ローラの自宅で、プライベートなゲーム会が行われました。4人から7人でしたが、一度も2テーブルに分かれること無く、パーティーゲームなども交えて1テーブルで遊びました。
カルタヘナ Cartagena: The Escape
(プレイ時間 30分)
「カルタヘナ」はカードを使った双六で、非常に洗練されたデザインのゲームです。目的は自分のコマ(囚人)6つをすべて牢獄から脱出させることで、ゴールには船が控えています。スタートからゴールまでは一本道で、6枚のボードを組み合わせるようにになっています。各ボードは6マス分あり、それぞれ異なる6つのシンボルが描かれています。それに対応して6種類のシンボルが描かれたカードを手札として持ち、レースをするのです。
手番には、カードをプレイしてコマを進めるか、またはコマを戻してカードを補充するか、の2種類のアクションを好きな組み合わせで3アクション行います。コマを進める場合は、カードのシンボルが描かれた次のマスまで進めます。このとき、コマが既に置かれたマスはシンボルが隠れていると見なして無視できるのです。もしコマの前方にそのシンボルが一つも見えていなければゴールとなります。極端な場合ではスタートから一気にゴールということもあり得るのです。カードを補充する場合は、自分のコマを1つ、一つ手前のコマがあるところまで戻して、そのマスに既にあるコマの数と同じ枚数だけ補充します。ただし戻すときには3つ以上コマがあるマスは無視しなければなりません。よって1度のアクションで補充できるのは1枚か2枚なのです。
手札上限が無いのもわかりやすいし、どのタイミングで補充したり進んだりすれば良いのかと考えるのもなかなか悩ましいです。コロヴィーニのゲームの中では個人的には一番好きなゲームです。
ヘザーの持ち込み。昔のカルタヘナとパッケージデザインが異なる2008年です。5人で遊んだのは初めてですが、割とさくさく進むので思った程ダウンタイムの問題は無かったです。途中で剣のシンボルを3つほど自分のコマで埋めてしまったのは他のプレイヤーに楽をさせる結果となり失敗だったと思います。感覚を忘れないうちにまた遊びたいゲームです。
結果:ダグH 6、ヘザー 5、自分 3、ティム 2、ローラ 0
陰陽 Yin Yang
(プレイ時間 65分)
「フィフティフィフティ」のアメリカ版で、グリフォンの缶のケースに入っています。「フィフティフィフティ」との違いはラウンド(ディール)で0点を達成したときには他のプレイヤーに2点余分にペナルティを与えられるところです。カードの偏りとどう戦っていくかが悩ましいのですが、一歩間違うともう手遅れということも多々ありシビアなゲームなのです。3ラウンド終了時はローラが30点の失点で圧倒的に負けていたのですが、最終ラウンドで、ティムは12点、自分はなんと27点の失点をしてしまいました。チップが足りなくなったのは言うまでもありません。
結果:ダグH 16、ヘザー 29、ローラ 31、ティム 32、自分 50
にわとりの餌場 Hick Hack in Gackelwack/Pick Picknic
(説明 5分 プレイ時間 15分)
ツォッフォのにわとりシリーズのひとつ「にわとりの餌場」です。英語だとピックピクニックという舌を噛みそうな名前になっています。ニックが持参したライトゲームで、6つの餌場におかれたキューブ(1-3点)を同時アクションで出すカードで奪い合うというものです。バッティングしなければそのまま取れますが、バッティングすると交渉を行います。交渉決裂だと戦いとなり、さいころ勝負! さらに狐カードという他のカードを無効にするものなどもあります。どこかで遊んだよなあ、と思ったらラッツィアのリメイクでした。でもルールが微妙に違うみたいなので、ラッツィアと比べてみたいです。
結果:ニック 41、ローラ 41、ダグH 36、ティム 29、ヘザー 25、自分 16
テレストレーション Telestrations
(プレイ時間 55分)
こちらに戻ってから初めてのテレストレーションです。あまりにも面白かったので購入してしまいました。この日は記念すべきアメリカでの初のテレストレーションです。put green というのがゴルフのグリーンを表す単語だとわからずに妙な絵を描いたりしてしまいましたが、それ以外は問題なく遊べました。面白かったのはティムの答えです。左の絵はヘザーが描いた「ニューメキシコ」で地図上で場所を示し、さらに下の式で「○○+メキシコ」というヒントを与えているのですが、ティムはこの○○に当たる部分がニューメキシコだと解釈したらしく、書いた答えが「ニューメキシコメキシコ」。これには全員爆笑でした。
結果:ニック 7、ローラ 7、ヘザー 6、ダグH 6、自分 6、ジュリー 5、ティム 4
ハリネズミ怒る Igel Ärgern
(プレイ時間 55分)
ドリス&マテウスのちょっと変わった双六。ボードの端から端まで4つのうち3つの自分のコマを最初にゴールさせるのが目的です。コースは6列あり、ダイスの出た目に対応した列のコマ1つを1マス進めるのです。あるマスにコマが積み重なっている場合は一番上のものしか動かせません(キューではなくスタックですね)。さらに動かすのは自分のでも他人のでも構いません。
面白いことにダイスの目に従う前に自分のコマ1つを真横に1マス動かすことが出来ます。よって自分のコマが3番の列にあれば、2や4を振っても隣りの2番や4番の列にスライドさせてからそのコマを一歩前に動かせるのです。
ボードには黒いマスのトラップがあり、ここに入ってしまうとそのコマがすべての列での最後尾(タイでもよい)になるまでは動かすことができません。このトラップのおかげで、コース取りにそれなりにとも頭を働かせることになるのです。
なおこの基本ゲームを元に40ものバリエーションが付属してきます。どのバリエーションが面白いのか興味があります。
ダグの持ち込みです。かなり久し振りに遊ぶのですが、6人だとさすがにちょっとテンポが悪く1時間弱もかかってしまいました。ダイスを振っても動かせるコマが無くゲームが進展しないケースも多々あり、その辺りは改善した方が良いかなあと思います。戦略もそれなりにあり、古き良きドイツゲームの双六バリアントの一種だと思います。
結果:自分 3、ティム 2、ローラ 2、ニック 2、ヘザー 0、ダグH 0
インカの黄金 Incan Gold (グリフォン版)
(プレイ時間 15分)
「ダイヤモンド」の改訂版で、一人で帰ると手に入るアーティファクとという要素が加わりましたが、プレイ感覚はあまり変わらない気がします。「ダイアモンド」自体を自分はあまり評価していないのですが、8人まで出来るというのとグリフォンの本棚シリーズの1つということで買ったままだったのを今回持っていくことにしたのです。自分以外にも持ってきている方もいて、このゲームの人気の高さがわかります。
7人プレイでしたが、やはり「ダイヤモンド」と同様にぱっとしない感じです。カード構成も覚えずらいし、行くか戻るかの選択にそれほどジレンマが感じられません。なんというか未完成なデザインという印象を受けるゲームです。一度引き離されると逆転もほぼ不可能だし、どうしてこのゲームが人気があるのかはよくわかりません。
結果:ティム 46、ニック 32、ヘザー 28、チャスティニー 25、自分 23、ローラ 16、ダグH 11
世界の七不思議 7 Wonders
(プレイ時間 40分)
7人だということで「世界の七不思議」です。水曜日の会で2回遊んだことがあるので、これが3回目。すっかりルールを忘れていました。まあパラメーターが多くて自分の手に負えるゲームではないですね。このドラフトシステムはデッキ構築のようにこれからのゲームメカニクスの主流になっていくのでしょうか。緑の建物の得点とかややこしすぎます。
結果:ニック 64、ローラ 52、ティム 51、自分 51、ダグH 49、ヘザー 47、チャスティニー 46
花火 Hanabi (花火と生け花 Hanabi&Ikebana より)
(プレイ時間 各30分)
ここで5人になったので「花火」を遊びました。「世界の七不思議」と同じボザがデザインしたゲームだというのが不思議です。チャスティニーは慎重すぎて数字と色の両方のヒントをもらってからやっとプレイするという感じでしたが、それでも18点獲得。面白いからもう一度ということになりましたが、2度目はカードの巡り合わせが悪く16点でした。
結果(ダグH、ローラ、ニック、チャスティニー、自分)
1戦目:18点
2戦目:16点
キャシュ アンド ガンズ Cash 'n Guns
(プレイ時間 15分)
持参したキャッシュガンズと拡張のヤクザですが、拡張の遊び方が難しくてルール把握に手間取ってしまい今回は無理と判断。6人になったところで基本セットだけで遊びました。最初の2-3回は面白いのですが、なにぶん単純なので飽きも早いゲームです。次回こそは拡張にチャレンジしてみたいと思います。
結果(単位千):ジュリー 95、自分 70、ローラ 60、ニック 60、ダグH 60、チャスティニー 25(脱落)
エスカレーション Escalation
(プレイ時間 2ディール10分)
ニックの持ち込み。エスカレーションは3人だとかなり戦略的になって面白いと思うのですが、6人ではほとんど考えどころがありません。ポイズンを6人で遊ぶのと同じくらいひどかったです。そのことをニックに言うと「エスカレーションに戦略なんて無いよ。ただ軽くてのりの良いゲームさ」とのこと。大負けしている自分が「少人数だと戦略的になる」と言っても信じてもらえませんでした。2ディールだけ遊んで終了。
結果:ニック 6、ダグH 7、チャスティニー 10、ローラ 13、ジュリー 21、自分 49
6ニムト 6 nimmt!
これもニックの持ち込み。アメリカでは珍しく95年の初版です(こちらでは「カテゴリー5」が多く出回っています)。なんでも昔イギリスの友人にお土産としてもらったとのこと。自分もロンドンで6ニムトを購入したので偶然ですね。これも2ディールのみプレイ。
結果:ローラ 14、ダグH 15、自分 27、チャスティニー 29、ニック 33、ジュリー 45
ベリシネベリシ Verish' Ne Verish
この日の締めはベリシネベリシ。「ダウト」はアメリカでは「ブルシット(牛の糞)」という名前で親しまれていますが、子供の頃から得意だったというジュリーが1位。隣りのプレイヤーの手札枚数に気をつけていないと、ひょいとあがられてしまいます。
結果:ジュリー(1位)、ローラ(2位)、ニック(3位)、自分(4位)、ダグH(5位)
草場純
校正係1です。
「陰陽」の1行目は「フィフティフィフティ」ですね。「ィ」が一つ多い。
「インカの黄金」は評価しませんが(笑)、「ダイヤモンド」(ディアマント)は面白いと私は思いますよ。臆病戦略が勝ってみたり、大胆戦略が勝ってみたりするところがよいと感じます。
けがわ
校正係さん、どうもありがとうございます。
「インカの黄金」は評価しないけど「ダイヤモンド」は評価するということは、アーティファクトの追加ルールが要らないということですね。あるいは絵柄かな?