アンチュマンの呼びかけで、自宅でゲーム会です。ショーンが4歳の娘オリビアを連れてきたので、子供ゲームを一緒にいくつか遊びました。オリビアは3つもゲームに勝って嬉しそうでした。
パーキング ゲーム Flinke Flitzer
(プレイ時間 5分)
各自6色のクルマを1台ずつ自分の駐車場に入れるのが目的です。カラーダイスを振り、出た目の色のクルマを中央の交差点ボードから取って自分のボードの駐車場に置きます。ただし、既にその色のクルマがある場合には、駐車場を出て、時計回りに次のプレイヤーの開いている駐車場に行ってしまうのです。もし自分以外の全員がその色を持っている時に限り、中央に戻ります。本当に運だけのゲームなのですが、短時間で収束するようになっており、少しの意外性もあります。同系統のLCRなどよりは優れていると思います。4人で遊んでオリビアの勝利。
結果:オリビア
水晶をとりもどせ! Mago Magino
クニツィアの子供向けのリスクテイキングゲームです。大人でも以外と遊べるという印象があり、真ん中の魔女ルーレットが回転する時にはさずがにどきどきします。森を越えるのはやはりかなり危険で、草原を地道に行った方が良いかもしれません。何度も蛙にされてしまい、さらに自分の蛙がどれかまで忘れてしまうという間抜けなプレイをしてしまいました。ここでもオリビアの勝利です。
結果:オリビア 3、ショーン 2、アンチュマン 1、自分 1
カヤナック Kayanak
(プレイ時間 35分)
アンチュマンもショーンも未プレイだというので出してきたのがこのカヤナック。久し振りにルール通りに遊んでみると、なかなか戦略的で見直しました。とはいうものの、やはり真剣に魚を釣るオリビアがまたしても勝ちました。
結果:オリビア 15、アンチュマン 14、自分 13、ショーン 10
インターメッツォ Intermezzo
(プレイ時間 10分)
アンチュマンと2人で久し振りの「インターメッツォ」です。このゲームは手作りっぽいものが色々なサイズやデザインで出ていたらしく、これは樹木を輪切りにしたものをそのまま利用してあり洒落ています。各自33本のペグを早く使い切ったら勝ちというシンプルなゲームですが、1本差すか、「インターメッツォ」を宣言して間に他のペグがない直線上の自分のペグの間をすべて埋めるかというもので、タイミングを間違えるとあっという間に負けてしまいます。(詳しいルールは以前のエントリーを参考に)。今回はなんと1本差でアンチュマンの勝利。
結果:アンチュマン
ナイアガラ Niagara
(説明 10分 プレイ時間 60分)
2005年のSdJ大賞受賞作。滝壺に向かって流れる川を表した透明な円盤の仕掛けが目を引きますが、内容は結構シビアなマネージメントゲームです。内箱と外箱をならべて台とし、その上にボードを置きます。川や宝石を置くところは窪みがついています。プレイヤーは2艘のカヌーを操って、川下の宝石を獲得すべく乗り出すのですが、流されすぎて落ちるとカヌーを一時的に失ってしまうのです。川は二股に分かれており、滝壺に一番近いところからピンク、青、黄色、白、紫の宝石が取れるマスになっています(ボードに僅かに色がついており円盤に対応しています)。誰かが同色4個、5色を1個ずつ、またはどれでも7個を陸揚げしたら勝利となりゲーム終了です。
ラウンドではまず全員がカヌーを動し、次に自動的に川が流れます。カヌーを動かすのは同時プロットですが、公開して移動するのは手番順というのが面白いです。各プレイヤー1-6の数値タイルと雲タイルの計7枚を持ち、示したマス目(円盤がマスになる)だけ一方方向に進めます。宝石を乗せたり、持っている宝石を戻したりするのは2移動力かかり、移動する前かあとにしか行えません。また数値はすべて使い切らなければならないのも難しいところです。川にあるカヌーは動かさなければなりませんが、陸に上がっているカヌーは任意です。ただし必ず1艘は動かさなければなりません。2艘動かす時には両方とも数値タイル分動かします。雲タイルは数値0の扱いですが、天候を1段階変えます。これは川の流れの補正値で-1から+2まで4段階なのです。
全員が移動したあとに川が流れます。もっとも低い数値のビッドに天候の補正値を加味した数だけ上流から透明な円盤をスライドさせます。川が二股になっているところは「ほぼ交互にいくがそうでないこともある」と書かれていますが、今回は確実に交互に流れていきました。これで滝壺に押し流されると、カヌーを失います(ただし宝石1つで取り戻すことが出来る)。滝壺付近で危ないと思って全員が5や6をビッドすると川の流れも早いというのが面白い仕掛けです。
川の流れの仕掛けだけのゲームかと思いきや、かなりシビアに出来ているビッドゲーム、手札タイルのマネージメントのゲームだと思いました。同色4つは難しいので、各色1つずつを狙い、なんとか揃った時にちょうどショーンは7つ揃えていました。
結果:ショーン、自分(同着1位)、アンチュマン、クリントン、オリビア
リサイクル Lixo?
(プレイ時間 15分)
エッセンの新作。発音は「リショ」が違いと思いますが、テンデイズゲームズでは「リサイクル」の名前で売られています。(リショはゴミという意味らしいです。)
手札のごみカードをリソースとした手番順の競りですが、競りに負けると使ったごみカードはそれぞれマイナス1点として自分の前に置かれます。ただし手札に残ったごみカードもすべてそれぞれマイナス1点なので、競りに負けてもプラスマイナス0なのは良いところ。それ以降は競りに使えなくなるというのがジレンマなわけです。また勝つ時にも小出しにしないで出してしまった方がマイナスとして残らないというジレンマもあります。必ずしもぎりぎりで勝つ方が良いとは限らないわけです。
競りの対象は25枚のコンテナカードです。5色のコンテナがそれぞれ5枚ずつ(1、1、2、3、5)あり、数値がそのまま得点になります。手札となるごみカードは全部で180枚(単色20枚ずつ5種に2色8枚ずつ10種)です。この2色のカードが半分近く入っているのがミソで、どちらの色に使うかで結構悩みます。
ゲーム開始時の手札はたったの5枚。さらにゲーム中にリサイクルカードがコンテナカードのデッキに混じっており、5枚ずつ追加補充されます。これはランダムなのでリサイクルがまったく起こらないかと思えば2度連続で起こったりと翻弄されますが、それを踏まえてのマネージメントが痺れる部分な訳です。
エッセンで1度プレイして以来の2度目です。予想通りショーンやアンチュマンには好評で、またいろいろなところに持ち込んで広めたいと思います。
結果:ショーン 4、アンチュマン 4、自分 0、クリントン -7
スプリット Splits
(プレイ時間 各5-15分)
ジャクテリア2010年出版のアブストラクトゲーム。2人で交互にボードを並べて場を作ります。そしてそれぞれが自分のディスクすべてを積み重ねた塔をどこかに置いてスタートです。手番には塔から最低1枚を残して好きな枚数を取り、それを直線上に別の場所に動かしますこのとき自分か相手の塔にぶつかるかまたはボードの端まで動かさなければなりません。自分や相手の塔は越えられないのです。一種の陣取りといった感じですが、取る枚数の調節が難しいです。「フィヨルド」や「おいおいそれは俺の魚だぜ」を思わせますが、ミニマルなルールでより洗練されていると言った印象です。
結果
1戦目 アンチュマン
2戦目 自分
オメガ Omega
(プレイ時間 各20-25分)
今回は一辺が5の61マスのボードで遊びました。1人15手番で1人あたり30個のコマが置かれることになります。3つずつ10のグループにすれば3の10乗という巨大得点になりますが、もちろんそれは無理です。かなり繋がりやすいので、いかにしてグループの数を多くし平均化するかがより大切になります。面白いことに単純にグループの数が多ければ良いというものではありません。1戦目の結果を見ればわかるように、4グループ作った自分の方が負けています。このあたりの感覚をつかむのは難しいですね。
結果
1戦目:アンチュマン 456(19x8x3)、自分 396(22x3x3x2)
2戦目 アンチュマン 138(23x6x1)、自分 54(27x2x1)
スプライン Spline (渋 Shibumi より)
エッセンで購入した「渋(しぶみ)」というアンソロジーから基本ゲームとされる「スプライン」を遊びました。ピラミッド上に自分の色を置いてゆき、N連を作れば勝ちというゲームです。底ならば4連、2段目なら3連となり、2連のところでは必ず勝負がつくようになっています。
この「渋」シリーズは下の玉を移動した時に上の玉がスライドして落ちるのが肝なのでそういう動かし方をしていたのですが、どうもスプラインではその動きはないようです。アンチュマンは「これは先手か後手のどちらかが必勝に鳴ってしまうのでは?」と言っていましたが、自分には自明ではありませんでした。正しいルールで再挑戦したいです。
結果
1戦目:自分
2戦目:自分
スパイト Spight (渋 Shibumi より)
続けてチェスのナイトのような動きが印象的だった「スパイト」です。開始時にはチェッカー模様に8個ずつの玉を並べ、自分の玉がすべてひとかたまりになれば勝ち。2段目までしか使いませんが、スライドルールが活きています。目的としては「ラインズオブアクション」と同じですが、立体的なのが面白い。これも再選希望。
結果:自分
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