KTNGというゲーム会に参加しました。高円寺駅に早く着いてしまったので「すごろくや」に立ち寄って店長さんに「熟語トランプ」を使った「熟語フラッシュ」を遊ばせてもらってから会場に行きました。「熟語フラッシュ」はなかなか面白く、他の様々なゲームもできる「熟語トランプ」はちょっと欲しくなりました。
フェーケライ Ferkelei
(説明 5分 プレイ時間 30分)
「交易王 海の英雄」のもととなった1995年のゲームです。とはいっても「交易王」とはかなり異なる部分もあり、ギークの英訳や古い和訳ルールでは細かいところがカバーされていなかったので翻訳をし直して遊びました。特に同じ列に一度に複数枚出せる(よって自分がサポートしている色のスーパー豚をカバーして無効化できる)ことは結構大切だと思います。バリアントルールの、プレイしたカードはオープンのまま、を採用しました。クニツィアでは唯一だと思われる手札制限があるゲームですが、その制限があまり良い方向に働いていないように思われ、制限を撤廃した「交易王」は偉大だと感じました。しかしながら、このゲームならではの面白さもあります。スーパー豚の使い方や、手札のやりくりで、場に2枚だけ出せるときは出すべきなのか、というあたりは難しいです。もう少し遊び続けてみたいゲームです。
結果:自分 85、cha 66、月斎 60、すぎやま 23
リサイクル Lixo?
(プレイ時間 25分)
6人での「リサイクル」は初めてだとおもいます。6人だと180枚すべてのカードを使い切ります。シングルとダブルのカード構成くらいは覚えていた方が良いのかなあと思います。そうすればランダムでN枚もっているときの特定の色の期待値くらはわかるので、検討が付けやすくなるでしょう。
7枚出して勝負を掛けた競りに負けたこともあって最後はマイナス10点と沈みました。6人で出来るゲームというのは余りないので重宝しますね。
結果:cha 2、すぎやま -3、一ノ蔵 -5、月斎 -6、自分 -10、プラティニ -14
ジロ デ イタリア Giro d'Italia
(説明 5分 プレイ時間 50分)
シュッピールボックス1991年3号の付録で、クニツィアの自転車レースをモチーフとした完全情報ゲームです。4台の自転車で円形のコースを反時計回りに1周し、勝利点を競います。スタート時には3点から始まりますが、終了時にはペナルティなどでマイナスになることもあります。各プレイヤーには移動力として3、5、6、8の4枚のカードが与えられ、これらは表向きに自分の前に置きます。集団の前にいる自転車から順に動かしていきます。まだ使っていないカードのうち1枚を1台に割り当て、使用したら裏返します。つまり4枚で4台を動かすのです。必ず前方に進まなければならず、移動中は他の自転車を飛び越したり、同じマスを共有したりはできませんが、何度でもレーンは変えられます。前ラウンドで他の自転車の直後に付いた自転車にはスリップストリームボーナスとして3移動力が追加で与えられます。これはすべての自転車が移動したあとに恩恵を受けない自転車に風マーカーを乗せることで表します。カードとボーナスの移動力は使い切らなければいけませんが、他の自転車の直後(つまりスリップストリームボーナスが得られる位置)に付けたならば、レーンを変えて進めるとしても進む必要はありません。また、勝利点を消費することで1点につき1マス追加で進むこともできます。
コースを半周した辺りとゴールの2カ所にチェックポイントがあり、上位3台に3、2、1点が与えられます。1台がゴールしたラウンドでゲームは終了となり、ゴールできなかった自転車はゴールまでのマス目数がマイナス点となるというシビアさです。
コンポーネントの説明には、コマは適宜代用し、カードは通常のトランプから3、5、6、8を抜き出して使うと良いと書かれていたのですが、今回は「古代ローマの新しいゲーム」のコンポーネントを使いました。自転車とカードには、それぞれ青、黄、緑のコマとカードを、風マーカーには赤いコマを、得点チップにはコインを使いました。
総点数が12点しかないこともあって、最後の失点が非常にシビアです。また、途中で勝利点を使っての追加移動も、使いどころがなかなか難しいです。今回はレース終了時にはプラティニさんが7点、自分が6点、一ノ蔵さんが3点でしたが、最後にブロックされたこともあり未到達の失点が大きく全員マイナスとなりました。のちの「古代ローマの新しいゲーム」または「ローマ」に収録されている「大競技場」のもとになったと思われるゲームですが、この失点ルールの厳しさはなかなか楽しいと思います。
結果:自分 -1、プラティニ -3、一ノ蔵 -6
余計な料理人 Too Many Cooks (R&R初版)
(プレイ時間 70分)
戦略的カウントアップ系の「余計な料理人」です。スートフォローのルールがあるのですがトリックテイクではなくバーストするまで何巡もします。最終ラウンドになる前に「今日はスープ無し」をプレイしておくのは大切かもしれません。ファミリーゲームのようでいて、実は面白さがわかるのが結構難しいという微妙なゲームです。同じクニツィアのバースト系の「ポイズン」「有頂天」「エスカレーション」などよりも複雑で、5ラウンド遊ぶために時間がかかりますが、良いゲームだと思います。
結果:自分 18、クロマ 16、プラティニ 13、一ノ蔵 10
オール ザ ウエイ ホーム Schweinsgalopp / All the Way Home
(プレイ時間 4ディール25分)
昔よく遊んだ手軽なレースゲームです。7枚の手札を1枚ずつ順に出していきます。自分の色の豚というのはなく、出したカードと同じ色の豚を次の空いているマスまで移動します。移動した豚がトップに躍り出れば仮の1点をもらえます。ただし最後に持っていたカードでトップを取って得点しないと、仮の得点はすべて0になってしまうのです。得点すれば、もちろん仮の得点がすべて本来の得点となります。シンプルですが、スリリングで以前はよく得点カードが尽きるまで遊んだものです。プラティニさんの持ち込みゲームを貸して頂きました。豚が自分の持っている物よりも痩せていました。正式には3ディールですが、今回は4ディールプレイでした。
結果:自分 15、一ノ蔵 14、クロマ 13
有頂天 Im Siebten Himmel
(プレイ時間 20分)
3人だったので3人がベストと思われる「有頂天」を出してみました。あとにリメイクされた「精霊さん」よりもカードの視認性が良く、カード枚数も少なくてカウンティングがしやすいという長所があります。各色6枚しかなく(「精霊さん」では9枚)リバース応酬の結果も読みやすいので、少しながらも戦略性を感じます。ただ最少失点回数を達成したラウンド数を競うというのは善し悪しで、得点システムは単に規定ラウンド数で失点回数を記録する「精霊さん」のほうが良いかもしれません。2回失点したらまずそのラウンドは勝てないからです。
結果:自分 3、クロマ 2、一ノ蔵 1
ドラゴンパレード Dragon Parade (Z-MAN版)
(プレイ時間 50分)
メンバースオンリーの簡易版ともいわれるドラゴンパレードです。かなり最後の触れ幅が大きいので運の要素も大きいのですが、コマの置き方なども工夫があって面白いです。4ラウンド目にみんな利益を独占しようと1つ飛びに置いていくこととなり(両側にコマが置かれた場所には置けないという縛りがある)、ドラゴンはどこへいくのやらと思いきや最後には何と中央の紫禁城に(写真)。この場合には全員無得点となるのですが、実際にこのケースに遭遇したのは初めてです。そんなわけで4ラウンド目で逆転を狙っていた自分はやはり最下位でした。このゲームではあまり勝てたことがありません。
結果:一ノ蔵 13、まっちー 10、クロマ 10、自分 3
ロストシティ Lost Cities (パートナーシップ)
(プレイ時間 20分)
ロストシティのペア戦用のデッキを持参しました。カードを2枚渡すというのが面白く、ペア戦の中ではかなり気に入っているゲームの1つです。全員ロストシティは遊んだことがあるというのでルール説明は楽でした。1戦目はまっちーとペアを組み、4つのスートに手を出してしまいなんとか終盤で少し持ち直したものの敗北。2戦目はペアを変えてこじこじさんと組んだのですが、2枚渡されたメッセージを勘違いしてしまい8枚プレイの20点ボーナスを逃す形になってしまいました。対するまっちーは手札10枚のまま、なかなかクロマさんに2枚を渡さずに出すカードが無くなったクロマさんが仕方なく離れたカードを出してしまうはめになりました。なるべくなら8枚同士にしておいた方がどちらからもカードを送れて、実質手番のパスが出来るので楽だと思います。
結果
1戦目:クロマ&こじこじ 43、まっちー&自分 36
2戦目:こじこじ&自分 62、クロマ&まっちー 13
ジェム ディーラー Gem Dealer (グリフォンアジア小箱版)
(プレイ時間 15分)
最後はあまり時間もないのでジェムディーラーを遊びました。紫と青のカードが見分けずらい以外はなかなか良くできています。「アタック」ではバリアントだった伏せ札のルールも正式ルールとなっていて、良い変更だと思います。クロマさんがあっという間に3勝したあとはじりじりとした展開となり、勝機を見計らって一気に攻めて勝ちました。まっちーはカード運がかなり悪かったようで、少々可哀想でした。
結果:自分 4、クロマ 3、こじこじ 1、まっちー 0
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