カワサキファクトリーのカワサキさんと、池袋でのんびりと2人ゲーム会をしました。一緒に遊ぶのは何年振りでしょうか。2人でというのは初めてです。遊びながら、カワサキさんのゲームデザイナーとしての貴重な話も聞くことができました。
ロット Lot
(プレイ時間 各5分)
カワサキさんが興味があるということで持参したゲームの1つです。3目並べで3つ揃うと1つは2段にして2つ手元に戻さなくてはならず、それによって新たに空きマスができるのが面白いです。これをうまく利用して相手は防がないと駄目だけど防ぐと空き地ができてこちらが勝ってしまう、というような状況を作り上げるのです。戦略の幅もあってネスターがデザインした作品では好きなゲームです。
結果:自分 2、カワサキ 0
ヤバラス Yavalath
(プレイ時間 各5-10分)
3目を作ってはだめな4目並べです。とはいっても3目と4目が同時にできた場合は勝利となります(見方を変えれば、4目を作った時点で、常に3目も作っているわけですね)。写真では白の勝利です。上から3列目が◯_◯◯_◯となっており、どちらに打っても4目ができます(同時に斜めに3目ができます)。このバリエーションとして◯◯_◯_◯◯というのもありますが、どちらも2目、または飛び2目をつくらないとできないため、一度相手に弱みを見せなければならないトリッキーな打ち方となります。
結果:自分 2、カワサキ 1
アマゾン Amazons
(プレイ時間 25分)
カワサキさんが好きそうかなと思って持参したら、持ってきて欲しかったけど言うのを忘れていたとのこと。それならと1回遊びました。チェスと囲碁を融合させるという試みはいくつか見たことがありますが、アマゾンはそれらのなかで完成度が非常に高いものです。ルールでは動けなくなった方が負けというようにニムっぽいのですが、実際は大きなテリトリーを囲んでそのなかに自分のコマだけが居るようにするという、囲碁のようなプレイ感覚もあるのです。
結果:自分 38、カワサキ 8
ヘキサゴン Hexxagon
(プレイ時間 25分)
1992年の「ヘキサゴン」というゲームです。ボードサイズは写真の通り一辺5ヘックスのヘックスヘックスボードですが、中央ヘックスの隣りの3マスは本来は使わないマスとなっています。ボード上に自分の色を多く置くことが目的です。手番には既にある自分のコマのとなりにコマを置くか、自分のコマをちょうど2ヘックスだけ動かして、それに隣接する相手のコマをすべて自分のコマにするか(コマを裏返して自分の色にする)、のどちらかを行います。2ヘックス動く時には途中に他のコマがあっても構いませんが、1ヘックス以下で動ける場所には行けません。つまり最大12ヘックスの行き先があります。なかなか面白いゲームです。
カワサキさんもタイトルを思い出せないと言っていたので「タイトル不明の不思議なゲームを遊ばせて頂きました。」と書いたところ、シグマさんからコメントがあったので記事を加筆修正しました(2013年7月13日)。シグマさん、どうもありがとうございました。
結果:自分 38、カワサキ 23
ルア シェイア Lua Cheia
(プレイ時間 各15-20分)
たった15枚のカードを使った2人用のトリックテイクです。カードは5スートあり、それぞれ1枚から5枚となっています。7枚ずつ配りメイフォローのトリックテイクを行います。トリックに負けたプレイヤーはそのトリックでプレイされたカードの数値の差分のライフを失います。例えば、同じスートで5と3がプレイされたら、3をプレイしたプレイヤーはその差の2のライフを失うわけです。リードされたスートでなければ0として扱います。こうしてどちらかが10ライフを失うか、7トリック終了したところでディールが終了となります。よりライフが多く残ったプレイヤーが10点獲得ですが、相手が10ライフ失った場合は30点獲得します。
なかなか良くできていて2人用のトリックテイクとしては面白いです。ただウィドウが1枚では少ないのではと思い、2戦目はウィドウを3枚にして手札6枚で遊んだらそちらの方が断然ゲームが引き締まったと思います。このゲームは500円ゲームズとして発売されたようですが、再販の予定は無いのでしょうか?
結果
1戦目:自分 100、カワサキ 10
2戦目:カワサキ 100、自分 30
ミュルス ガリカス Murus Gallicus
(プレイ時間 各5-10分)
ここ最近のアブストラクトでは五指に入る「ミュルスガリカス」です。1段が動けないところやボードの端の攻防などが面白く、これからも何度も遊んでしまいそうです。なおフラッシュのゲームがあるので興味がある方は遊んでみてはどうでしょうか? フラッシュゲームはここ
結果:自分 2、カワサキ 0
ギシンアンキノトウ Towers of Conspiracy
(プレイ時間 20分)
カワサキさんがデザインした「ギシンアンキノトウ」です。この日はこのゲームを受け取ることも目的の1つで、受け取りがてら作者自らに教えてもらって一緒に遊びました。6つの塔を巡る推理とブラフと読み合いのゲームです。6つの塔には4つの面があり、黄色と黒の組み合わせがすべて異なります。黄色の面の数が得点を表しており、このうち2つの塔を獲得した時に多くの得点を得ていた方がラウンド獲得となります。先に3ラウンド獲得すると勝利です。
それぞれの塔には2つまで所有マーカーを置くことができ、一番上に所有マーカーを置いた人が塔の所有者になります。2人が2つずつ所有が決まったところで決算となります。先においてしまうと相手に取られるかもしれないし、それを利用してわざと取らせることもできるし、となかなかタイトル通りの心理戦になります。また勝利条件が得点2の塔を2つ獲得するのが一番強いため、2の塔のうちひとつは取ってもう1つを4か2を取るというのが一番安全な方法です。
短時間で終わるし、あまり他のゲームには無い感覚もあるので近いうちにまた遊びたいと思います。
結果:自分 3、カワサキ 2
スーザン Susan
(プレイ時間 各5-10分)
いくつか5のヘックスヘックスボード(ヤバラスのボード)を使ったゲームを紹介しました。まずは「スーザン」です。変わったプレイ感覚で、コマの配列で相手を追い込めるかどうかにかかっています。1勝1敗。
結果:カワサキ 1、自分 1
ペンタラス Pentalath
(説明 分 プレイ時間 分)
続けて「ペンタラス」です。囲碁と五目並べの融合で、囲うという要素からヘックスのような思考も要求されます。「ヤバラス」と同時に生まれたゲームのようで、ヤバラスのボードには小さくペンタラスの名前も書かれています。これも1勝1敗。
結果:カワサキ 1、自分 1
レーパーバーン(タイムズスクエア) Auf der Reeperbahn nacht um halb zwei / Times Square
(プレイ時間 各10分)
最後はカワサキさん持参の英語版の「レーパーバーン」である「タイムズスクエア」です。かなり久し振りでしたが、ルールはほぼ覚えていました。珍しく一方的な展開が続き、いつもなら山札が1巡しそうなところが2ゲームともその前に終わってしまいました。写真は自分の店の前に集まるコマ達。
結果:カワサキ 1、自分 1
シグマ
4つ目の「タイトル不明の不思議なゲーム」は、
ボードの形がやや違うかも知れませんが、ルールは
Hexxagon
http://boardgamegeek.com/boardgame/19914/hexxagon
というものかと思います。
カワサキ工場長
先日は、楽しい時間をありがとうございました。
ますます二人用ゲーム(完全情報に限らず)に傾倒することになりそうです。
>シグマさん
情報ありがとうございます!
大分昔から、PCフリーゲームや携帯アプリなどで見かけたのですが、元ネタが分かりませんでした。
けがわ
>シグマさん
情報をどうもありがとうございました。pgdbにもヘキサゴンのエントリーを作り、当記事も加筆修正しました。結構古いゲームなのですね。
>カワサキさん
ぜひまた一緒に遊びましょう。カワサキファクトリーの新作を楽しみにしています。