旅行ついでに再びニューヨークのグーグルに立ち寄って、ゲームを遊びました。小さなゲームを中心に持ち込んだのですが、どれも好評で嬉しかったです。
クロニクル Chronicle
(プレイ時間 20分??)
すべてのカードに特殊効果があるというテキスト満載のトリックテイク。毎ディールの目的も異なります。ルールはかなり複雑な割には選択肢が少ない気がしましたが、6人で遊んだのが原因かもしれません。ギークなどによれば3-4人が理想とのことなので、機会があったら少人数で遊びたいです。評価保留。
リサイクル Lixo?
(プレイ時間 各15-20分)
原題の「リショ」とはポルトガル語でごみという意味らしいです。ありそうでなかった鋭い競りゲームで、最近気に入っているゲームの一つです。競り負けたプレイヤーもリソース(この場合はカード)を使うというタイプの競りではこれが一番面白いと思います。カードは手札でも競り負けてもそれぞれマイナス1点なので、点数的には変わりませんが、以後、それらは競りに使えなくなるというのが面白い。まず3ゲーム、そして「アセンション」のあとで1ゲーム遊びました。
結果
1戦目:自分 3、ナレリー 1、ケイト -5
2戦目:アダム 7、自分 1、ナレリー -2、ケイト -9
3戦目:ケイト 8、アダム 0、ナレリー -1、自分 -5
4戦目:ザック 14、ペイシン 8、自分 -11
泥棒と乞食 Beggars & Thieves
(プレイ時間 35分)
ここでアダムと2人になったので、2人用トリックテイクの秀作「泥棒と乞食」です。遊べば遊ぶほど良くできていて、じわじわとくる面白さがあります。200点勝負とし4ディールで終了。
結果:自分 245、アダム 225
クメル Khmer
(プレイ時間 各10分)
続けて賽苑の2人用カードゲーム「クメル」です。おそらく先手が有利なので、一度は勝負を降りて先手を相手に与えるというのも有効かと思われます。また自分の手札が6が4枚だと勝つのはかなり難しいので、そういう場合も降りた方が良いかもしれません。自分は2回アダムと遊び、あとでペイシンと1回遊びました。今回一番の人気ゲームで、色々な方が遊んでいました。
結果
1戦目:自分 6、アダム 1
2戦目:アダム 6、自分 0
3戦目:ペイシン 6、自分 0
ブルー ライオン The Blue Lion
続けて記憶と推理の「ブルーライオン」です。これはぼろまけしてしまいました。このゲームも手軽さが受けて色々な方の間で遊ばれていました。
結果:アダム 8、自分 0
ごいた Goita
アメリカでは人気がある「ティチュー」ですが、ここグーグルでも例外ではなく、ほぼ毎回プレイされているようです。そんなこともあって同じくパートナーシップの傑作「ごいた」を持ち込んでみました。
「ティチュー」よりも面白さがすぐにはわかりずらいのですが、自分は短時間でより鋭くユニークな「ごいた」の方が数段優れていると思っています。序盤はアダムと自分のチームが3連続で勝っていましたが、中盤にはかなり良い勝負になりました。ザックは特に気に入ってくれたようです。本格的な国際版の登場が待ち望まれるゲームだと思います。
結果:アダム&自分 160、ザック&ペイシン 100
アセンション Ascension: Chronicle of the Godslayer
(プレイ時間 40分)
デッキ構築ゲームのひとつである「アセンション」です。「ドミニオン」との違いは、購入できるカードは1つのデッキになっていて、そこから常に6枚が公開されていることです。また通貨と攻撃力の2種類があり、攻撃力ではモンスターを倒して得点チップを得ます。このチップが無くなることがゲームの終了条件なので、全員である程度ゲーム終了のタイミングをコントロールできるというわけです。
自分は「ドミニオン」があまり好きではないので、殆どプレイ感のかわらない「アセンション」も殆ど同じ印象を持ちました。自分でコンボなどを見つけていくという楽しさがあるのはわかるのですが、とにかくプレイヤーインターアクションが薄くて面白みを感じません。その場その場で購入できる最も高価なカードを買えばなんとかなる気もします。
結果:ペイシン 70、ザック 69、自分 65
「アセンション」のあとは「リサイクル」「クメル」「泥棒と乞食」「ブルーライオン」、そして再び「クメル」といった感じで遊びました。
草場純
ブルーライオンは、どのカードも平等(特殊なカードがない=対称性が保たれている)という点では好感が持てるし、推理の要素も分かりますが、中年(以降)にはつらいゲームですね。ニコリ向けなので、ニコリに紹介してみましょう。
「リサイクル」は傑作。こんな簡単な仕組みでねえ。まだまだゲームのネタは尽きませんね。
けがわ
ブルーライオンは記憶力を思いのほか使いますね。夜遅くに遊ぶとちょっとつらいです。ニコリの方の反応に興味があります。
リサイクルはただの競りだという人もいますが、自分はなかなかの傑作だと思っています。6人まで出来るので、いつか6人でもやってみたいです。
ゆーたん
けがわさん、はじめまして。草場さん、こんにちは。
私はライトニコリストのゲーム好きですが、未来の(?)紹介記事を読む前に、
ブルーライオン、すでに買っちゃいました。(^_^;)
もしかしたら、ニコリストにはピンとくるゲームかも知れませんね。
リサイクル、2回ほどやりましたが、私は楽しむコツがつかめていません。
どういったところがおもしろいと感じられますか?
それともそれは聞かないで、もう少しプレイしたら感じるものがあるでしょうか?
よろしかったら教えて下さい。
けがわ
ゆーたんさん、初めまして。
ブルーライオンは完全に記憶が出来るという前提でどのような戦略があるのかには興味があります。
リサイクルの面白さは得点システム(手札や競りで無駄になったカードがすべてマイナスになる)とソフトパスの競りにあると思います。手札はすべてマイナスなので全員マイナス30から始めると考えています(5枚の手札が最初と合わせて6回あるので30枚)。例えば4枚使って3を競り落とせば実は7点アップなわけですが、同じカードはもう競りで使えない為に単純計算というわけにいかないのが悩ましいです。
競り落とした時に使ったカードを1枚1点とし、競りで無駄になったカードや残った手札は0点としてもシステム的には同じゲームになります。マイナスがなく全員0から始めるわけです。この方がわかりやすいかもしれません。
ゆーたん
お返事ありがとうございました。(^_^;)
>完全に記憶が出来るという前提でどのような戦略があるのかには興味があります。
そうですよね。これ、すべての表裏が確定した時点(それはわりとすぐで、
数枚をひっくり返せば確定しそう)で、その時点で「確定的なゲーム」ですよね?
とすると達人同士では軽々にはひっくり返せないことになるのかなあ?
私にも「つらいゲーム」なので、私としては逆に、
「気軽にひっくり返せるところの楽しみを味わいたい」
と思っております。
>競り落とした時に使ったカードを1枚1点とし、競りで無駄になったカードや
>残った手札は0点としてもシステム的には同じゲームになります。
あっ、うまい!なるほど…。この考え方はわかりやすいです。
いや、言われてみればおっしゃるように同じことなんですが、
「競りに行ったら負けないように」、「手札を残さないように」という姿勢ではなく、
「(できればたくさんの枚数で)競り勝つように使っていく」という姿勢なのですね。
「能動的にリサイクル」なんだ。なんだかとてもヒントになった気がします。
次回はもっと楽しめそうです。考え方のヒント、ありがとうございました。
草場純
けがわさん、ゆーたんさん、明けましておめでとうございます。今年は1月23日が元日と、比較的正月が早いのですが、寒いですね。
閑話休題、ニコリにブルーライオンを紹介してきましたが、ニコリスタッフも割りと年齢が高めなので、辛いと言っておりましたね。次のニコリの紹介ゲームは、ブルーライオンでなく、リサイクルになりそうです。よく年齢の欄に「8-99」などとなっていますが、これは「8-29」だというのがニコリスタッフの見解でした。
あと、チョーボリというアフガニスタンのゲームと、ツーペンというオランダのゲームを紹介してきましたが、両方ともトランプで、前回と重なるので、載らないでしょう。
ところで石川県ではNHKのTVで「ごいた」が放送され、私も出演しているのですが、見た人はいますかね?(ウチにはテレビがないし、東京では放送されないので、私は見ていません。)
壬辰正月三日(日本時間)