この日はネスター土嚢シリーズでちょっと昔のゲームである「トリット」「セルティック」、そして懐かしのアブストラクト「ヌバ」などを中心に遊びました。
トリット Tritt
(プレイ時間 各2−5分)
今回は何故かキノさんも自分もトリットを持参しており、それではと早速遊びました。2009年にネスターを初めて知ったときに買ったというゲームで、そのときは変わった3目並べだなあと思っていたのですが、以後あまり遊んでいませんでした(計10回ほど)。そのあとギークで「トリットは解けてしまった」というスレッドを発見して興味がなくなってしまいましたが、それを機にルールが変更されており、漸く今日、改訂ルールで遊びました。それぞれ自分が両端、相手が真ん中のトリトンと呼ばれる3連の棒を持ち、相手の3連を作らずに自分の3連を作るのが目的です。手番には自分のトリトンを置くか、相手のトリトンをその棒の方向に好きなだけ動かすかのどちらかです。以前のルールでは相手の棒を動かすのは1マスだけだったのです。
この改変を持ってしてもゲームの閉塞感は拭えず、序盤の1−2手目が勝負という気がします。そのあとはもう詰んでしまうのです。
4回ほどこの改変ルールで遊び、そのあとキノさんの提案で自分の色が真ん中にあるトリトンをお互いに使うというバリアントを作って2回ほど遊びました。ちょっとゲームらしくなったとは思うものの、それでもちょっと厳しいです。
結果
キノ 5、自分 1
ヌバ Nuba
(プレイ時間 各10−15分)
十年以上振りに遊ぶヌバです。クニツィアのアブストラクトで数字の1−9とX(これはチャンピオンを表す)の10種のコマを使います。最初に交互にコマを自分の側に配置したらゲーム開始です。コマは前方3マス(縦か斜め)にしか進めず、相手のコマは自分のコマの数値より大きいものでないと取れません。相手の列にたどり着くと、コマは踊り子としてステージに上がります。ここでは数字が大きい程よく、小さい数字の踊り子は除外されていきます。こうして最後に踊り子があったほうのプレイヤーが勝ちです。
ボード上では小さい数字が強く、踊り子としては多きい数字が強いと言うのが面白いジレンマを生み出しており、唸らされます。以前「コントラ」という、やはり数字の1−10だけを使ったクニツィアのアブストラクトを遊びましたが、その改良版と言えるのではないでしょうか。ルールが曖昧で、同じ数字のときは原文に記述がなく、2つのコマが同居できるとしか読み取れない、と書かれています(pbdbにアップロードされているルールです)。昔、英文ルールを頼りに遊んだときは、同じ数字だと相打ちで両方とも除去していたので、今回もそのように遊びました。あとで英文を見ると、なんと同じ数字に関する記述はありません。原文のドイツ語をもう少し調べるか、ルールを問い合わせてみることにします。
結果
1戦目:自分
2戦目:自分
リンクエイジ Linkage
(プレイ時間 各5−10分)
ネスターからはデラックス版も出ている「リンクエイジ」です。配置ゲームのなかでもネスターが得意とするMore(多く)とFewer(少なく)に分かれて戦う非対称ゲームですが、作者はネスター自身ではありません。ゲーム終了時に色で分けられたエリアの数が12以上なら More の、11以下なら Fewer の勝ちとなります。直前に置いたタイルに辺で隣接する場所にはないという配置制限があります(頂点の隣接は構わない)。
キノさんは「これは遊んだことがあるような気がする」と何度か言っていましたが、この手の More-Fewer ゲームはどれも印象が似てしまうと思います。役割を交代して1回ずつ遊びましたが、どちらもキノさんの勝利です。
結果
1戦目 キノ More 12 勝利
2戦目 キノ Fewer 11 勝利
セルティック! Celtic!
(プレイ時間 各5−10分)
ケルト模様を題材にしたゲームです。各プレイヤー5種2枚ずつ10枚のタイルを持ち、同じ5種のタイル1枚ずつが中立のタイルとして用意されています。合計25枚です。
手番には自分のタイルか中立のタイルを1枚、矛盾がないように置きます。置けなくなったらパスで、どちらも置けなくなったら終了です。それぞれの閉じたループごとに自分のタイル数を数えます。一番多い数同士を相手と比べ、多かった方が勝ちです。同じ場合は、2番目、3番目、というように比べていきます。
タイルの構造上、ループが長くなる傾向にあり、分かりづらい部分が大きいです。自分の置いたタイルがすべて同じループ上に繋がるようにしつつ、相手のタイルは繋がらないようにすれば良いのですが、なかなかうまくいきません。
結果
1戦目:キノ 2、自分 2 引き分け
2戦目:自分 7、キノ 6
3戦目:自分 8、キノ 7
三頭政治 Triumvirate
(プレイ時間 10分)
2人用のトリックテイクです。以前遊んだことがありますが、すっかりルールを忘れていました。3回勝ったスートの高い数値を得点カードとして埋めておくのが目的ですが、高いカードはトリックに勝ちやすいためにジレンマがあります。
今回はお試しということもあり1回だけ遊びました。おそらく3点、あるいは5点先取などにするともっと楽しめるでしょう。
結果:キノ 勝利
ブルームーン Blue Moon
(プレイ時間 45分)
ブルームーン総当たり戦の第3戦です。3番目のデッキであるミミックスと4番目のデッキであるフリットの対戦です。ミミックスは6つのペアをどのように使うか、どこまでペアの片方を待つかが魅力のデッキです。フリットは回収アイコンのカードが多いのとどれともペアで使える【発射】ブースターがたくさんあるのが特徴です。どちらもペアアイコンがある種族であり、またペアアイコンのある種族はこの2つだけなのですが、キャラクターで決まった相手がいるミミックスと、ブースターでどれとも組み合せることができるフリットでは大分プレイ感覚が異なります。また、フリットは回収できるので使いやすいのですが、適度に回収せずに埋めていかないとカードが回らず、また戦闘エリアとサポートエリアを6枚にしてドラゴンを2匹狙うのも難しくなるというジレンマがあります。
ミミックスはM28「催眠の振動音」の「あなたはブースターカードをプレイできない」という効力は、ペアブースターが主体のフリットに対してはかなり威力を発揮します。それに対して、フリットはF10「チープチラップ」の「あなたの手番に、あなたは2枚以上のカードを戦闘エリアにプレイできない。」という効力がペアやフリーのキャラクターが多いミミックスに対しては有効です。
2ディールで勝負がつきましたが、どちらも序盤はフリットが強く、ドラゴンを2−3匹引き寄せるものの、逆転でミミックスの勝利という展開になりました。1ディール目はデッキが尽きる直前でのサドンデスで4点、2ディール目は2点です。
結果:自分*(ミミックス) 6、キノ(フリット) 0
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