合宿2日目です。朝食後、2テーブルに分かれて遊びました。
メディチ Medici (アミーゴ版)
(プレイ時間 110分)
6人で遊べるゲーム、となると選択肢が限られてくるのですが、誰かが持ってきた箱に「メディチ」があるのを見つけました。どうも木さんの所有らしいのですが、別の方の家にあったもののようで、木さんは懐かしがっていました。もしかしたら、自分が人生で最初に遊んだ「メディチ」はこれかも知れません。
時間はかかりますが、自分は6人メディチも結構好きです。ゲームを通してカードの合計値は低く、さらに色のそろいも最初は悪くて苦戦しました。途中でもう少し高値をつけて競り落としておけば良かったと思うカードの組み合わせもあります。2ラウンド目からボーナスを取っていた木さんや夜の花畑さんが一歩抜け出た形となりましたが、自分はなんとか黄色と灰色の2色で僅差でトップを取ることに成功して最後でギリギリの勝利。非常に暑いゲームで面白かったです。
結果:自分 96、夜の花畑 91、木 91、TRAX 81、きりきり 74、手羽先 60
テレストレーション Telestrations
(プレイ時間 60分)
去年一番の面白パーティーゲームだと思えるテレストレーションを6人で遊びました。時計回り、反時計回りと2ラウンドを遊んだ後、席順を変えてさらに2ラウンドを遊びました。今回は、気に入った絵や言葉への得点は無く、伝達だけの得点です。写真は手羽先さんから回ってきた絵です。この日一番インパクトのある絵でした。
結果:きりきり 16、TRAX 16、木 16、夜の花畑 14、手羽先 11、自分 11
ペンギンパーティー Pingu-Party (アミーゴ携帯ポーチ版)
ここで「ペンギンパーティー」をお試しで1ディールだけ遊びました。写真からも分かるように、最初なのにもう意地悪な置き方がされています。評判はまずまずでした。翌週のゲームマーケットでは日本版の「さるやま」も出ることだし、これからも色々なところで手軽に遊ばれて欲しいゲームです。
マスターズ ギャラリー Masters Gallery (グリフォンアジア小箱版)
(プレイ時間 35分)
「これは競りの無いモダンアートです」と言うとモダンアート経験者はたいてい驚きます。「モダンアートから競りを抜いたら何が残るのか」ともいわれます。確かに「モダンアート」のコアシステムのひとつは競りですが、もうひとつは手札の価値を上げていくという部分にあり、マスターズギャラリー(或は異名同ゲームの「モダンアートカードゲーム」)はこの後者のシステムに焦点を当てている秀作です。
自分は1ラウンド目ではプレイしたカードが3位以内に入らなかったこともあり、最下位の3点、2ラウンド目終了時には14点で4位でしたが、このゲームの本番は3-4ラウンドにあります。この2ラウンドで温存していたカードを大量に出して、逆転勝ちです。「モダンアート」よりも分かりやすくて良いのでは、という意見が多かったです。
結果:自分 87、rkusaba 79、やっちゃん 76、ぶうりん 76、TRAX 62
オリジン 第2次世界大戦はなぜ起こったか Origins of World War II
(説明 20分 プレイ時間 80分)
ウォーゲームのように見えて、実は(見かけよりは)時間がかからない政治ゲームです。各プレイヤーは列強の欧米諸国を担当し、様々な地域をコントロールしたり、相手国理解という状態に持っていったりして得点します。アメリカだけはそういう状態にならないことで得点になるという例外です。面白いのは、それぞれの国ごとにコントロールしたときの得点が異なることで、これらはあらかじめ決まっています。ゲームは6ラウンドで、各ラウンドの最初に自国に軍隊が規定数増えます。これも国ごとに異なっており、特にドイツの軍隊の量はかなり多いです。またラウンドが進むほど軍隊の新規投入量も多くなっています。そのあと、決められた国の順番で自国の軍隊を好きな国に好きなだけ移動します。このゲームはボードでは地図が描かれていますが、距離という概念が無く、どんなに遠くても構わずに移動ができます。また一度移動したらそこからさらに移動することは一切ありません。これらのルールがこのゲームを簡潔なものにしています。
全員が移動を終えると、再び決められた順番に戦いを起こすかを決められます。同じ地域/国にいる1つの国と戦うか、全員まとめて戦うかのどちらかです。たとえば、ドイツ、ロシア、イギリス、アメリカの4カ国がある地域に軍隊を派遣しているとき、ドイツは、ロシア、イギリス、アメリカのどれか1国と戦うか、3国すべてまとめて戦うかのどちらかです。複数の地域で個別に戦うことも可能で、手番プレイヤーが順番を決められます。
戦闘はなんとも古風なダイスロールです。軍隊の比による戦闘結果表があり、3:1だと断然攻撃側の有利になります。結果はどちらかが全滅、または両軍の同数軍隊をすべて相殺する、または何も起こらない、などがあります。
基本的にはこの比が切り捨てなのを利用して相手に効率よく優位に立ちます。つまり相手が10いるのならば10送って1:1、20送って2:1、または30送って3:1を目指すのです。相手も当然同じことを考えているので力の配分を考えていかなければなりません。最後はダイスロールですが、最善を尽くすしか無いのです。
自分は軍隊では最強であり全員を敵に回すというドイツになりました。70年代のゲームにしては時間もそれほど長くなく(といっても80分ですが)結構楽しめました。最後のダイスロールで運が味方してくれて勝てましたが、ダイスの出方によってはイギリスの勝利という結果でした。
一度自国から動かした軍隊は2度と動かせない、最後は相手を倒さずに、5軍隊だけ送って理解点を得る、というあたりはなかなか面白かったです。ただどうしても高得点のところはすぐにコントロールされて確定されるなど、ゲームの展開は狭いかもしれません。その辺りを手直しして再販するのも良いのではないでしょうか。
結果:自分(ドイツ)21、TRAX(イギリス)16、ぶうりん(ロシア)15、やっちゃん(フランス)8、rkusaba(アメリカ)5
帝国 Imperium (古代ローマの新しいゲーム Neue Spiele im Alten Rom より)
(プレイ時間 15分)
最後に余り時間がないということで、誰も遊んだことが無いという「古代ローマの新しいゲーム」から短時間エリアマジョリティーの「帝国」を出してみました。通常の8ラウンド制ゲームです。自分は8と9の両方に力を入れつつも途中でうまく回収して、最後に自分のコマを使い切ることができて効率は良かったのですが、中間の4-7辺りを軽視したためか得点は今ひとつ伸びませんでした。「まだまだこんなに面白いゲームもあるんですねえ」という誰かの一言が印象的でした。
結果:ぶうりん 19、TRAX 17、rkusaba 17、自分 16、やっちゃん 12
幹事のrkusabaさんに駅まで送ってもらいました。宿でもらった時刻表が間違っており、駅で30分ほど待ちぼうけとなりましたが、最終のフェリーにはなんとか間に合いました。1泊2日の参加でしたが、普段遊べないゲームを遊べたりととても楽しめました。どうもありがとうございました。
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