サンマロ Saint Malo
(説明 25分 プレイ時間 100分)
アレア中箱の9番目「サンマロ」は8番目の「べガス」に続いてのダイスゲームです。割とよくあるタイプのゲームで、ソロプレイ感が高く取り立てて見るべき点はないと思います。コンポーネントの節約なのか、ボードのマスに直接ペンで書いていくようになっており、プリミティブな楽しさがあります。2回振り直しができるのですが、そのとき間違えて海賊の目は振り直せないとしてしまったので、やたらと海賊がすぐに来るし、なかなか建設が進まないという冗長な展開になりました。正しいルールでそのうち遊んでみたいと思いますが、インターアクションがないのでおそらく3人が適当だと思います。ということで評価保留です。
結果:tao 46、夜の花畑 43、自分 38、木 35、rkusaba 31
エレファント Der Elefant im Porzellanladen
(説明 20分 プレイ時間 40分)
シャハトの地味なカードゲーム「エレファント」です。同作者の「ゴールド」にちょっと似た雰囲気です。象が陶器を踏みつぶすというテーマで、手番には陶器か象を取らなければなりません。ただしゲームを通してこの2つのアクションはほぼ同数こなさなければならず、差は常に1つ以内でなければなりません。10枚の陶器がドラフトされるとラウンド終了で、そのときに残っている陶器が得点になります。面白いのは得点はメニュー方式で、4ラウンドで4種類の得点方法をこなさなければならないのです。
シャハトなので3人がベストだと思いますが、5人でも楽しめました。
結果:自分 68、夜の花畑 67、TRAX 58、tao 57、木 55
薮の中 Yabu no Naka
(説明 5分 プレイ時間 40分)
久し振りに遊ぶ「薮の中」です。推理ゲームというよりはブラフで相手を引っ掛けたりを楽しむゲームです。いつも大体2択になってしまい、プレイの幅が狭いのでリプレイヴァリューがそれほど高くないかもしれません。まあたまに遊ぶには良いゲームだと思います。今回は自分のチップがすべて嘘つきチップになってしまい敗北です。
結果:夜の花畑 3-2、木 2-3、自分 0-5
(左が推理チップ、右が嘘つきチップの数)
さんかくやま Sankaku Yama
(プレイ時間 25分)
先日のゲームマーケットで作者の居椿さんから頂いたものです。先日のゲームマーケット後に「どうしてペンギンパーティーは5色なのか? どうして緑だけ1枚多いのか?」という話が盛り上がったところで、おもむろにこのゲームを出して「これは『ペンギンパーティー/さるやま』を元に作ったゲームです。カード構成は4色3種3枚ずつなので覚えやすいですよ」と説明してくれました。タイトル通り三角形のタイルで山を作っていきます。底辺は6枚なので36枚すべてを並べるとちょうど大きな三角山ができるというわけです。面白いのは各色9枚のうち、タヌキ、キツネ、サンカクという3種が3枚ずつあることで、タヌキは底辺や他のタイルの真上に、キツネは2つのタイルの間にしかプレイできません。サンカクは、色さえ合っていればどこでも出せます。しかし出せなくなった時の失点は、タヌキとキツネが各1点なのに対し、サンカクは2点です。
ペンギンパーティーと似ているような、それでいて異なったプレイ感覚でなかなか面白いです。サンカクは使い勝手が良いものの失点が倍になるというのが良くできています。普通の長方形のカードでも底辺から6、5、5、4、4、3、3、2、2、1、1という枚数にすればできます。もちろん正三角形のカードの方がわかりやすいですが、2つの連続する三角数(15と21)の和は必ず平方数になるので、これが偶然にも別の三角数である36になったのは面白いところです。ちなみにこういった平方三角数(平方数でもあり三角数でもある数)はあまり多くなく、36の次は1225で、これだとペンギンパーティーの場合は底辺が49枚、さんかくやまだと底辺が35枚になります。
結果:木 14、自分 14、夜の花畑 19
シンドバッド Sindbad
(説明 20分 プレイ時間 90分)
ぶうりんさんが好きだと言うレガシーなゲームです。1990年のフライングタートル出版のゲームで、基本的にはすごろくなのですが、島を巡ってダイヤモンド、琥珀、象牙、真珠を買い付け、スタートに戻ってきては高値で売ることを繰り返して最初に100万獲得を目指すゲームです。進むたびにカードを引き、のちにそれらのカードを使って進むことができます。また海賊がいるマスに止まると戦わなければならず、これもカードがあれば有利に進めることができるのです。戦いに勝って無事にスタートに戻ると25万と交換できるので、これは大きいです。また他のプレイヤーのいるマスに止まると戦いを挑むことができたりと、ルールの中に懐かしさがあります。
自分は海賊との戦いで2回にわたりダイス勝負のみで6を出して勝利。これが大きく、また終盤にはrkusabaさんからも金品を奪って勝利しました。古さが目立つもののなかなか楽しいゲームですね。
結果:自分(勝利)、MIT、ぶうりん、ほーまるはうと、rkusaba
CMソングメーカー CM Song Maker
(説明 10分 プレイ時間 35分)
きりきりさん持ち込みの2人でテレビのコマーシャルのキャッチフレーズを作るというゲームです。6人のうち、3人ずつの組みに分かれ、一方がクライアント側、もう一方が作詞側となります。形容詞と名詞でランダムに決められた企業に対し、作詞側は各自2つずつ、計6つのフレーズを紙に書くのです。これら6つはあらかじめ極秘裏に決められた組み合わせにより、3つのフレーズにと組み立てられるのです。つまりフレーズは前半部と後半部のどちらかを書き、それを他人の(自分のこともありますが)わからないフレーズを繋げるという可笑しさがあります。このあとクライアントが2、4、6万というお金で投票し、それが得点となります。これを様々な組み分けで計6回やって合計点を競うのです。
今回は、たとえば「やる気のない/ガソリンスタンド」「豪華な/電化製品店」などがありました。このゲームは自分には難しく、選ぶ時も結局ほぼランダムになってしまうことが結構ありました。楽しめるかどうかはそのプレイヤーがテレビのコマーシャルにどれだけ慣れ親しんでいるかにかかっているかもしれません。
結果(単位:万):MIT 43、菊池 40、ぶうりん 40、TRAX 33、自分 31、きりきり 29
グッド プライス! Good Price!
(説明 5分 プレイ時間 20分)
「アップルトゥアップル」の変形です。毎回値段(1円から数億円まで様々)と品物の名前が与えられ、各プレイヤーは皆が納得するようなものを考えて紙に書いて発表するのです。そのとき、必ず品物の名前を含んだ表現でなくてはなりません。例えば値段は「40万円」、トピックは「映画」だったとすれば「自主制作映画の費用」などと書きます。品物は毎回4種与えられて、どれを使っても構いません。そのあと、全員同時に自分以外の誰かを選びます。選ばれると1点、もっとも多くのプレイヤーに選ばれると2点です。
これも難しいゲームで、自分が不得意なタイプのゲームです。ゲームのシステムとしては、まあまあというところでしょうか。
結果:ぶうりん 7、TRAX 5、きりきり 5、菊池 4、自分 4、MIT 2
ライアーズ ダイス Liars Dice
(プレイ時間 20分)
夕食までの時間調整ということで、3人で「ライアーズダイス」です。5個持ちスタートで、確率に反したブラフが何度か成功して、最後まで残ることができました。結構久し振りに遊びましたが、やはり良いゲームですね。
結果:自分 1位、MIT 2位、ぶうりん 3位
電力会社 新版 Funkenschlag + 中央ヨーロッパマップ Erweiterung Zentraleuropa
(説明 25分 プレイ時間 185分)
「電力会社」には様々なマップがありますが、今回は「中央ヨーロッパ/ベネルクス」から中央ヨーロッパマップを使いました。ポーランド、チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリーが舞台です。ポーランドは西と東のエリアに分かれており、全部で6エリアを構成しています。このうち、ポーランドとオーストリアは反原発なので、これらにしか都市を持たないプレイヤーは原子力発電所を買うことはできないし、競りの時に指定することもできません。ただし原子力を使ってこれらの国に発電しても構わないので、ルールとしてはマイナーという感じです。またラウンド終了時の各リソースの供給量も通常と異なります。
今回は6人なのでポーランド西部を除いた5エリアを使用しました。6人だと6エリアだと思っていましたが、例外で5エリアにするようですね。最初からみんな原発OKの国の都市を得たので、特別ルールはほとんど意味がなかったのは少し残念です。序盤から高額の発電所が出るという異様な自体で、写真のように3ラウンド目のマーケットにある発電所が凄いことになっているとほーまるはうとさんが言っていました。14都市発電が終了条件ですが、他にも14都市を発電できるプレイヤーがいたこともあり、自分は15都市か16都市を目指していました。競りでほーまるはうとさんに買わせるつもりだった発電所を自分が買うことになって15都市どまりとなり、最後は残金でrkusabaさんに一歩及ばず。でも久し振りの電力会社は楽しかったです。3時間強という持久戦とも思える戦いでしたが、またいろいろなマップを遊びたいです。
結果(括弧内はタイブレークの残金):rkusaba 15(44)、自分 15(35)、ほーまるはうと 15(18)、MIT 14(38)、やっちゃん 14(6)、ぶうりん 13
テレストレーション Telestrations
次にお絵描きゲームの王者「テレストレーション」です。この日は6人で1回、そして9人で1回(ビッグボックスだったのでできた)遊び、大いに笑わせてもらいました。みんなスコアは付けたことがないというので、自分は一応スコアを付けていたのですが、記録には残していません。写真はやっちゃんが描いたこの日の大傑作です。これを見たプレイヤーは「ペンギン」と書いていましたが、さて本当の答えは何でしょうか?
ブルームーン Blue Moon
最後にほーまるはうとさんに「ブルームーン」をつきあってもらいました。MTGなどに慣れた方は飲み込みが早く、1戦目は完封負けでした。そのあとデッキを交換して1ディール。続けても良かったのですが、どうもヴァルカよりホアックスが強いのでは、理由は回収カードがあるからなのでは、ということになったので、それならと回収カードの多いフリットをほーまるはうとさんが担当してもう1戦やることになりました。それなりに楽しんで頂けたようで良かったです。
結果
1戦目:ほーまるはうと(ホアックス) 5、自分(ヴァルカ) 0
2戦目:自分(ホアックス) 3、ほーまるはうと(ヴァルカ) 0
3戦目:自分(ミミックス) 4、ほーまるはうと(フリット) 0
その3に続く。
木
「高飛び込み」かなー
木
「さんかくやま」楽しかったです。
けがわ
答えは「バンジージャンプ」です。
「さんかくやま」はなかなか良いペンギンパーティーのバリアントでしたね。