は自分がミミックスを受け持ちました。ミミックスは好きなデッキのひとつで、今回は「野生」や「若き」などの低い数字のペアがうまく機能しました。また6枚になるところでうまくフリーのサポートを使って攻撃値9を炸裂させてドラゴン2匹を得たりと調子良く進んだときもあります。しかし、ホークスの Hoax26 サポート「頭脳流出」には敵いません。ミミックスは数値が高いのですが、ホークスが Hoax20 サポート「賢者の書」(3−3)などを出していたら要注意です。その場合は Mimix29 サポート「恐怖の聖歌」の「もし私が撤退したら、あなたはドラゴンを1匹少なく引き寄せる。」を出して「頭脳流出」での被害を抑えるようにした方が良いのかもしれません。ミミックスは相手のカードを無視したり捨てさせたりできないので、基本的にはドラゴンを2匹奪われる覚悟をした方が良いでしょう。
1ディール目、2ディール目はともに先手勝利で2対2。同点で迎えた3ディール目では「頭脳流出」での攻撃値9でコールド負けを喫しました。こちらは攻撃値8までならもう少し耐えられたのですが、非常に悔しいです。それにしてもこの2つのデッキでの対戦はかなり白熱します。おすすめのマッチングではないでしょうか。
結果:キノ*(ホークス) 6(2+0+4x)、自分(ミミックス) 2(0+2+0x)
アトランテオン Atlanteon
(説明 10分 プレイ時間 15分)
キノさん持ち込みの「アトランテオン」です。「サムライ」の元になったと思われるゲームですが、このゲーム独特の要素もあります。3つの異なる勝利条件、タイブレークのルール、そして完全情報のアブストラクトだと言う所です。嫌いなゲームではないのですが、なぜかなかなかプレイする機会がありません。今回は序盤に黒い城と白い城の周りでのタイル配置を間違えてしまい、それが最後まで響いてしまいました。もっと遊びたいゲームのひとつです。
(ルールなどの詳しいレビューはここ)
結果:キノ* 11、自分 10
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