11月4日のゲームマーケットの打ち上げのときに誘われて、東京・大井町での「テーブルゲームで遊ぶ会」に参加しました。品川区で活動しているオープン会で、今回で第9回目だそうです。
バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(プレイ時間 各35-60分)
まずは、今となっては一昔前のゲームだと思われる「バベルの塔」です。間接交渉とでもいうべきシステムはユニークで洗練されています。1戦目は5人プレイでうまくマジョリティーを操っての勝利。プロスペリティーのあと登鯉さんのリクエストで2戦目を3人で遊びましたが、こちらはディスクの流れを見誤って敗北でした。
結果
1戦目:自分 70、kumamoto 54、ryo 52、じゃむ 50、カイバラ 48
2戦目:じゃむ 79、長谷川登鯉 70、自分 65
プロスペリティー Prosperity
(説明 15分 プレイ時間 70分)
続いて、4回目のプレイとなる「プロスペリティー」です。今回はエネルギー重視で、ほどよいタイミングで得点獲得のタイルを買うことができました。多少やり込まないとこの辺の感覚は分かりずらいです。そろそろ上級者向けのボードを試しても良いかなあと思い始めています。
結果:自分 35、じゃむ 27、カイバラ 24、ごん太 21
エベス Ebbes
(プレイ時間 40分)
プレイ中にだんだんと各スートの役割が定まっていくというトリックテイクです。絵柄が非常に好みで、何と言うかドイツゲームの源流のひとつという感じがします。3人の場合は基本ルールでは5スート6ランク(1-6)で計30枚を使用します。手札は10枚で1ラウンドは10トリック、これを5ラウンド繰り返します。各ラウンド開始時に、そのラウンドのキーナンバーがランダムに1-5のなかから割り当てられます。基本的にはマストフォローのスタンダードなトリックテイクですが、各スートのキーナンバーのカードが出た順番に、切り札、プラス、エベス、マイナス、ニックスというようにそのスートの役割が決まるのです。獲得したトリックで、切り札とニックスは無得点ですが、プラスとマイナスはその通り1枚につきプラスかマイナス1点となります。エベス(何か、という意味らしいです)は面白く、最多と最小でない枚数を獲得すれば3点となり、これが結構大きいです。ニックスを最多獲得したプレイヤー(同数ならニックスのハイカード)が次のスタートプレイヤーを指定できます。
ルールだけでは割とよくあるという印象ですが、遊んでみるとなかなか良くできています。コントロールできるかできないかの感覚が程よいのです。うまくいった時はかなり爽快です。おそらくこのバランスは幾多のテストプレイから来るものでしょう。4人や5人、またカードを多くしたバージョンなども試してみたいです。
結果:自分 8、ちと 1、ryo -3
DTC DTC
(プレイ時間 20分)
英語圏では無名のDTCです。切れ味のあるクニツィアのカードゲームで、数年前に出た「詐欺師」よりも良くできています。「エベス」のあと同じ3人で時間調整に1回、あとゲーム会の最後に6人で1回と2回遊びました。どちらも1ディール勝負です。何度か9枚や10枚くらいまで行くのが面白いですね。特に6人だともう自分には廻ってこないつもりのビッドをしたのに廻ってきてしまうというというのがドラマチックです。
結果
1戦目:自分 18、ちと 20、ryo 28
2戦目:じゃむ 5、G2 6、ヤマ 8、自分 10、桜遊庵 13、ryo 23
ウェルカム! Welcome!
(プレイ時間 15分)
作者のルウイさんの説明で、初プレイのちとさんとryoさんを交えて「ウェルカム!」を遊びました。ルウイさんが言うには牽制するために表向きで加えたり入れ替えることがあるということです。確かにそういう手もありますね。自分は相変わらず弱く、今回も最下位でした。
結果:ちと 14、ryo 13、ルウイ 13、自分 12
五本のキュウリ Fünf Gurken
(プレイ時間 25分)
フリーゼの新作カードゲームです。フリーゼのカードゲームは「フォッペン」「ファミリア」など面白いものが多く、エッセンではフリーゼ本人に説明を聞いたということもあって買ってしまいました。トリックテイクの一種ですが、スートがなく同数字が4枚ずつ15ランクの計60枚です。面白いのは直前に出たカードよりも数字の大きいカードをプレイするか、さもなければもっとも小さいカードをプレイするかの2択だというところです。最終の第7トリックに負けることだけが目的なので、そのためにできれば小さいカードは残したいのですが、大きいカードがないと途中で小さいカードを消費させられてしまいます。なかなかうまいシステムです。最終トリックを取らされると、そのカードによって失点となるキュウリコマをもらわなければなりません。これが5つを越えると脱落です。
モノスートのマストウィンのようなそうでないような不思議なシステムです。さすがフリーゼと感心しました。
結果:ちと 1位、自分 2位、ルウイ 3位、ryo 4位
イガップ
初めてコメントします。
「五本のキュウリ」って、読んでる限りでは、「クク」
で遊べるトリックテイク「キッレ」に似ている感じですね。
「カンビオ」がいつも人数が足りなくて「キッレ」をプレイしてるので、類似点に気付きました。
けがわ
イガップさん、初めまして。コメントありがとうございます。
「キッレ」は名前は知っているものの未プレイです。でも、イガップさんのコメントを読んで興味が出てきました。今度遊んでみますね。
草場純
五本のきゅうりですが、私も一読してキッレだと感じました。キッレだとどちらを出すか決まってしまう(強い札があったら弱い札は出せない)ので、そこが少し違うかな。
北欧にはククカードではなくトランプでやるキッレのようなゲームがあって、キューカンバーという名です。キューカンバーとはキュウリという意味だそうなので、その辺が元なのかな?
けがわ
草場さん、まさにその通りみたいです。
北欧の「キュウリ」というゲームをモダンにしたとのことで、特にフリーゼがデザインしたというわけではないようですね。その辺りは少しながらギークに書かれていました。
Shin-ya
トリックテイキングは(強くないですが)好きなので「五本のきゅうり」にはとても興味が湧きました。
ともかくキッレとやらを調べてみようと思いましたわ。
草場純
Shin-yaさん、キッレは、今度グランペールから再販されたククカードの中に、日本語ルールが入っています。単純なゲームですが、4人ぐらいでやるとなかなか面白いです。ただしこういうのを「トリックテイキング」と言うかどうかは、異見の分かれるところです。
けがわ
確かにこれをトリックテイクというかは微妙ですね。
トリックテイクのような何か、ですね。