キノさん、ウサギさんたちの誘いで横浜市内でのゲーム合宿に参加しました。合宿とは言っても睡眠は取らず、翌日の朝まで徹夜で遊んでいました。
ダンシング ドラゴン Dancing Dragons
(プレイ時間 45分)
合宿のオープニングは、相手にサインを送って上がり宣言をしてもらうという、変わったパートナーシップゲームの「ダンシングドラゴン」です。8人だったので4組でプレイし、ミズキさんはジャッジ役を買って出てくれました。このゲームは見ている方がみんなのサインがわかって楽しい部分もあると思います。自分はじゅんぺいさんと組みました。少々風邪気味なのを利用して咳をサインにしましたが、後半はばれていましたね。ウサギさんとキノさんの勝利。
夕食後に名人が到着した直後にも5組10人で遊びました。本来は8人までなのですが、10人でも遊べます(ドラゴンはあっという間に揃ってしまいますが)。ウサギ&自分のチームがぎりぎり10点先取して勝ちました。ウサギさんのいるチームが2勝ということで、今回のダンシングドラゴンマスターはウサギさんですね。
結果
1戦目:ウサギ&キノ 12、じゅんぺい&自分 8、せきもと&だま 7、いつき&むらむら 5
2戦目:ウサギ&自分 10、だま&名人 9、せきもと&むらむら 7、キノ&いつき 4、ミズキ&じゅんぺい 4
バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(プレイ時間 50分)
キノさんにリクエストして持って来てもらった「バベルの塔」です。特殊カードを使わない、俗にいう「クニツィアバリアント」です(ギークではそう呼ばれている)。かなり久し振りでしたが、懐かしいバベルの塔らしいジレンマを堪能できました。ディスクを単色で4枚揃えていたウサギさんの勝利です。もっともディスクボーナスがなくても圧倒的でしたが。素晴らしい。5人だと手札が多めになりがちで、最後は余ってしまうのでマネージメントが難しいです。
もうひとつの卓では「ロンド」と「ワニに乗る」が遊ばれていたようです。
結果:ウサギ 85、じゅんぺい 62、自分 62、キノ 56、むらむら 52
アステカの財宝 Azteken Schatz
(プレイ時間 15分)
3スート各20ランク、ノートランプマストフォローのスタンダードなトリックテイクです。最初に配られた手札とは別に、場に人数分の手札の残り半分と目的カード(獲得すべきトリック数など)2枚のセットを並べ、これらを勝利点を使って競るというのが特徴です。目的カードの2枚は両方達成できそうなものとどちらかしかできないものなどがあり、自分の目的を達成しつつ相手を妨害するというのが面白いです。目的が毎回異なるというのがトリックマイスターに似ている感じです。
ボードゲームギークでは何故かクニツィア作として登録されています。箱や説明書には作者のクレジットがないのですが、クニツィア本人は否定しているのでこれは間違いだと思われます。
結果:キノ 210、ウサギ 150、自分 130
キャプテン シャーキー 海賊乱闘 Capt'n Sharky: Piraten-Rauferei
(プレイ時間 3ディール25分)
キャプテンシャーキーシリーズとして幾つかゲームが出ていますが、これは「有頂天」「精霊さん」のリメイクです。カードは54枚なので「精霊さん」と同じですが、インデックスも見やすくなっており、プレアビリティが良いです。このシリーズは自分は結構面白いと思うのですが、あまり好きな人がいません。でもウサギさん、キノさんにはそれなりに楽しんで頂けたようで良かったです。
結果:ウサギ 5(勝利)、キノ 9、自分 10
ピーナッツ Peanuts!
(説明 15分 プレイ時間 40分)
かなり久し振りとなる「ピーナッツ」です。途中で夕食を挟みましたが、だれることもなくむらむらさんが破産して終わりました。自分のマスを1つか2つ持っただけで終わったので結構早い終わり方だったと思います。
結果:ミズキ 9100、じゅんぺい 7200、せきもと 7100、だま 6300、自分 5600、むらむら 0
ハイパー ロボット Rasende Roboter
一度はキノさんと遊んでみたかったハイパーロボットです。キノさんは強く、終わってみたら同点でした。7手の面白い解法があったのですが、写真を撮るのを忘れました。
結果:キノ 8、自分 8、だま 1
DTC DTC
(説明 3分 プレイ時間 4ディール20分)
クニツィアの新作ということでキノさんが持って来てくれたゲームです。フェルティから出版されていますがまだギークには登録されていません。タイトルのDTCというのは説明書によればフランス語で Donne Tes Cartes (英語で give your cards の意)の略だということですが、別のよく知られた隠語 D... T.. C.. の略でもあるらしいです。
ゲームは軽いブラフで6枚の手札から数字と枚数を宣言して伏せて次のプレイヤーの前に置きます。「3が2枚」という具合です。次のプレイヤーはダウトをかけるか、あるいはより高いビッドをしなければなりません。より高いビッドとは、枚数が多いか、あるいは同枚数で数字がより大きいかのどちらかです(ライアーズダイス/ブラフなどと同じ)。ダウト宣言があるとカードを表にし、間違った方がすべてのカードを引き取ります。これが1枚につき1失点となるのです。デッキが無くなってダウトが起こるとゲーム終了です。このとき残った手札もすべて失点になってしまいます。
1ディールが短いのでスタートプレイヤーを時計回りに行い4ディール勝負としました。
結果:自分 53(勝利)、せきもと 54、ミズキ 73、キノ 84
ロストシティ Lost Cities (パートナーシップ)
(説明&練習 20分 プレイ時間 25分)
ちょうど4人になったので、ロストシティのペア戦です。これもキノさんが持って来てくれました。自分の持ち込み以外でペア戦を行うのは初めてです。
向かい合った2人がペアとなるために、ボードをどのように置くのかが問題となります。初期の頃は斜めに、最近は縦向きに置いていましたが、今回はウサギさんの提案で、隣り合った同士がペアとなり、ボードは2人で遊ぶ時のように横向きに置きました。置き方がスッキリする代わりに、手番の順序が少々複雑になります。例えばACとBDがペアだったら、AとC、BとDが隣同士になるように、AとB、CとDが対面になるように座ります。でも手番はABCDの順で進むというわけです。特に長方形のテーブルの2辺に座る場合は良い考えだと思います。
せきもとさんがロストシティ自体が初めてと言うこともあり1度目は練習にしました。2度目の本番ではうまくお互いの意志が伝わったと思います。
結果:せきもと&自分 38、ウサギ&ミズキ -6
ここで名人登場です。さっそく「ダンシングドラゴン」を10人で遊び(結果は前述)、さらに「リンク(ペアペア連想ゲーム)」を遊びました。リンクは人数の都合で、自分とウサギさんは見学していましたが、見ているだけでもなかなか楽しいです。
バルバロッサ Barbarossa
(プレイ時間 100分)
「カタン」や「レーベンヘルツ」で知られるトイバーのゲームで1988年のSdJ受賞作です。粘土を使った「ピクショナリー」のようなゲームですが、得点システムに工夫があり、あまりに分かりやすくても分かりずらくても駄目だというのが面白いところです。
今回はチーム戦とし、ペアになって5チームで戦いました。まずはチーム色の粘土で好きな作品を作ります。本来は1人で2つ造るらしいのですが、1人1つ造って1チームあたり2つとなります。それ以後はダイスを振って進んだ先の指示に従うだけです。作品に対しての質問ができたり(ただし基本的にはイエスノーで答えられるもの)、作品の最初の(或いは2番目、3番目の)文字が聞けたりします。質問は他のプレイヤーも聞いているのですが、文字は自分たちのチームだけがわかるというのが強力です。わかったところで見事当てると得点になります。ある作品を最初に当てれば5点、2番目に当てれば3点です。これらは矢を作品に突き刺して示します。当てられた方はこれまでの矢の総数によってプラスになったりマイナスになったりします。最初と最後の数本はすべてマイナスで、中間の何本かだけがプラスです。よって当てられて得点を得るためには、作品は易し過ぎても難し過ぎてもダメなわけです。また、ゲーム中いつでも「割り込み石」を使って他のチームの番でも当てることができます。
このゲームの楽しいところは他人の作った作品を徐々に推理していくところです。今回は「ナマケモノ」「麻雀牌」「カエル」「おでん鍋」「マウス」「バルバロッサ」「門松」「ぎょうざ」「釣り竿」など楽しい作品が盛り沢山でした(赤いイチゴみたいなのがなんだったか思い出せません!)。名人作の製氷皿のような物体は「たこやき機」かと思いきや「おでん鍋」だったり、だまさん作の太った鳥にしか見えない緑の物体に対して「すずめ」「文鳥」などと言っていたらじつは「カエル」だったりと予想がことごとく裏切られました。
結果:キノ&せきもと 1位、ミズキ&じゅんぺい 2位、名人&だま 3位、むらむら&自分 4位、ウサギ&いつき 5位
スペクタクラム Spectaculum
(プレイ時間 各30-35分)
名人は初プレイだという「スペクタクラム」です。ルールにも記載されている、手持ちのチップを4つにするというバリアントを使ってみました。通常は3つで、手番にすべて使わなければいけないのですが、このバリアントでは4つのうち3つ使ってあとの1つは袋に戻しても、またあとの為に取っておいても良く、いずれにせよ再び4つになるまで袋から補充します。
これまで遊んだ通常ルールでは手持ちをすべて使わなければならないので長期的な戦略が立てずらかったのですが、4つにするとこれがだいぶ解消されて、かなり面白いゲームになったと思います。クニツィアのゲームでは上級ルールやルールに書かれたバリアントを入れた方が良いものが多いのですが、これもその一つだと思います。
連続して2ゲーム遊びました。1戦目は勝ったものの、2戦目では場を自分の味方にできずに最下位でした。これだけの相場を操るゲームが30分でできるというのは素晴らしいことです。
結果
1戦目:自分 107、キノ 93、名人 66
2戦目:キノ 109、名人 84、自分 72
自由都市 Municipium
(プレイ時間 50分)
名人とキノさんが興味を持ったようなので遊ぶことにしました。クニツィアにしては特殊能力が各建物ごとにあったりするのですが、合計で7つだし発動されるタイミングが限られるのが「タイタンアリーナ」っぽくでクニツィアらしい特殊能力の使い方と言えるかもしれません。
序盤はリードしていたものの、終盤で名人に一気に追いつかれて逆転負けでした。何度かタイミングが合わず波に乗れないと感じていたので、負けてしまうのも仕方ないでしょう。
結果:名人 5、自分 4(5)、キノ 4(2)
(括弧内はタイブレークのミープル数)
ガラクタ集め Fundstücke
(プレイ時間 20分)
フリーゼの競りゲームで、カードに示されたガラクタの組み合わせで得点を重ねていきます。全員が同じ構成のビッド用のカード(0ー5)を持っており、ビッドが少ないプレイヤーからその数値と同じ枚数だけガラクタが得られます。同じ数値をビッドしてしまうとバッティングとなりどちらも無効になってしまうのが悩ましいところです。ガラクタの量は毎回異なりますが、あまり高いビッドをしてしまうとバッティングしなくてもほとんど取れないということになりかねません。この辺りは「銀行強盗/グレイブディガー」のシステムと同じです。また0をビッドするとみんなからガラクタが取れます。
他人の動向を読んでうまくビッドをするゲームですが、なかなか思ったようにはいきません。バッティングゲームが嫌いでなければ楽しめると思います。
結果:せきもと 130、自分 99、名人 98、だま 97、キノ 71
チーキー モンキー Cheeky Monkey (アークライト版)
(プレイ時間 15分)
アークライトとグリフォンが出した新版は、チップを入れるための袋の代わりに猿の縫いぐるみが付いてきます。グリフォンらしいといえばらしい気もします。多少控えめにやめるのがこのゲームのコツだと思いますが、どうなのでしょうか。特に終盤は同じ動物が固まって残っていることも多いので、早めにストップして山の底に入れてしまうのが良いかもしれません。
結果:だま 36、自分 28、せきもと 21、キノ 8、ウサギ 5、名人 0
メディチ Medici (リュイメーム版)
(プレイ時間 90分)
なにか競りゲームをやろうということで、久し振りの「メディチ」です。リュイメーム版を持参しましたが、ルールはフランスルールではなく通常ルールで行いました。第1ラウンドでは多少数字が悪くても同種を多く獲得するようにし、第2ラウンドではうまいこと高数値を安く買えました。最終的には2種でトップを獲得しての勝利です。やはりメディチは面白い。6人だとたっぷり1時間半かかりますが、たまには良いですね。
結果:自分 107、キノ 98、ウサギ 68、せきもと 61、名人 44、だま 37
クラミ Kulami
(プレイ時間 20分)
キノさんとアブストラクトの名作「クラミ」です。豪華版が出版されるだけあって、近年のアブストラクトの中でも良くできている方だと思います。最後までどちらが勝っているか分からない良い勝負でした。
結果:キノ 24、自分 21
エックス ホップ Ex & Hopp
(プレイ時間 25分)
合宿の締めはエックスホップというカードゲームでした。あまり内容を覚えていないので、あとでギークでルールを読んでみましたが、それでもルールを思い出せません。手軽なカードゲームなのでまた遊んでみたいですね。
結果:ウサギ 10、自分 9、キノ 3
雪がかなり降っていたこともあって、このあとはブランチを食べてそのまま解散となりました。なお写真は主催のキノさんによる「ワニに乗る」コレクションです。これも遊びたかった!
ウサギ
いやぁ、相当遊びましたね!
大雪などもありましたが、本当に楽しかったです。
またよろしくお願いしま~す。
けがわ
ウサギさん、誘って頂いてありがとうございました!
自分がやっていないゲームでほかにあったら補足してくださいね。またよろしくお願いします。