久し振りに横浜ボードゲーム会(通称、はまげー)に参加しました。今回で91回目だそうです。
それってアリ!? It Happens..
(説明 10分 プレイ時間 40分)
Raelさん持ち込みのフェルトのダイスゲームです。各自5つずつ通常の6面ダイスを持ち、手番には1つ振ってそれを3つある得点ボードのどれかに割り当てます。ボードごとにダイスの合計値が高い2人には得点チップが与えられますが、いろいろと工夫があります。まずボードは人数分の行しか使わず、1人1行で、行ごとに置けるダイスの数が異なります。ただし左側の行から埋めていかなければなりません。またダイスを置くマス目にはがらくたチップや虫チップがもらえるボーナスマスもあります。ダイスの合計値が同じ時のタイブレークは左側なのですが、これらの要素により必ずしも早くボードに置くのが良いとは限らないのです。
面白いのは虫チップの使い方です。虫チップは1点ですが、ダイスを振った直後に使用してダイスを振り直せます。また手番開始時に使用して手番をパスすることもできます。ボードによってはあとから置きたいことも多いのでパスは重要なのです。虫チップは特定のマスにダイスを置くともらえる他に、そのボードでの合計値を特定の低い値にするともらえます。一種の救済処置となっているのです。
これを4ラウンド(計12枚のボード)行い、がらくたチップのペア5点、最多種獲得者10点のボーナスを加えて勝者を決めます。
ちょっと「賽は投げられた」に似た感覚がありますが、手軽でなかなか良いゲームだと思いました。ただどうしても待ち時間の問題があるので、3人の方が良いのではという気もします。
結果:Rael 57、エザワ 45、自分 37、ベーナタ 34
七人の容疑者 Sieben unter Verdacht
(プレイ時間 各15-25分)
前回で色々とバリアントを考えましたが、今回は異なったルールで計3回遊びました。
1戦目と3戦目は前回遊んだ時に考えたバリアントで、各自がなるべく早く犯人を突き止めるという競技式です。プレイヤーの1人が1枚ずつヒントカードを開けていき、そのプレイヤーも含めた全員で犯人が分かったと思ったらチャレンジするのです。容疑者カードから犯人を抜き出し、こっそりと確認します。当たればこれまでのヒントカードの枚数が得点、はずれれば脱落です。1人以外全員脱落すると自動的にその1人が得点します。つまりヒントがたくさん必要なものほど高得点というようにしてあります。まだ得点の調整などが要るかもしれませんが、とりあえずはゲームとして機能しており、ちょっとした早解き推理ゲームを楽しめます。写真は実際にでた問題です。黒いコマがそのヒントカードの犯人の数を表しています。下の5枚から一番上の4人を論理的に割り出せるでしょうか。
2戦目はゲームマスターのいる通常ルールです。パンチホールのギミックは使わずに他のプレイヤーは協力して犯人を割り出します。これは一番マスターマインドに近いルールです。悪くはないのですが、確定するまでは話し合って論理的に解決できるので、まあ子供用かなあという気がします。
結果
1戦目:自分 14、エザワ 5、Rael 3、ベーナタ 0(早解きバリアント)
2戦目:黒猫 9、自分 9、ナルオ 10(ゲームマスター制、得点が少ない方が良い)
3戦目:黒猫 13、ナルオ 0、自分 0(早解きバリアント)
ハイパー ロボット Rasende Roboter
この日は2回ほど遊びました。1度目はターゲット1つの通常ゲームです。
右の写真は今日の問題1です。さて何手でしょうか?(赤と青のロボットの上側、緑ロボットの右側には壁があります)
2度目に遊んだのはこの日のゲーム会終了直前ですが、ターゲット2つのバリアントを少しだけ遊ぶことができました。左の写真は今日の問題2です。2つのロボットはゴールに到着したあとそこに留まる必要はありません。さて何手でしょうか? 答えはコメント欄にどうぞ。どちらの問題も筆者の考える最短数は一番下の「コメントを読む」をクリックすると見られます。
バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(プレイ時間 50分)
ナルオさん持ち込みの「バベルの塔」です。ちょうど遊びたいと思っていたのですごく嬉しかったです。通常通り水色の特殊カードは使わずに遊びました。非常にパスが多くカードを溜め込む展開になりました。手札枚数の多さはこのゲームでは武器となりますが、最後には無価値なのでどこかで使わないともったいないということになります。各不思議の決算ではうまくいかなかったものの、3人だと建設トークンが集めやすいので積極的に集めていき、2色で3枚ずつを集められたのは大きかったです。初めて遊んだという黒猫さんにも楽しんで頂けたようです。
結果:自分 97、ナルオ 87、黒猫 74
たほいや Tahoiya
(プレイ時間 90分)
皆が知らないような言葉の定義をでっちあげて正誤を投票するというゲームで、基本的には広辞苑などの辞書があれば遊ベます。海外の伝統ゲームで、英語圏では Dictionary 或は Fictionary などと呼ばれており、何度か遊んだことがあるのですが日本語版「たほいや」は初めてです。プレイヤーのうち1人が誰も知らない言葉を辞書から適当に探し、他のプレイヤーはそれぞれその言葉のもっともらしい定義を紙に書きます。辞書をみたプレイヤーはそのなかには正しい定義も入れておきます。これを順番に読み上げ、どれが正しいのかを一斉投票するのです。正しい定義を当てれば得点だし、他のプレイヤーを自分の定義でだませば得点です。
今回は6人で全員が1度ずつ単語を選びました。おんだらしに「→やませ」というばばさんによる偽の定義があり、見事にだまされました。
皆の選んだ単語:黒猫=せめ、だいおう=かるに、ばば=じりえろん、ことの=のびすけ、ナルオ=おんだらし、自分=へすみ
結果:ばば 24、だいおう 14、黒猫 13、ことの 4、ナルオ 4、自分 1
メディチ Medici (アミーゴ版)
(説明 10分 プレイ時間 40分)
再びメディチです。初めての方が2人いたこともあって自分には難しい展開となりました。メディチはルールが少なくて良いゲームですが、手番でめくる枚数を間違えるとゲームバランスが大幅に崩れることがあります。2ラウンド目終了時で黒猫さんが圧倒的に有利になってしまい、自分はそれを少しでも止めようとしたのですが、時既に遅しという感じでした。でも楽しんで頂けたようで良かったです。
結果:JOSS 127、黒猫 118、ゆうすけ 98、自分 96
帝国 Imperium (ローマ Rome より)
(説明 10分 プレイ時間 30分)
「古代ローマの新しいゲーム」のリメイク「ローマ」に収録された3つのゲームのうちの1つです。基本的なルールは同じですが、特殊カードや総督のルールが追加されており、またエリア数も8つになって得点配分も異なっています。総督のルールも追加決算などの特殊カードもなかなか面白く、元のゲームとは結構異なったプレイ感覚になっています。40点先取なので、ある程度長期戦略が必要となりました。
今回は自分は北側の3-5-7のエリアを中心に攻めていました。総督のルールがあるのでどうしても同じエリアを攻めることになります。何度かトップタイになってしまい、総督が置けずに遅れをとってしまっている間にゆうすけさんの勝利。「古代ローマの新しいゲーム」収録のものとは違った面白さです。
結果:ゆうすけ 44、自分 38、JOSS 35
落穂の問題 Eine Frage der Ähre
(説明 15分 プレイ時間 45分)
JOSSさんの持ち込み。その変わった邦題からちょっと気になっていたゲームです。ドミノ状の1x2のタイルをボードに置いていき、置いたタイルに書かれた農場点を得るか頭脳絶好調と似た方式で勝利点を得るかというゲームです。5種の農場点は将来の大きなボーナス点になったり、自分の納屋が建てられたりと、なかなか面白そうなのですが、今回はかなり決定的なルールミスがいくつかあったので、評価保留といったところです。
結果:ゆうすけ 99、JOSS 92、自分 89
終了後は中華料理の飲み放題食べ放題で色々な話を楽しみました。どうもありがとうございました。
ハイパーロボットの答え(筆者の考える最短手数)
問題1:10手
問題2:12手
へべれけ
シングル10手、ダブルターゲットは12手を見つけました
まだ縮まりそうならもうちょっと考えてみます
(解答は見てません)
へべれけ
あ、自分の入れたコメント確認したら解答も見えてしまいました
やっぱりこれが最短解でしょうかねー
けがわ
へべれけさん、コメントをありがとうございます。
解答というよりも、自分の考えつく最善解なのですが、
最初のやつは9手がありそうに思えて仕方ありません。
2つ目のは結構美しいので載せてしまいました。また面白いのがあったら載せますので、よろしくお願いします。