この日は9時半頃から会場に向かいました。ロビーでクリスファーレルを偶然見つけたので話しかけました。ギークのアバターのバッジが初めて役に立ったという感じです。彼の細かい分析が光るギークやブログの記事は愛読しています。また、クニツィアのあまり有名でない「ベオウルフ」などにも光を当てており、かなりのクニツィアファンとして有名なので一度は会ってみたかったゲーマーの1人でした。クリスと雑談していると、彼の知り合いらしいマットとマークも合流したので、とりあえず4人でビッグファイブを遊ぶことになりました。
ビッグ ファイブ Big Five
(プレイ時間 20分)
昨日5回も遊んだのですが、この日は2回遊んでいます。4人だとやはり少々多い気がします。でもクワークルよりも洗練されていると思います。概ね好評。
結果:マット 0、自分 4、マーク 5、クリス 8
1841 イタリア 1841
(プレイ時間 5時間15分)
18xxシリーズの中の異端児「1841」です。舞台は北イタリアで、国境線が2度もゲーム中に変わります。路線建設よりも株価操作に重点を置いたゲームで、会社が他の会社の株を持つことができ、また会社が新たに別の会社を興して社長にもなれます。つまり子会社という訳です。さらに会社同士は合併したり分裂(これは1度しか起こらないイベント)したりもできます。また最初の歴史的な7社以外はどこに会社を建てても構いません。つまり自由度がかなりある訳です。また列車が少なく、値段も法外に高いので、最後は一気に列車が消えて行きます。買った列車を一度も使わないうちに破棄ということさえあるのです。
基本的には会社に子会社、孫会社を建てさせ、そのお金で買った列車をまわして合併を続け株価を上げて行くというゲームです。ほとんど破産ギリギリのところでプレイし続けなければならず、個人の収入は終盤まではわずかです。
「ビッグファイブ」を一緒に遊んだマットとマークは18xxの大ファンで、このコンベンションも殆ど毎日18xxを遊ぶ為に来たと言います。久し振りに「1841」を遊びたいとリクエストしたら快く了解してくれました。クリスも18xxのギークリストを作るなど、昔はかなりプレイしたそうですが、「1841」は久し振りだとのことです。
マットのプレイが非常にうまく、早期に子会社をいくつもつくり、どんどん合併させて株価を上げていきます。それと同時に資金をうまく廻して行くのは職人技のようでした。子会社は建てたターンには運行せず、その次のターンで自社株を売りお金を作り、さらにその次のターンで列車を買えます。このタイムラグを感覚的に理解するのが難しく、悩みどころなのです。
最後はもう結果が見えていたので協議終了となりました。自分は破産してしまい、500リラから再び始めたので4位です。自分ではまったく勝てないけれど好きなゲームの一つです。昔はよく遊んだものですが、ルールがかなり複雑なので10年以上遊んでいなかったのがもったいない。また明日かあさってに遊びたいです。
結果:マット(1位)、マーク(2位)、クリス(3位)、自分(4位)
激戦の後、4人でホテルの向かいのデニーズに行って遅い昼食をとりました。感想戦など18xxの話をしていると、隣りのテーブルの初老のゲーマーが興味を持ったようです。マットは18xxを広める為に早速翌日のプレイに誘っていました。
ハイパーロボット Ricochet Robot
「1841」の激戦の後、マットが遊んだことがないという軽めのゲームをいくつかチョイス。ライブラリーからは「ハイパーロボット」を借りました。最初は慣れからか自分が得点を取っていたものの「面白い」を連発していたマットはいくつか得点をするまでになりました。クリスも途中まで参加してくれました。いつ入っていつ抜けても良いのもこのゲームの良いところです。
ブルーライオン The Blue Lion
最後にエッセンの新作から短時間2人推理ゲームの「ブルーライオン」です。最初の強運で3連続ダイアモンドで3点を稼いだものの、後半に逆転負け。
結果:マット(勝利)、自分(敗北)
ここでマットは18xxの部屋に戻って他の18xxを遊ぶとのこと。自分はホールにあった昔のホッケーゲームをそこにいた方と遊んでいました。なんと全部鉄製で、パックも鉄球とゴムを組み合わせた作るでなかなかレトロです。そうこうしているうちに、アーリントンゲーマーズのケントと連絡が取れ、ホテルのレストランで落ち合ってから一緒に数ゲームを遊びました。
ビッグ ファイブ Big Five
まずは肩ならしにビッグファイブ。この日2回目です。2人がやっぱり一番ゲーム性が高いと思います。
ケント 0(勝利)、自分 1
ビット Bits
(プレイ時間 30分)
フィットの続編のビットです。所有しているもののプレイするのは初めて。ケントが言うには「フィット」よりも完成度が高いらしいとのことです。色付きのドミノ(正方形2つを繋げたタイル)を「フィット」同様にテトリスのルールでボードに埋めていきます。ラウンドごとに得点や失点の要素が決定されるのですが、これが増えていくのが面白いです。せっかくなので上級の4ラウンドまで遊びました。2ラウンド目当たりからコツをつかんだと思います。あまり欲張っては駄目なゲームです。
結果:自分 32、ケント 23
遺言 Last Will
(プレイ時間 60分)
昨日に続けて2回目。あまり乗り気はしなかったのですが、ケントに誘われたこともあり、2回目だと何か見えてくるものがあるかもしれないと思って再挑戦。でも感想はあまり変わりませんでした。人物カードにはほとんど手を出さなかったのですが、不動産屋というカードを2枚使ったコンボでスコットが圧勝しました。
結果:スコット -9、ケント 2、自分 15
ビッグ シティー Big City
(プレイ時間 65分)
昨日一緒に遊んだスコッティとナンシーリン、それに居合わせた2人のゲーマーと皆でビッグシティーを遊びました。5人なのですが、チーム戦が良いということで3チームに。デパートでの20点や3連の住宅地またはオフィスの2-3倍の20-33点が大量得点源ということを説明してからゲームスタート。経験の差からデパートを2つ建てての勝利です。
結果:自分 150、デニス&ケイ 107、スコッティ&ナンシーリン 87
クマー! Bears!
すぐ隣りのテーブルで作者の夫という方がデモを行っていたので混ぜてもらいました。プレイヤー数の5倍の黒と白のダイスを使ったゲームです。各自5つの黒のダイスを持ち、大量に振られた白のダイスと得点になるようにすばやくペアリングをしていきます。白のダイスは3分の1が熊で3分の2がキャンプの絵なのですが、どちらかが場から無くなると終了。キャンプの方がペアリングでの得点が高いのですが、最後に場が熊だけになると失点となります。よって場のダイスの上記用を瞬時に見極めて柔軟にペアリングをしていくことがこつです。ときには熊だけを残すようにして相手を大量失点に追い込むことも大切。アイディアとしてはなかなか面白いのではないでしょうか。
結果:自分
ブクブク Land Unter (ベルリナー版)
(プレイ時間 45分)
「6ニムト」のような同時出しで面白いものはないのか、というリクエストに応え、ライブラリーから「ブクブク」をチェックアウトしました。5人で5回プレイし、手札を廻すのでその意味では公平感があります。水没カードの出方によってゲームはかなり変わりますが、どのようにカードをマネージメントするのかなどが難しいところです。
結果:ナンシーリン 16、自分 13、スコッティ 11、アンディ 10、トビー 2
11ニムト 11 nimmt!
(プレイ時間 65分)
クラマーのニムトシリーズの4作目。「6ニムト(邦題は単にニムト)」「赤箱ニムト」「ボードニムト」に続く最新版です。このシーリーズではプレイヤーはある列のn枚目にならないようにする、なった場合はカードを引き取らなくてはならない(これがペナルティとなる)というのが主な考え方なのですが、同時出しの「6ニムト」「ボードニムト」と手番順に出す「赤箱ニムト」ではかなり感覚が異なります。
「11ニムト」は「赤箱ニムト」に近く、手番でカードを出して行きます。また場の列は重ねられてスタックとなり、スタックの枚数ではなく、スタックの一番上の(最後にプレイされたカードの)数字より11以上離れたものしかない場合は引き取るというルールになっているのです。逆に言えば場の数字より大きく差が10を越えない場合に出せます。
最初はスタックは3くらいですが、誰かが引き取るたびに増えていきます。枚数が3以下のスタックを引き取ると牛カードがもらえます。毎手番、牛カード1枚につき1つのスタックに何枚でも出せるという特権があるのです。
枚数が3枚のスタックをどんどんとって、あとから牛カードで巻き返す方法と、取らずに耐えて上がりを目指す方法の2通りがあると思います。場のスタック数がどんどん多くなるので、最後は出せるカードを探すのも少し大変です。「赤箱ニムト」が好きな方にはおすすめだと思います。
結果:アンディ 10、トビー 15、ナンシーリン 17、スコッティ 31、自分 35
「11ニムト」が終わってみれば、もう夜中の3時15分。まだ会場には徹夜で遊ぶ方も多く見受けられましたが、このあたりで撤退することにしました。あと3日もあるしね。
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