タナカマさんの招待を受け、彼の自宅でゲーム会となりました。目的はローゼンベルグの新作「祈れ、働け」です。
頭脳絶好調 スペシャル Genial Spezial
(説明 10分 プレイ時間 40分)
タナカマさんの提案で久し振りに「頭脳絶好調スペシャル」を遊ぶことになりました。得点方法が「頭脳絶好調」式ということを除けば、完全情報ということもあって「砂漠を越えて」に似たプレイ感覚のゲームです。ボードには多くの塔が散らばっており、それぞれ塔の上には4色のどれかの得点が示されています。これらの塔を自分のコマで結べば得点となりますが、最初に結んだプレイヤーは1点少なくなります。つまり、あとから結んだ方が良いのですが、あまり待っているとブロックされてしまうというジレンマなのです。さらに高い塔同士を結ぶとボーナスで各色1点が入ります。最後にボード状には好きな色の1点が得られるボーナスマスがあり、これは早い者勝ちとなります。
相手をブロックばかりしていると自分の点数が伸びないので、そのバランスが大切です。ちょっとタイトルのせいで損をしているなあという気がするゲームです。
結果:bluerose 13-14-15-16、自分 12-16-16-17、タナカマ 12-12-14-14、kudo 10-10-12-15
祈れ、働け Ora et Labora (アイルランド)
(説明 30分 プレイ時間 3時間35分)
ローゼンベルグの収穫3部作の延長ともいえる最新作です。様々なリソースを駆使し、得点となる建物や村を自分のボードに建てていきます。建物には通常の得点の他、村の得点があり、村とその上下左右の5マスはこの村の得点が追加で計上されます。よって村の得点が高いタイルをなるべく村に隣接するように建てるのが基本となります。
手番には、場にある建物や村を建てるか、自分の土地から木材やピートを切り出して整地するか、自分のコマを建物に置いてその特殊効果を発揮するか、自分の土地を拡張するか、などの選択肢があり、全員が終了するとリソース補充となります。場の中央には十三角形のリソース表示ボードがあり、各リソースの量を示すコマがいるマスがリソースの総量になります。補充時にはこのボードの中央にあるダイアルを廻すだけなので非常に簡単です。
フランスとアイルランドの2つのシナリオがあるのですが、今回はアイルランドを遊びました。リソースは組み合わせたり建物の効果で別のリソースになり、まるでパズルをやっているようです。自分はあまり建物の効果にはとらわれず、村の得点を効率的に取ることと、「軌跡」という名の30点タイルを得ることに全力を費やしていました。この「軌跡」タイルは4種類の得点タイルを集めると変換できるもので、これはかなり大変なプロセスです。
ランダム要素がないので「ルアーブル」などに比べるとリプレイバリューは低いのでは、という意見もありましたが、自分はローゼンベルグのワーカープレースメント、リソースマネージメントゲームではこれが一番遊びやすかったです。
結果:自分 217、タナカマ&アッキー 197、Udo 172、bluerose 139
チグリス ユーフラテス ペガサス版 Euphrat & Tigris (新マップ)
(説明 15分 プレイ時間 70分)
続いてタナカマさんの提案でチグリスユーフラテスの新マップです。kudoさんやblueroseさんは遊んだことはあるものの、久し振りでルールを忘れていた部分もあり、文明の建物は無しで遊びました。
序盤に赤と黒のモニュメントを建てると同時にタナカマさんの指導者を追い出したり、そのたと長期に渡ってモニュメントをコントロールしたりと、前半はうまくいっていたと思うのですが、青と緑の得点が伸びずに2位どまりでした。タナカマさんは強いです。
結果:タナカマ 8-9-10-13、自分 6-6-7-10、kudo 6-6-7-9、bluerose 4-4-8-9
メキシカン トレイン Mexical Train
(説明 10分 プレイ時間 60分)
ダブル12のドミノを使ったファミリーゲームです。中央にスタート地点にあたる汽車のターンテーブルを置き、その周囲のどれか1カ所を自分の列のスタートとします。各プレイヤーに11枚配り(5人の場合)、中央にスタートタイルとなる12-12のドミノを置いてスタートです。つまりターンテーブルに対しては12しか置けません。
手番には自分の列、または開かれた列のどれかに繋げておきます。どこにも出せない時に限り山から1枚補充して手番終了です。その場合は自分の列が開かれたことになり、他のプレイヤーが自分の列に対して置けてるのです。目印の為に汽車のコマを開かれた列の先端に置いておきます。自分の列に対してもう一度置くと閉じることになり目印の汽車を元に戻します。なおあらかじめ全員共通の常に開かれた列が1つあり、ここには誰でも出すことができます。
こうして誰か1人が手札をなくすことに成功すればラウンド終了です。残りの手札のピップ数(0は25ピップ扱いです)の合計が失点となります。
今回はルールを1カ所間違えて、「他の人の開いた列に対してプレイした時でも自分の列を閉じられる」としてしまいましたが、実際はプレイ感はそれほど変わらないような気がします。非常に運の要素が高く、あまり戦略性はないのですが、手軽で楽しいファミリーゲームだと思います。
結果:自分 57、アッキー 91、タナカマ 144、bluerose 151、くどう 302
マンモス マンボ Mammut Mambo
(説明 15分 プレイ時間 15分)
「マンモスマンボ」はジェスチャーアクションゲームです。カードには原始人が色々なポーズをした絵が描かれており、叫び声(「ウガー」とか「トクトク」とか)が示されています。全員にこれらのカードを同枚数のデッキとして配り、これを早くなくすのが目的です。手番には自分のデッキのトップカードをめくり、それに示された叫び声とポーズを全員行います。またそれまでに出たカードの叫び声とポーズもすべて順番に行わなければならず、カードによってこれを時計回りに行うか反時計回りに行うかまで指定されるのです。間違えるとそれまでに出たカードを引き取らなければなりません。
また何枚かマンモスカードが混じっており、これが場に出ると全員でテーブル中央にあるマンモスを獲得しなければなりません。マンモスはプレイ人数マイナス1匹しかないので、取れなかったプレイヤーにペナルティが科されることになります。
のりが大切ですが、なかなか盛り上がるルールです。アクションは単純そうでも間違えやすく、そのたびに笑いが起こります。
結果:アッキー(勝利)
花賽 Hanasai
(プレイ時間 15分)
花賽は花札48枚を8個の6面ダイスにしたもので色々なゲームが遊べるらしいです。今回は「花合わせ」を遊びました。ダイスを振って三光、猪鹿蝶、赤短、などの訳を揃えるのが目的です。最初に振ったあと「最低1つは新たに固定させながら5回まで振れる」方法か「自由に3回まで振れる」方法かを選びます。見た目は綺麗でアイディアは悪くはないと思いますが、どのダイスにどの面があるかが不規則なのでプレイアビリティーはあまり良くありません。
結果:アッキー 9、タナカマ 5、自分 4、bluerose 3
ヒドラ Hydra (オリオン Orion より)
(プレイ時間 各10分)
「ヒドラ」は1975年のアブストラクト集「オリオン」の1つで、ボードの端から端までを自分のコマで結ぶゲームです。2人用、4人用個人戦、4人ペア戦の3種類の遊び方があり、今回は4人用2種を遊びました。手番には自分のコマがあるローターを3クリック(1クリックは90度転回)することができます。またサイコロ(1、2、2、3、4、5の6面)が付属しており、これを振ることもできます。振った場合は出た目だけクリックすることになります。平均は3よりも低いのですが、ここぞという勝負所で4や5を出すというプレイもでき、ガチガチ感が無くなります。このサイコロはオプションですが、今回は使用してみました。
個人戦では各自が対面への連結を狙います。どういったクリックのコンボがどういう動きをするのか、などの慣れが少々必要ですが、概ね好評だったと思います。これはアッキーさんの勝利。続いて行ったペア戦ではサイコロの目も良かったのか、タナカマさんと自分のペアが勝ちました。
結果
1戦目(4人個人戦):アッキー(勝利)、自分、タナカマ、bluerose
2戦面(4人ペア戦):タナカマ&自分(勝利)、bluerose&アッキー
ハワイ Hawaii
(説明 40分 プレイ時間 1時間35分)
2011年の新作です。南国の島ハワイというテーマとは裏腹にかなりシビアなマネージメントが求められるゲームです。勝利点はラウンドごとのチップの合計数が上位のプレイヤーに与えられるほか、島を探検したり、特定のタイルを取ったりすることによっても与えられます。
移動力(足形のコマ)と通貨(貝)という2つのリソースがあり、手番にはボード上の10マスの好きなところまで移動し、そこに置かれたチップの数値と同額だけ通貨を支払って対応するタイルを獲得し、自分のボードに配置していきます。このチップはラウンド開始時にランダムに配置されるので、安いところは早い者勝ちとなります。面白いのはチップに書かれた数値の倍を支払うことによってタイルの特殊能力の強いものが得られるというところです。ただしチップの合計数を他のプレイヤーと競っているので倍支払うと遅れをとってしまいます。この部分が一番のジレンマだと思えました。
タイルはそれぞれに異なる特殊能力があり、また個人ボードへの配置も結構細かいルールがあります。さらに最終的に配置したタイルを得点にするための条件なども結構複雑で、終始混乱していました。タイル以外には海辺で島を発見したり、魚を捕ったりできます。これらのアクションには船タイルが必要となるのですが、得られるメリットもなかなか大きいと思います。
ラウンド終了時に全員2種類のリソースを決まっただけ受け取れますが、この受け取る量がゲームが進むに従ってどんどん少なくなっていきます。ラウンドごとのチップ合計で勝利点を得るための最低点は逆にどんどんと上がっていくので、それまでにその差分を埋めるような特殊タイルを獲得しておく必要があるのです。
基本的なシステムはシンプルなのですが、なにぶんルール量が多いです。もうちょっとすっきりとはならなかったのかなあという気はします。
結果:bluerose 103、自分 78、アッキー 76、タナカマ 76
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