渋谷ボードゲーム会(通称しぶぼー)に初めて参加しました。今回で53回目とのことで場所は府中の分倍河原です。
それってアリ!? It Happens..
(プレイ時間 50分)
前日に続けて、この日のオープニングもRaelさん持ち込みの「それってアリ?」となりました。今回は5人プレイです。5人だとゲームや待ち時間が長くなるのではと懸念していたのですが、実際は4人の時とそれほど変わりませんでした。虫を集めていましたが、最後にパスやリロールで散財してしまい、さらにそれでも上位に食い込めずに最下位でした。
結果:Rael 47、クロノス 39、めらお 35、みずる 35、自分 29
ハイパー ロボット Rasende Roboter
最近持ち歩いているハイパーロボットです。写真を撮り忘れたのですが、いっささん、クロノスさん、ゆうさんと遊びました。このゲームは好き嫌いが分かれるのですが、徐々に慣れてきて早く解く楽しさが少しでも伝わればなあと思います。
ロスト シティー Lost Cities (パートナーシップ)
(プレイ時間 各20-25分)
最近再び良く遊んでいる「ロストシティー」のペア戦です。なかなかカード交換による意思疎通が難しいゲームです。1戦目は3スート目を攻め始めたのが遅すぎて失敗。出したいカードを出し切れませんでした。2戦目は少し良くなりましたが、やはり大敗で2戦2敗でした。このゲームは自分のペアが必ず負けるという連敗記録が続きます。
結果
1戦目:クロノス&いっさ 43、 さくや&自分 7
2戦目:クロノス&いっさ 64、 さくや&自分 40
ハンニバル対ローマ Hannibal versus Rome (ローマ Rome より)
(プレイ時間 15分)
「古代ローマの新しいゲーム」から「ローマ」に引き継がれた3つのゲームの1つです。コマ数が1つ増えており、先手はカルタゴからとなっています。初めてだというさくやさんがカルタゴを、自分はローマを担当しました。3通りある経路のどれを捨ててどれを攻撃するかが悩ましいゲームです。さくやさんの船を3つすべて滅ぼし、真ん中の最短経路でカルタゴに到達しての勝利。
結果:自分(ローマ) 勝利、さくや(カルタゴ) 敗北
アイリッシュ ウルフ Irish Wolf
(プレイ時間 25分)
これまで2回ほど試しましたが、どうも元の文章が違うということが分かり、今回は正しいと思われるルールで遊びました。あとで作者に確認したところ、やはり原文にミスプリントがあったとのことです。まず、上位3位の得点にならないチップを持っていると1枚マイナス1点ということ、ゲームを終わらせるとチップはもらえませんが、1点をもらえるということです。さらに、チップを取るのは任意です。これらはすべて良いルールだと思いました。
今回も「古代ローマの新しいゲーム」のカードとチップで代用です。相手の取ったチップをマイナスにするべく、うまく立ち回れた時はなかなか嬉しいものがあります。どこで他のプレイヤーに迎合するか、どこで袂を分かつかという典型的なクニツィアらしいジレンマを楽しめます。
結果:自分 23、クロノス 19、さくや 16、草場 10
ラコタ Lakota
(プレイ時間 各10-20分)
一種の指先系ゲームで、目的は木の棒をすべて使い尽くすことです。60本の棒を等分にわけてゲームスタートです。手番には円盤状の棒に1本横向きに置くか、既に置かれた棒と棒の間に橋を架けます。橋は2本の棒しか触れることはできず、またそれぞれの棒は1本の橋しか上に置けません。橋と橋の間にさらに橋を架けることもできます。橋を架けるともう一回手番ができ、これは連鎖して何度も続きます。基本的には自分の次のプレイヤーにしか影響を与えられないゲームなので、2人がベストという気がしますが、気楽に遊ぶなら今回のように6人も良いでしょう。
結果:さくや(2勝)、草場、PAN-TA、ぢ~ぷ、ゆう、自分
フィプセン Fipsen
(説明 10分 プレイ時間 45分)
フィプセンはドイツの小さな村で遊ばれているというちょっと変わった3-4人用のトリックテイクです。ドイツのトリックテイクと言えば国民的ゲームと言われる「スカート」が有名ですが「フィプセン」はその簡易版とでも言うべきゲームなのです。
使用するカードはスペード、ハート、クラブが7~Aの8枚ずつ24枚、それにダイアモンドの7を加えた25枚でかなり変則的な構成となっています。切り札があるマストフォローのトリックテイクで、切り札は4スートのうちのいずれかです。ランクはAが最強、7が最低と通常通りで「スカート」とは異なります。ダイアモンドを切り札に指定する(これをルーテンという)切り札は1枚なのでノートランプに近い状態になります。
ディーラーは各プレイヤーに5枚ずつ配り、残りは2枚の伏せ札(これもスカートと呼ぶ)と3枚(3人の場合は8枚)の未使用カードになります。実際には3-3-3-3-2(伏せ札)-2-2-2-2-3(未使用カード)という枚数で配ります。
プレイの前にデクレアラーを決めます。「スカート」と同様にディーラーの左隣りからビッドを始めていく勝ち抜き方式です。つまり同じビッドであればディーラーの左隣りが一番強く、ディーラーが一番弱いのです。ビッドは5トリックのうち幾つ取れるかを宣言するもので最低は2です。切り札は指定する必要はありません。ただし、より高いビッドとして以下の追加ビッドを付け足せます。
ルーテン Ruten :ダイアモンドを切り札にする(Rauteは Raute(rhombus 菱形)の低地ドイツ語でダイアモンドスートを表す)。
ハンド Hand:伏せ札(スカート)の2枚を使わない。
ドゥルヒ Durch:全トリックを取る。
これら3つは同価値で、同数値のビッドなら追加ビッドの数が多い方が強いビッドとなります。また面白いのはゲーム中でもこれらのビッドを言うことができるのです。ハンドなら伏せ札を取る直前まで、ドゥルヒなら宣言したトリックを取った直後まで追加できます。
また特殊ビッドとしてキーカー Kieker というのがあります。これは4と5の間の強さで、伏せ札の2枚に加えて通常使わない3枚も使いますが全トリックを取らなければなりません。さらに最初の5枚にJQKがあってはだめで、これは左隣りのプレイヤーが確認します。KiekerはKiekenという低地ドイツ語の動詞からきており、これは Kucken (look 見る)という意味だそうです。
さらに手役としてジーベナーフィップス Siebener Fips というのがあり、伏せ札を取る前でも取ったあとでも、4枚の7と1枚のAがあれば30点となります。この場合はトリックテイクをせずに次のディールとなります。
デクレアラーが決まるとトリックテイクが始まります。デクレアラーはハンドを宣言したのでなければ伏せ札の2枚を取り手札に加えて好きな2枚を捨てられます(キーカーの時は5枚)。宣言を達成すると、宣言したビッド数がそのまま得点となります。追加ビッドは1つにつき2倍となるので強力です。キーカーは自動的にドゥルヒ込みで10点です。宣言を達成できなかった場合にはそれらの点数の2倍がマイナス点となります。
今回で遊ぶのは2回目です。全部で12ディール勝負でしたが、blueroseさんがやたらと強運で手がつけられないくらい勝ち続けていました。自分は第11ディールまで19点で2位だったのですが、最終ディールでよくばってマイナス32点という大失点となり最下位に落ち込みました。
結果:bluerose 62、響 3、草場 0、自分 -13
トム & ジェリー カードゲーム Tom & Jerry: Card Game
(プレイ時間 15分)
ここでのレビューを見て興味を持ったゲームです。手札を随時補充する、革命が多い大富豪のようなゴーアウト系です。今回は1ディールだけのお試しプレイ。ルールに少々不備があるようなので、もうちょっとルールをきちんと調べてからまた再プレイしたいです。
結果:みずる 0、ひが 5、ぢ~ぷ 5、自分 5
レス パブリカ Res Publica (クイーン第3版)
(説明 5分 プレイ時間 40分)
ぢ~ぷさんの持ち込みです。最近遊ぶ機会が多いですが、なかなかうまく勝つことができません。今回は僧侶のペアで7点を取ったものの、そのせいもあって完全に村を取るのに出遅れてしまいました。結局最後まで村1つという状態で、一人だけダントツの最下位でした。
結果:ひが 30、みずる 30、ぢ~ぷ 30、自分 22
アール エコ リサイクル R-Eco Recycle
(プレイ時間 20分)
最近漸く面白さが分かった気がする「アールエコリサイクル」です。要らないものを混ぜると引き取らされてしまうかもしれないし、正直に混ぜて取られるのも、というジレンマが良くできたゲームです。1ラウンド目で首尾よく7点を得たものの、その後はエコでないマイナスの色を引き取るはめになったりして最終的には最下位でした。もっと遊ばれても良いゲームだと思います。
結果:みずる 12、ぢ~ぷ 10、ひが 8、自分 6
ポイズン Poison (アミーゴ携帯ポーチ版)
この日の最後は4人ポイズンです。メンバーによるのかもしれませんが、今回はいつもより数段悩ましい展開でした。最後の最後で狙っていたスートの4枚が自分の毒4を足しても合計で13と、ぎりぎり取れなかったのはつらかったです。みずるさんの勝利。
結果:みずる 9、自分 21、ひが 27、ぢ~ぷ 33
終了後は数人でお好み焼き屋さんで夕食でした。リーズナブルでとても楽しく過ごせました。みなさんどうもありがとう。
草場純
フィプセンは北ドイツの寒村、プリスドルフ村だけで行われているゲームで、かつてはスカート大会のサイドゲームに行われていたそうです。しかし近頃ではプレーヤーが高齢化し、あまり行われなくなってしまったそうです。ひょっとするとフィプセンプレーヤーの人口は、日本の方が多いかも。(笑)
けがわ
地図で調べましたが、Prisdorf はハンブルグの北西でそれほど遠くなさそうですね。面積5平方キロ強、人口2200人ほどのようです(ウィキペディアによる)。一度現地で遊んでみたいです。