ロール&ロール ステーション ゲーム会 2013.08.22

横浜のロール&ロールステーションで、キノさんとネスターゲームズからのアブストラクトゲームを楽しみました。




オナガー Onager
(プレイ時間 各15ー25分)
Onager20130822.JPGネスター自身がデザインした最新ゲームです。オナガーとはローマ帝国が使った投石機のことだそうです。目的は相手の最深列にコマを送り込むことです。手番には自分のコマをひとつ空いている隣接ヘックスに動かすか、ジャンプするかのどちらかです。ジャンプするには、その方向に自分のコマがなければならず、また2つのコマの間に他のコマや池があってはなりません。その時に限り、自分のコマひとつをもうひとつのコマを対称点として反対側の等距離の位置にジャンプできるのです。面白いのは、着地点に自分のコマや池があってはだめなのですが、相手のコマがあってもよいのです。そのときは相手のコマの上に重ねておき、続けて連続でジャンプすることもできます。この動きが投石機というわけですね。

相手の動きを封じるのはジャンプして上に乗る以外になく、また長距離ジャンプがかなり頻繁に起こるダイナミックなゲームです。非常に面白く気に入りました。

結果:自分 2、キノ 1



アクロン Akron
(プレイ時間 各5ー40分)
Akron20130822.JPG連結系のゲームで、8x8の穴の空いたボードを使います。ひとりは縦、もうひとりは横の対辺をボールで繋ぐことが目的です。ボールは平面上では縦横だけが繋がっているとみなされ、何層にもなったボールは上から見て繋がっていれば良いのです。手番にはボールをボード上に置くか、すでに置かれたボールを移動させるかのどちらかです。移動させる時には既に繋がっているグループに繋がる場所ならどこにでも置けます。面白いのは他のボールが上に1つ繋がって支えているボールも動かせることで、その場合は上にあるボールが落ちます。連続して幾つも落ちることもあります。ただし、落ちたボールがあった場所や落ちたボールを支えにする場所には移動できません。

繋がったら本来は相手はもう1手番だけ反撃ができます。つまり自分の手番開始時に繋がっていなくてはならないのです。今回使用したルールのバージョンが古かったためにこのルールを見落としていましたが、大きな違いは無かったと思います。1戦目はよくわからずに移動ばかりしていて5分で終わりましたが、だんだん慣れてきて最後は40分の激戦でした。これは今日のゲームでは一番気に入りました。なおネット上では10x10などもあるようですね。

なお、今回はネスターゲームズからの「渋」「マーゴ」のデラックス版と別途取り寄せた8x8のアクリルボードを使いました。製品版は残念ながらまだ無いようです。

結果:自分 3、キノ 1



カイロ コリドー Cairo Corridor
(プレイ時間 各10分)
CairoCorridor20130822.JPGカイロ五角形タイルの敷き詰め Cairo Pentagonal Tiling を用いたゲームです。目的はコリドー(回廊)に隣接した自分のタイル数をできるだけ増やすことです。手番には自分の色のタイルを1枚、好きなところに置きます。ボードは常に東西と南北を結ぶ空いたマスでのコリドーがなくてはならず、コリドーを塞ぐような位置にはタイルを置ません。もうコリドーに面したところに配置できなくなったら終了です。

面白いアイディアですが、この変則五角形のタイルの持ち味をいまひとつ活かしきれてないという印象です。また同点になりやすいのでは、と予想していた通り、2回遊んで2回とも同点だったのは少々残念です。コリドーをループの通路とするバリアントなどを試してみたくなります。

結果
1戦目:キノ 11、自分 11
2戦目:キノ 12、自分 12



ヴォロー Volo
(説明 5分 プレイ時間 各10ー20分)
Volo20130822.JPG渡り鳥をテーマにしたゲームです。自分のコマ(鳥)をすべてひとつの群れにするのが目的です。ゲーム開始時はそれぞれ3つのコマが六角形のボードの頂点に交互に置かれています。手番にはコマを1つ置くか、コマを動かすかのどちらかです。置く場合は自分のコマに隣接する場所には置けません。つまり群れの数が増えてしまうわけです。動かす場合は一直線上に連なったコマをすべてひとつの方向に動かせます。このとき、すでにある群れを崩してはならず、また必ず新しい群れの隣りまで動かして群れの数を減らさなければなりません。また自分の群れでボードを分断してしまうと、そのどちらかの領域にある相手のコマをすべて除外しなければならないので、一般的には相手に有利になってしまいます。

わかってしまえば非常にシンプルなルールで、鳥が群れを成す様をよく表しています。2回遊んでキノさんが2勝しました。これもまた遊んでみたくなる良いゲームですね。

結果:キノ 2、自分 0



リブラ Libra
(プレイ時間 55分)
Libra20130822.JPG「リブラ」はネスター自身による非対称アブストラクトゲームです。手番には青かオレンジどちらかのコマを1つ、空いているヘックスに置くだけです。プレイヤーの1人がモア、もう1人がレスとなり、モアはより多くのグループを作ることを、レスはそれを阻止することを目指します。ボードがすべて埋まると前半終了で、できたグループ数がモアの得点となります。そして、モアとレスを交代して再びボードを空にして後半を行うのです。

ヘックス的な思考が要求されますが、予想以上に面白かったです。同作者の「オメガ」よりも見通しがよく面白いと思いました。今回はせっかくなのでフルボード127ヘックス(一辺7ヘックス)で遊びましたが、91ヘックス(一辺6ヘックス)や61ヘックス(一辺5ヘックス)でも十分かもしれません。

結果:自分 15、キノ 10

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