友人宅ゲーム会 2011.09.05

ローラに誘われてエリックというバージニア郊外に住む方の家でのプライベートなゲーム会です。



ラッツィア Razzia
(プレイ時間 20分)
Razzia20110905.JPGラッツィアはドラがラベンスバーガーから1992年に出版した多人数で楽しい手軽なバッティングゲームです。場には6カ所の酒場が並べられ、毎ラウンド様々な金額の札束が1束ずつ置かれていきます。手番プレイヤーはさらに好きな酒場に1つ札束を追加します。そのあと、5枚の手札から1枚を全員で同時公開してどの酒場に行くかを提示するのです。カードは酒場に対応して6スートあり、ギャンブラー(1~6)と警官(3~6)の2種類があります。

もし酒場にギャンブラーが1人だけならその酒場の札束を総取りです。もしギャンブラーがいる酒場に警官が1人だけなら警官が札束を総取りしますが、警官だけでは何も得られません。面白いのは複数のギャンブラーや警官が同じ酒場にいるときです。まず、最も大きい数値を出したプレイヤーが札束の分配案を提示します。賛成したプレイヤーはその額を取りますが、賛成できないプレイヤーはダイスで決闘を行うのです。カードの数値にダイス目を足した合計の大きい方が総取りとなります(タイブレークはもっともカードの数値の低いプレイヤー)。もし3人が決闘を行うならば数値の高いプレイヤーと低いプレイヤーが最初に決闘し、その勝者ともう1人が続けて決闘をします(4人の場合はどういう順番なのかは明示されていません)。なお、カードの数値が同じときは手番プレイヤーから時計回りに近い方を低い数値とみなします。

これを続けて札束が補充できなくなったら終了です。札束は全部で84束あるので12ラウンドで終了ということになります。なお札束は5~50(単位千ドル)の8種類で、合計金額は1680なので、これを人数で割った分以上取れば、おそらく勝利の見込みはあるでしょう。

2日前にリメイクの「にわとりの餌場」を遊んだことがきっかけで、久し振りにオリジナルを遊んでみたくなり持参しました。おそらく1998年以来、実に13年振りのプレイです。シンプルながらも面白く、リメイクよりも良くできていると思いました。特に手番プレイヤーが追加で好きな酒場に札束を置くというルールが良いですね。リメイクでは6人までですが、これは8人までというのも大きなプラスだと思います。

結果:エリック 420、マービン 310、ローラ 290、自分 260、アンジー 245



バベルの塔 Der Turmbau zu Babel
(プレイ時間 35分)
TurmbauZuBabel20110905.JPGこの日唯一2テーブルに分かれてのプレイ(もう1テーブルはドミニオン)。かなり好きなゲームで3人は適正だと思います(4~5人でも面白いですが)。マービンはかなり昔に1度遊んだきりとのことなので、ルールのおさらいをしてからスタート。ローラはなんとゲームが始まって5巡はすべてパスで手札をためるという作戦。でも全く手札を使うという訳ではなく、他のプレイヤーはローラの提示を受け入れてなんとか手札を減らしにかかります。でも自分が力を入れていたエリアを最初に決算させられてしまうなど、自分に取ってはあまり良いスタートではありません。3人とも接戦で、最後はローラの勝利。カードが大切ですが、5手番パスしても勝てるゲームなのですね。

結果:ローラ 93、自分 89、マービン 87



ダブル オア ナッシング Double or Nothing (ウーバープレイ版)
(プレイ時間 各10-15分)
DoubleOrNothing20110905.JPGここで5人になったのでエリック所有の「ダブルオアナッシング」を遊ぶことになりました。1戦目はエリックがなんと1回のダブルオアナッシングで41点という大量得点。ダントツで勝利です。2戦目はみなじりじりと降りたり留まったりでかなりの接戦。最後に降りるタイミングを見極めたマービンの勝利。やはりプッシュユアラック系のゲームの傑作です。

結果
1ゲーム目:エリック 67、マービン 36、自分 27、アンジー 17、ローラ 11
2ゲーム目:マービン 52、ローラ 42、アンジー 41、自分 41、エリック 19



花火 Hanabi (花火と生け花 Hanabi&Ikebana より)
(プレイ時間 30分)
Hanabi20110905.JPG色々なところに持ち込んでいる「花火」。今回もほとんどのプレイヤーが初めてです。5人だともう少し見えているカードが多いので4人のときよりも楽かもしれません。アドバイス無しで遊んで18点は悪くないと思います。

結果:18(マービン、エリック、アンジー、ローラ、自分)



ギロチン Guillotine
(プレイ時間 15分)
Guillotine20110905.JPG貴族を次々にギロチンに掛けていくゲーム。ギロチンの前には貴族カードが並び、処刑した貴族がそのまま得点になります。より高得点の貴族を狙って手札の特殊カードで順番を入れ替えたりできます。手札はすべてこれらの特殊カードで、やみくもに種類が多いです。とにかくその場の自明な最善手を打つしか手段が無く、計画性もプレイヤーインターアクションも皆無。以前一度だけ遊びましたが、ここまでひどいということは忘れていました。これを遊ぶくらいならば、自分の首をギロチンに掛けた方がましかもしれません。

結果:エリック 14、自分 11、マービン 10、ローラ 9、アンジー 4



インフェルノ Inferno
(プレイ時間 4ディール30分)
結構久し振りに遊ぶ「インフェルノ」です。リードした数字かスートを出し続けて、出せない(もしくは出したくない)場合には場の出されたカードをすべて引き取りこれがマイナス点になります。カードは1枚1点もペナルティですが、赤のカードは数値がそのままペナルティになるので危険です。引き際が大切で、無理をするよりは進んで取って、自分からリードを始めた方が良い場合も多いです。5人で遊びましたが、少々ランダム性が高いので4人か3人で遊んでみたいですね。都合により4ディールで打ち切りです。

結果:ローラ 41(勝利)、カレン 61、アンジー 75、自分 87、エリック 123



乗車券 ヨーロッパ Ticket to Ride: Europe
(説明 5分 プレイ時間 60分)
TicketToRideEurope20110905.JPGムーンの大ヒット作、乗車券シリーズ第2弾。大賞を取った第1弾はアメリカが舞台ですが、これはヨーロッパが舞台。大きなルールの違いはトンネルと駅です。トンネルルートにコマを置く場合には、山札から3枚めくり、置くカードと合致した色がめくられたらその分だけ追加で支払わなければなりません。一種のリスクテイクですが、多めに持っていれば回避できます。駅は各プレイヤー3つずつ持ち、手番のアクションとして自分の路線が通っている都市に駅を置くことが出来ます。自分のN番目の駅ならN枚同色のカードがコストとして必要です。最後にチケット達成をチェックする際に、自分の駅に接続された他プレイヤーの路線をひとつだけ使うことが出来るのです。ただし使わなかった駅は各3点なので、これはチケット達成の最終手段という感じだと思います。たとえば6点のチケットなら駅を使って達成すればしないときと比べて9点獲得となる訳です。

エリック所有のゲームです。ヨーロッパは出た当時に一度だけ遊んだ記憶がありますが、ルールは全く忘れていました。トンネルも駅も悪くはないルールなのですが、それほど基本版とゲーム性は変わらないという印象です。やはり長距離ルートが強すぎるという感じで、ボードの周囲の長距離をぐるりと独占していたエリックの勝利。ローラは対抗してかなりの枚数のチケットを達成させていましたが一歩及ばず。自分は最後に無駄なカードが多過ぎでチケットも一つ達成できずに沈みました。

結果:エリック 128、ローラ 124、カレン 99、自分 91



ポイズン Poison (プレイルーム版)
(プレイ時間 30分)
Poison20110905.JPG
好きなゲームの一つ、「ポイズン」です。エリック所有のプレイルーム版でカードを置く為の鍋のボード付きです。4人で4ディール勝負。アンジーが初めてというので、最初はあまり彼女と争わずにいましたが、3ディール目が終わったところでアンジーが8点でトップ。2位以下はエリックが18点、自分19点、ローラ20点という状態で、アンジーの一人勝ちです。これはよっぽどアンジーに毒を盛らないと勝ち目は無いと思い、彼女と同じスートを集めたり毒を盛ったりして、なんとか1点差で勝利。

結果:自分 23(勝利)、アンジー 24、エリック 25、ローラ 29



セット Set
(プレイ時間 5分)
アンジーの提案でかなり久し振りの「セット」を遊ぶことになりました。「セット」は同じくリアルタイムパズルの「ハイパーロボット」ほどではないけれど、以前よく遊んだゲームです。久し振りなので、4種すべてが異なるセットは見つけられませんでした。この手のゲームは個人差が出るようで、エリックは最初からあきらめていました。やはり同じくらいのレベルのプレイヤーと遊ぶ方が良いと思います。

結果:自分 9、アンジー 7、ローラ 5、エリック 0



ウボンゴ Ubongo
Ubongo20110905.JPG「セット」で煮え湯を飲んだエリックが取り出してきたのは「ウボンゴ」。同様の系統に思えますが、こちらは個人個人で解いていくのでそれほどがちがちにはなりません。お試しということで、得点ボードを使わずにただ5-6ボードをこなしただけです。久し振りでおそらく2回目のウボンゴですが、結構面白いですね。3Dなどを試してみたいものです。



タントニー Tantony
(プレイ時間 45分)
この日の締めはタントニー。アンジーは色々なトランプを集めていて、その中の透けているトランプというのを使いました。日本でも東急ハンズなどで一時売っていた記憶があります。実際は表と裏が判別しずらいので少々使い勝手が悪いです。ゲームは2ディール目でローラとアンジーが大量59点を獲得。3、4ディールで多少追いついたものの17点差で敗北です。

結果:ローラ&アンジー 197、エリック&自分 180

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