第16回目となるシネマアミーゴでのゲーム会です。今日のランチは、「アンチョビとブロッコリーのパスタ」を選びました。ゲームの方は、昼の会では初めてクニツィア以外となる「シルエット探偵」に加え、クニツィアではゆかこさん持ち込みの「コロッサルアリーナ」と自分が持ち込んだ「交易王」を遊びました。
シルエット探偵 Kofferdetektive
(プレイ時間 10分)
琢磨さんにリクエストされて持ち込んんだ「シルエット探偵」です。役者の啓さんに合う遊び心のあるゲームということで、クニツィア縛りを頑なに続けてきたこのゲーム会にもついに例外が現れました。
影絵のギミックを利用したゲームで、今回はルール通りに8つを使ってそこから2つを除くという方法で全員が1回ずつ親をやりました。最高で可能な得点は6点なのですが、今回はその半分の3点がベストスコアでした。久し振りに遊ぶとなかなか難しいですね。
結果:琢磨 3、自分 3、ゆかこ 2、啓 2
コロッサル アリーナ Colossal Arena (ホビージャパン版)
(説明 30分 プレイ時間 各30-40分)
ゆかこさん持ち込みの「コロッサルアリーナ」です。日本語版なので特殊能力の把握もしやすくプレイアビリティは良いです。最初に使用する8つのモンスターを決めて、そのカードを除外するのが少々面倒なのですが、これは仕方のないところでしょう。
少々ルールが多いのですが、特殊能力の使い所が限られているのはクニツィアらしいです。トロールの回収能力などわかりやすい能力が多いです。東京から来てくれたゆかこさんと啓さんが強く、自分と琢磨さんは振るいませんでした。クニツィアにしてはいわゆるマルチという感覚が強い珍しいゲームなのでアメリカで受けたのでしょう。
今回使わなかったメイジ、サイクロプス、デーモン、コロッサスを次回は使ってみたいです。
結果
1戦目:啓 15、ゆかこ 8、自分 5、琢磨 4
2戦目:ゆかこ 12、啓 9、自分 9、琢磨 8
交易王 海の英雄 Handelsfürsten: Herren der Meere(ペガサス初版)
(説明 10分 プレイ時間 各15-35分)
この日のもうひとつのメインと言える「交易王」です。相場の移り変わりに自分の船に荷物を合わせていくのですが、自分だけでなく同じ色を持っている全員が得点するのが面白いところです。また特殊カードも良い味を出しており、これによって戦略が色々と取れるのは良いところです。
この昼の部で3回、そして夜の部の最後に2回と計5回も遊びました。琢磨さんは港湾、源ちゃんは船を追加するなど性格がわかります。3人プレイのときに、何も買わずにいたのですが、5点差で負けてしまいました。何も買わずに勝つのは難しいと思いますが、たまにはやってみたいものです。
結果
1戦目:琢磨 78(船港)、自分 73(無し)、園子 71(船契)
2戦目:自分 75(商契契)、琢磨 37(商船港)
3戦目:自分 111(船契契)、琢磨 96(商船港)
4戦目:自分 38(商)、ニシガワ 37(無し)、源 34(船)、琢磨 30(商契)
5戦目:自分 52(契)、源 50(船)、タナカマ 48(商契)、ニシガワ 39(商)
夜の部は東京からタナカマさん、そして横須賀からrkusabaさんが参加してくれて、とてもにぎやかになりました。主にタナカマさん持ち込みのゲームを楽しみました。
地獄の釜 Auf Teufel komm raus
(説明 15分 プレイ時間 各35-45分)
タナカマさん持ち込み第1弾です。最近のお勧めのバースト系ゲームということで期待が高まります。ボード中央の釜の絵の上には黒い石炭チップが裏向きにばらまかれています。チップには10、25、50、75、100という数字が書かれており、プレイヤーはここから1つずつチップを取っていきますが、途中で悪魔チップを引いてしまうとバーストです。
チップを引き始めるまえに、まずバーストせずにめくれる値を皆なで同時にビッドします。これは自分でなく誰か1人が達成できるだろうという値なのが面白いです。誰かが達成すれば同じだけのチップが報酬としてもらえますが、誰も達成しないと没収されます。さらに全員達成して自分のビッドが最高値だったときは報酬が2倍になります。
またそれとは別にめくったチップの合計値が最大、またはチップの数が最大だとそれぞれ50のボーナスがつきます。さらにバーストすると、単独で最下位のプレイヤーに50を支払わなければなりません。こうして1600点以上になると勝利となります。
1戦目は高いビッド値をし過ぎでしまい最下位に終わりました。勝者はタナカマさんで、まさに地獄の釜ならず地獄のタナカマです。悔しいのでもう1回をリクエストし、最後に1600ちょうどでなく、それをわずかに越えるというせこい戦法で rkusaba さんを出し抜いての1位です。
システムは異なるのですが、プレイ感は「ピーナッツ」に似たものがありますね。「ピーナッツ」が入手困難な今は、「地獄の釜」でも十分かと思われます。
結果
1戦目:タナカマ 1930、琢磨 1280、源 1060、rkusaba 940、自分 170
2戦目:自分 1610、rkusaba 1600、源 1160、タナカマ 1030、琢磨 850
ウィザード Wizard (アミーゴ缶版)
(説明 5分 プレイ時間 55分)
タナカマさん持ち込み第2弾はトリックテイクの「ウィザード」です。52枚に加えて、必ず勝つ(2枚でたら先出し勝ち)のウィザードと、必ず負ける道化師のカードが4枚ずつの計60枚です。6人の場合は第1ディールは1トリック、そこから1枚ずつ増えて第10トリックは10枚です。切り札はターンアップカード(山札の1番上をめくる)のスートですが、第10ディールだけは全カードを使うためにノートランプです。
リードプレイヤーから獲得トリック数をビッドしていきます。ちょうど取れれば、トリック数x10+20点です。失敗すると差分トリック数x10がマイナスになります。
トリックテイクとしてはかなり大味なゲームなのですが、たまに遊ぶ分にはそれなりに楽しめます。
結果:自分 230、キャサリン 200、タナカマ 190、琢磨 180、rkusaba 170、源 150
キャットテン Cat 10
(プレイ時間 10分)
タナカマさん持ち込み第3弾は国産バースト系の「キャットテン」です。「ぴっぐテン」をモチーフに居椿さんが作ったゲームで、台湾で発売されています。円筒の特徴あるパッケージに入っています。
手番にはデッキから好きなだけカードを引きますが、数値の合計が10を越えてはいけません。10以下でなら好きな時にやめて引き取り、それらの数値がそのまま得点になります。10丁度だとさらに10点のボーナスチップがもらえますが、ボーナスチップは3枚しかないので、4度目以降は他のプレイヤーから奪うことになります。また、めくったカードが7点以上なら、カードを取らずにサイコロを振ることもでき、その結果他のプレイヤーからボーナスチップを奪ったり、カードを奪ったりします。
シンプルですが、個人攻撃が強いのであまり好みのゲームではありません。何かこのゲームならではといった特徴があればと思うのですが、少々デベロップ不足という気がします。
結果:タナカマ 37、源 33、琢磨 31、自分 24、rkusaba 23
ベリシネベリシ Verish' Ne Verish
(プレイ時間 35分)
ここでアミーゴでは初のトランプゲームとなる「ベリシネベリシ」です。ダウトを掛けて成立するとそのプレイヤーからというのが正式ルールで、成立失敗に関わらず次のプレイヤーからというのが広く行われているバリアントですが、今回は正式ルールで遊びました。バリアントでしか遊んだことがないタナカマさんは、やはりバリアントの方がダウトを言うメリットが減るので面白いのでは、と言っていました。
結果:自分 1位、源 2位、タナカマ 3位、琢磨 4位、ニシガワ 5位
ダイス ビンゴ Würfel Bingo
(プレイ時間 45分)
タナカマさん持ち込み第4弾は「ダイスビンゴ」です。5x5のマス目に振ったダイス2つの合計値を書いていくだけなのですが、結構よくできています。各列で、2つ以上を同数字かすべて連番にすると得点になります。縦横斜め12列のうち、斜め2列は得点が倍になるので、「7を含まない連番」といった高得点を目指したいものですが、なかなかうまくいきません。自分は欲張りすぎてさっぱりでした。
結果:源 162、琢磨 159、自分 136、ニシガワ 不明
最後に前述した通り「交易王」を2回遊んで、この日は終了です。遠くからゲームを持ち込んで参加してくださったタナカマさん、どうもありがとうございました。また遊びにきてください。
草場純
草場です。弟がお世話になったようでありがとうございました。また呼んでやってください。
けがわ
草場さんも、機会があればぜひ!
草場純
キャットテンはなかなか良いゲームで、親子で遊ぶのに最適ですよ。
キャットテンは可愛らしい猫鍋の絵で、まず子供向けのキャッチがよろしい。
自分の手番にやることは、ただ山札をめくるだけと簡単なので、ルールは子供相手にも3分で説明できます。ただ、「めくったカードの合計が10を超えたらバースト」なので「やめ時」のゲームですね。
カードは1~6まであり、6が最大で枚数は少なく、小さい数値のカードほど多くなっています。この辺りがなかなかよろしい。絶対に1枚目でバーストはありませんから、こどもがめくって即ガッカリは、ない。欲張りさえしなければ、必ず4までは取れるのですね。でも、もっとめくって合計が大きくなるごとに、当然点数が増します。ところがそれと同時に、危険も加速度的に大きくなるのですね。ではさっさとやめるかと言うと、、ピタリと10に達すれば10点のボーナス。何と2倍の得点なのですね。例えば現在の合計が8の時どうするか? 今やめて8点確保か?もう一枚引いて、それが2なら何と20点、たとえ1でも点は増える、しかし3以上なら… このジレンマを子供たちは味わうわけです。
そして、このゲームのいいのは、すぐに結果が分かるところですね。9で止めようとする子に
「次はきっと1だよ。」
と悪魔のささやき(笑)。めくって2だったときは
「だからやめておけばよかったのに。」(笑)
逆に、やめたとき、次がたまたま1だったら、
「ほら、やっぱり引けばよかったのに。」(笑)
子供たちは、1枚1枚に一喜一憂ですね。だからめくるとき、カードは重ねないでみんなに数値が見えるようにするといいです。できたら、
「2、5、6… さあ、やめるかな?引くかな?」
などとみんなで合計数をカウントアップしたり、囃したりすると更に盛り上がりますよ。
7以上になったらそれを(取っていいにもかかわらず)捨ててダイスを振れるというルールも、効いていますよ。7を捨てたのに奪ったカードが1ばかり、では損したようで笑えます。でも出入りを考えたら…?
また-2の目もあるので、序盤に小さい数値のカードを取っておくのも案外大切。人から引かれるときのガードにもなりますからね。またボーナスチップが3枚しかなく、4回目からは人のを取れるというのも、トップ狙いには最適です。親子でやるときはさりげなく、小さい子を狙うのを避けられますよ。
悩んだ末、決断してぴったり10になった時の子供の目の輝き、いいですね! いや、バーストしてガックリ後悔する心の動きも、子供にとっては貴重です。大人は結局は結果論だと知っているので、長くは楽しめませんが、子供たちは飽きずに楽しみます。だから親子で遊んだり、足し算が分かる程度の子供たち同士で遊ぶには、よいアイテムです。毎回展開が違うのも面白いですね。
けがわ
キャットテンに対する愛情がこもったコメントをありがとうございます。確かに子供を入れて遊ぶにはよいかもしれませんね。このゲームならでは、というのに少々欠けている気がしますが、それは欲張り過ぎなのでしょうか。大人向けのキャットテンアダルトが欲しいところです。