だだへー会とは「ボードゲームサークルまんまる」の主催者であるだださんが平日にも遊びたいということで開いた「だだ平日の会」のことです。平日なのに、結構な参加者がいて、のんびりと色々遊べました。
ごいた Goita
(プレイ時間 30分)
まず最初に集まった4人で「ごいた」です。序盤は両チームが拮抗していましたが、それ以降は連続てあがり、最終的にだだ&自分のペアの勝利です。手札に「し」が5枚以上ということが2度ありましたが、降りずにプレイして両方とも勝利。「し」攻めはうまく行けば王で受けられないし非常に強力な攻めです。写真はだださんが「し」5枚宣言した時の自分の手札。
結果:だだ&自分 160、月斎&きなこ 50
コロレット Coloretto
(プレイ時間 15分)
3人と言えばシャハト、シャハトといえばコロレットということで、久し振りに遊びました。だださん所有で新しいバージョンなのでスコアリングのスキームが新旧2種類付いてきます。これまでの三角数風味に加えて、新しいものは、1、2、3、4、5、6枚取ると、1、4、8、7、6、5点となっており、3枚取るのがベストになっています。このスキームの良いところは、場に1-2枚でも取った方が良い場面が多いことと、レインボーカメレオン(ワイルドカード)がそれほど強くはないところです。しかし後半はだれも取りたくないということで少々アンチクライマックス気味に終わりました。あとでルールを調べたところ、3人の時に取り除くのはどれか1スートだけだったようです(2スート取り除いていました)。あと大事な点として、空取り禁止(0枚の列は取れない)です。こちらの得点スキームも何度かやれば味が出てくるのかなあと思います。
結果:自分 23、月斎 22、だだ 20
かっくり Kakkuri
(説明 15分 プレイ時間 15分)
福井県に伝わるという伝統ゲームで「小松札」(最初の写真)と呼ばれる特殊な花札に似たカードを使います。しかしながら、非常に判別がしずらいために今回は草場さん手製のインデックス付きを遊びました。ゴーアウト系で6枚配られた手札をすべてなくせば上がりです。カードは1-12が4枚ずつに0が1枚の合計49枚。これを6枚ずつ7人に配り残った7枚は山札とします。
山札(「ハコ」と呼ばれる)から1枚公開し、それに続くようにカードを何枚でも出していきます。出せない、または出したくない時はパスです。例えば公開した1枚が「4」だったら、「5」「6」「7」などと3枚まとめて出せます。次のプレイヤーはそれに続くように「8」「9」などと出していきます。
最も数値の高い「12」は「キリ」と呼ばれ、次はどの数字を続けても構いません。また4枚ある「1」と「2」のうち各1枚は「オニ」と呼ばれ手札から出すとワイルドカードとなり、他の「1」「2」は「ツケウチ」と呼ばれ同じ数値の上に続けて出せます。「0」は常に(山札からでも)ワイルドです。また同数値のカード3枚は1枚と見なして出すことができ(「サンボン」という)、同数値2枚が3組の時はそれを宣言した上で2枚を1枚と見なして出せます(「サンゾク」という)。最初にカードを無くしたプレイヤーが出たところで終了し、それ以外のプレイヤーは1チップを勝者に支払います。ただし手札の6枚を1度にすべて出して勝つと「グリ」と言って2チップの勝利です。自分の最初の手番になるまでにいつでも勝負から降りることができ、そのときは1チップを払います。誰かが「グリ」で上がっても出費は1で済むのです。
他にはレアケースとして「ツケウチ」の1が3枚手札にあると「ウタズ」といってプレイせずに3チップのあがりになったり、運試しに配られたカードを見ずに他のプレイヤーと手札を交換できたりします。
「あまり面白いゲームではないですよ」と予防線を張りながら伝統ゲームの伝道師である草場さん自ら教えてくださいました。なお使用したのは草場さん手作りのインデックス付きです(2番目の写真)。おそらく手札を見て1回か2回で上がれないようなら降りた方が良いでしょう。基本的には「グリ」で上がるゲームのような気がします。その辺りが分かってからが面白くなるのかなあと思います。
結果:だだ 18、まいきぃ 2、自分 0、たかりん -5、月斎 -5、草場 -5、タケ -6
セレブのプロマイド Promi-Klatsch
(プレイ時間 5分)
16人のセレブのサイン入りプロマイドを集めていくゲーム。コスモスが以前出していたティーンエイジの女の子のためのゲームシリーズのひとつで、対称年齢は10-14歳です。それぞれ同じものが3枚ずつあり、新たにめくったプロマイドと同じものが既に場に出ていれば、古い方を叩いて取るというカルタ取りの変形です。たったこれだけですが、気楽に遊ぶには良いのではないでしょうか。記憶しているものの場所がどんどん変わっていくというのはクニツィアの記憶ゲームによく用いられ るメカニクスです。
結果:クロマ 18、自分 8、まっちぃ 5
パラディシオ Paradisio
(プレイ時間 20分)
16枚の海と陸を描いたタイルを順につなげていき、手詰まりになった方が負けというゲームです。タイルは辺が二等分されており、それぞれ海か陸になっています。隣りのタイルは絵柄がきちんと合致していなければなりません。タイルはこれまでに置かれたタイルに辺で接するように置き、また4x4の範囲をはみだしてはいけません。最終的には16枚が4x4に収まるのです。何度か遊んで先に3勝した方の勝利です。ゲームの前半はつかみ所が無かったのですが、後半は自分のタイルだけが置ける場所を作ったりとそれなりに戦略はあります。
セディチ Sedici というシュテフェンシピールのゲームのリメイクで、幾何学的な模様が海と陸になっています。ただ個人的には幾何学模様の方がプレアビリティは高いような気がします。こればかりは遊んでみないと何とも言えません。
結果:自分 3、トンガリ 2
カジノ パイレーツ Casino Pirate
(プレイ時間 30分)
はいばらさんが買ってきたばかりというお洒落なパッケージのゲームです。ブラックジャックの変形で、7点半になれば最強です。カードは0-7と1/2が入っています。子は1枚は伏せていますが、あらたにカードをもらった時にそれを公開するか今まで伏せてあったカードを公開するかを決められるのが面白いです。子が全員カードをもらったら次は親の番。親はめくりながら途中でも任意の子と勝負できます。もちろん親がバーストしたら親の負けです。ルールはかなり曖昧な点がありますが、親を1回ずつやるくらいがちょうど良いと思います。
結果:自分 9、草場 2、トンガリ 1、はいばら -4、こじこじ -8
ツインズ Twins
(プレイ時間 各15分)
この日の最後はツインズを2回遊びました。草場さん曰く「クニツィアの中で一番の傑作」だそうです。2回とも3ディールで誰かが破産してしまうというかなり一方的なゲームになりましたが、こんなものでしょう。自分は1戦目はかろうじて1点、2戦目は枇杷さんとともに破産という悲惨な結果でした。これは近いうちにリベンジしたいです。
結果
1戦目:枇杷 41、こじこじ 11、草場 9、トンガリ 5、自分 1、はいばら 0
2戦目:草場 25、トンガリ 21、はいばら 19、こじこじ 7、枇杷 0、自分 0
草場純
かっくりは、福井県越前市矢船町に伝わるヨミカルタの末裔です。ヨミは現在では精確なルールが分からないので、貴重な伝承となっています。
伝統的なルールでは48枚でプレーします。インデクスに0と書いたカードは、エクストラカードで使いません(松井天狗堂の小松にはついていますが、本来はついていないカードです)。ただし何度かやった感じでは、鬼札としてあった方が面白いと思います。更に、白札を加えて4枚のオニ(50枚)でやってもみましたが、そのぐらいが丁度いいかも知れません。
こうした伝統ゲームは、スルメみたいなもので、よく噛まないと味が出ません。かっくりも1ゲームやりきらないと(だれかが20チップなくすと1ゲームです)面白さが伝わらないのに、なかなか1ゲームやってもらえないところが辛いところです。
けがわ
草場さん、解説ありがとうございます。今度是非1ゲームやりましょう。調布に持ってきて頂けますか?