東京・大森のミスボドぷちに参加しました。今回で第3回の開催です。ぷちとは言うもののかなりの人が集まり、常時6ー8テーブルくらいで進んでいきました。
ブルームーン Blue Moon
(説明 10分 プレイ時間 各25-55分)
久し振りに持ち込んだ「ブルームーン」です。坂元さんを誘って、基本デッキで5点勝負をしました。これは3ディールのあと炎の力技を得意とするヴァルカ坂元の勝利です。
また「エスカレーション」のあとに風太郎さんと単発で2回遊びました。持参した4つのデッキ(ヴァルカ、ホアックス、フリット、ミミックス)の説明をしたあとフリットを選んだ風太郎さん。しかしフリットは好みではなかったらしく、次に選んだミミックスの方が気に入ったようです。マジックザギャザリングなどに詳しい風太郎さんはマジック用語で解説してくるのでかなり面食らいましたが、プレイアビリティなどでは貴重な意見をいただきました。写真はフリットを担当する自分の手札。
結果
1戦目:坂元(ヴァルカ) 6、自分(ホアックス) 2
2戦目:自分(ミミックス) 4、風太郎(フリット) 0
3戦目:風太郎(ミミックス) 3、自分(フリット) 0
エルファーラウス ボードゲーム Elfer raus!: Das Brettspiel
(プレイ時間 4ディール55分)
「エルファーラウス」は1925年からある11並べで、2011年にクラマーが「エルファーラウスマスター」を、そして2012年にクニツィアが「エルファーラウスボードゲーム」を発表しました。このボードゲーム版は2012年のエッセンで購入したものですが、最近はメビウスからも販売されており、手に入れやすくなっています。
基本的にはトランプの7並べと同様のルールですが、途中で列がつながっていたり、ランダムで新たに場にタイルが出現したりなど手が加えられています。もっとも重要なのは手番に3枚までプレイできることと、2枚以上を同じ列の連続マスに出すと要らないタイルを左隣りのプレイヤーに渡せることです。これによって、自分が止めている列の先を渡したりなど、考えることが増えています。また、全部のタイルが配られるわけではなく、出せないとタイルを引かなければならないので、手番に出す枚数でのスピート調節は重要です。
おそらく日本の7並べがヨーロッパではそれほど遊ばれていないのだということもあると思いますが、7並べよりはかなり工夫がされており楽しめます。考えてみたらケルトやロストシティと似たようなプレイ感覚もあり、クニツィアらしいアレンジなのではないでしょうか。ルールを翻訳した時に、残った枚数でなく数値合計が失点になるというのにちょっと驚きましたが、実際に遊んでみるとそのおかげで高数字のタイルをめぐる駆け引きが熱くなってメリハリがついています。
1回が短いということもあり、4人で4ディール遊びました。バリアントでは列の両端に置けるシンボルタイルがあり、これによって自分の手札から好きな場所のタイルを置くことができます。以前はこのルールを入れて遊んでいましたが、無い方が良いのではという意見も多く、今回は無しでやってみました。次回はこのバリアントをいれてみたいです。
結果:ナカタ 119、イシヅカ 131、自分 157、笹岡 232
リアルト橋 Rialto
(説明 25分 プレイ時間 115分)
フェルトの新作の一つ、「リアルト橋」です。ヴェネチアを舞台にした陣取りのエリアマジョリティーですが、色々と工夫がされています。エリアは6つあり、エリアをまたいで掛かった橋やゴンドラがエリアの価値を決めて行きます。ゲーム終了時にはエリアでもっとも多く自分のコマを置いたプレイヤーがエリアの価値だけ得点し、2位はその半分(端数切り捨て)、3位は2位の半分というように得点します。例えば価値が8なら8、4、2、1、価値が7なら7、3、1という具合です。
ゲームは6ラウンド制で、まずはカードのドラフト、それからカードを使ったビッドで、タイブレークトラックでの前進、現金収入、建物の建設、橋の建設、ゴンドラの建設、自分のコマの配置などを行います。
カードはランダムに6枚6列に並べられ、スタートプレイヤーから好きな列を取ります。そのあと、山札からさらに3枚取るのが基本です。特殊能力によって取れる枚数や手札上限が異なり、結構ややこしいです。
そのあと手札を使ってビッドしていきます。手札上限があるので、基本的には全部使った方がいいと思いますが、場合によっては次のラウンドまで持ち越した方が良いかもしれません。またジョーカーがあるので、それをどこで使うかは結構考えます。
このゲームで特徴的なのは、各エリアにコマを置けるチャンスはそれほど多くないということです。カードを出して置けるのは1人だけだし、あとはゴンドラを配置するときに1つ置けますが、これも1人です。そういう意味ではあまり争いのないエリアマジョリティーで、新機軸かもしれませんが、個人的には面白味に欠けます。
建物は個人ボードに配置され、これも結構大きな勝利点になるので、エリアマジョリティーだけにこだわらなくても良いのかもしれません。この建物はフェルトらしく色々な特殊能力があり、自分が苦手とするところです。どうにも手札上限を増やす能力が強いようでイシヅカさんはこれを多用していました。
序盤はタイブレークに力をいれていましたが、建物の建設を怠ったのが響いたのと、おずさんと思惑が同じことが多く、争いに何度も負けたことが重なって最下位でした。
結果:おず 62、イシヅカ 57、よし 47、さっちゃん 46、自分 36
デカスロン Decathlon: King of Athletes
(説明 10分 プレイ時間 35分)
OKAZUブランドから出ているカードゲームです。タイトルの通り、十種競技でメダルの獲得を競います。カードにはラン(走る)、ジャンプ(跳ぶ)、スロー(投げる)の3種があり、基本的にはこれらのカードで大きい数値のプレイヤーがメダルを獲得します。カードの使い方は種目ごとに異なり、一巡競りだったっり、何巡もする脱落式だったり、同時公開だったり、またそれらの組合せだったりします。特徴的なのは最下位のプレイヤーからカード2枚をドラフトできることです。メダルを貰える上位2人はカードは1枚しかドラフトできません。
序盤にカードを消費する種目で自分とサイトウさんが戦ってしまい、これは他のプレイヤーが有利かと思われましたが、なんとかカード枚数は少ないものの高数字を集めることに成功して、最後の種目でも勝てました。10種目中3種目(100メートル、110メートルハードル、1500メートル)で1位、1種目で2位を取った自分の勝利。
結果:自分 31、サイトウ 26、イシヅカ 23、シャロペロ王子 22、佐野 15、秋山 13
マスターズ ギャラリー Masters Gallery (小箱版)
(説明 10分 プレイ時間 30分)
主催の秋山さんのリクエストで持参したものです。代表的な競りゲームである「モダンアート」を元に競りの要素を削った「モダンアートカードゲーム」とグラフィックが異なるものの全く同じゲームで、グリフォンの本棚シリーズとして出たものがアジア圏向けとして小箱化されたものです。
ゲームとを通してシンボル付きカードが2枚しか来なかったこともあり、他のプレイヤーの動きをみてパッシブに進めて行きましたが、3位どまりでした。サイトウさんと秋山さんが同着トップです。
結果:サイトウ 113、秋山 113、自分 106、佐野 72
酔いどれ猫のブルース Katzenjammer Blues (ニューゲームズオーダー版)
(プレイ時間 3ディール70分)
最近ニューゲームズオーダーから再販された「カッツェンジャマーブルース」の日本語版です。ねずみチップがカードになった以外はコンポーネントやルールに変更はありません。カードのフレーバーテキストであるブルースの歌詞が和訳されているのが心憎いです。
日本語版の影響でプレイ機会が多いのですが、やはりこのゲームは素晴らしいです。ゴルトジーバーからのクニツィアカードゲーム3部作では一番シビアで苦しくも面白いゲームです。1ゲームが短いので3人で3ゲーム勝負としています。どのタイミングで点を取り始めるかが悩ましく、3回目などは序盤から枚数が減っていくビッドの応酬となり非常にシビアでした。プレイヤーによってプレイスタイルが異なると思いますが、これからも遊び続けていきたい名作だと思います。
結果:自分 17、サイトウ 11、道化師 4
エスカレーション Escalation!
(プレイ時間 3ディール20分)
道化師さんが未プレイということもあり、手軽な「エスカレーション」を遊びました。これも短いので3ディール勝負としました。7以下は1ー7というワイルドがあるために揃いやすいので、とくに5から7あたりは高数字を手札に作るためにとっておくのが大切です。さらにゲーム終了時は手札がそのまま失点になるので、低い数字でもまとめて出せるようにセットを作っておく方が良いでしょう。運の要素もありますが、どこで撤退するかも大切です。
結果:自分 37、道化師 61、サイトウ 66
最後にブルームーンを風太郎さんと2回遊んで(前述)終了です。雨と風のなか、大森駅近くで主催の秋山さんらと夕食を取りました。
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