ちょっと久し振りのまんまるです。夕方4時過ぎからでしたが、クニツィアの大箱新作3つとカロを抱えて参加しました。そのうちの2つを遊ぶことができました。また「古代ローマの新しいゲーム」のニューオーダーゲームズ版から2つ遊ぶことができました。グリフォンの本棚シリーズと同じサイズに押さえた素晴らしい出来で、随所に工夫が見られます。カードは小型ですが、今回の「歴史の糸車」などでは使いやすいサイズです。またカードのインデックスが4隅に増えており、中央に大きく数字が書かれてぐっと見やすくなりました。ボードなども適宜、日本語の地名などが書かれていて分かりやすいです。
ロンド Rondo
(プレイ時間 各20分)
ロンドは、インディゴやビッグファイブなどといったクニツィアの近年のファミリーゲームの流れを継ぐ正統派のゲームです。5色のカラーチップを効率よく置いて、できるだけ高得点を取るのが目的です。全員2枚のチップを手持ちにしてゲームスタートです。手番には、手持ちのカラーチップをプレイして1枚補充するか、プレイせずに2枚補充するかのどちらかです(手持ちの上限は5枚です)。プレイする場合には、既にボード上に置かれたチップから繋がるように、一筆書きの要領で何枚でも置くことができます。ただし、マス目の色とチップの色が合致していなければなりません。マスに書かれた数字がそのまま得点になります。同じマスに重ねて何枚も置くことができ、すべて得点となります。さらに、色が合致しないチップは裏向きにして置くこともできます。この場合は無得点ですが、その先に高得点のマスがある時などは役立ちます。色の濃いマスがすべて埋まったら全員同じ手番数をこなして終了です。
驚くほどシンプルなルールです。ボードは両面になっており、青の面は最高数値の5のマスが各色1つずつしかなく、赤の面は5のマスが多くて派手です。どちらが難易度が高いということはなく、好みの問題のようです。青の面では色の濃いマスがすべて3なので、まず5や4が埋まってから収束するという感じなのですが、赤の面では濃いマスは殆どが5なので、大量に点が取られて終わるということが多いです。いずれにせよ、誰がゲーム終了の引き金を引くかというのは大事で、自分が最初の手番だったらある程度引き離してからでないと難しいし、最後の手番だったら引き金を引いて即終了ということができます。
今までのクニツィアが用いなかったシステムが幾つか使われています。まず5枚という手札上限ですが、手札上限のあるゲームはこれまで「フェーケライ」しかありませんのでちょっと違和感を感じました。また、全員同じだけ手番数を行うというゲームは他のデザイナーではよくあるルールですが、クニツィアでは初めてかも知れません。ゲームの終了条件を満たしたら、その手番のプレイヤーで終わりというゲームが殆どだと思います。
もう既に8回遊んでいて、今回で9回目と10回目となります。赤と青の両面を1回ずつ遊びました。自分以外は初プレイでしたが、シンプルでありそうでなかったようで、それでもどこかでみたようなプレイ感覚は好評でした。
結果
1戦目(赤):河原 70、自分 67、PAN-TA 62、ナカタ 57
2戦目(青):PAN-TA 61、ナカタ 60、自分 59、河原 56
秦 Qin
(説明 5分 プレイ時間 25分)
写真は撮り忘れてしまいました。4人はちょっと多いかなあと感じます。4人だと、見合いの形にすることができないので、村の近くに行ったプレイヤーだけが損をしてしまう感じです。ただ、チグリスユーフラテスなどと同様に、流れを見て適宜手を進めていくという楽しさは十分にあると思います。
結果:ナカタ 0(勝利)、自分 3、PAN-TA 4、河原 5
歴史の糸車 Das Rad der Geschichte (古代ローマの新しいゲーム Neue spiele im Alten Rom ニューゲームズオーダー版より)
(プレイ時間 25分)
客商売さんの持ち込みで「古代ローマの新しいゲーム」の日本版から2つほど遊びました。まずはルールブックでは冒頭となる「歴史の糸車」です。ニューゲームズオーダー版はカードが小さいので、このゲームには向いていると思います。4人なので、スタートプレイヤーを変えて4回勝負としました。少し前に遊ぶ機会があった時にはマイナス点で終了という散々な結果で下が、今回は僅差でトップでした。
結果:自分 20、ShadowFlame 18、クロマ 16、客商売 14
執政官 Konsul (古代ローマの新しいゲーム Neue spiele im Alten Rom ニューゲームズオーダー版より)
(プレイ時間 60分)
続けて、客商売さんが遊んでみたいということで「執政官」です。ほぼ同時に「ソクラテス」という製品版も出ており、競りのある神経衰弱なのです。今回はバリアントとして使っている、バーストして手札からカードを戻す時には他の人に見せない、というルールを採用しました。この方が面白いとは思いますが、これはこれでブラフのゲームになってしまう嫌いもあります。今回は、初っぱなに失敗してしまい、ほぼ完全にゲームから脱落していました。ゲームとしては悪くないので、カード枚数を少なくして試してみたいです。
結果:ShadowFlame 18、客商売 18、自分 7、クロマ 4
出発進行 Volldampf voraus!
(プレイ時間 10分)
最近ちょっと気に入っている、子供向けのゲームです。セットコレクションとタイミングのゲームですが、なかなか良いエッセンスが詰まっています。ShadowFlameさんのストレート勝ちでした。
結果:ShadowFlame 2、クロマ 0、自分 0
カロ Caro
(プレイ時間 20分)
この日の最後は、多人数アブストラクトの「カロ」です。多人数での完全情報ゲームは無理があるのですが、その中でも割と完成度が高いと思います。各色最後のコマを使う時に得点が2倍になるというのが素晴らしいルールだと思います。久し振りに会うはじめさんを誘って4人で遊びました。
結果:ShadowFlame 177、自分 149、はじめ 147、クロマ 144
このあと、みなでいつものデニーズで夕食を食べました。帰りの地下鉄(都営新宿線)で、なんとゲームを入れたクイーンの袋を忘れてしまいました。翌日連絡したら、なんと京王の桜上水というところに保管してあるということで、後日取りに行きました。なんにせよ、見つかって良かったです。みなさんもゲームの忘れ物には気をつけましょう。
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