第6回ツォルキン会です。テンデイズゲームズから個性的なイラストの「インフェルノ」日本語版が出版されたのを記念して、公式「インフェルノ大会」が開かれました。開始は16時で、それまでは一緒に参加したシミーズさんらとゲームを楽しみました。
ファイブ トライブス ナカラの魔人 Five Tribes
(説明 20分 プレイ時間 85分)
まずはカタラの新作という「ファイブトライブス」です。5x6のタイルグリッド上で5色のミープルを移動させて、到達点でのミープルの特殊能力とタイルの特殊能力で得点を得るゲームです。あらかじめ5x6のタイルにミープルが3つずつランダムに置かれています。手番にはどこか1カ所のタイルのミープルを隣りのマスに1つ、そしてその隣りに1つ、というように配置しながら移動します。「マンカラ」やドーン歩きと言えばわかりやすいかもしれません。移動は縦横のみで往復はできませんが、ぐるっと回って同じタイルを通るのは構いません。パリティ(偶奇)の関係で1で行けるタイルには3でも行けるし、3で行けるタイルは5で行けます。同様に2で行けるタイルは4で行けます。最後に到達したタイルで到達したミープルと同色のミープルをすべて取り除き、取り除いたミープルの色と数によって特殊能力が発生するのです。その後、到達したタイル固有の特殊能力が発生します。
ミープルは白と黄色はそのまま手元に残しますが、青はそのタイルと周辺の8枚を合わせた9枚のうち青い色のタイル枚数と取り上げた青いミープルの積が得点となり、緑はミープルの数だけ産物カードが得られる、といった具合です。
ミープルが無くなったタイルにはらくだを置いて得点できます。また特殊能力カードを買ったり産物を集めたりと得点の方法が非常に多彩です。
みんなルールはシンプルだというのですが、自分に取っては相当な分量のルールでとても覚えきれません。こういうときの常として、自分が理解できる部分で戦うことにしました。つまり特殊カードは面倒なので取らずにいっさい無視です。黄色のミープルのマジョリティ争いと産物カードのセットコレクションに神経を集中し、ときどき青のミープルで得点していきました。らくだは1つしか置いていません。こんなので大丈夫かと思っていたのですが、終わってみたら勝っていました。うーん、これで良いのでしょうか。
このゲームの不満な点は核となるミープルの移動の選択肢が多過ぎるのに加え、それを吟味するのに非常に時間が掛かることです。それぞれのケースを頭の中で数えていかなければならず、囲碁のようにおおざっぱにこの辺だろうというようには絞れません。大局感がなく、ひとつひとつのケースを考慮しなければならないのです。また下手な手を打つと次のプレイヤーが非常に有利になってしまいます。もう少し小さなグリッドで2人用という方がこのシステムには合っていると思います。またルールの複雑さももう少しなんとかならないのでしょうか。
結果:自分 150、一味 138、シミーズ 123、bluerose 98
スカルキング Skull King
(プレイ時間 50分)
オーヘル/ウィザード系のトリックテイクである「スカルキング」です。前回は途中終了だったので今回初めて10ラウンド通して遊んだことになります。トリック数=ラウンド数で、毎回すべてのカードを切って配るので、序盤はなかなか読めません。ミゼール(0トリックのビッド)が高得点なので、もう少し0をビッドすれば良かったかなあと思います。上の方は3すくみになっているなど工夫が見られます。手軽なトリックテイクとしては良くまとまっていると思います。
結果:bluerose 260、シミーズ 240、まさのぶ 170、一味 160、自分 160
16時から、いよいよインフェルノ大会開始です。自分は記録とディーラ係なので参加はしませんでしたが、熱戦が繰り広げられました。まず21人が3テーブルに分かれて予選です。1−7のカードを3色(赤青黒)使ってランダムに組み分けです。4ディール勝負で、スタートプレイヤーは各テーブルの1、3、5、7番(時計回りに1−7番が座る)からとしました。予選結果での各テーブルの上位2名、それに3人の3位のうちトップスコアのプレイヤー1人を加えた7人で7ディールの決勝戦となります。1位と4位には豪華な賞品が、そして2位と3位にもちょっとだけ賞品が出ます。
自分は未プレイのプレイヤーへのルール説明と予選のテーブルの1つを担当しました。予選は白熱し、自分がディーラーを行った赤テーブルでは、まりさんが23点で1位、おかえりさんが51点で2位で、この2人が決勝進出です。3位のドミさんは52点と1点差でした。
決勝では1位と4位に賞品があります。意図的な4位狙いを避けるべく、途中経過はプレイヤーには非公開としました。途中4ディール終了後に1位、4位、7位の得点だけ発表しました。得点非公開というのは最後まで緊迫感を保てて良いのですが、申告された得点の写し間違いがプレイヤーからチェックできないのでかなり気を使いました。
7ディール終了して決勝終了です。序盤から大量失点をせず安全に引き取りつつも勝負どころではカードを出していったまりさんが56点と大差で優勝でした。2位は80点のおかえりさん、3位は118点のryoさん、そして4位は120点のタナカさんです。写真は4名の許可を得て掲載しました。
トゥー メニー クックス Too Many Cooks / Zu viele Köche
(説明 5分 プレイ時間 60分)
インフェルノ大会で優勝したまりさんが賞品として獲得したゲームを早速遊びました。ペガサス版の缶入りです。チキンなのにジャガイモに見えたので最初はジャガイモと言ってしまいました。絵がかなりシュールです。結構シビアなマストフォローのカウントアップゲームで、序盤に得点をした意外はあまりうまくいかずに、同着2位でした。ここでも勝利はまりさん。さすがです。
結果:まり 20、北野 15、自分 15、まさのぶ 9、らすく 7
夢見るドラゴン Dreaming Dragon
(プレイ時間 各10−15分)
大きなドラゴンが目を引く「夢見るドラゴン」です。みんななるべく1手番で2匹のトカゲを取ろうとして、黄金の卵を落としてしまったりと、スリリングな展開が続きました。結構、神経を集中させる必要があり、終わったあとは疲労感があります。4人と5人で1回ずつ遊びました。本来は4人までなのですが、5人でも問題なく遊べます。
結果
1戦目:北野 6、自分 6、まさのぶ 4、まり 3
2戦目:自分 5、らすく 4、まさのぶ 4、北野 3、まり 2
バズ イット! Buzz it!
最後は時間もなかったので、軽く「バズイット!」を遊びました。5秒以内にトピックに対して答えていかなければならないという、これもスリリングなゲームです。笑える回答をすれば次のプレイヤーは答えづらくなるので、できるだけぶっとんだ回答をするのが良いでしょう。また回答を1つだけ考えているとそれを言われたら負けなので2つ以上は考えておきたいものです。とは言っても、4人だと審判を除けば3人なので、あっという間に順番が回ってくるスピード勝負となります。
結果:まり 1(勝利)、自分 3、TKC 4、北野 4
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