SdJの予想師として名高いシミーズさんが今年は残念ながらノミネート発表段階での予想を外してしまったその残念会です。ノミネートされたゲーム、あるいはノミネートされるだろうと予想されたゲームを遊ぶのが目的で、「スカルキング」「イスタンブール」「コンセプト」「キャメルアップ」を遊びました。総勢9人で2テーブルあったために「チェリーピッキング」なども遊ばれていました。
スカルキング Skull King
(説明 10分 プレイ時間 7ディール20分)
宣言したトリック数ちょうどを取る目的の固定スートが切り札のマストフォローのトリックテイクです。オーヘルやウィザードに似ていますが、カード構成と得点体系には独自性が少しだけ見られます。4スート13ランクでうち1スートが固定の切り札ですが、さらに上位の切り札が3種類あり11枚あり、それらは3すくみのような関係になっているのです。またウィザードのジェスターのように必ず負けるカード5枚や、必敗にも切り札にもなるカード1枚も含まれています。
カードを配ったあと「ヨーホーホー」の合図で一斉に獲得トリック数を指で示します。それを記録してゲームスタートです。ちょうど達成すればトリック数と20の積、達成できなければ差分のトリック数とマイナス10の積となります。面白いのはトリックを取らないという宣言で、達成すれば現在のディール数(つまりこのディールでのトリック回数)と10の積を、まければ同じだけのマイナス点となります。これによってトリックを取らないという宣言が非常に重要になるのです。
本来は1枚から10枚まで10ディールですが、時間の都合で7でイールで終了です。デッキのうち使うカードが少ないので3すくみの綾が余りないのが残念ですが、手札が10枚まで増えると変わるのかもしれません。いずれにせよオーヘルの変形という域を出ていません。
結果:せきもも 210、ペガサス 170、自分 160、シミーズ 80、COQ 80、いたる −70
イスタンブール Istanbul
(説明 15分 プレイ時間 50分)
ドーンの新作で、これまでのドーン歩きとはちょっと異なります。ドーン歩きは「ジェノバの商人」「ゴア」「ルイ14世」といったように自分のコマのスタックを1コマ残して1歩動かしてはアクションを実行するというものでしたが、今回は動かしてコマを残す時のほか、残したコマをあとでスタックで回収するときにもアクションを実行できるのです。おお、進化するドーン歩きというわけですね。
歩けるのは1歩か2歩、色々な所でキューブやお金を集めて、それをルビーに変換します。目的はルビーを5つ獲得することです。ドーンらしく元のシステムは良いのに、他が非常にごてごてしています。特に割と短時間なこのゲームでダイスの賭けなどもあっておおざっぱなので、価格がひとつずつ増していくルビーのシステムなどは余り意味を感じません。
特殊カードが多く、それがまた「ブルームーンシティ」にそっくりです。ルビーを2つ獲得できる(ピラー)、3歩以上歩ける(フリット)、どの色のキューブの代わりにでもなる(キンド)、という感じで、よく考えたら1歩か2歩だけ歩くというのはブルームーンシティそのものですね。これは「ブルードーンシティ」と呼んでも良いかもしれません。
結果:自分 5、せきもも 4、シミーズ 4
コンセプト Concept
(説明 10分 プレイ時間 50分)
この日の最高傑作! まったく期待していなかったコミュニケーションゲームです。基本的にはクイズで、ゲームというよりはアクティビティーなのですが、上質のアクティビティーと言って良いかもしれません。
ボードにはアイコンが色々と描いてあり、それを自由に組み合わせてヒントを出します。面白いのは何組も色が合ってそれらの対応や数でヒントを出せるのです。そのうちハテナマークの緑がメインとなり、ほかの色はすべてびっくりマークでサブとなります。
例えば写真だとメイン(緑)では動物で、実在して遅く、茶色で上下します。サブは頭(赤)がぎざぎざ、脚(黒)がぐるぐる、場所(青)は水に関係するということがわかります。さてこれは何でしょうか?
ヒントを出すのも当てるのも非常に楽しく、また遊びたくなります。
結果:不明(プレイヤー:シミーズ、せきもも、コイケ、自分)
キャメルアップ Camel Up
(説明 10分 プレイ時間 35分)
らくだのレースで、らくだが乗っかって動くシステムは「かめのかけっこ」と同じです。それぞれのらくだはダイスで1度ずつ動き、それを繰り返すのです。その間にプレイヤーは様々な方法でお金を獲得します。ダイスを振る、ボードにタイルを置きらくだに踏んでもらう、ダイスをすべて使ったあとの勝者に賭ける、レース終了時の勝者か敗者に賭ける、といった感じです。ダイスを振るギミックが凝っていて、ピラミッドのなかに入った5つのダイスのうち1つだけがでてくるようになっています(自分は何度か失敗して2つ出てしまいましたが)。
「マニラ」や「ロイヤルターフ」などの流れを汲むゲームですがダイスを振った次のプレイヤーがかなり有利だと感じました。もっとも自分は惨敗だったのでこのゲームを分かっていないのかもしれません。
結果:せきもも 32、シミーズ 23、ナカタ 20、コイケ 15、自分 5
DTC DTC
(プレイ時間 1ディールのみ20分)
最後は時間もないので、ちょっと久し振りとなる「DTC」です。せきももさんは以前に間違えたルールでプレイして以来とのことで、今回の方が面白かったようです。ブラフゲームですが、リスクを避けるためにできるだけ次のプレイヤーへと回してしまった方が良いという感覚は「ライアーズダイス」と同じですね。終盤でうまくカードを処理して4点に抑えました。
結果:自分 4、コイケ 17、せきもも 20、河上 25
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