Abstract Strategy Game Society 2013.02.16

LaserCruster20130216.JPG東京の五反田で毎月1回行われている、アブストラクトゲーム(完全情報ゲーム)をテーマにした会です。2時間ずつの2部構成になっており、第1部「アブストラクトストラテジーゲームソサエティー」は創作ゲームの発表や、あまり知られていないゲームの紹介で、第2部「ゲームパーティー」は第1部で紹介されたゲームを中心にゲームをたくさん遊んで勝敗を競い合うというもので賞品もあります。

参加するのは先月に続いて2回目です。先月は第2部のゲームパーティーのみに参加しましたが、今回は第1部から参加しました。「レーザークラスター」「ヘックス碁」「スカラーズ」「フーズフーズ」といったゲームが紹介されました。自分は連珠系のゲーム「ヤバラス」「ロット」「オリックス」を持ち込んで紹介しました。左の写真は「レーザークラスター」です。




スカラーズ Scalas
Scalas20130216.JPG第1部で唯一遊べたのが「スカラーズ」です。タイトルはラテン語で「階段」という意味だそうです。5x5のボードでプレイヤーはマス目と同数の25個の立方体のコマを持ちます。ゲームが進むにつれ立方体が積み上がっていきますが、マスの所有者は一番上にコマを置いたプレイヤーです。目的はゲーム終了時により多くのマスを所有することです。

手番には自分のコマをどこかのマスに置きます。コマの置き方に変わった制限があり、置いたコマからボードの面までの経路がなければなりません。経路とは縦横の隣接で、同じ高さか1段下がるものの連続です。例えば5階となる場所に(つまり4階の上に)置くときにはそこから縦横にたどって5、4、4、3、2、2、1、0(ボード面)などとたどることができれば良いのです。この階段状の道筋があるかというのがゲームタイトルにもなっています。

またコ マを置いた結果、ひとマス縦横に挟んで同じ高さに自分のコマがあるなら、その間に自動的に自分のコマを置きます。自動処理は連鎖することがあり、さらに階段状の配置という制限にとらわれません。使い方によっては有力です。

しかし、どちらかのプレイヤーが(より自動処理を行って)先に置ききったら、もうひとりはずっと手番を続けられます。なので自動処理はあまり使わない方が良いでしょう。



このあとは第2部のゲームパーティーです。ここでは5つのゲームを遊びました。



ヘックス碁 Hex Go
(プレイ時間 35分)
HexGo20130216.JPG碁をヘックス版で遊ぶというもので、小さめの9路盤、つまり一辺が9路なので9×8÷2×6+1=217目あるので通常の正方形の13路盤より大きいです。なおより大きい11路盤もあるそうで、こちらは331目あります。

ルールは通常の碁と同じですが、切り違いがないのでかなりプレイ感覚は違います。一間飛びは簡単に切られてしまうし、目が作りずらいのです。ナグナツさんは強く、自分は大量の石が死んでしまいました。まあマイナスにならなかっただけ良いとしましょう。

結果:ナグナツ 65、自分 6



フーズ フーズ Whose Foods
(プレイ時間 15分)
WhoseFoods20130216.JPG犬と猫と食べ物をうまく獲得していくゲームで、まだルールを調整中とのことです。自分のコマというものがないので、あまり形勢がありません。基本システムは3目並べと挟み、そしてそれらの連鎖と悪くないので、これからの調整が期待されます。コンポーネントが可愛らしいです。

結果:自分 14、ナグナツ 10、所 6



ヘックス オセロ Hex Othello
(プレイ時間 15分)
オセロをヘックスボードで行います。菱形状のボードでマスの数は通常のオセロと同じ8x8の64マスです。鈍角の隅はオセロ同様に悪いマスがありますが、鋭角の隅はそれがありません。8方向ではなく6方向なので、なんだか不思議なプレイ感覚です。

オセロ自体が久し振りなこともあり、なかなか楽しめました。でもこの手のゲームでナグナツさんにはとても勝てませんね。1マスどちらも着手できないマスが残り、ダブルスコアで敗北。

結果:ナグナツ 42、自分 21



オリックス Olix (碁盤使用)
(プレイ時間 15分)
Olix20130216.JPG昔、よく同居人と遊んだ思い出がある懐かしいゲームです。本来11路盤(あるいは縦横11マスでマスの中に打っても良い)なので、持参したネスターゲームズの碁盤の13路盤の内側を使いました。終了条件が「どちらのプレイヤーも納得したら」というのも碁のようで面白いと思います。

結果:自分(勝利)、中島(敗北)



スカイ スクレーパー Sky Scrapers
(プレイ時間 20分)
SkyScrapers20130216.JPG各マスにどちらかのプレイヤーのコマが置かれている状態のあらかじめ決められた配置から始めます。コマはどんどん積み上げられてビルとなりますが、所有者は一番上のコマのプレイヤーです。目的は4コマ以上が積み上がった高層ビル(スカイスクレーパー)をよりたくさん所有することです(同数ならもっとも高いビルを持っているプレイヤーの勝ち)。手番には自分が所有するビルを1つ動かします。ビルの階数と同数ちょうどだけ直線状に動かさなければならず、また動かした先に既に他のビルがなければなりません。どちらも動かせなくなったら終了です。

ギプフシリーズの「デュボン」を簡易化したようなゲームです。「デュボン」同様にこのゲームも楽しめました。タイルのデザインがとても洒落ています。ただ初期配置をするところからゲームを始めた方がより面白くなるのではと感じました。

結果:自分 5、山本 0



終了後の夕食会では「フリップフロップ」「キングスバレー」「ちぇきっと」「ヤバラス」を遊びました。「キングスバレー」はなかなか危ういバランスの上に成り立っていると思いますが興味深いゲームです。

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