友人宅ゲーム会 2011.07.31

9ヶ月ぶりにDCに戻った2日後、DCゲーマースのローラがウェルカムバックのゲームパーティーを開いてくれました。懐かしい顔ぶれが集まって常時ほぼ2テーブルで色々と遊ぶことができました。



ウィキッド ウィッチーズ ウェイ Wicked Witches Way
(プレイ時間 20分)
WickedWitchesWay20110731.JPGダグ持参のダイス判定ゲームです。詳しいルールなどは以前のレポートを参考にしてください。本を閉じるというのが面白いアイディアです。今回で2度目なのですが、以前と比べて簡単に感じました。とにかくオレンジと黒のどちらか少ない方で完璧を目指していけば何とかなると思います。特殊カードなどありますが、あまり気にしなくても良いように思いました。

結果:自分 29、ダグ 18、ヘザー 10、ショーン 9



タントニー Tantony
(プレイ時間 45分)
Tantony20110731.JPGここでローラの友人のジュリーも加わってカードゲームです。ジュリーはゲーマーではないのですが、トリックテイクが好きというのでタントニーを遊ぶことにしました。このゲームには色々な得点スキームがあります。例えばパーラットの「トランプゲーム大百科 The Penguin Encyclopedia of Card Games」ではA=15点、K、Q、J=10点でしたが、最近のパーレット自身のホームページだとA=30点、K=25点、Q=20点、J=15点となっているので、今回はホームページの情報に習って遊んでみました。いかにハイカードをリードしてその点数を取るかが問題なのですが、なかなか一筋縄では行きません。中途半端なトリックだと相手にあげた方が良いのか迷いますが、一般的には後半になるほど得点が高くなるのであげた方が良いでしょう。

結果:ローラ&自分 202、ジュリー&ダグ 160



ナインティーナイン Ninety-Nine
(プレイ時間 7ディール60分)
ここでジュリーが抜けたので、自分が一番好きなトリックテイクの一つであるナインティーナインを教えることにしました。時間の都合で7ディール打ち切りとなりましたが、全員が何度かビッドオープンを行ったりと十分に楽しむことが出来たと思います。自分はジョーカーを入れた37枚で遊んでいますが、最近のバージョンではルールが多少異なっているようなのでそちらもチェックしてみたいです。

結果:自分 226、ローラ 204、ダグ 103



ナビゲーター/ナヴィガドール Navegador
(説明 45分 プレイ時間 130分)
Navegador20110731.JPGマックゲルツといえばロンデルというほど彼を有名にしたロンデルシステムですが、その最新作が「ナビゲーター」です。タイトルはエンリケ航海王子(英語ではヘンリー・ザ・ナビゲーター)から取ったものです。

手番にはロンデルを1~3マス進んで示されたアクションを行います。4マス以上進みたいときにはボード上の自分の船を一隻犠牲にしなければなりません。アクションには、船を建造する、船を進める、建物を購入する、労働力を増やす、商品を売る、などいろいろあり、これが結構うまく絡み合っています。おおまかにはポルトガルのリスボンから日本の長崎を目指しつつ、途中で植民地を作ったり産物を売買したりという感じで、得点方法も多彩です。ロンデルシステムは運の要素が低いのでかなりガチガチになりがちだという印象があったのですが、このゲームでは植民地での産物タイルの運や売買での価格変化などがあり、それほどガチガチという印象はありませんでした。色々とルールが多いので、見落としがあったかもしれません。ヘザーとショーンが主に説明とルール解読をしてくれました。

結果:自分 101、ショーン 99、アンチュマン 95、ヘザー 75



有頂天 Im Siebten Himmel
(プレイ時間 30分)
ImSiebten-Boxes.JPGコスモスから2005年に出版されたカウントアップ系のカードゲームで原題は「第七天国」という意味です。コスモスがティーンエイジの女の子をターゲットにしたシリーズの一つで、箱はピンクでキラキラ光るハートが散りばめられています。サブタイトルとして「粋な乙女の恋の乱気流ゲーム」と書かれており内容の説明は「あなたは、またしてもかっこいい男の子に恋をしてしまい、もう有頂天です・・・」という出だしです。2007年にはレッドブローブ社からテーマを幽霊に変えて「精霊さん」としてリメイクされています。こちらは日本でも取り扱っているところが多く比較的手に入れやすいです。

コンポーネントはカード36枚(6スート3ランクが2枚ずつ)と得点用のいちゃつきポイント15個です。ゲームの目的はなるべく場のカードを取らないようにして、いちゃつきポイントを3点獲得すること。ディールの始めには各プレイヤーに手札を5枚ずつ配ります。手番には1枚場に出して1枚補充するか、または、カードを出さずに場のカードを引き取ります。

場にカードを出すときには、それまでの合計に自分の出したカードの数値を加算した合計値を宣言します。ただし、直前のプレイヤーと同じスートの場合には0として扱うので合計値は変化せず、さらにプレイ方向が時計回りから反時計回り(またはその逆)に変わるのです。場の合計値は決して7を超えてはいけません。どのカードを出しても8以上になる場合や、カードを出したくない場合はカードを出さずに場のカードをすべて引き取り自分の前にまとめておきます。第七天国はあっても第八天国は無いのです。引き取ったプレイヤーから手札のカードを1枚出して時計回りにゲームを続けます。

ImSiebten-Components.JPGこうして山札がなくなり、手札の無いプレイヤーの手番となったらその時点で終了。場札を引き取った回数が最も少ないプレイヤーに(複数いるときはその全員に)いちゃつきポイントを1点得ます。次のディールは最後に山札を引き取ったプレイヤーからです。何ディールか繰り返し、先にいちつきポイントを3点取ったプレイヤーの勝利です。

「精霊さん」ではカード枚数が「有頂天」の5割増になっています。誰かが引きとっても反時計回りならそのままとなります。ディールの終わりには引き取った回数だけそれぞれ精霊トークンをペナルティとして受け取ります。2ディール目からは、もし精霊トークンを取らなければ以前取った精霊トークンを3つまで返却できます。新しいディールは最も精霊トークンの多いプレイヤーからです。3ディール制です。タイブレークは3ディール目で少ない精霊トークンを取ったプレイヤーの勝ちです。また、バリエーションとして精霊トークンを7つ以上集めたプレイヤーは脱落し、最後まで残ったプレイヤーを勝ちとする方法もあります(タイブレークについては書かれていません)。以下に2つのエディションの相違を書いておきます。

カード枚数
有頂天:36枚(各カード2枚)
精霊さん:54枚(各カード3枚)

プレイ人数
有頂天:2-5人
精霊さん:2-6人

得点のコンポーネント
有頂天:15点(いちゃつきポイント)
精霊さん:36点(精霊トークン)

ルールの違い
新たなラウンド
有頂天:時計回り
精霊さん:以前のままを保つ

得点方法
有頂天:場札を取った回数の最も少ないプレイヤーに1点。
精霊さん:場札を取った回数だけ失点。ただし無失点のときは以前の失点のうち3点を帳消しに出来る。

終了条件
有頂天:誰かが3点獲得。
精霊さん:3ディール制(タイブレークは3ディール目で少失点)。
精霊さんのバリアント:7失点で脱落の生き残り制(タイブレーク不明)。

ImSiebten20110731.JPGクニツィアが作った「ノイ」という印象を最初は受けるのですが、数値の種類が1~3と少ないうえに特殊カードも無く、101の代わりに7でバーストする為に冗長さがありません。場の合計値が7となればあとはそのプレイヤーと隣りのプレイヤーが同じスートを出し合う泥仕合になり、他のプレイヤーは失点を免れます。よっていかに自分とは無関係な離れたところで7を言わせるかというのがこのゲームの肝なのです。「ノイ」では101を言った方が一般的には強いですが、このゲームは全く逆なのが面白いです。6で廻してもリバースされたときに同じスートを持っていないと7を言わされてしまいます。なので6で廻すときも慎重にならなければなりません。合計値をめぐる駆け引きを考えたり、カウンティングで出されたスートを覚えておいたりすれば、なかなか楽しく遊べるでしょう。特に終盤はカウンティングがものを言います。手札が5枚というのも良くできていて、6スーとあるので必ず1つはリバースが出来ないスートがあるという訳です。3人がおそらくベストですが4人でもなかなか楽しめます。5人以上だとほとんど運のゲームとなってしまうでしょう。

今回は4人で遊びましたが、やはり3人の方が面白いと思います。カード枚数が少なめの「有頂天」の方がカウンティングがしやすく、ゲームとしても引き締まっていると思います。コンポーネントの面からもインデックスが右下にしかない「精霊さん」は遊びずらく、ルールも曖昧な点が少々あるのは残念ですが、手軽なこのゲーム、是非3人で遊んでみて欲しいです。

結果:ヘザー 3、アンチュマン 3、自分 2、ショーン 1



暗闇のフロア Finstere Flure
(プレイ時間 75分)
FinstereFlure20110731.JPG最後は4人で久し振りとなる暗闇のフロアです。この日は何故か自分もアーサーもこのゲームを持参しており、偶然の一致と言えます。一種のレースゲームで結構好きなのですが、最近はご無沙汰でした。あらためて遊ぶと、いかにもフリーゼらしいゲームで、自動的に動くモンスターから逃れるのはスリルがあります。ダウンタイムなどから3人が適正かなあと思うのですがどうでしょうか。

結果:自分(勝利)、ショーン、アーサー、アンチュマン

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