ショーンの家で2人ゲームをいくつか遊びました。
リーフ Das Riff / The Reef
(プレイ時間 50分)
魚の繁殖をテーマにしたコスモスの2人用ゲームシリーズのひとつです。カラーダイスで餌を、餌で魚や珊瑚を獲得し、オスとメスの特定のペアを5組作るのが目的です。4列のカードは自分側の列、真ん中の2列、相手側の列によって、それぞれカードを獲得できる餌のコストが違います。また真ん中の2列は伏せてあるので、オープンしてすぐ取れば餌は2つで済みますが、後から取ると別に2つかかります。カードには海水タイルという何も書かれていないものも結構あり、これらやタイルを獲得して出来た空白が手番毎に流れて、獲得できるタイルが変わってきます。常に繁殖カードが4枚オープンで置かれており、これには2色の魚の組み合わせが描かれています。この組み合わせになるようにオスとメスを相手より先に集めるのが目的なのです。
ルールにかなり曖昧な部分が多いこともあり、もやもやしたかんじのゲームです。テーマ的にはカードをスライドさせて海流を表すなど面白い面もあるのですが、ゲームとしてはジレンマがあまりなく最善手も殆ど自明なのは残念です。また得られる餌が6色あるのですが、ダイスの目によるので運の要素が高いと思いきや、あまり色は関係なかったりします(ワイルドの真珠があるので)。
本当に久し振りに遊びましたが、感想は以前と同じで、平均以下のゲームですね。コスモス2人用ゲームを手当り次第に買っていた当時はこれも持っていたのですが、随分前に手放してしまいました。当時は2人用ゲームがまだ少なかったのでそれなりの価値はあったのかもしれません。
結果:ショーン 5、自分 3
カルカソンヌ 新たな地 Carcassonne: Neues Land
(プレイ時間 55分)
大シリーズと化しているカルカソンヌですが、なかには他のデザイナーがデザインしたものがいくつかあります。この「新たな地」はコロヴィーニのデザインで、普通のカルカソンヌとはちょっと違った感覚が楽しめます。最も大きな違いはミープルを置くか既に置いてあるミープルを手元に戻して得点するかのどちらかしかできないことです。その地形が完成していても、手元に戻さなければ得点になりません。未完成のまま手元に戻すと得点が少ないのですが、4つしかないミープルを有効活用するために、どこであきらめるかも大切な判断となります。
地形は平原、山岳、海の3種類あり、地形の境界に都市が描かれているタイルもあります。平原はタイル数(完成している場合はタイル数x2)、山岳は、その山岳と隣接した平原に含まれる都市数(完成している場合は都市数x2)、海は都市数(完成している場合は都市数+海タイル数)となりどれも一癖あります。なおリップ都市に相当する2タイルだけでの完成はすべて未完成と同じ扱いになっています。
面白いのは山岳で、完成しても周りの平原が伸びて都市が増えれば得点が増えていく可能性があります。よって完成したからと言って手元に戻すかもう少し留まるかというさらなる判断が求められるのです。
基本的にはカルカソンヌなので取っ付きやすいです。都市を沢山含む平原が出来ると、その周りの山岳を取って一気に大量得点ができてしまうあたりはちょっとバランスが悪いのかなあと感じました。結局あまり点差がつかず、最後は山岳の戦いになって敗北です。ルールを読んで予想したよりも平凡でした。でも何度か遊べば味が出てくるのかもしれません。
結果:ショーン 128、自分 114
サンファン San Juan
(プレイ時間 各35-45分)
購入当時はかなり遊び込みましたが、それ以来ご無沙汰していたサンファンです。記録を見ると2004年に30回も遊んでいますが、それ以降は殆ど遊んでおらず、最後に遊んだのは2006年。当時はこれを遊ぶくらいならばプエルトリコでいいのでは、という思いが強かったこともあります。5年振りに遊んでみると、それほど悪くはありませんでした。ただカードの内容などはすっかり忘れていたことと、ショーンは初めてだということで2回連続して遊びました。レースフォーザギャラクシーよりはこちらの方がすっきりしていて良いと思います。
結果
1戦目:自分 45、ショーン 40
2戦目:ショーン 45、自分 25
カリスト Callisto (ピアトニク版)
(プレイ時間 25分)
昨日に続いてカリストです。完全公開情報のアブストラクトなので、基本的には2人がベストかなあという気がします。ブロックスデュオとどうしても比べてしまうのですが、こちらの方が自由度も高く戦略も多彩な気がします。同様にポリノミオを用いたカテドラルにより近いかもしれません。これは結構気に入りました。今回はルール通りにスタートプレイヤーを変えて人数分の2ラウンドを遊びました。1ラウンド目では負けたものの2ラウンド目で逆転勝利。
結果:自分 11(勝利)、ショーン 12
カエサルとクレオパトラ Caesar & Cleopatra
(プレイ時間 55分)
コスモス2人用ゲームの草分け的存在と言えるゲームです。5種類の貴族カード獲得を巡る数比べなのですが、どの種類の貴族が決算されるかがある程度ランダムに決まるところがプレイ感覚を軽くしています。いろいろと工夫がされており、決算で勝つと最も強いカードを、負けると最も弱いカードを捨てなければならないというルールがとても良いです。また手番には自分の数値カードを表向きで2枚か裏向きで1枚か選べるところもおもしろく、6種類あるアクションカードも良い味付けです。また各貴族カードの前には1人5枚まで、2人合計で8枚までしか置けず8枚になると強制決算となります。また決算の強弱を逆転させる哲学者も侮れません。
カードは縦長でデザインが非常に美しく、当時はドイツゲームのグラフィックの気合いの入り方に驚かされたものです。今回改めて見ると、カエサルとクレオパトラそれぞれの数値カードや貴族カードの背景は繋がっているのですね(写真)。今頃気が付きました。
非常に久し振りに遊びます。以前はアクションカードを使わないときには2枚裏向きで置けるというバリアントを使っていたのですが、久し振りだったので忘れていました。またアクションカードは順番を決められるのですが、ショーンが初めてと言うこともあるのでランダムにシャッフルすることにしました。
ショーンは効率の良い3枚貴族の過半数や独占を狙ってきます。対する自分はショーンの極秘任務である5枚貴族の過半数を防ぐべく、3種類の5枚貴族を取りますが、1つだけ取りこぼしてしまい、それが敗因で負けてしまいました。少々古い感じはするものの、今でもしっかりと遊べる2人用カードゲームの名作ではないかと思います。
結果:ショーン 17、自分 14
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